「フルール」で香水を検索すると、桜の香りとオレンジの花の香りとムスクが同じ画面に混ざって出てきて、迷いますよね。フルールはフランス語で「花」を意味する言葉なので、どのブランドでも自由に商品名へ使えるんです。だから名前だけを見ても、どんな香りなのかは判断できません。
僕からこの記事の結論を先に言うと、フルールという名を持つ香水6本は、香料の中身と価格帯の2つで比べると違いがはっきり見えてきます。花をどう出しているかで、大きく3つの方向に分かれます。
先にひとつだけ、注意しておきたい点があります。6点のうちロクシタン・セルジュルタンス・ル ラボ・ディプティックの4点は、性別の記載がありません。つまり、メンズが付けてよいかどうかを、ブランド側がまだ決めていない商品ということです。「レディース」と書いているのはブランドではなく、一部の通販店のほうでした。
本文に出てくる実売の金額は、2026年9月3日に楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonで確認しました。
この記事でわかること
- フルールと名の付く香水6本が、香りの系統も価格帯もまるで違うと分かること
- 同じ名前の「フルール ドランジェ」2本を混同せずに選べること
- メンズが使ってよいか迷ったときの見分け方
- 最初の1本に何を選べばいいか
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
フルールは花という意味、ただし香料の中身は3方向に分かれます
6本を並べてみると、共通しているのは名前に入った「花」の一語だけでした。香料の中身は、そろっていません。
方向はおおむね3つあります。ひとつ目は、花と一緒に柑橘を前へ出すつくり。オゥパラディ、ル ラボ、ゲランの3点は、香料にレモンが入っています。ふたつ目は、花の香りをまっすぐ前に出すタイプ。ロクシタンの桜と、セルジュ・ルタンスのオレンジの花がこれです。三つ目が、花の名前を掲げながら実際にはムスクを先頭に置くつくりで、ディプティックの1点だけでした。
もうひとつ、香料の見せ方にも差がありました。トップ・ミドル・ラストのように段階へ分けて公表しているのは、オゥパラディとロクシタンの2点だけです。残る4点は、香料を並べるところまでで段階の表示がありません。香りの段階を知りたい人は、この2点から入るとわかりやすいです。
| 商品(容量) | 香料 | 実売の目安 |
|---|---|---|
| オゥパラディ フルール オードパルファム 30mL | トップ:レモン・ベルガモット/ミドル:ネロリ・ラベンサラ/ラスト:合成アンバー・ムスク | 5,800円前後(定価4,400円) |
| ロクシタン フルールドスリジエ サクラ オードトワレ 50mL | Head:チェリー/Heart:チェリーブロッサム/Base:ムスク | 6,800円前後(定価8,470円) |
| セルジュ・ルタンス フルール ドランジェ オードパルファム 50mL | オレンジの花・ホワイトジャスミン・チュベローズ・ホワイトローズ・ムスク(段階表示なし) | 22,000円前後(定価23,320円) |
| ル ラボ フルール ドランジェ 27 オードパルファム 50mL | ベルガモット・プチグレイン・レモン・ムスク(段階表示なし) | 30,000円前後(定価32,230円) |
| ゲラン オー ド フルール ド セドラ オーデコロン 100mL | シトロン・レモン・ヴァーベナを中心としたシトラス調(段階表示なし) | 16,500円前後 |
| ディプティック フルール ドゥ ポー オードパルファン 75mL | ムスク・アイリス・アンブレット・ピンクペッパー(段階表示なし) | 25,800円前後(定価31,460円) |
この順番のまま、下で1本ずつ見ていきます。
最初の1本にするなら、オゥパラディとロクシタンの2本
フルールという言葉で検索してたどり着いた人が、最初に触れる現実的な選択肢がこの2点です。柑橘から入るオゥパラディと、6本で唯一のオードトワレであるロクシタン。付ける量を加減しやすいほうから試したいなら、後者になります。
オゥパラディ フルール オードパルファム 30mL
賦香率の数字まで公開しているのは、6本で唯一この1本です。オードパルファムで賦香率20%。しかも香料には産地が添えられていて、トップがイタリア シシリー島のレモンとカラブリアのベルガモット、ミドルがチュニジアのネロリとマダガスカルのラベンサラ、ラストが合成アンバーとムスクと書かれています。
名前は花ですが、香料の並びを見るかぎり入口は柑橘です。花にあたるネロリは中盤に置かれています。名前から桜や白い花を想像して買うと、最初のひと吹きで印象が変わるかもしれません。
サイズは15mLが3,300円、30mLが4,400円、60mLレフィルが5,500円で、いずれも税込です。3サイズあるので、いきなり30mLから始めなくても構いません。
値段の付き方には、少し変わったところがありました。30mLの実売は5,800円前後です。急ぎでなければ、ブランドの直販サイトも先に見てみてください。
