色の合わないファンデを塗り足しては、夜にゴシゴシ落として翌朝ひどく荒れる。僕が若いころにやっていたことです。結論から言うと、敏感肌でもファンデーションは塗っていいんです。荒らすのは塗ること自体ではなく、色の合わせ方と落とし方のほうでした。紫外線吸収剤不使用とテスト表示で絞れば候補は3本まで減り、あとは剤形と落とし方で決まります。
この記事で挙げる3本を、僕はまだ使っていません。見るのは剤形、テスト表示、落とすときの手順の3つです。
この記事でわかること
- 敏感肌がファンデーションを選ぶときに見る3つの条件
- ノブ・d プログラム・エトヴォス3本の剤形と成分の違い
- 石けんで落とせるのはどれか
- 色の合わせ方と、こすらずに塗る手順
この記事の結論
- 敏感肌向けに設計されたファンデーションは実在する。条件を明示しているものから選べばいい
- 見るのは剤形・テスト表示・落とし方の3つ
- 3本とも紫外線吸収剤不使用。価格は3,190円〜3,872円(税込)に収まる
- 僕は3本とも未使用。各社の表示と数字を突き合わせた「選び方」です
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!

敏感肌でもファンデーションは使える。条件で絞れば残る3本がある
先に答え。役割を分けた3本を出します
候補はこの3本に絞れます。ノブ パウダリーファンデーション UV、d プログラム 薬用 スキンケアファンデーション(リキッド)、エトヴォス マットスムースミネラルファンデーションです。
役割は分かれています。カバー力と紫外線防御を両取りしたいならノブ。いま荒れていて「防ぐ」効能を持つものを使いたいならd プログラム。落とすときの負担を減らしたいならエトヴォス。何をどこまで試験したのかを言葉で書いている製品だけを残すと、候補はここまで減りました。
3本に共通していたのは「紫外線吸収剤不使用」とテスト表示の明記
共通していた事実が2つありました。1つ目は紫外線吸収剤を使っていないことです。ノブは紫外線吸収剤不使用、d プログラムはSPF20・PA++のオールシーズン用で同じく紫外線吸収剤不使用、エトヴォスは8つの不使用の1つに紫外線吸収剤を挙げています。防御は3本とも粉体側で担う設計です。
2つ目は、テスト表示を具体的な試験名で出していることです。この2つが、敏感肌でファンデーションを選ぶときの最低ラインだと思っています。ただし揃っている試験の数は製品ごとに違うので、後で表にして、埋まらないところは「表示なし」と書きます。
敏感肌が最初に見る3つの条件
粉が主役か、油分が主役か。剤形で肌に残るものが変わる
いちばん効く条件は剤形です。パウダリーやルースは粉体が主役で、油分は少なめです。リキッドは油分と水を界面活性剤でまとめた乳化物なので、肌にとどまる油分が多くなります。
脂性肌・ニキビ肌なら粉寄りが合いやすいです。常盤薬品工業はノブのリニューアル発表で、油分の少ないパウダリータイプなのでにきび肌の方に特におすすめだとしています。メーカー自身が剤形を理由に挙げているわけです。逆に乾燥もある混合肌なら、リキッド寄りのほうが密着します。
テスト表示は「何を見た試験か」で読む
表示は主に4種類です。パッチテストは皮膚刺激、アレルギーテストはアレルギー反応、スティンギングテストはピリつき、ノンコメドジェニックテストはコメド(にきびのもと)のできにくさを見る試験です。数より、自分が困っている症状の試験が入っているかで読んでください。
そしてどのメーカーも「全員に起きない」とは言っていません。ノブは、すべての方に皮膚刺激やアレルギーが起こらない、コメド(にきびのもと)ができないわけではないと注記しています。d プログラムはすべての方に皮ふ刺激が起きないわけではないこと、エトヴォスはすべての方にアレルギーや皮膚刺激、肌トラブルが起こらないということではないことを、同じように書き添えています。3社とも自社で否定の注記を出しています。
「敏感肌用」という表示そのものが何を意味するのかは、敏感肌の化粧品を荒れの段階別に選ぶのほうで書きました。この記事はファンデーション固有の話に絞ります。
落とすときの負担も条件に入れる
見落とされがちなのが落とし方です。クレンジングがしみる人にとって、夜の数十秒は日中より刺激が大きくなります。洗浄力とこする摩擦が、そのまま負担になります。石けんで落ちるかどうかは成分表と同じくらい優先度の高い条件で、3本のうち明記しているのはエトヴォスだけでした。
