ゲーミングチェアを比べていると、リクライニング180度・耐荷重150kg・4Dアームレストといった、強そうな数字が先に目へ飛び込んできます。ただ、部屋に届いてから毎日効いてくるのは、もっと地味な一項目でした。座面をいちばん下まで下げたとき何センチになるのか、という数字です。
ここが体に合っていないと、あとの装備がまとめてぼやけてしまいます。座面が高すぎれば足の裏が床から浮き、太ももの裏が座面のふちで押されっぱなしになります。低すぎれば今度は膝が持ち上がり、机の天板とぶつかったり、アームレストが机の下に入らなかったりするわけです。どちらも「なんとなく落ち着かない」という感覚で出てくるので、原因が椅子の高さだと気づけません。ここが厄介なところだと思います。
今回そろえた7点は、座面をいちばん下げた状態で32cm、いちばん上げた状態で55.5cmまで動きます。座椅子型まで入れると、下限は19cmです。同じ「ゲーミングチェア」という言葉で売られていても、これはもう別の家具くらいの開きです。裏を返せば、合う高さを先に決めてしまえば、候補は7点のうち2つか3つまで一気に絞れます。
数値はすべて、各ブランドの公式ページと販売ページに載っているものだけを使いました。載っていない項目については推測で埋めず、そのまま「記載がありません」と書いています。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
足の裏が床につくかどうかが、最初の分かれ道です
ゲーミングチェアの座面高は、どの製品も上下に調整できるようになっています。ただ「調整できるから何でも合う」わけではありません。大事なのはその調整幅がどこに置かれているかのほうです。下限が32cmの椅子と下限が48cmの椅子では、いちばん下まで下げたときの高さがまるで違ってきます。同じカテゴリの商品でここまで開くのかと、正直おどろきました。
判断のしかたは単純です。いま座っている椅子で、足の裏が床にべたりとついて、太ももの裏が浮かない高さを探し、その状態で座面の前のふちから床までをメジャーで測ってください。その実測値が、あなたが探すべき座面高の中心になります。スリッパを履く人は履いた状態で、素足で座る人は素足で測るほうが確かです。
もうひとつ、机の天板の高さも一緒に測っておきましょう。座面高と天板高の差が小さすぎると、腕を置いたときに肩がすくみます。市販の机は製品ごとに天板の高さが違いますので、カタログの数字を探すより、いま使っている机にメジャーを当てるほうが早いです。天板が高くて椅子を上げるしかない場合、足元に踏み台を置くという手も残っています。
買う前の5分でできること
- いま座っている椅子で足裏が床につく高さを探す
- 座面の前ふちから床までをメジャーで測る(これが目安の座面高)
- 机の天板の上面までの高さも測る
- 椅子を置く場所の幅と奥行きを測る(脚の直径は座面幅より大きいことがあります)

7点の座面高を並べると、選ぶ幅がひと目で見えます
先に全体像を出します。ここを見てから各論に入ると、読む量がかなり減るはずです。
| 製品名 | 座面高の調整幅 | 合わせやすい人 |
|---|---|---|
| AKRacing Pro-X V2 | 32〜39cm | 低めに座って足を床に踏ん張りたい人 |
| AKRacing Wolf | 34〜41.5cm | 低めが好みでPro-Xより予算を抑えたい人 |
| DXRacer Drifting | 40〜48cm | 推奨身長の表記を見て決めたい人 |
| Bauhutte G-370-BK | 43〜49cm(公式表記430〜490mm) | 一般的な事務机に合わせたい人 |
| AndaSeat NovisPro | 44.5〜54.5cm | 机が高めの人・足を伸ばして休みたい人 |
| LOWYA hmv7p | 48〜55.5cm | 背が高い人・天板の高い机を使う人 |
| Bauhutte GX-551 | 19cm(本体全体の調整幅38〜99.5cm) | 床に座る生活の人 |
こうして並べると、32cmから55.5cmまでがきれいに埋まっていることが分かります。低め・標準・高めの3グループ+座椅子型という見方で、以下は順に見ていきましょう。
座面を32cmまで下げられる、低めに合わせたい2点
