雨の日に一度でも革靴を濡らしたことがあると、売り場の前で「いちばん強いやつ」を探したくなります。棚には似た形の缶が並んでいて、どれも力強い言葉が書いてあります。
そこで4本ぶんの公式ページを並べて確かめました。分かったのは、強さを数字で比べられる欄が思ったより少ないということです。撥水効果が何日もつかを公式に書いているブランドと、書いていないブランドがあります。
なので、この記事は革靴に吹くのか、スニーカーに吹くのかで4本を分けました。素材ごとに「公式が対象と書いているかどうか」を突き合わせれば、やってはいけない組み合わせは避けられます。用途が決まれば、自分にとっての1本は自然に決まってきます。
1本で兼ねたい人はコロンブスのアメダス、革靴を手入れしながら履きたい人はコロニルのウォーターストップ、スニーカー側はクレップ プロテクトとマーキープレイヤーの2本。ここから先は、その理由を公式の表記だけで説明していきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
公式が数字で出しているのは「持続期間」だけでした
まず、4本が公式ページで出している情報をそのまま並べます。価格は実売の中心をとった目安です。
| 商品名 | 容量・価格 | 公式が出している持続の表記 |
|---|---|---|
| コロンブス アメダス 防水・防汚スプレー | 420mL・1,700円前後 | 日数の表記なし |
| コロニル ウォーターストップ | 400mL・2,000円前後 | 防水効果の持続期間は約2週間 |
| クレップ プロテクト 防水スプレー | 200mL・2,100円前後 | 毎日履くなら3〜4週間ごとにかけ直し |
| マーキープレイヤー 撥水撥油スプレー #01 | 420mL・2,640円前後 | 日数の表記なし(塗布後約20分で効果発現) |
こうして並べると、持続期間を数字で書いているのは4本のうち2本だけでした。コロニルは公式ページに「防水効果の持続期間は約2週間です。」と明記し、続けて「定期的なかけなおしと、水に当たって防水効果を発揮した場合はかけなおしてください」と書いています。クレップ プロテクトは公式のFAQに「毎日履く靴であれば、3~4週間ごとにスプレーすることをお勧めします」と載せていました。
残る2本は日数を出していません。アメダスは公式の説明が「強く擦らない限り防水効果の低下はほとんどない」という書き方で、日数ではなく擦れの度合いで説明しています。マーキープレイヤーは「塗布後約20分で効果発現」という乾きの速さは出していますが、何日もつかは触れていません。
つまり「最強の1本」を公式の数字で決める材料は、そもそも揃っていないということです。ここから先は、持続の長さではなく自分の靴の素材に公式が対応しているかで選んでいきます。

素材で見ると、使える範囲がはっきり分かれます
対象素材は4本とも公式に書いてあります。手持ちの靴を思い浮かべながら、下の表の左端を追ってください。
| 素材 | 公式に対象と書いてある製品 | 補足 |
|---|---|---|
| スムースレザー(ツヤ革) | 4本とも | コロニルはヌメ革で試し吹きを公式が推奨 |
| スエード・ヌバック | 4本とも | 起毛が寝ないよう距離をとって吹く |
| キャンバス・ナイロン・メッシュ | クレップ プロテクト、マーキープレイヤー | アメダスは「布地」、コロニルは「テキスタイル」として対象 |
| ムートン | マーキープレイヤーのみ | 他の3本は対象素材に記載なし |
| エナメル | コロニルのみ | クレップ プロテクトは使用不可と明記、残る2本は記載なし |
| 防水透湿素材 | コロニルのみ | ゴアテックスという商標名での記載は4本とも無し |
| 爬虫類皮革・ワックス仕上げ・ポリウレタン | 該当なし | クレップ プロテクトが使用不可と明記 |
ここで効いてくるのが、メッシュとムートンの行です。スニーカーのアッパーはメッシュが多く、公式に対象と書いているのはクレップ プロテクトとマーキープレイヤーの2本でした。逆に革靴側では、ヌメ革やエナメルまで対象に含めているコロニルが一段広く構えています。
もう1つ、スエードのローファーのような起毛の靴は4本とも対象です。素材で悩む場面は少ないので、あとは容量と価格で決めて構いません。
革靴もスニーカーも1本で済ませたいなら
コロンブス アメダス 防水・防汚スプレー 420mL
靴箱の中身がビジネスシューズとスニーカーで混ざっている人には、この1本が現実的です。公式の対象素材は「ツヤ革、起毛革(スエード、ヌバックなど)等の天然皮革の靴及びその他皮革製品」と「布地、人工皮革」で、革も布もまとめて面倒を見てくれます。
420mLで1,700円前後です。1mLあたりに直すと約4円になり、今回の4本ではいちばん安く使えます。家族ぶんの靴に吹く人や、シーズン頭にまとめてかけたい人には、この容量がありがたいはずです。
弱点も書いておきます。撥水効果の持続日数について、公式は数値を出していません。書かれているのは「強く擦らない限り防水効果の低下はほとんどない」という説明で、雨に当たったあとにかけ直すかどうかは自分で決めることになります。ゴアテックスなどの防水透湿素材についても記載がありません。
迷ったときの基準の1本として、まずここから始めるのが素直です。
革靴を手入れしながら長く履くなら
コロニル ウォーターストップ 400mL
ドイツ発のブランドで、日本にも正規で入っています。この1本を革靴側に置いた理由は、対象素材の幅です。公式が挙げているのは、スムースレザー、スウェード・ヌバック、テキスタイル、ヌメ革、エナメル、防水透湿素材、合成皮革。今回の4本でいちばん広く構えています。