フルールという言葉に惹かれて、まず一度試したい人にはここから入るのをおすすめします。
ロクシタン フルールドスリジエ サクラ オードトワレ 50mL
6本で唯一の桜、そして唯一のオードトワレです。Headにチェリー、Heartにチェリーブロッサム、Baseにムスクと段階を分けて示されていて、分類はフルーティフローラルです。
濃度の枠が違う点は、そのまま使いどころに直結しました。オードパルファムの4点より濃度の低い区分ですので、付ける量を加減しやすい1本です。職場や日中に付けたい人は、まずこの区分から見てください。
10mLで3,410円、50mLで8,470円(税込)です。実売の中心は6,800円前後でした。
性別の指定はありません。ただし楽天のブランド直営ストアは、商品タイトルに「化粧品 コスメ メンズ 男性 女性」と男女どちらも並べています。桜の香りをメンズが付けるのは変ではないか、と迷っている人には、この表記が判断材料になります。

フルール ドランジェを名乗る2本は、香料が同じではありません
フルール ドランジェはオレンジの花のことです。セルジュ・ルタンスとル ラボの2点が、まったく同じ言葉を商品名に使っています。ところが香料を見比べてみると、中身は別物でした。ここは名前で選ぶと外す場所なので、順に見ていきます。
セルジュ・ルタンス フルール ドランジェ オードパルファム 50mL
セルジュルタンスと、日本正規代理店ブルーベル・ジャパンが運営するラトリエ デ パルファムの両方に、オレンジの花・ホワイトジャスミン・チュベローズ・ホワイトローズ・ムスクとあります。段階に分けた表示はありません。
5つ挙げられた香料のうち4つが花です。名前に花を掲げて、中身も花で埋めている、この6本では数少ない1本になります。ほかの5本が花からどれだけ離れているかを測る基準に置くと、選びやすくなるはずです。
税込で、50mLが23,320円、100mLが34,540円になります。実売は22,000円前後を目安にしました。
ここで断っておきたいことがあります。性別の記載はありません。一方で、「海外通販」「海外直送」の表記が付いた出品は、定価より大きく下がる価格で並んでいます。そのうちの一つは商品タイトルに「レディース」と書いています。ブランドが言っていないことを、店の側が補って書いている形でした。性別が決められていない以上、この表記だけで判断する必要はありません。
値段が半分になる仕組みのほうが気になった人は、並行輸入の香水は買っていいに見分け方をまとめてあります。同じブランドの柑橘系を先に試したい人にはローセルジュルタンスのレビューも置いておきます。
ル ラボ フルール ドランジェ 27 オードパルファム 50mL
同じフルール ドランジェでも、ル ラボの香料はベルガモット・プチグレイン・レモン・ムスクの4つでした。段階表示はありません。オレンジの花そのものは、香料の並びに出てきません。名前は花、公表されている中身は柑橘という組み立てです。
名前だけで選んで「思っていた花と違う」となりやすいのは、この2本の関係が原因でした。オレンジの花を正面から欲しいならセルジュ・ルタンス、柑橘のほうが好きならル ラボ、と分けて考えると迷いません。
50mLで32,230円(税込)です。実売は30,000円前後を目安にしています。同じページで15mLと100mLも扱っていますが、価格は選択式でページ上に自動表示されないため、この記事では確認できていません。オゥパラディと並んで、15mLという小さい容量が用意されている2本のうちの1本です。
性別の記載はなく、ユニセックスの展開になっています。ブランドごと知りたい人は、ル ラボ アナザー13のレビューもどうぞ。この27と同じベルガモットを使ったベルガモット22もあります。
花の名前で柑橘を出したゲランは、6本で唯一のオーデコロンです
ゲラン オー ド フルール ド セドラ オーデコロン 100mL
セドラはシトロンのことで、名前を直訳すれば「シトロンの花の水」でした。シトロン・レモン・ヴァーベナを中心としたシトラス調のオーデコロンです。段階表示はありません。
濃度の枠がここだけ違います。ほかの5本がオードパルファムかオードトワレなのに対し、これはオーデコロン。容量も100mLで、6本のなかでは最大です。オーデコロンという区分ですので、濃度から選ぶならこの1本が入口になります。夏の付け方は夏におすすめのメンズ香水にも書きました。
数字の扱いを、ひとつ正直に断っておきます。ゲランの日本のオンラインストアでは、同じライン名が現在125mLの詰め替え式ボトル(35,640円)に切り替わっており、100mLの現行価格は確認できませんでした。ここに書いた16,500円前後は、通販モールの実測だけを根拠にした数字です。
つまりこの1本だけは、ほかの5本のように「元の価格はいくら、実売はいくらか」という比べ方ができません。買うときは、店ごとの表記と価格をいつもより丁寧に見比べてください。

花を名前にして、香料に花を出していないディプティック
ディプティック フルール ドゥ ポー オードパルファン 75mL
名前の意味は「肌の花」です。香料はムスク・アイリス・アンブレット・ピンクペッパーで、段階表示はありません。先頭がムスクで、花の名前はひとつも入っていない構成になっています。