深く沈んで足で床を踏ん張る座り方をしたい人には、この2点が合います。どちらもレーシングシートの形をしたAKRacingのモデルで、リクライニングは最大180度、耐荷重は150kgと共通しています。7点のなかで耐荷重がいちばん高いのもこの2つです。
AKRacing Pro-X V2 — 4Dアームレストを持つ唯一の1台
座面高の調整幅は32〜39cmです。7点のなかでもっとも低い位置まで下がります。座面幅は39cm、座面奥行は54.5cmで、リクライニングは最大180度まで倒せる仕様になっています。
このモデルの見どころは4Dアームレストでしょう。高さ・前後・左右・回転の4方向に動くのは、今回の7点でこれだけでした。キーボードとマウスの位置に合わせて肘の受けを細かく決められるので、机の形が少し変わっている人ほど効いてきます。張り地はPUレザー、耐荷重150kg、要組立で、保証は5年です。
価格は公式で57,800円(税込)、実売は58,330円前後。7点の最上位にあたる価格帯ですから、5年保証の存在は素直に安心材料だと感じます。可動域をいちばん広く取りたい人はここから見てください。
AKRacing Wolf — 構えを残して価格を下げた入門機
座面高は34〜41.5cmで、Pro-X V2よりわずかに高い位置から始まります。座面幅39cm・座面奥行52.5cm、リクライニング最大180度、耐荷重150kg、張り地PUレザー、保証は5年となっています。数字の並びだけ見るとPro-Xとよく似ていますが、はっきり違うのがアームレストです。
Wolfのアームレストは昇降調整のみで、前後にも左右にも動きません。肘の高さだけ合えばいい人には十分ですが、机とキーボードの位置関係を追い込みたい人にとっては物足りない部分になります。この一点を割り切れるかどうかが、Pro-Xとの分かれ目です。
公式価格は49,800円(税込)で、実売は45,211円前後です。同じブランドの5年保証と180度リクライニングを、Pro-Xより手前の価格で手に入れられる立ち位置になっています。
40cm台に収まる、一般的な机と合わせやすい2点
天板70cm前後の事務机を使っていて、実測した座面高が40cm台に出た人は、この2点が本命です。
DXRacer Drifting — 推奨身長が明記されている唯一のモデル
座面地上高は40〜48cm。今回の7点で推奨身長が数字で出ている唯一の製品が、このDriftingです。販売ページには推奨身長140〜180cm(限界190cm)と書かれています。RegularとLの2サイズが用意されているため、体格から入って選びたい人には分かりやすい設計でしょう。
リクライニングは90〜135度、アームレストは3D(上下昇降・左右20度の首振り・前後スライド)となっています。推奨体重は100kg、限界135kgという表記です。張り地はEPUレザーと防水ファブリックが選べ、本体外寸は幅70×奥行57cm、保証は3年になっています。
注意したいのは重量で、本体22.5kgの要組立です。玄関から部屋まで運ぶところを、先に一度想像しておいてください。価格は44,800円前後で、サイズとカラーによっては18,800円からの幅があります。
Bauhutte G-370-BK — ファブリック張りで座面高43〜49cm
公式表記の座面高は430〜490mm、センチに直すと43〜49cmという幅です。さきほど測った実測値が40cm台の半ばに出た人には、まっすぐ真ん中で受けてくれる高さになります。張り地はポリエステルのファブリックで、PUレザーのようなひび割れの心配がないぶん、長く付き合いやすい素材です。
リクライニングは最大150度。AKRacingの2点(180度)ほど深くは倒れませんが、背もたれを預けて休む用途なら150度でも足ります。アームレストは2D(上下・前後)で、左右の首振りはありません。耐荷重は100kgと、AKRacing勢の150kgより低い設定です。
価格は42,400円前後。なお、組立の要否と保証年数については公式ページに記載がありませんでした。ここは購入前に販売店へ確認しておくほうが確実です。

座面を50cm前後まで上げられる、背が高い人向けの2点
