資生堂メンの製品を全部並べて、成分表を見比べていて気づきました。この1本だけが医薬部外品です。
他は全部「化粧品」。つまり公式に「有効成分」と書けるのは、資生堂メンではこれだけということになります。
この記事でわかること
- 医薬部外品と化粧品が何を分けているか
- 有効成分グリチルリチン酸ジカリウムが何をするか
- テカりを抑える仕組み
- 5,500円に見合う人
唯一の医薬部外品
有効成分と全成分
| グリチルリチン酸ジカリウム(有効成分) | 甘草由来の消炎剤。肌荒れを防ぐ有効成分として承認されている。資生堂メンで「有効成分」と書けるのはこれだけ |
| 無水ケイ酸(2番目) | 粉。テカりを抑えているのはこれ。皮脂を受けて表面をマットに保つ |
| エタノール・ジプロピレングリコール | 軽さを出す側。塗った直後に引く |
| ニコチン酸アミド | ナイアシンアミドの別名。ただし「その他の成分」側で、この製品での有効成分ではない |
| カフェイン水和物・チオタウリン | 整える側の成分。皮脂に寄せた処方だと読める |
| ドクダミエキス・チンピエキス・セイヨウハッカエキス | 植物エキス。清涼感と整える役 |
成分表の並びは「有効成分が先頭、あとは配合量順ではない」。医薬部外品は化粧品と表示ルールが違うので、化粧品と同じ読み方をすると誤読します。
成分は資生堂 公式サイトの成分表示の表示による(医薬部外品)
| ブランド | SHISEIDO MEN(資生堂) |
| 商品名 | SHISEIDO MEN スキンマットセラム |
| 価格 | 5,500円(税込) |
| 区分 | 医薬部外品(資生堂メンで唯一) |
| 有効成分 | グリチルリチン酸ジカリウム |

医薬部外品だと何が違うのか
効き目が強い、という意味ではありません。「この成分がこの目的に効く」と国に認められた区分だ、という話です。
化粧品はその審査を通っていないので、同じ成分が入っていても効能を書けません。中身の優劣ではなく、名乗れる範囲の違いです。
だから買うべき、とはならない
医薬部外品だから上、という読み方は雑すぎます。キュレルは2,000円台でほとんどが医薬部外品ですし、区分と価格は連動していません。
見るべきは、自分の悩みが「肌荒れ」なのかどうか。この製品の有効成分が向いているのはそこだけです。
テカりの抑え方
無水ケイ酸が2番目に来ています。つまり粉の量が多い。皮脂を化学的に減らすのではなく、出た皮脂を粉が受けている。
だから汗をかけば崩れます。夏の屋外では3時間ほどで効果が分からなくなりました。エアコンの効いた室内なら、夕方まで持ちます。
塗ったあとが白くならないか
僕の肌では白浮きしませんでした。ただし多く塗るとざらつきます。1回に使う量は少なめが正解です。
使う順番
化粧水のあと、乳液の前。ただし上に油分の多いものを重ねると、せっかくのマットが消えます。
テカりを抑えたい日は、これで止めて乳液を飛ばすのが実用的でした。冬は乾くので、この使い方は夏だけです。
医薬部外品の成分表は読み方が違う
化粧品の全成分は配合量の多い順に並びます。ところが医薬部外品は、有効成分を先頭に置き、そのあとは順不同という書き方をします。
だからこの製品の「精製水」が2番目にあっても、水が2番目に多いという意味ではありません。化粧品と同じ読み方をすると、そこで誤読します。
ニコチン酸アミドの位置
この製品にはニコチン酸アミド、つまりナイアシンアミドが入っています。ただし「その他の成分」の側で、この製品での有効成分ではありません。
「ナイアシンアミド配合」と書けば聞こえはいいのですが、有効成分として承認されているのはグリチルリチン酸ジカリウムのほう。入っている=それが売りの成分、ではないという例です。
キュレルの皮脂トラブルケアと比べる
同じ「テカる肌」向けで、キュレルは2,000円台。あちらも医薬部外品で、有効成分はアラントインです。価格は半分以下。
違いは無水ケイ酸の量だと思います。キュレルはマットに寄せていない。テカりを物理的に止めたいならこちら、荒れを抑えるだけでいいならキュレルで足ります。
5,500円に見合う人
昼にテカる、そのうえ荒れやすい。この2つが同時に来ている人には噛み合います。有効成分が肌荒れ側を、無水ケイ酸がテカり側を担当しています。
テカるだけで荒れない人は、あぶらとり紙とパウダーで足ります。5,500円を出す理由が薄い。
荒れるだけでテカらない人も同じです。その場合は有効成分だけを目当てに、もっと安い医薬部外品を選んだほうが噛み合います。2つが同時に来ている人のための1本です。
期待しないほうがいい点
効果の持続が短い。汗に弱いので、屋外で働く人には向きません。室内にいる時間が長い人の製品です。
それと、これ1本では保湿が足りません。「セラム」という名前から美容液を想像すると、実際はテカり止めに近い性格なので、期待がずれます。
エタノールが上のほうに入っているので、乾燥する時期には単体で使わないほうがいい。僕は冬にこれだけで済ませて、夕方に頬がつっぱりました。
冬に使うなら、そのあとに必ず乳液を重ねる。ただし油分を重ねるとマットが消えるので、冬はそもそもこれを使う場面が少ないという結論になりました。夏の製品だと割り切るのが正解だと思います。
ひと夏使って
資生堂メンで唯一の医薬部外品で、有効成分は肌荒れを防ぐ側。テカりは無水ケイ酸が受け止めています。テカりと荒れが両方ある人には合いますが、テカるだけの人には過剰です。
同じSHISEIDO MENでは、スキンエンパワリングクリーム Nの記事も書いています。
※本記事はプロモーションを含みます

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