急須のおすすめ4点 陶器とガラスとステンレスの茶こしを比べました

レモンを浮かべたお茶と緑の陶器急須

急須を買い替えようと売り場に立ったとき、値段の幅にまず戸惑いました。二千円台のものと一万円近いものが同じ棚に並んでいて、遠目にはどちらも「お茶を注ぐ道具」にしか見えません。何が違うのか、値札と商品名だけでは判断がつきませんでした。

調べていくと、差が出るところは大きく二つに絞れます。ひとつは素材で、もうひとつは茶こしです。陶器かガラスかステンレスかで割れやすさも洗い方も変わりますし、茶こしの形が違えば急須の中で茶葉が広がるスペースまで変わってきます。

先に断っておきたいことがあります。急須を替えればお茶が美味しくなる、という書き方はこの記事ではしません。味の感じ方は茶葉にも湯の温度にも、蒸らす時間にも左右されるからです。ここで扱うのは構造のほうに絞ります。茶葉が開くスペースがあるか、茶こしの網目はどうなっているか、注ぎ口は最後の一滴まで切れるか。見るのはこの三つだけにしました。

そのうえで、素材の違う4点を選んでいます。価格は2,860円から9,320円まで、容量は90ccから1000mLまで幅を持たせました。自分がふだん何人ぶんを淹れているかを思い出しながら読んでみてください。

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30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

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目次

素材が違うと、割れ方も洗い方も変わります

急須の素材は大きく三つに分かれます。陶器、ガラス、ステンレス。どれが上ということはなく、譲れないものが人によって違うだけだと思っています。

陶器は定番。そのかわり落とせば割れます

急須といって多くの人が思い浮かべるのは陶器でしょう。今回選んだ2点はどちらも愛知県の常滑焼です。土のぶんだけ重みがあり、手に持ったときの落ち着きは金属やガラスでは出ません。

弱点ははっきりしていて、落とせば割れます。注ぎ口の先は特に薄いので、シンクの縁に当てただけで欠けることもあります。それから陶器は食洗機に対応していない商品が多く、今回の2点も後述のとおり手洗いが前提でした。

急須そのものが味に関わるという話をメーカーが説明していることもありますが、そこは各社の表現の範囲として受け取っておくのが無難です。この記事では踏み込みません。

ガラスは中が見えます。そのかわり熱は逃げやすいです

耐熱ガラスの急須は、茶葉が湯を吸ってゆっくり開いていく様子がそのまま見えます。これは陶器やステンレスにはない体験で、淹れている数十秒が退屈しなくなりました。急須の中が見えると「まだ開ききっていない」という判断も目でできます。

ただしガラスも割れますし、金属や陶器に比べると壁が薄いぶん熱は外へ逃げやすい素材です。冬場に何煎も続けて淹れるような使い方だと、二煎目の温度が思ったより下がっていることがあります。

ステンレスは丈夫です。ただし中身は見えません

全身ステンレスの急須は、落としても割れません。凹むことはあっても破片にはならないので、小さな子どもがいる家や、職場に置いて何人かで使う場面では現実的な選択になります。

一方で中が見えないので、茶葉の開き具合は時間と勘で測ることになります。金属の器は熱くなりやすく、取っ手の素材と作りは買う前に確かめておきたいところです。

素材ここが強いここが弱い
陶器(常滑焼)土の重みと定番の佇まい。手に馴染む割れる・欠ける。食洗機不可の商品が多い
ガラス茶葉が開くのが見える。汚れも見える割れる。壁が薄く熱が逃げやすい
ステンレス落としても割れない。大容量にしやすい中が見えない。電子レンジは使えない
上の表は一般的な傾向をまとめたものです。個別の対応可否は必ず商品ごとの表記を確認してください。

茶こしの形で、茶葉が開くスペースが変わります

ここが今回いちばん書きたかったところです。急須選びで見落とされがちなのが、内側についている茶こしの形でした。

網の種類は主に四つあります

  • 帯網…胴の内側をぐるりと帯状に網が回るタイプで、茶葉を広く包み込む形になります
  • 深網…茶こしが袋状に深く落ち込んだタイプで、茶葉が一箇所にまとまります
  • ささめ…注ぎ口の付け根に細かい穴を直接あけたタイプで、網のパーツがありません
  • セラミック(陶製)…穴のあいた陶器の板が仕切りになっているタイプ

このうち茶葉が広がる余地がいちばん大きいのは、胴の広さをそのまま使える帯網とささめです。深網タイプは洗いやすさで有利ですが、茶葉が袋の中で押し合う形になるため、大きめの茶葉だと窮屈になりがちでした。

網目は細かいほどいい、ということはありません

細かい網は粉っぽさをしっかり止めてくれます。深蒸し煎茶のように細かい茶葉を主に飲む人なら、ここは効いてくるでしょう。

反面、網目が細かすぎると湯の抜けが悪くなり、注ぎきるまでに時間がかかります。注ぎに手間取れば、その間も蒸らしは進んでしまうわけです。茶葉の粒が大きい茎茶やほうじ茶が中心なら、そこまで細かい網を追わなくても構いません。

茶こしを見るときの三つの目安

  • 網が急須の胴の広さをどれだけ使っているか
  • 網目の細かさが、ふだん飲む茶葉の粒に合っているか
  • 網を外して洗える構造か、外せない一体型か

容量は「何人で飲むか」から逆算します

急須のmL表記は、そのまま人数に置き換えると分かりやすくなります。湯呑一杯をおよそ100mLと置いて割ってみてください。

  • 200mL前後…一人ぶんで、二杯めまで注いで終わる量です
  • 300〜400mL…二人ぶんで、夫婦や親子で向かい合うときの量になります
  • 400mL以上…三人以上、あるいは来客のある家に向く量です

注意したいのは、表記の容量いっぱいまで湯を注ぐ使い方はあまりしないという点です。茶葉が入っている以上、実際に注げる量は表記より少し減ります。迷ったら一段上の容量を選んでおくほうが失敗しにくいでしょう。

一人で飲む時間を大事にしたいのに1000mLの急須を買うと、毎回余らせて捨てることになります。逆に来客の多い家で250ccを選ぶと、注ぎ足しのたびに席を立つことになりました。ここは見た目の好みより先に決めてしまって構いません。

注ぎ口の切れは、最後の一滴に出ます

急須で地味に効いてくるのが、注ぎ終わったあとの一滴です。切れの悪い急須は、注ぎ終えて起こした瞬間に口の先から垂れて、テーブルや茶托を濡らします。毎回だと、これがなかなかのストレスになりました。

切れは、注ぎ口の先端の作りで決まります。先が薄く鋭く仕上げられているものは湯が切れやすく、先が厚く丸まっているものは表面張力で残りやすい傾向があります。手仕事の急須で注ぎ口の先が薄く削られているのは、見た目のためだけではありません。

ただ、この点は販売ページの表記から読み取れないことがほとんどです。今回の4点も、注ぎ口の切れについて具体的に書いている商品はありませんでした。買う前に確かめたいなら、実店舗で注ぎ口の先を光にかざして厚みを見るのがいちばん早いと思います。ネットで買うなら、写真の注ぎ口を拡大して先端の形を見ておくくらいはできるはずです。

素材と茶こしで選んだ急須のおすすめ4点

ここからは具体的に4点を見ていきます。ガラス、ステンレス、陶器の帯網、陶器の宝瓶という並びで、それぞれ向いている人がはっきり違いました。

KINTO UNITEA ワンタッチティーポット 720ml|茶葉が開くのを見ながら淹れたい人へ

ポット本体が耐熱ガラスで、蓋は18-8ステンレス鋼とポリプロピレン、シリコーンゴムを組み合わせた作りになっています。サイズはφ80×H125×W150mm、重さは約250gと軽めです。この蓋にストレーナーが一体化していて、ワンタッチで開閉できます。

容量は720ml。湯呑一杯を100mLとすれば七杯ぶんに届く量なので、家族で飲む場面や、来客に二煎めまで出す場面に向いています。ガラスなので、注ぐ前に茶葉がどこまで開いたかを目で確かめられるのがこの1点の性格そのものです。

洗い方の自由度も高く、公式には本体・蓋とも「食洗機使用可」と書かれています。電子レンジは本体のみ対応で、蓋は使えません。ここは分けて覚えておいてください。

惜しいのはストレーナーの網目の細かさが公式仕様に載っていない点で、細かい茶葉を使うと抜けてくる可能性は残ります。それでも2,860円前後という価格を考えると、ガラス急須の入口としてはかなり良い位置にいると思います。

