ARCTIC MX-4を使った感想。MX-6・MX-7との違い

パソコン基板とヒートシンク

CPUのグリス、塗り直すなら何を使いますか? 掃除や付け替えでCPUクーラーを外すと、CPUとのあいだのグリスは塗り直しになります。

僕がそのときに使っているのは、ARCTICのMX-4です。金属を含まず電気を通さないうえ、初めてでも塗り広げやすいグリスでした。

この記事でわかること

  • MX-4 4gの仕様といいところ
  • 塗ってみて分かった扱いやすさ
  • 熱伝導率が載っていない弱点
  • MX-6・MX-7との違い

塗り替え用に、僕が工具箱に入れているのはこの4gです。

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

参考価格 950円前後

CPUやGPUの冷却グリスを、ショートや拭き取りの心配が少ない非導電タイプで選びたい人向け。

このブログを書いている人

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30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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目次

ARCTIC MX-4 4gの基本情報

この記事で扱うのは、ARCTICのサーマルペーストMX-4のうち、容量4gでヘラが付かない版です。容量違いやヘラ付きの版もあるので、見分け方は記事の後半に書きました。

項目内容
ブランドARCTIC
商品名MX-4(4g・ヘラなし)
種類CPU用サーマルペースト(金属を含まない非導電性)
色グレー
連続使用温度-50〜150℃
希望小売価格欧州向けに€9.49(税抜)・日本円の設定は記載なし
数字は各商品ページの表記にもとづきます

日本円の定価は出ていないので、通販でいくらになっているかはボタンの先で見てください。

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

参考価格 950円前後

CPUやGPUの冷却グリスを、ショートや拭き取りの心配が少ない非導電タイプで選びたい人向け。

MX-4のいいところ

電気を通さないこと、乾きにくいこと、塗りやすい硬さ。MX-4を推せる理由は、この3つにあります。

MX-4は金属を含まず、電気を通さない

金属を使っていないグリスなので、MX-4は電気を通しません。金属酸化物や液体金属をベースにしたペーストとは、ここがはっきり違います。

数字でいうと、体積抵抗率は3.8 x 10^13 Ω-cmです。あとで比べるMX-6とMX-7はどちらも10^12 Ω-cm台なので、桁がひとつ大きいのはMX-4のほうです。

液体金属のグリスにするか迷っているなら、MX-4は金属を含まない側の候補に入ります。電気を通すグリスは避けたい、という理由で選ぶときは、この体積抵抗率がそのまま裏付けになる数字です。

MX-4は乾きにくく、にじみにくい

MX-4は、乾きにくく、にじみ出にくい性質もうたっています。そのおかげで長いあいだ同じ性能を保ちやすい、というのがARCTICの説明です。

パッケージは閉め直せる作りで、中身が乾くのを防ぎます。

使い切れなかった分も、閉めておけば次の塗り替えまで取っておけます。クーラーを外すたびに新しいグリスを1本買い足す、ということにはならない作りです。

MX-4は初めてでも塗り広げやすい硬さ

ARCTICは、MX-4を初心者でも塗りやすい硬さだとしています。粘度の表記は31.600 poiseです。

CPUの表面やクーラーの底は、目では見えない細かいへこみだらけです。細かい粒子がそのへこみを埋めて、CPUやGPUの熱をクーラーへ伝えます。

ARCTICのページには、CPUとクーラーのあいだに空気だまりを作らない塗り方を見せる動画も置かれています。オーバークロックをする人だけでなく、熱を伝えるほかの用途にも使える、というのがメーカーの見立てです。グリスを自分で塗るのが初めての人でも、手に取りやすいグリスです。

MX-4を塗ってみた感想

手に取ったきっかけは、PCの中のほこりを掃除するついでに、CPUクーラーを外したことでした。古いグリスを拭き取ったあとは、新しいものを塗ってからクーラーを戻すことになりました。

どうせ買い直すなら電気を通さないものにしようと決めて、選んだのがこれです。それからは、クーラーを外すたびにMX-4を使っています。

MX-4を出したときの硬さ

出してみると、歯みがき粉より少しかためくらいの手ごたえでした。ゆるすぎて垂れることもなく、置いたところから勝手に流れていきません。

それでいて、広げるときに引っかかる感じも少なめです。CPUの角のほうまで届かせたいときも、力を入れて押しつけずに済みました。CPUの上で伸ばしていると、思った範囲までするっと届きます。グリスを塗るのが久しぶりでも、手が止まらずに作業できました。

色はグレーなので、どこまで塗れたかが目で追いやすいです。塗り方は、ARCTICの動画で空気だまりを作らない手順を見てから合わせました。

MX-4の残りは閉めてしまっておける

4gは、僕の使い方だと一度の塗り替えで使い切りませんでした。残りは閉め直して、ドライバーと一緒に工具箱に入れてあります。

しばらく置いてから出しても、出し始めの硬さは前と変わりませんでした。次にクーラーを外したときも、新しく買い足さずに済んでいます。

熱伝導率の数字がない点

まず引っかかるのは、熱伝導率の数字が見つからないことです。公式ページの熱伝導率の欄はFAQへの案内になっていて、数値は書かれていません。

粘度や体積抵抗率は数字で出ているのに、熱伝導率の欄だけ空いている形です。ほかのグリスと熱伝導率を並べて決めたいときは、MX-4のページだけでは比べる材料がそろいません。