ノブ パウダリーファンデーション UV|カバー力とSPF30・PA+++を両取りしたいなら
ノブの中身は12g・3,300円、SPF30 PA+++
常盤薬品工業(ノエビアグループ)の低刺激性ブランド、ノブのパウダリーファンデーションです。内容量は12g、3,300円(税込)です。紫外線防御はSPF30 PA+++で、敏感なお肌を紫外線からまもります。表示は紫外線吸収剤不使用、無香料・低刺激性に加え、パッチテスト済み、スティンギングテスト済み、アレルギーテスト済み、ノンコメドジェニックテスト済みの4つです。この4つが全部そろっているのは、今回の3本ではノブだけでした。
ノンコメドジェニックテスト済みは「ニキビができない」という意味ではなく、コメドのできにくさを試験したという表示です。
粉が主役だと全成分の並びで分かる
全成分は23表記です。先頭はマイカ、ジメチコン、セルロース、酸化亜鉛と続き、粉体が上位を占めます。処方の役割も開示されていて、密着カバーパウダーの中身は酸化チタン、水酸化Al、結晶セルロース、皮脂吸収パウダーはシリカです。保湿側はヒアルロン酸Naと、リピジュア®=ポリクオタニウムー51が入ります。
ただし23表記のなかにはメチルパラベンも入っています。パラベンを避けたいなら、後述のエトヴォスのほうが条件に合うでしょう。
リフィル式で、ケースとパフは別売
3,300円で売られているのはリフィル(中身)だけで、ケースとパフは別売です。専用ケースはノブ パウダリーファンデーション UV ケースで、1,100円(税込)。初回は合計4,400円で、2回目以降は3,300円です。最初の1回だけ金額が跳ねます。
売り場も広く、全国の医療機関(皮膚科等)・調剤薬局・バラエティショップ・ドラッグストア等で扱われています。
ノブ パウダリーファンデーション UV(リフィル)12g
参考価格 2,951円前後
SPF30・PA+++とカバー力を両取りできるパウダリー。日焼け止めまで1本で済ませたい人に。ケースは別売

d プログラム 薬用 スキンケアファンデーション(リキッド)|いま荒れているとき
塗ったままニキビと肌荒れを防げるのは、この1本だけ
3本のうち、有効成分を持っているのはこれだけです。うたい文句は「ニキビ、肌荒れを防ぐ 薬用リキッドファンデーション」。つけていることで、ニキビや肌荒れを防ぐスキンケア効果があり、なめらかな素肌へ導く、という説明です。
つけている間もニキビと肌荒れを防ぐ側に働く、というのがこの1本のいちばんの持ち味です。隠すためだけの1本を荒れた顔に乗せるのと、防ぐ側にも振れる1本を乗せるのとでは、翌朝の顔がだいぶ違うでしょう。
いま荒れていて、それでも人に会う日がある人には、3本のうちこれがいちばん噛み合います。すでに出ているニキビを消すための1本ではありませんが、隠しながら悪化させないという、いちばんむずかしいところを引き受けてくれる1本です。
同じ資生堂でも、敏感肌設計と一般ラインでは狙いが違います。一般ラインを実際に使った感想は資生堂 エッセンス スキンスムース ファンデーションのレビューにまとめました。
有効成分2つと、SPF20・PA++の読み方
有効成分はトラネキサム酸*とグリチルリチン酸ジカリウム*で、*が付くものが有効成分、無表示はその他の成分という凡例です。ただし配合量は公表されていません。出していない数字を推測で書くことはしません。
処方表示はパラベン(防腐剤)フリー、アルコール(エチルアルコール)フリー、鉱物油フリー、無香料、低刺激設計で、敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み*。別にアレルギーテスト済みと、ニキビのもとになりにくい処方(全ての方にニキビができないというわけではありません。)の表示もあります。内容量は30gで全5色です。
SPF20・PA++という数字を弱いと評価するのは違います。メーカー自身が、*紫外線防御効果のある化粧下地などとの併用をすすめています。単体で紫外線を担当させる設計ではなく、下地と組む前提の製品です。日中ずっと外にいる日は、セザンヌの皮脂テカリ防止下地のような下地を先に入れれば筋が通ります。なおスポンジは別売です。
dプログラム 薬用 スキンケアファンデーション(リキッド)30g
参考価格 2,220円前後
3本で唯一「ニキビ、肌荒れを防ぐ」有効成分を持つリキッド。いま荒れている日に。SPF20・PA++
エトヴォス マットスムースミネラルファンデーション|落とすときを軽くしたい人へ
全成分8表記という引き算の設計