実測した座面高が50cmを超えた人や、天板の高い机を使っている人は、上の4点では届きません。ここからの2点が受け皿になります。
AndaSeat NovisPro — 座面の下からフットレストが出てきます
座面高の調整幅は44.5〜54.5cmです。40cm台の半ばから50cm台の半ばまでを1台でカバーします。座面幅はサイドを含めて51cm、サイドを除くと30cm、座面奥行は53cmという表記です。
いちばんの特徴は座面下に収納されたフットレストでしょう。リクライニングは90〜155度まで倒れるので、足を上げて背を預ける姿勢が作れます。長く座る日に仮眠の選択肢が欲しい人には、この一点だけで選ぶ理由になり得ます。アームレストは3D(上下昇降・左右角度・前後移動)です。
張り地はリネンファブリックのみで、PUレザーの選択肢はありません。耐荷重は120kg(ロッキング機能を使わないとき)で、保証は購入から1年になります。AKRacingの5年と比べると短いところは、あらかじめ承知しておきたい部分です。価格は39,980円前後、要組立になります。
LOWYA hmv7p — メッシュ張りで2万円を切る入口の1台
座面高48〜55.5cmは、7点でもっとも高い設定です。背が高い人や、天板の高い机をどうしても動かせない人にとっては、選択肢がここに集まります。逆に身長160cm前後の人だと、下げ切っても足が床にしっかりつかない可能性があるため、そこは正直にお伝えしておきます。
張り材はポリエステルのメッシュで、背中の通気は7点でいちばん期待できる構造です。本体サイズは幅72.5×奥行68.5×高さ116〜130.5cm、耐荷重は約100kgと書かれています。価格19,990円は7点の最安で、ここから予算を組み立てる人が多い価格帯だろうと思います。
ただし、リクライニングの角度とアームレストの可動方向は、販売ページに具体的な数値の記載がありませんでした。倒し心地や肘の追い込みを重視する人は、この2項目が不明のまま買う形になります。そこを飲めるかどうかで決めてください。
床に座る生活なら、座椅子型という別の答えがあります
ローデスクを使っている人、ラグに直接座る部屋の人には、そもそも脚付きの椅子が合いません。そこに入るのが座椅子型です。
Bauhutte GX-551 — 座面高19cm、22段階でフルフラットまで
座面の地上高は19cm。本体全体では38〜99.5cmの調整幅を持ち、座面前方の横幅は約41cmという表記になっています。リクライニングは22段階で最大180度、フルフラットまで倒れる仕様です。アームレストは3D(上下・前後・左右)で、耐荷重は100kg、張り地はポリエステル100%のファブリックになります。
床の生活にゲーミングチェアの装備をそのまま持ち込めるのが、この型の面白さです。部屋を圧迫しないので、狭い部屋との相性も良いほうでしょう。
一方で、地上高19cmという低さは、立ち座りのたびに床から体を起こす動きを伴います。腰やひざに不安を抱えている人には向きません。保証年数は公式ページに記載がありませんでした。価格は39,200円前後です。
アームレストの可動方向が、机との相性を決めます
座面高の次に見てほしいのが肘です。アームレストの可動方向は2D・3D・4Dという言い方で表記されていて、動く軸の数を指しています。上下だけなら1方向、そこに前後が加われば2D、左右の首振りまで入って3D、回転まで足して4Dという整理です。
キーボードを机の奥に置く人や、天板の下にアームレストを収めたい人ほど、前後スライドの有無が効いてきます。逆に、肘の高さだけ合えばよくてマウスの位置も動かさない人であれば、昇降のみでも困る場面は少ないでしょう。
| 製品名 | アームレストの可動 | リクライニング角度 |
|---|---|---|
| AKRacing Pro-X V2 | 4D(高さ・前後・左右・回転) | 最大180度 |
| AKRacing Wolf | 昇降調整のみ | 最大180度 |
| Bauhutte G-370-BK | 2D(上下・前後) | 最大150度 |
| Bauhutte GX-551 | 3D(上下・前後・左右) | 最大180度(22段階) |
| LOWYA hmv7p | 記載なし | 記載なし |
| DXRacer Drifting | 3D(上下・左右20度・前後) | 90〜135度 |