6本のうち5本にムスクが登場しますが、ムスクを最初に挙げているのはこの1本だけでした。ほかの5本が花や柑橘を前に出すなかで、ここだけが香りを肌の側へ引き込む方向を取っています。公表されている香料の先頭にムスクが挙がっている、6本のなかで唯一の1本です。
75mLで31,460円(税込)です。実売は25,800円前後になります。通販モールの出品には、商品タイトルに「ユニセックス」と書いている店もあります。
同じブランドの別の香りを先に確かめたい人は、ディプティックのおすすめ香水も合わせてご覧ください。ムスク寄りの香りを何本か嗅ぎ比べてから決めたい場合は、メンズ香水の人気ランキングのほうが候補を広げやすいはずです。
メンズが付けてよいかは、ブランドの表示から確かめられます
ここまで何度か触れてきた「性別の表示」を、いちど整理します。フルール系はどうしても女性向けに見られやすく、そこで手が止まる人が多いところです。
性別の記載が無いのは、ロクシタン・セルジュ・ルタンス・ル ラボ・ディプティックの4点でした。ル ラボはユニセックスの展開と示しています。ロクシタンの楽天直営ストアは、商品タイトルに「メンズ 男性 女性」を並べています。ディプティックのコスメパルフェも「ユニセックス」表記です。「レディース」と書いていたのは、セルジュ・ルタンスを扱う楽天の1店だけでした。
ブランドが決めていないものを、店の一言で決める必要はありません。判断は香料の中身のほうに戻したほうが早いはずです。柑橘が前に来るものが欲しければオゥパラディ、ル ラボ、ゲランのどれかになります。花を正面から出したければセルジュ・ルタンス、ムスク寄りに寄せたければディプティック、桜という枠で選ぶならロクシタンです。この分け方のほうが、性別の表記よりよほど役に立ちました。
通販の表記を読むときの3点
- まずブランドのサイトに性別の記載があるかを見ます。無ければ、店側の「レディース」は参考情報にとどめて構いません
- 「海外通販」「海外直送」の表記がある店は、価格が定価の半分ほどになることがあります
- 商品名が同じでも容量と濃度が違います。50mLと100mL、オードパルファムとオーデコロンを必ず見比べてください
買う前に引っかかりやすかったところ
良い面だけ並べても選べないので、6本それぞれで気になった部分を書きます。
オゥパラディは、60mLがスプレーではなくスポイト式のレフィルで、スプレーを装着できません。天然香料を使っているため、スプレーが詰まることがあります。30mLの実売が定価より高い点も、先に書いたとおりです。
ロクシタンはサイズが10mLと50mLの2つだけで、その中間がありません。オードトワレなので、持続する時間はオードパルファムより短めになります。
セルジュ・ルタンスは性別の記載が無いぶん、男性が付ける前提で設計された香りなのかを、公開されている情報だけでは判断できません。加えて、定価より大きく下がる海外通販の出品が多く並びます。
ル ラボは50mLで3万円台に届きました。個人名を印字するパーソナライゼーションに対応していて、名入れをしたあとは交換や返品の条件が通常と変わることがあります。15mLと100mLの価格がページ上で確認できなかった点も、買う前に問い合わせておくと安心です。
ゲランは、現行商品が125mLの詰め替え式に切り替わっています。この記事で扱った100mLの現行価格は取れませんでした。
ディプティックは75mLで3万円台です。同じ名前でヘアフレグランス30mL(9,570円)も出ていますが、こちらは本体のオードパルファンより軽い設計なので、同じ用途の代わりにはなりません。
6本のどれから手を出すか
順番は上と同じにしておきます。まず一度試すならオゥパラディ フルールの30mLです。実売は5,800円前後になります。日中や職場で使いたい人には、ロクシタンのフルールドスリジエ サクラをおすすめしたいです。オードトワレの軽さが、そのまま扱いやすさに変わります。
オレンジの花を正面から浴びたいならセルジュ・ルタンス、同じ名前でも柑橘のほうが好みならル ラボ フルール ドランジェ 27を選んでください。この2本は名前が同じで中身が違うので、香料の並びを見てから決めるほうが確実です。暑い時期に強く残したくないならゲランのオーデコロン、香水を付けていると気づかれたくないならディプティック フルール ドゥ ポーになります。
香りの好みが固まってきたら、系統ごとにまとめた記事も置いてあります。フルールから少し離れて、ほかの方向も見てみてください。
香りで次に読むなら
- ディプティックのおすすめ香水同じブランドで別の香りを探すならこちら
- ル ラボ アナザー13のレビュール ラボを1本目から選び直したい人へ
- 並行輸入の香水は買っていい定価より安く並ぶ店をどう扱うか
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- AUX PARADIS フルールのレビュー。香りで主張したくない人におすすめです
※本記事はプロモーションを含みます

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