全成分がとにかく短いです。マイカ、酸化亜鉛、シリカ、ラウロイルリシン、(+/-) 酸化チタン、酸化鉄、水酸化Al、糖脂質※の8表記だけ。ノブの23表記と比べると差は一目瞭然です。
8つの不使用とは、アルコール、パラベン、石油系界面活性剤、鉱物油、シリコン、タール系色素、合成香料、紫外線吸収剤の8つです。オイルフリー設計で、皮脂を吸う球状パウダーがシリカ、肌当たりを担う板状パウダーがラウロイルリシン。どちらも潤沢剤です。
テスト表示はアレルギーテスト済み、スティンギングテスト(皮膚刺激感)済み、パッチテスト済みの3つで、ノンコメドジェニックは表示がありません。内容量は4g(1.5~2.5ヶ月分)、通常価格 3,872円 税込、SPF30 PA++、色は4色です。
コピーには「毛穴レス※2で、テカりにくい」とありますが、その※2は「※2 メイクアップ効果による」という注記です。覆って目立たなくする話であって、毛穴そのものが変わるという意味ではありません。
石けんでオフできる代わりに、ブラシかパフが要る
選ぶ最大の理由は落とし方です。クレンジング不要で、石けんでやさしくオフ。敏感に傾きやすい肌の負担を軽減し、うるおいを守る設計です。クレンジングがしみる人にとって、他の2本にない価値がここにあるんです。
代わりに道具が要ります。ルース(粉)なので、内側→外側へブラシでくるくると回しながら顔の半分くらいを塗り、もう一度適量を出して残り半分を塗る流れです。しかもフェイスパウダーパフもフェイスカブキブラシも別売りで、道具は付属しません。
ただし【30日間返品保証】が付くので、合わなければ戻せます。
エトヴォス マットスムースミネラルファンデーション 4g
参考価格 3,872円前後
全成分8表記のルースパウダー。クレンジング不要で石けんオフできるので、落とす工程を軽くしたい人に
3本をどう使い分けるか。価格と買える場所もここで
数字を一覧で見る
価格まで入れて並べます。3本とも3,000円台に収まるので、金額で迷う場面はほとんどありません。
| 製品名と価格 | 剤形 | 内容量 |
|---|---|---|
| ノブ パウダリーファンデーション UV3,300円(税込)/ケースは別売 | パウダリー(リフィル) | 12g |
| d プログラム 薬用 スキンケアファンデーション(リキッド)3,190円(税込) | リキッド | 30g |
| エトヴォス マットスムースミネラルファンデーション3,872円(税込) | ルースパウダー | 4g |
| 製品名とSPF・PA | 石けんオフの表示 | テスト表示 |
|---|---|---|
| ノブSPF30・PA+++ | 記載なし | パッチ/スティンギング/アレルギー/ノンコメドジェニック |
| d プログラムSPF20・PA++ | 記載なし | パッチ/アレルギー(別に「ニキビのもとになりにくい処方」の表示あり) |
| エトヴォスSPF30・PA++ | あり | パッチ/スティンギング/アレルギー |
d プログラムの「ニキビのもとになりにくい処方」は処方の表示であって試験の表示ではないため、同じ列には入れていません。4つが全部そろっているのはノブだけです。
悩み別の振り分けと、重ねる/重ねない
振り分けは短くいきます。カバー力と紫外線防御を1本で両取りしたいならノブが向きます。いま荒れていて「ニキビ、肌荒れを防ぐ」効能を持つものを使いたいならd プログラムです。夜のクレンジングがつらいならエトヴォスです。
重ねる話も現実的に見ておきます。リキッドの上にルースを薄く、は成立します。d プログラムで肌をつくり、小鼻や額にエトヴォスをひとはたき、という組み方は理にかなった使い方です。逆にパウダリーの上にルースは、粉の上に粉なので効果が薄くなります。必要なのは3本のうち1本だけです。
予算は3,190円〜3,872円に収まる
「いくらのを買えばいいのか」に数字で答えます。3本とも3,190円・3,300円・3,872円で、3,000円台です。敏感肌向けを探すなら、この価格帯がひとつの目安になります。店によっては希望小売価格より安い値が付くので、実売を見比べる価値もあります。ノブだけは初回にケース1,100円が乗って4,400円になる点を、計算に入れておいてください。
塗り方で刺激は変わる。色・量・道具の決め方
色は首との境目で合わせる
色が合っていないファンデは、それだけで負担になります。浮くから塗り足す、厚くなるから夜に落としづらくなります。ここが僕の失敗の本体でした。
