モニターアームのレビューをいくら読み込んでも、それが自分の机とモニターに付くかどうかは分かりません。付くか付かないかを決めているのは星の数ではなく、モニター背面のVESA穴と天板の厚みという2つの数字です。ここが合っていなければ、どれだけ評価の高い1台でも箱を開けた時点で行き止まりになります。
そこで、商品ページを開く前に測ってほしい場所が4つあります。VESA穴の有無と間隔、天板の厚み、天板の裏に補強桟や引き出しがないか、そして机の奥行きです。この4つを手元にメモしてから探し始めると、候補はおどろくほど早く絞れました。
この記事では最初にその測り方を置き、次に動かし方の方式を整理します。ガス圧式なのかスプリング式なのかで、動きの軽さも値段も変わってくるからです。方式を飛ばして金額だけで選ぶと、毎日さわる場所で小さなストレスをためることになりかねません。
そのうえで5台を並べます。5,580円前後から18,200円前後まで開いているので、安い側に何が起きるのかも隠さず書きました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
買う前に測る、机とモニターの4か所
モニターアームは机とモニターの両方に噛み合って、はじめて成立します。片方でも外れると使えないので、注文ボタンを押す前に手を動かしてください。時間にすれば数分で終わります。
モニターの裏に、VESAのネジ穴があるか
最初に確かめるのはモニター側です。背面の中央あたりに、正方形へ並んだ4つのネジ穴があるかどうかを見てください。この穴の間隔を決めているのがVESA規格で、間隔が75×75mmなのか100×100mmなのかで、選べるアームが変わってきます。
気をつけたいのは、そもそも穴が無いモニターがある点でしょう。ディスプレイ一体型のパソコン、スタンドと筐体がつながったモデル、そしてノートパソコンの画面は、そのままではアームに載りません。ここで外れたなら、アーム選びではなく別の方法を探すことになります。
今回の5台のうち、仕様に規格の内訳まで書かれている4台は、75×75mmと100×100mmの両方に対応します。残る1台のグリーンハウス GH-GAMA1-RDは、公式の仕様表がVESA「対応:○」という表記にとどまっていて、内訳までは確認できませんでした。手持ちの画面が75×75mmなら、注文前に販売店へ聞いておくほうが安全です。
天板の厚みは、ミリ単位で控える
次が机側です。取り付け方式にはクランプ式とグロメット式の2通りがあって、今回の5台はどちらにも対応していますが、対応する天板の厚みは方式ごとに別の数字になっています。ここを読み飛ばした結果、届いたアームが挟まらないという事故が起きます。
クランプ式は天板を上下から挟み込む方式なので、厚すぎると挟めません。逆に薄すぎても締め付けが効かないため、上限だけでなく下限も見る必要があります。今回の5台では、クランプ側の対応厚が10mmから始まるものが4台、20mmから始まるものが1台という分かれ方でした。
グロメット式は天板の穴にボルトを通し、裏側から留める方式です。配線用の穴が空いた机ならそのまま使えますが、無ければ自分で開けることになります。対応厚がクランプ式より広い製品もあれば、逆に狭い製品もあるので、方式を先に決めてから数字を見比べてください。天板ごと入れ替える選択肢まで考えるなら、昇降デスクおすすめ6台も合わせて見ておくと視野が広がります。
天板の裏に、桟や引き出しがないか
厚みが合っていても、裏側に障害物があると固定できません。クランプは天板の縁から内側にかけて挟み込むので、そこに補強の桟や引き出しのレールがあると、金具が当たってしまうからです。
手を入れて縁の裏をなぞってみてください。指が引っかかる出っ張りを見つけたら、その位置を避けて取り付けられるかどうかを先に考えます。引き出し付きのデスクは、この段階でかなり候補が絞られました。
奥行きと、モニターの重さも控える
最後が机の奥行きと、モニターの質量です。奥行きの浅い机だと、アームを畳んでも画面が近くなりすぎることがあります。実際に椅子へ座り、腕を伸ばして距離を確かめておいてください。
質量のほうで見落としやすいのは、上限ではなく耐荷重の下限でした。今回の5台は、下限が約1kgのものから3.2kgのものまで幅があります。軽いモニターに強すぎるアームを合わせると、支える力が勝って画面が勝手に上がってしまいます。メーカーの仕様表にはスタンドあり・なしの2つの質量が載っていることが多く、アームに載るのはスタンドを外した側の数字です。
注文前に控える4つの数字
- VESA穴の間隔は、隣り合うネジ穴の中心から中心まで
- 天板の厚みは、いちばん薄い場所と厚い場所の両方
- 天板の裏の障害物は、補強桟と引き出しのレール
- モニターの質量はスタンドを外した状態で、あわせて机の奥行きも

方式が変わると、動きの軽さと値段が変わります
アームの価格差は、見た目よりも画面を支える仕組みに出ます。今回の5台は、大きく3つの方式に分かれました。ここを押さえておくと、同じ値段でも中身が違う理由が見えてきます。
ガススプリング式
ガスの圧力で画面の重さを打ち消す方式です。指1本で高さを変えられる軽さが持ち味で、価格帯もこなれています。今回はサンワサプライ CR-LAC1405BK、Loctek F8LD、グリーンハウス GH-GAMA1-RDの3台がこれにあたりました。
弱点として語られるのはガス抜けです。今回の5台のうち2台が「ガス圧式ではないこと」を前面に出しているのは、この話題がついて回る証拠だと受け取っています。とはいえ買ってすぐ困るものでもないので、価格と軽さを取るなら十分に現実的な選択になります。
メカニカルスプリング式と、定荷重スプリング
金属のばねで支える方式です。ガスを使わないぶん、経年でガスが抜けるという心配がありません。エレコム DPA-SSP01BKがメカニカルスプリング式、エルゴトロン LXが特許のコンスタントフォース機構、つまり定荷重スプリングで、この2台が該当します。
ただしばね式は、軽いモニターだと動きが硬く感じられることがあります。エルゴトロン LXには実際にその声が上がっていて、軽い画面ほど扱いにくくなる傾向は頭に入れておいてください。
固定式
高さを一度決めたら動かさない型もあります。可動部が少ないぶん安く、ぐらつきにくいという良さがありますが、今回の5台はすべて可動式なので、この記事には含めていません。日に何度も高さを変えないなら、固定式も候補に入ってきます。
| 方式 | 支える仕組み | 今回の5台での内訳 |
|---|---|---|
| ガススプリング式 | ガスの圧力 | サンワサプライ・Loctek・グリーンハウスの3台 |
| メカニカルスプリング式 | 金属のばね | エレコム DPA-SSP01BKの1台 |
| コンスタントフォース機構 | 定荷重のばね | エルゴトロン LXの1台 |
| 固定式 | 動かさずに固定する | 今回の5台には含まれず |
モニターアームおすすめ5台
ここからは実機の仕様を並べます。VESA規格・対応インチ・耐荷重・取り付け方式・対応する天板の厚みを、5台とも同じ順番で書きました。さきほど控えた自分の数字と突き合わせながら読み進めてください。
10年保証で長く使う エルゴトロン LX デスクマウントアーム 45-241-224
18,200円前後と、5台でいちばん高い1台です。それでも候補から外しにくいのは、支える仕組みが特許のコンスタントフォース機構で、ガス圧式のような経年のへたりが起きにくいところにあります。10年保証という数字も、長く使う前提の設計であることを裏づけていました。
対応サイズは34インチまで、耐荷重は3.2〜11.3kgです。VESA規格はMIS-DとMIS-C、つまり100×100mmと75×75mmの両方に対応します。取り付けはクランプとグロメットの2通りで、クランプは天板厚10〜60mm、グロメットは穴径8〜50mmで天板厚76mmまで受けます。
惜しいのは価格と、軽量モニターでの動きの硬さでしょう。耐荷重の下限が3.2kgに設定されているので、軽い小型パネルとは噛み合いません。ここは正直に、向き不向きがはっきり出る1台だと思います。
34インチクラスの画面を、何度かモニターを買い替えながら載せ替えていく前提なら、この1台が効きます。初期費用は上ですが、買い直しの回数で見ると印象が変わりました。
エルゴトロン LX デスクマウントアーム 45-241-224
参考価格 18,200円前後
5点中もっとも高いが、ガス圧式のような経年でのへたりが起きにくい機構と10年保証が売りの長期前提モデル。
最初の1台にちょうどいい サンワサプライ モニターアーム CR-LAC1405BK
5,580円前後で、今回の5台では最安です。ガススプリング式で可動域も素直なので、モニターアームそのものが初めてという人の基準点になります。何と比べて高いのか安いのかを判断するにも、まずこのあたりを軸に置くと考えやすくなりました。
対応サイズは13〜32インチ、耐荷重は8kgまでです。VESAは75×75mmと100×100mmの両方に対応します。クランプは天板厚10〜50mm、グロメットは天板厚10〜80mmという設定でした。
短所ははっきりしていて、32インチを超える大型モニターには対応しません。クランプ側の上限50mmも5台のなかでは低いほうなので、厚めの天板だと挟めない場合があります。
13〜32インチの画面を1枚だけ浮かせたい、という条件にきれいに収まる1台です。最初の1台としての完成度は、素直に高いと感じました。
サンワサプライ モニターアーム CR-LAC1405BK
参考価格 5,580円前後
価格と可動域のバランスが良い標準モデル。初めてモニターアームを使う人の基準点になる1台。
2画面を同時に浮かせる Loctek デュアルモニターアーム F8LD
12,100円前後で、5台のなかで唯一、2枚の画面を1本の支柱にまとめられるモデルです。狭い机で2枚を並べると天板が埋まりますが、浮かせてしまえば奥行きが戻ってきます。
対応サイズは17〜32インチ、耐荷重はアーム1本あたり2〜9kgです。VESAは75×75mmと100×100mmに対応します。クランプは天板厚20〜60mm、グロメットは天板厚25〜100mmまで受けました。
注意したい点が2つあります。ひとつはアーム本体が5.6kgあり、取り付けのときに持ち上げる力が要ること。もうひとつが、クランプの下限が20mmという設定で、5台のなかではいちばん厚い天板を要求する点です。薄い天板の机だと、この1台だけ最初から外れてしまいます。
机の奥行きが足りず、2枚のモニターを置ききれずにいるなら候補になります。支柱1本ぶんの設置面積で、2画面が浮きました。
Loctek(FlexiSpot) デュアルモニターアーム F8LD
参考価格 12,100円前後
5点で唯一2画面を同時に設置できる枠。狭いデスクでも2枚のモニターを浮かせて奥行きを確保できる。
35インチ級まで載る グリーンハウス ガススプリング式モニターアーム GH-GAMA1-RD
7,980円前後で、対応サイズは17〜35インチ、耐荷重は2.5〜11.0kgです。この価格帯としては上限が高く、35インチ級の大型ゲーミングモニターまで視野に入ります。メーカー保証は3年でした。
机との相性でいえば、今回の5台でいちばん懐が広い1台です。クランプ・グロメットのどちらも天板厚10〜80mmに対応しているので、取り付け方式を決めきれていない段階でも選びやすくなっています。
設置のしやすさも良いところでしょう。モニター取り付け部を先に外してから支柱を固定できるセパレート式なので、一人で作業しても画面を抱えたままネジを回す場面が減ります。
引っかかるのは2点です。支柱が太くデスク上の存在感が大きいこと、そしてVESA規格の内訳が公式に明記されていないことでした。仕様表には「対応:○」とあるだけで、75×75mmと100×100mmのどちらを受けるのかまでは確認できていません。
天板の厚みで候補が絞れずに困っているなら、10〜80mmという幅の広さがそのまま効きます。VESAの内訳だけ販売店に確認してから進めてください。
グリーンハウス ガススプリング式モニターアーム GH-GAMA1-RD
参考価格 7,980円前後
35インチ級の大型ゲーミングモニターにも対応できる高耐荷重モデル。モニター取り付け部を先に外して固定できるセパレート式で一人でも設置しやすい。
40インチまで受ける5関節 エレコム モニターアーム DPA-SSP01BK
6,500円前後で、方式はメカニカルスプリング式です。ガスを使わないため、経年でガスが抜けてへたるという心配がありません。ここを気にする人にとっては、価格を考えるとかなり手が届きやすい選択になりました。
対応サイズは〜40インチ、耐荷重は約1〜12kgと、5台のなかで上限がもっとも高く、下限も低い設定です。VESAは75×75mmと100×100mmの両方に対応します。5関節の長いアームなので、壁際から画面を手前へ引き出すような配置もこなせました。
惜しいのは取り付け方式ごとの差です。クランプは天板厚10〜80mmと広いのに、グロメットは10〜40mmと半分になります。配線穴を使うつもりなら、先に厚みを測ってから決めてください。
40インチ級の大画面から軽い小型パネルまで、耐荷重の両端が広いぶん受け止められる範囲も広い1台です。
エレコム モニターアーム DPA-SSP01BK
参考価格 6,500円前後
ガスが抜けて経年でへたる心配がないメカニカルスプリング式。5関節の長いアームで奥行きのある配置にも対応。

5台の対応範囲を、1枚に並べます
数字が散らばったので、ここでまとめて見比べられるようにしておきます。自分の机の天板厚と、モニターのインチ数と質量を、この表に当ててみてください。1行も残らなければ、机側かモニター側の条件を見直すところからになります。