KINTO UNITEA ワンタッチティーポット 720ml

KINTO UNITEA ワンタッチティーポット 720ml

参考価格 2,860円前後

お茶の色や茶葉が開く様子を見ながら淹れたい人向けの耐熱ガラス製。ワンタッチで開閉できる蓋一体型のステンレス製ストレーナー付き

パール金属 茶屋日和 ステンレス製急須 HB-6456|割れない急須がほしい人へ

本体も茶こしも蓋もステンレス鋼という、全身が金属の急須です。取っ手はフェノール樹脂で、耐熱150℃の表記があります。寸法は幅17.5×奥行14×高さ18cm、重量0.36kg。落としても割れないという一点で、陶器やガラスとは土俵が違います。

容量は1000mLで、今回の4点では最大です。湯呑一杯100mLで割れば十杯ぶんに相当しますから、家族の食卓はもちろん、来客のある日や職場に置く用途まで届きます。大人数ぶんを一度に淹れたいなら、この容量は強い理由になるはずです。

注意点は洗い方で、公式に「食洗機不可」と明記されています。電子レンジについては対応の記載がなく、そもそも本体が金属なので使えないものとして選んでください。丈夫さと引き換えに、手入れは手洗いに固定されます。

金属なので中身は見えません。そのぶん、蒸らし時間は自分で測る前提になります。3,180円前後という価格は、この容量とステンレスの作りを思えば安いほうだと感じました。

パール金属 茶屋日和 ステンレス製急須 HB-6456

パール金属 茶屋日和 ステンレス製急須 HB-6456

参考価格 3,180円前後

陶器やガラスと違って落としても割れにくい丈夫さがほしい人向けの全身ステンレス製。1000mlと4点中もっとも大容量で来客用にも使える

宇治田原製茶場 帯網ライン急須 250cc|一人か二人で毎日飲む人へ

常滑焼の日本製で、名前のとおり茶こしが帯網タイプです。胴の内側を帯状に網が回る構造なので、茶葉が一箇所に固まらず、急須の広さを使って開いていきます。前の節で書いた「茶葉が開くスペース」を素直に確保している形だと言えます。

容量は250cc。湯呑一杯100mLなら二杯ぶんで、一人か二人で毎日飲むにはちょうどいいサイズでした。朝に一煎、二煎めまで注いで終わり、という飲み方にぴったり合います。

食洗機と電子レンジについては販売ページに記載がありません。陶器ですから、手洗い前提で扱うのが安全です。網が胴に固定された帯網タイプは、外して洗う深網より内側に茶葉が残りやすいので、注ぎ終わったらすぐ湯で流す習慣をつけておくと楽になります。

注ぎ口の切れについても具体的な記載はなく、そこは実物で確かめるしかありません。3,980円前後という価格は、常滑焼で帯網という組み合わせを考えれば納得できる線に収まっています。ふだん使いの一本として素直に薦められる1点です。

宇治田原製茶場 帯網ライン急須 250cc

宇治田原製茶場 帯網ライン急須 250cc

参考価格 3,980円前後

急須の定番である陶器(常滑焼)に、茶葉をまとめて包み込む「帯網」タイプの茶こしを組み合わせた1点。1〜2人分の普段使いにちょうどいい250cc

玉光作 常滑焼 朱泥ビリ絞出し(宝瓶)|玉露や上級煎茶をゆっくり飲む人へ

これだけ性格がまったく違います。取っ手のない平型の器で、宝瓶(絞り出し)と呼ばれる形です。伝統工芸士である玉光の手造りによる常滑焼で、価格は9,320円前後と4点のなかで最も高くなります。

容量は約90cc、直径は約110mmで、高さは約30mmしかありません。100mLの湯呑に注げば一杯で終わる量です。これは容量が足りないのではなく、低い温度で少量を淹れる玉露や上級煎茶のための寸法だと理解したほうが近いと思います。取っ手がないのも、熱い湯を使わない前提だからこそ成立する形です。

食洗機と電子レンジは、どちらも公式に不可と明記されています。「食洗機での使用は不可」「電子レンジでの使用は不可」という表記があるので、迷う余地はありません。手洗いで、ぶつけないように扱う道具です。

茶こしの網目構造については販売ページに記載がなく、そこは断言を避けます。来客が多い場面や一度に何杯も注ぎたい用途にはまったく向きませんが、一人ぶんを丁寧に淹れる時間そのものを買う1点として見れば、この価格には意味があります。正直、手に取ったときの佇まいは他の3点とは別物でした。

玉光作 常滑焼 朱泥ビリ絞出し(宝瓶)

玉光作 常滑焼 朱泥ビリ絞出し(宝瓶)

参考価格 9,320円前後

取っ手のない平型の「宝瓶(絞り出し)」で、玉露や上級煎茶を低い温度でじっくり淹れたい人向け。伝統工芸士による手仕事の常滑焼

食洗機と電子レンジ、使えるものと使えないもの

買ったあとで困りやすいのが、洗い方と温め方です。4点の表記を並べておきます。

商品食洗機電子レンジ
KINTO UNITEA 720ml本体・蓋とも「食洗機使用可」本体のみ対応。蓋は不可
パール金属 HB-6456公式に「食洗機不可」対応の記載なし。金属のため不可として扱う
宇治田原製茶場 帯網ライン急須記載なし。陶器のため手洗い前提記載なし
玉光 朱泥ビリ絞出し「食洗機での使用は不可」と明記「電子レンジでの使用は不可」と明記
記載のない項目は、対応しているという意味ではありません。判断がつかないときは手洗いを選んでください。

こうして並べると、食洗機に入れられるのは4点のうち1点だけでした。陶器の急須を食洗機で回したい人は、選択肢がかなり狭くなると考えておいてください。ここを見落とすと、買った翌週に困ることになります。

なお、冷めたお茶を急須ごと温め直したい場面は思ったより少ないものです。電子レンジ対応を最優先に据える必要はないと感じました。お湯の温度から作り直すほうが結局は早く、そのためのお湯まわりの道具は電気ケトルのおすすめ7選で温度調節の観点から整理しています。

買ってから気づきやすい、惜しいところ

良いところだけ書いても選べないので、4点それぞれで引っかかりそうな点を並べます。

KINTOのガラスポットは、ストレーナーの網目の細かさが公式に載っていません。深蒸し煎茶のような細かい茶葉を主に飲む人は、粉が少し抜けてくる前提で考えたほうがいいでしょう。蓋が電子レンジに使えない点も、本体だけを見て買うと見落とします。

パール金属のステンレス急須は、食洗機が使えません。丈夫さで選ぶ人は手入れも楽だろうと期待しがちですが、そこは期待どおりにはならないので先に知っておいてください。中身が見えないぶん、蒸らしの感覚をつかむまでに何回かかかります。

宇治田原製茶場の帯網急須は、食洗機と電子レンジのどちらについても記載がありません。陶器という素材から手洗いで扱うことになりますし、注ぎ口の切れも実物を見るまで判断できないところです。

玉光の宝瓶は、約90ccという容量が最大の制約になります。二人ぶんを一度に、という使い方には応えてくれません。食洗機も電子レンジも不可ですし、価格も4点のなかで飛び抜けています。合う人にはこれ以外ないという道具ですが、万人向けではありませんでした。

買う前にもう一度だけ確かめること

  • ふだん何人ぶんを淹れているか(湯呑一杯100mLで割る)
  • よく飲む茶葉の粒は大きいか細かいか
  • 手洗いで続けられる場所と気力があるか

どの一点が自分に近いか

最後に、4点を人に割り当て直しておきます。

茶葉が開くところを見ながら淹れたい人、家族ぶんをまとめて注ぎたい人には、720mlのKINTO UNITEAが素直に合います。食洗機が使える唯一の1点でもあるので、手入れの負担を減らしたい人もここに落ち着くでしょう。

割れない急須がほしい人、来客や職場で大人数ぶんを淹れる人にはパール金属の1000mLです。手洗いは避けられませんが、落として割る心配から解放される価値は小さくありません。

一人か二人で毎日お茶を飲む人には、宇治田原製茶場の帯網ライン急須が扱いやすいと思います。250ccという容量と帯網の構造が、日常の飲み方にいちばん近いところに置かれていました。

玉露や上級煎茶を、低い温度でゆっくり淹れたい人には玉光の宝瓶です。約90ccを一人で味わう時間のための道具で、他の3点とは目的からして違います。

急須を選ぶときに見るべきなのは、値段でも見た目でもなく、素材と茶こしと容量の三つでした。ここさえ決めてしまえば、あとは好みの問題に落ちていきます。淹れる道具をひととおり見直したい人は、豆を挽くところから整えるのも手です。

淹れる道具をそろえるなら

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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