ノブが案内している色の選び方が、そのまま手順として使えます。ほほの下のあたりに実際に使いたい色をのせて、首との境目が目立たない色を選びます。手の甲ではなく、顔と首のあいだで合わせます。男性は襟元が開いていて色差が目立ちやすいので、この確認は特に効きます。迷ったら暗いほうです。ただし、暗いほうの在庫は3本とも多くありません。ノブは全5色(オークル10・20・30、ピンクオークル10、ベージュオークル10)、d プログラムも全5色(オークル00・10・20・30、ピンクオークル10)、エトヴォスは全4色で、いちばん濃い色が#40 標準的な肌色です。つまり3本とも明るめから標準までしか用意がありません。日焼けしている人や地の色が濃い人は、いちばん暗い色でも浮くことがあるので、買う前に色名を確認してください。
こすらない。パフとブラシの当て方
塗り方の案内には同じ言葉が出てきます。ノブは顔の中心から外側に向かって、こすらないようパフをおくようにポンポンとおさえる。よく動く目もとや口もとはうすくつける。エトヴォスはブラシで内側から外側へ動かします。d プログラムも、肌を強くこすらないようにやさしくのばす、という書き方です。
言い方は違っても、共通しているのは「こすらない」。摩擦は、成分よりも先に肌を荒らします。置く、押さえる、なでない——この3つを守ってください。塗る面積も全顔である必要はなく、赤い頬と小鼻のまわりだけで足ります。
ヒゲ剃り直後と、熱を持っている日は塗らない
ここは僕自身の肌で学んだところです。ヒゲ剃りが敏感肌にどう効くのかは敏感肌の化粧品を荒れの段階別に選ぶで書いたので、ここは上にファンデを重ねる話だけにします。剃った直後は刃で角層を削っている状態で、そこにファンデをのせるとしみることがあります。剃るのを夜にして、朝は剃らない日に塗る、という組み方にしてからトラブルが減りました。
赤みが出て熱を持っている日も、僕は塗りません。塗らない選択肢を持っておくことが、敏感肌でメイクを続けるコツだと思っています。
塗る面積を減らしたい人へ
- メンズBBクリーム顔全体を薄く整えるならファンデーションより手軽
- メンズのニキビ用コンシーラー赤いところだけを点で隠したいとき
先に言っておく弱点と、期待してはいけないこと
3本それぞれの引っかかる点
ノブはリフィル式です。3,300円に入れ物が含まれず、初回は4,400円になります。全成分にメチルパラベンが入っているのも、パラベンを避けたい人には引っかかります。
d プログラムはSPF20・PA++です。メーカー自身が下地との併用をすすめている以上、日中の紫外線対策を1本で完結させたい人には向きません。スポンジも別売です。
エトヴォスは4gで3,872円と、内容量に対して1gあたりの単価が高めです。粉が飛び、ブラシもパフも別売なので道具代も乗ります。指で塗るタイプではない点は、買う前に知っておくべきところです。
毛穴とニキビに、どこまで期待していいか
期待の上限もはっきりさせます。ファンデーションができるのは、覆って目立たなくするところまで。エトヴォスの「毛穴レス※2」に「※2 メイクアップ効果による」の注記が付いているのは、そういう理由でしょう。裏を返せば、塗っている間の見え方はきちんと変わります。
同じ改正の通知(薬食審査発0721第1号)では、これらの効能以外のメーキャップ効果及び使用感等を表示し、広告することが、事実に反しない限り認められています。隠せる話と、変わる話は別物。
d プログラムが狙っているのも、これから増えるニキビと肌荒れを防ぐ側です。いま出ているものを消す1本ではないので、そこは洗顔と皮膚科に任せてください。棚に並ぶ「敏感肌用」という言葉も各社それぞれの表示なので、文字だけを頼りに買い替えるとまた外します。
荒れが続くなら、ファンデより先に皮膚科
敏感肌でもファンデーションは使えます。カバー力とUVを1本で取るならノブ、いま荒れているならd プログラム、夜の落とす工程を軽くしたいならエトヴォス。この3つの分かれ道で、自分に当たる1本が決まります。
ただし、赤みや荒れが引かない、痛みや腫れがあるといった状態は、ファンデーションで対処する話ではありません。隠すより先に、診てもらってください。
僕自身、荒れを隠そうとして厚く塗り、悪化させた経験があります。ファンデーションは肌が落ち着いている日を気持ちよく過ごすための道具であって、治すための道具ではありません。そう割り切ると、ずいぶん楽になります。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント