電動コーヒーミル5台、プロペラ式では粒がそろいません

木のスプーンにすくったコーヒー豆

豆から淹れる生活を始めた人が最初につまずくのは、味ではありません。同じ豆を同じ器具で淹れているのに、日によって濃さが揺れます。その原因は、たいてい挽いた粉の粒が揃っていないことにあります。

粒が揃うかどうかは、淹れ手の腕でも豆の値段でもなく、ミルの中に入っている刃の形でほぼ決まってしまうのです。安い機種に入っているプロペラ式の刃は、そもそも粒を揃える構造を持っていません。反対に臼式やコニカル刃の機種なら、目盛りを合わせるだけで前回と同じ細かさに戻せます。

この記事では5,500円前後から14,500円前後まで5台を、刃の種類・挽き目の調整方法・一度に挽ける量・掃除のしやすさ・静電気の5点で横に並べました。値段の差が何の差なのかは、こうして並べるとかなりはっきり見えてきます。

手回しのミルにも良さはありますけれど、朝の数分を短くしたい人には電動のほうが現実的です。ここでは電動に絞って書いていきます。

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30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

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目次

電動コーヒーミルの分かれ目は、刃の形にあります

家電量販店の棚には5,000円の機種と15,000円の機種が同じ「電動コーヒーミル」の札で並んでいます。この3倍の差の大半は、モーターの力ではなく刃の構造の差です。

プロペラ式(ブレード式)は、時間で調整するしかありません

底に短い羽根が付いていて、ボタンを押している間だけ高速で回る方式です。ミキサーの刃を小さくしたものを想像してもらうと近いと思います。

この方式の弱点は、豆を「切り刻む」ところにありました。羽根の近くにある豆は細かく砕かれ、外側に逃げた豆は粗いまま残ります。押している時間を延ばせば全体は細かくなりますが、細かい粉と粗い粒が同時に増えるだけで、粒の大きさが一点に揃うわけではありません。

だから挽き目の設定という考え方がなく、押した秒数で覚えるしかないのがプロペラ式です。慣れれば自分の家の豆と量に合った長さは体で分かってきますし、豆を替えればまた覚え直しになります。この手間を許せるかどうかが最初の分かれ道でした。

臼式・コニカル式は、段階で選べます

上下または内外の二枚の刃で豆を挟み、隙間の幅の分だけ削り出す方式です。隙間を広げれば粗挽き、狭めれば細挽きになり、その幅は目盛りやダイヤルで固定できます。

同じ番号に合わせれば、来週も同じ細かさが出せる。これがプロペラ式との決定的な違いです。刃の形が円錐なら「コニカル式」、平らな二枚の円盤なら「フラット式(臼歯式)」と呼び分けられます。

デロンギは自社の方式について「上下の刃の絡み合いで挽きムラなく一定の粒度に挽ける」と説明しています。ボダムとハリオは円錐形のコニカル刃、カリタはファインセラミックの臼歯式を採用しました。今回の5台のうち4台がこちら側です。

刃の種類挽き目の決め方この記事で該当する機種
プロペラ式(ブレード)押している秒数で決めるラッセルホブス 7660JP
コニカル式(円錐)段階の数字で決めるボダム ビストロ 10903、ハリオ EVCN-8-B
臼歯式(フラット)段階の数字またはダイヤルで決めるデロンギ KG79J、カリタ C-90
呼び名は各社公式の表記に合わせました

買う前に決めておきたいのは、人数と置き場所です

刃の話の次に効いてくるのが、一度に挽ける量です。ここは好みではなく人数で決まります。

目安の換算はメーカーが出してくれました。ラッセルホブスは最大容量60gを「約7〜8杯分」としているので、1杯あたりおよそ8gという計算になります。この比率を自分の家の人数と杯数に当てはめれば、必要なグラム数はすぐ出せるはずです。ホッパー100gクラスまで持っている機種なら、日常の使い方で容量に困る場面はまずありません。

置き場所も先に決めてください。背の高い機種は、キッチンの吊り戸棚の下に収まらないことがあります。今回でいうとハリオが高さ312mm、ボダムが高さ27.5cmですので、この2台は買う前に棚下の実寸を測っておいたほうが安全です。出しっぱなしにする前提なら、キッチンで出しっぱなしにする物の決め方も合わせて考えると片づきます。

買う前に測っておく3つ

  • 一度に何g挽くか(1杯およそ8gで人数分を計算する)
  • 置き場所の高さ(吊り戸棚の下に本体が入るかを実寸で測る)
  • 使う時間帯(早朝に回すなら音が家族に届く)

音については、正直に書いておきます。今回の5台はいずれも公式資料に騒音値の記載がありません。数字が出ていない以上、静かさを機種間で比較することはできません。早朝に使うつもりなら、実機のある店で一度回してもらうか、寝室から離れた場所に置く前提で選んでください。