| 製品 | 対応サイズと耐荷重 | 天板厚(クランプ/グロメット) |
|---|---|---|
| エルゴトロン LX 45-241-224 | 〜34インチ/3.2〜11.3kg | クランプ10〜60mm / グロメット〜76mm(穴径8〜50mm) |
| サンワサプライ CR-LAC1405BK | 13〜32インチ/8kgまで | クランプ10〜50mm / グロメット10〜80mm |
| Loctek F8LD | 17〜32インチ/アームごと2〜9kg | クランプ20〜60mm / グロメット25〜100mm |
| グリーンハウス GH-GAMA1-RD | 17〜35インチ/2.5〜11.0kg | クランプ・グロメットとも10〜80mm |
| エレコム DPA-SSP01BK | 〜40インチ/約1〜12kg | クランプ10〜80mm / グロメット10〜40mm |
値段の差は、どこに出るのか
今回の5台は、5,580円前後から18,200円前後まで3倍以上の開きがある顔ぶれでした。その差がどこに出るのかを、確認できた範囲だけ書いておきます。
ひとつは保証年数です。エルゴトロン LXは10年、グリーンハウス GH-GAMA1-RDは3年という数字が出ていました。残る3台については、今回参照した仕様の範囲で保証年数を確認できなかったので、ここでは触れません。
もうひとつが動きの質でしょう。安い側がかならず渋いとは限らず、むしろ今回はいちばん高いエルゴトロン LXに「軽量モニターだと硬い」という声が付いていました。方式の違いがそのまま表に出ている部分なので、値段だけでは読み切れません。
設置の負担も差になります。Loctek F8LDはアーム本体だけで5.6kgあるため、天板の下に潜って締める作業がそのぶん重くなりました。グリーンハウス GH-GAMA1-RDは支柱が太く、デスク上での存在感が大きい点が短所に挙がっています。
そして対応範囲の狭さが、いちばん静かに効いてきます。サンワサプライ CR-LAC1405BKは32インチ超に対応せず、Loctek F8LDはクランプの下限が20mm、エレコム DPA-SSP01BKはグロメットの上限が40mmで止まりました。どれも安さの代償というより、設計上の割り切りです。買う前に自分の数字と照らせば、避けられる種類の失敗になります。
つまずくのは、たいてい取り付けの前日です
アームが届いてから測り始めると、合わなかったときに返品の手間がかかります。段ボールを開ける前ではなく注文する前に済ませておくほうが、結局はいちばん早いです。
それと、モニターのスタンドを外す作業は先にやっておくと当日が楽になります。必要な工具は機種によって違うので、取扱説明書を1度だけ見ておくと、当日に慌てずに済みました。
取り付け当日までに済ませること
- 天板の厚みを、いちばん薄い場所と厚い場所の両方で測る
- 天板の裏を手でなぞり、補強桟や引き出しのレールが無いかを確かめる
- モニターの質量は、スタンドを外した状態の数字を使う
- VESA穴の間隔を、隣り合うネジ穴の中心から中心まで測る
- 電源とHDMIのケーブルが、アームを最大に伸ばした位置でも届くかを確かめる
高さの合わせ方には正解がありません。画面の高さを自由に変えられるという機構の話なので、どの位置が心地よいかは実際に座って決めることになります。アームを付けたあと数日は、微調整に付き合うつもりでいてください。
机まわりは、アームだけでは片づきません
画面が浮くと、天板の上に空いた面積が生まれます。そこから先にやることが決まっている人も多いので、隣り合う話をまとめて置いておきます。選び方そのものをもう一段深く知りたいときは、モニターアームの選び方のほうが近い内容です。
机まわりで次に読むもの
- モニターアームの選び方VESAと可動域の基礎をもう一段掘り下げています
- 昇降デスクおすすめ6台天板ごと動かす選択肢。電動と手動の違いを整理しました
- USBハブの選び方画面を浮かせたあとに残るケーブルをまとめる話です
- 目に優しいデスクライトちらつきと演色性で選ぶ手順をまとめています
- テレビ周りの配線の隠し方同じ考え方がデスク下の配線にも使えます
最後にもう一度だけ書いておきます。VESA穴の間隔、天板の厚み、天板の裏の障害物、モニターの質量。この4つを控えてから商品ページに戻ると、5台のうちどれが残るのかは自然に決まってきます。
※本記事はプロモーションを含みます

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