そして、撥水効果の持続を数字で出している数少ない1本でもありました。公式ページには「防水効果の持続期間は約2週間です。」と書かれ、そのあとに「定期的なかけなおしと、水に当たって防水効果を発揮した場合はかけなおしてください」と続きます。2週間という区切りがあるだけで、手入れの予定が立てやすくなります。
400mLで2,000円前後です。楽天の公式店ではクーポン適用で1,430円まで下がることがあり、Yahoo!ショッピングでは2,100円台が中心でした。買うタイミングで数百円動くので、急がないなら価格を見てから決めてください。
注意が2つあります。1つは、公式の商品ページに表示されている容量が200mLで、400mLは同じシリーズの大容量サイズだという点。もう1つは、ヌメ革や特殊な素材でシミや色落ちが起きる可能性があり、目立たない箇所での試し吹きを公式が勧めていることです。高い革靴に使うなら、この一手間は省かないほうがいいと思います。
スニーカーに寄せて選ぶなら、この2本
スニーカーはメッシュやキャンバスが混ざるので、対象素材の書き方が細かい2本のほうが安心です。汚れの種類でも分かれるので、順に見ていきます。
クレップ プロテクト(Crep Protect) 防水スプレー 200mL
白いスニーカーを買った日に吹いておく、という使い方に寄った1本です。ナノコーティングをうたっていて、対象素材は天然皮革・合成皮革・スエード・ヌバック・キャンバス・ナイロンとなっています。レザースニーカーから布のローテクまで、1本でひととおり届きます。
かけ直しの目安を公式が出しているのが強みです。FAQには「毎日履く靴であれば、3~4週間ごとにスプレーすることをお勧めします」と書かれています。月に一度と決めてしまえば、効いているのかどうかを毎回悩まずに済みます。
弱点は容量と単価です。200mLで2,100円前後なので、mLあたりでは4本の中でいちばん高くつきます。何足もまとめて吹く人には物足りない量です。
使えない素材がはっきり書いてある点も、先に知っておいてください。爬虫類皮革、ガラス素材、エナメル、ワックス仕上げ、ポリウレタン、ビニールコーティングの製品は対象外と明記されています。1〜2足を大事に履く人向けの1本です。
マーキープレイヤー(MARQUEE PLAYER) スニーカー用撥水撥油スプレー #01 420mL
雨よりも泥や油の汚れが気になる人は、こちらが合います。名前のとおり撥水だけでなく撥油をうたっていて、水以外の汚れも想定に入っているのが他の3本との違いです。
日本製で、成分はフッ素樹脂と石油系炭化水素でした。対象素材は革、スエード、ヌバック、ムートン、合成皮革、ナイロン、メッシュ、キャンバス等と幅広く、今回の4本でムートンを明記しているのはここだけでした。メッシュのランニングシューズにも公式に対応しています。
「塗布後約20分で効果発現」という記載も公式にありました。吹いてから履くまでの待ち時間が読めるので、出かける前に思い出したときでも間に合う場面があります。
420mLで2,640円前後と、4本の中では総額がいちばん高い1本です。持続日数の公式表記もありません。それでも、スニーカーの汚れ方が水だけではないと分かっている人には、ここに払う理由があります。
買う前に確かめておきたいことと、共通の弱点
まず全体に共通するのが、ゴアテックスの扱いです。4本とも、対象素材にゴアテックスという商標名そのものの記載がありません。コロニルだけが「防水透湿素材」という一般名で対象に挙げています。防水透湿素材の靴に使いたい人は、靴メーカー側が指定しているケア用品を先に確認してください。
次に、持続日数です。数字を出しているのはコロニルの約2週間と、クレップ プロテクトの3~4週間という2本だけでした。残る2本は日数を書いていないので、雨に当たった日にかけ直すというように、自分でルールを決めるほうが確実です。
素材の相性でつまずきやすいのはエナメルとポリウレタンです。クレップ プロテクトはどちらも使用不可と明記していますし、アメダスとマーキープレイヤーは対象素材に載せていません。エナメルに使えると公式に書いているのはコロニルだけでした。
最後に容量です。クレップ プロテクトの200mLは、何足も持っている人だとひと季節で無くなります。逆にアメダスとマーキープレイヤーの420mLは、年に1足しか手入れしない人には使い切る前に古くなってしまいます。持っている靴の数から逆算して選んでください。
効かせるための3つの手順
- 汚れを落として、しっかり乾かしてから吹きます。汚れの上からでは膜が均一に乗りません
- 靴から少し離して、色が変わらない程度に薄く全体へ。一度で厚く吹くより、乾かして重ねるほうが仕上がりが揃います
- 屋外か換気のよい場所で作業します。革靴は乾いてからクリームで仕上げると手入れが1回で終わります

1本目をどれにするか
靴箱の中身で決めるのがいちばん早いです。革靴とスニーカーが半々なら、対象素材が広くて単価も安いアメダス。革靴が主役で、ヌメ革やエナメルも持っているならコロニルのウォーターストップになります。
スニーカーが中心なら、白い1足を守りたい人がクレップ プロテクト、泥や油の汚れまで想定する人がマーキープレイヤーという分かれ方です。どちらもメッシュとキャンバスに公式対応しているので、素材で外す心配はほとんどありません。
そのうえで、かけ直しの周期だけは先に決めておいてください。公式が数字を出しているのは2本だけで、残りは自分の運用で補うことになります。雨に濡れた日の夜に吹く、と決めてしまえば、どの1本を選んでも効き目は保ちやすくなります。
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