値段の面でも、公式の希望小売価格は欧州向けの€9.49(税抜)しか出ていません。日本円の定価が無いので、通販の値段を見て決めることになります。

もうひとつ、この記事のMX-4はヘラなし版です。付属の道具で広げたい人は、ヘラ付きの出品を選ぶ必要があります。

使っていて気になったのは、グレーの色が目立つことでした。はみ出した分を拭き残すと、基板の上でそこだけ灰色に見えます。

とはいえ、買ってから困るような弱点ではないと僕は思っています。僕がMX-4に決めた理由は電気を通さないことと塗りやすさで、熱伝導率の数字はその中に入っていませんでした。

MX-6・MX-7とどう違う?

ARCTICには、MX-4のほかにMX-6とMX-7というグリスもあります。名前が似ているので、違いを数字で見ておきましょう。

MX-4とMX-6の違い

粘度はMX-6が45.000 poise、MX-4が31.600 poiseで、数字が違います。密度はMX-6が2.6 g/cm³、MX-4が2.50 g/cm³です。

体積抵抗率はMX-6が1.8 x 10^12 Ω-cm、MX-4が3.8 x 10^13 Ω-cmです。絶縁破壊電圧も、MX-6のほうには7.5 kV/mmと書かれています。

大きく分かれるのは塗り方です。ヘラについては、MX-6のページに「Application with a Spatula Is Not Possible」とあり、ヘラで塗り広げる使い方はできません。欧州向けの希望小売価格は、MX-6が€14.99、MX-4が€9.49です。

付属のヘラを使って塗りたいなら、MX-6は候補から外れます。MX-4にはヘラ付きの版もあるので(見分け方は後半に書きました)、そちらを選ぶことになります。

MX-4とMX-7の違い

粘度で見ると、MX-7は35.000 – 38.000 poiseで、密度は2.9 g/cm³です。体積抵抗率は1.7 x 10^12 Ω-cm、絶縁破壊電圧は4.2 kV/mmと出ています。

目に付く違いは、連続使用温度です。上限で見ると、MX-4の-50〜150℃に対して、MX-7は-50〜250℃まで書かれています。欧州向けの希望小売価格は€16.99です。

使える温度の幅を広く取りたい人はMX-7、と僕は分けて考えています。

PCの中を開けるついでに、ストレージの入れ替えも考えているなら、SSDのおすすめの記事も合わせてどうぞ。

金属を含まないグリスを、閉め直しながら何度かに分けて使いたい僕には、MX-4が手になじみました。

4gとヘラ付きの見分け方

容量は、2g・4g・8g・20g・45gに分かれています。この記事の話は4gです。

ARCTICのページでは、ヘラありとヘラなしを選べます。楽天やYahoo!ショッピングにはヘラ付き版の出品も並んでいるので、商品名にヘラの有無が書いてあるかを見てください。

迷ったら、JANコード(EAN)の4895213701655で照らし合わせられます。海外の出品と見比べるときは、UPCの872767009585も手がかりになります。名前の似たMX-6とMX-7は別の商品なので、型番の数字も確かめておきたいところです。

パッケージの見た目は変わっていますが、中身の配合は前と同じだとARCTICは書いています。本物かどうかを確かめる「ARCTIC Authenticity Check」という仕組みもあります。

公式ページには、日本の販売店の案内が載っていません。名前と容量、ヘラの有無、JANの3つが合っていれば、この記事で紹介したMX-4です。

MX-4を選んでいい人

ここまでの話をまとめると、MX-4は金属を含まず電気を通さないサーマルペーストです。乾きにくく、閉め直せるパッケージなので、残りを次の塗り替えに回せます。

僕が塗ってみた感覚でも、硬さがほどよく、グリスを広げる作業で手こずりませんでした。熱伝導率の数字が無いことと、ヘラなし版にはヘラが付かないことだけ分かっていれば、選んで困ることは少ないはずです。

MX-4が向く人と向かない人

  • 向く:電気を通さないグリスで塗り替えたい人
  • 向く:残りを取っておいて次の塗り替えにも使いたい人
  • 向かない:熱伝導率の数字を比べてから選びたい人
  • 向かない:連続使用温度の幅を広く取りたい人

CPUクーラーを外したときに、電気を通さないグリスを自分の手で塗り直したい人へ、僕はMX-4をすすめます。

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

ARCTIC MX-4 4g(サーマルペースト・ヘラなし)

参考価格 950円前後

CPUやGPUの冷却グリスを、ショートや拭き取りの心配が少ない非導電タイプで選びたい人向け。

※本記事はプロモーションを含みます

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この記事を書いた人

30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。

私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。

大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ...)

これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

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