| AndaSeat NovisPro | 3D(上下・左右角度・前後) | 90〜155度 |
机の高さが合わずにアームレストが入らない場合は、椅子ではなく机のほうを動かす手もあります。高さを変えられる昇降デスクや、天板の上でモニターの位置を上げるモニターアームと組み合わせると、座面高の選択肢そのものが広がるはずです。
張り地3種類で、手入れの手間が変わります
今回の7点は、張り地でおおよそ3つに分かれます。PUレザーがPro-X V2とWolf、ファブリックがG-370-BK・GX-551・NovisPro、メッシュがhmv7pです。DXRacer DriftingはEPUレザーと防水ファブリックから選ぶ形になっています。
PUレザーは表面を拭くだけで汚れが落ちる手軽さがある一方、経年でひび割れや表面の剥がれが起きやすい素材です。これは商品ページ側でも短所として挙げられていました。数年単位で座り続ける前提なら、この点は見積もりに入れておきたいところです。
ファブリックは剥がれの心配がないかわりに、飲みものをこぼしたときの染みが落としにくくなります。メッシュは通気が良く、背中の蒸れが気になる季節に強い素材です。どれが正解ということはなく、自分が「拭く派」か「洗う派」かで決めるのがいちばん納得しやすいと思います。
この7点で、引っかかりやすいところを先に言います
良いところだけ並べても選べませんので、気になった点をまとめておきます。
まず腰まわりについて。ゲーミングチェアといえば腰用クッションやランバーサポートの話になりがちですが、今回集めた7点の公式ページには、その形状や調整範囲まで書かれた記載がありませんでした。ですから本記事では、腰が楽になるといった書き方をしていません。代わりに見ているのがリクライニング角度と座面奥行です。背を預けられる角度が深いほど、腰の一点にかかる時間は分散します。
次に組立と搬入です。Pro-X V2・hmv7p・Drifting・NovisProは要組立と明記されていて、hmv7pは2人以上での組立が推奨されています。DXRacer Driftingにいたっては本体が22.5kgあります。マンションの階段や玄関の幅を含めて、届いた箱をどこで開けるかまで考えておくと当日あわてません。G-370-BKとGX-551は組立の要否が公式に書かれていませんでした。
保証年数の差も無視できません。AKRacingの2点が5年、DXRacer Driftingが3年、AndaSeat NovisProが1年で、Bauhutteの2点とLOWYAは記載がありませんでした。5万円前後を出す買い物ですから、価格だけでなく保証の年数まで含めて比べるほうがフェアです。
耐荷重もそろっていません。AKRacingの2点が150kg、NovisProが120kg(ロッキング不使用時)、残りが100kg前後です。ここは体重だけでなく、勢いよく座る癖がある人ほど余裕を見ておきたい項目になります。
高さを決めてから、机まわりを合わせていきます
読み返すと、結局のところ判断の順番はひとつでした。実測した座面高で候補を絞り、残った2〜3点をアームレストと張り地で比べていくという流れです。この順番なら、リクライニング180度や耐荷重150kgといった数字に引っ張られずに済みます。
低めが合う人はAKRacingの2点、40cm台ならDXRacer DriftingとBauhutte G-370-BK、高めが必要ならAndaSeat NovisProとLOWYA hmv7p、床に座る人はBauhutte GX-551。この振り分けをメモしておいて、まずはメジャーを持って今の椅子を測るところから始めてみてください。
机が高すぎて椅子側で吸収しきれなかった人は、ノートPCの位置を上げるノートPCスタンドで目線を先に整えるという順番もあります。
椅子の次に長く体へ触れるのは、耳につける道具です。ゲーミングヘッドセットのおすすめ7点を、有線と無線で分けて並べました。
机の高さから見直すなら
- 昇降デスクのおすすめ座面高を決めたあとは、机の天板高を合わせると姿勢の選択肢が増えます
※本記事はプロモーションを含みます

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