電動コーヒーミルおすすめ5台

安い順に並べています。刃の種類と挽き目の段階数を各機種の頭に書きましたので、そこだけ拾い読みしても選べるようにしました。

ラッセルホブス 7660JP|プロペラ式・段階調整なし

刃はブレード式、つまりプロペラ式です。挽き目の段階という設定はなく、ボタンを押す秒数で粗さを決めます。

公式は「独特な形状をしたブレード」と説明し、仕上がりについては「挽きムラが軽減された仕上がり」と書いています。ただし同じページに「挽き時間が極端に短い場合は、挽きムラが生じる場合があります」とも明記されました。プロペラ式の限界を隠していない書き方には好感を持ちます。

最大容量は60gで、約7〜8杯分にあたります。本体はW12.5×D12.5×H21.5cm、重量1.1kgと小さく、吊り戸棚の下でも置き場所に困りません。

掃除については注意が要ります。公式の指示は「グラインディングボウルは水洗いをせず、付属のブラシで優しくコーヒー粉を払う」です。丸洗いできる機種ではないと理解して買ってください。静電気についても「静電気やコーヒー豆の油分によってカバーに微粉が少量付着します」と先に断られており、粉が張り付くことは織り込み済みの設計といえます。

5,500円前後という価格は、5台のなかで飛び抜けて安い。粒の揃いより「まず電動を試したい」という段階の人には、この入口はよくできています。

ラッセルホブス コーヒーグラインダー 7660JP

ラッセルホブス コーヒーグラインダー 7660JP

参考価格 5,500円前後

とにかく手軽に電動を試したい人向けの入門機。5点中もっとも安い価格帯

デロンギ KG79J|うす式・無段階ダイヤル

上下の刃で挟んで削る、いわゆるうす式です。粗さの調整は段階の数字ではなく無段階のダイヤルで行います。

公式スペックでは「上下の刃の絡み合いで挽きムラなく一定の粒度に挽ける」と説明されています。段階式にはない良さもあって、9番と10番の間が欲しいときに、そこへ止められる。細かく詰めたい人にはこの自由度が効きます。

容量はホッパー最大120g、コンテナ最大100gと5台のなかで最大でした。家族の人数が多い家や、週末にまとめて挽きたい人には余裕があります。消費電力は110W、サイズは130×160×260mm、重量は1.5kgです。

惜しいのは、その無段階ダイヤルが裏目に出る場面があることです。目盛りで固定できないぶん、レシピを変えて戻すときに「前はどのあたりだったか」を自分で覚えておく必要があります。ペンで印を付けている人が多いのも納得の作りでした。

エスプレッソからドリップまで一台で振り幅を持たせたい人に向きます。

デロンギ うす式コーヒーグラインダー KG79J

デロンギ うす式コーヒーグラインダー KG79J

参考価格 9,980円前後

粗さを無段階で細かく調整したい人向け。上下の歯で挟んで挽く「うす式」

ボダム ビストロ 10903|コニカル刃・12段階

円錐形のコニカル刃を積み、挽き目を12段階で選べます。段階の数字で管理できるので、昨日と同じ味に戻すのが簡単です。

この機種の見どころは掃除にあります。公式が「ホッパーの交換式パーツ、ステンレス製スプリング、ガラス製のビーン容器まで、全パーツの保守が簡単に行える」と書いているとおり、分解して手入れできる設計になっていました。豆を替えたときに前の油分を残したくない人には、この一点だけで選ぶ価値があると思います。

サイズは幅16.3×奥行17.8×高さ27.5cmです。欧州ブランドらしい見た目なので、出しっぱなしにしても様になります。

一方で、一度に挽ける豆の量はグラム数が販売ページに明記されていません。ここは購入前に販売店へ確認したほうが確実です。ホッパーがガラス製という点も、落とせば割れるという意味で頭に入れておいてください。

それでも、12段階で挽き目を管理できて、なおかつ全パーツを外して洗えるという組み合わせが9,900円前後で手に入るのは、素直に良いと思います。

ボダム ビストロ 電動コーヒーグラインダー 10903

ボダム ビストロ 電動コーヒーグラインダー 10903

参考価格 9,900円前後

円錐形のコニカル刃で挽き目を揃えたい人向け。パーツを外して掃除できる欧州デザイン

ハリオ V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN EVCN-8-B|コニカル式・39段階

ステンレス臼のコニカル式で、調節は39段階あります。粗挽きから極細挽きまでを39分割で刻めるので、この記事の5台では調整の細かさが頭ひとつ抜けていました。ハンドドリップで抽出時間を詰めていきたい人向けの作りです。

静電気対策が入っているのも、この機種を推す理由になります。公式には「静電気除去機能搭載なので、コーヒー粉が飛び散りにくい」とあり、さらに「フタを上から押すことで内部にエアーを送りコーヒー粉の微粉を粉受けに押し出すクリーナー機能」まで付きました。粉受けに残る微粉をかき出す手間が減るのは、毎朝のことなので効きます。

ホッパー容量は100g、消費電力は150W、サイズは幅130×奥行185×高312mmです。

弱点は重さと高さでした。重量約1.5kgは5台のなかで重い部類で、高さ312mmは収納場所を選びます。毎回しまう使い方より、定位置を決めて置きっぱなしにする使い方に向いた一台でした。

ハリオ V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN EVCN-8-B

ハリオ V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN EVCN-8-B

参考価格 13,900円前後

ハンドドリップ用に挽き目を細かく調整したい人向け。39段階で粗挽きから極細挽きまで対応するコニカル式

カリタ セラミックミル C-90|臼歯式・9段階

刃は「臼歯式(ファインセラミック製)」で、挽き目は「メッシュ9段階」と公式が表記しています。喫茶店の機材で名前を見るメーカーの、家庭向けの一台です。

数字がきちんと公開されているのはこの機種の良いところで、挽く速さは80g/60秒、電源は100V/105W、本体サイズは150×85×215mm、重量は1.3kgです。奥行き85mmという細身は、狭いキッチンでは効いてきます。

注意点も公式に書かれていました。連続使用は3分までとされ、ホッパー・粉受けとも容量は90gです。まとめて何百グラムも挽く用途には向きません。一人か二人で毎朝挽くペースなら、90gは十分すぎる量です。

14,500円前後と5台でもっとも高い価格になります。予算を出せるなら、という位置づけの一台としてどうぞ。

カリタ セラミックミル C-90

カリタ セラミックミル C-90

参考価格 14,500円前後

喫茶店でも使われる臼歯式のファインセラミック刃で豆本来の挽き目にこだわりたい人向け。5点中もっとも高い価格帯

挽ける量・掃除・静電気を横に並べます

刃の話だけでは決まらない部分を、公式に記載のある範囲でまとめました。記載がないものは空欄にせず「記載なし」と書いています。

機種一度に挽ける量静電気・掃除の記載
ラッセルホブス 7660JP最大60g(約7〜8杯分)微粉の付着あり/ボウルは水洗い不可
デロンギ KG79Jホッパー120g・コンテナ100g公式に記載なし
ボダム ビストロ 10903販売ページに記載なし全パーツの保守が簡単と明記
ハリオ EVCN-8-Bホッパー100g静電気除去機能+微粉クリーナー機能
カリタ C-90ホッパー90g・粉受90g公式に記載なし
各社公式および公式販売ページの記載に基づきます

正直に言うと、電動ミルにはこういう面倒もあります

良いところだけ書くのはフェアではないので、使い始めてから「聞いてない」となりやすい点を先に出しておきます。

ひとつ目は静電気です。挽いた粉が容器の内壁に張り付き、フタを開けた瞬間に舞う。冬場の乾いた日はとくに起きやすくなります。今回の5台で対策が公式に書かれているのはハリオだけで、ラッセルホブスは逆に「付着します」と先に断っています。残る3台は記載がないため、あると想定して買うほうが期待を裏切られません。

ふたつ目は掃除です。豆の油分は刃と容器に確実に残ります。分解して洗える設計を公式にうたっているのはボダム、微粉を押し出す機能を持つのはハリオ。ラッセルホブスは水洗いを禁じているので、ブラシで払う運用が前提になります。

三つ目はで、ここは繰り返しておきます。5台とも公式に騒音値の記載がありません。数字が出ていないので、静かさは実際に回してみるまで分かりません。同居している人がいる家では、置き場所と時間帯でしのぐ前提で選んでください。

最後にもうひとつ書いておきます。段階数が多いほど良いミルとは限りません。39段階を使い切る人はごく一部で、9段階でも日常の淹れ方はほぼ収まります。段階の数は「細かく詰めたい人への余地」であって、性能の順位ではないと考えてください。

淹れ方から逆算すると、たいてい一台に絞れます

最後に、ここまでの材料をつなげておきます。

ハンドドリップで抽出時間を詰めていくなら、段階の細かいハリオかボダム。段階の数字で毎回同じ位置に戻せることが、味を再現する土台になります。ドリップの湯温を管理したくなったら電気ケトルの容量と温度調節で選ぶ話も同じ流れで効いてきます。

エスプレッソまで含めて振り幅が欲しい人はデロンギ。無段階ダイヤルの自由度が活きる場面です。狭いキッチンで置き場所を最優先するならカリタが奥行き85mmで通ります。

そして、そこまで手をかけるつもりがないならラッセルホブス。5,500円前後で電動の便利さだけ受け取って、粒の揃いについては割り切るという選び方です。これも十分ありだと思います。カプセル式のネスプレッソ ヴァーチュオ ネクストのように、そもそも挽かない道を選ぶ人もいますから、自分がどこまでやりたいのかを先に決めるのがいちばん早い方法です。

ミルが決まったら、次は挽く中身のほうです。豆と粉のどちらで買うか、焙煎度をどう選ぶかはコーヒー豆のおすすめ12選にまとめました。

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※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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