本棚を買って一番がっかりするのは、届いた棚に手持ちの本が入らなかったときです。文庫はゆったり並ぶのに、単行本の背が数ミリ足りません。雑誌を寝かせたら、その上の段がまるごと使えなくなってしまいました。棚板が動かないタイプだと、ここで打つ手がなくなります。
ですから本棚は「何冊入るか」より先に「棚板が動くか」を見たほうが早い、というのが私の結論です。収納冊数の目安はコミックや文庫に換算して書かれていることが多く、自分の本棚に実際に並ぶものとは噛み合わないことが珍しくありません。
見るところは3つに絞れます。ひとつめの幅は、置ける場所そのものです。ふたつめの棚の可動が、入れられる本の種類を決めました。みっつめの扉の有無は、埃を防ぐか出し入れを速くするかという交換条件です。この3つの掛け算で、候補はかなり絞り込めるはずです。
今回並べる7点は、価格をすべて楽天の各ショップで確認しています。7,679円前後から10,990円前後までのいわゆる普及価格帯ですが、仕様の書きぶりには思った以上の差がありました。耐荷重を棚ごとに数字で出している商品もあれば、そもそも触れていない商品もあります。ここは正直に、書いてあるものだけ数字を出していきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
幅と棚の可動と扉の有無、この3つで大半は決まります
幅と奥行きは、置き場所から逆算するものです
先に決まっているのは部屋のほうで、本棚ではありません。壁際の空きが60cmしかなければ、幅100cmの棚はどれだけ良くても候補から外れます。奥行きも同じで、23cmの薄型と33.5cmのシェルフでは、部屋の通り道の残り方がまるで違ってきました。
見落としやすいのが、扉やカーテンが開く余地のほうです。幅だけ測って発注し、届いてからクローゼットが半分しか開かなくなった、という話をよく聞きます。メジャーは本棚のためというより、その周りのために当てるものだと考えてください。
可動棚かどうかが、実のところ一番効きます
文庫と単行本と雑誌では、背の高さがまったく違います。固定棚の本棚に文庫を並べると、本の上に握りこぶしが入るくらいの空間がそのまま余ります。段が5つあれば、その無駄が5回積み上がる計算です。
可動棚であれば、下の段だけ雑誌用に広げて、上の3段を文庫用に詰める、といった調整ができます。同じ外寸でも、収まる冊数が体感で変わるのはここです。 商品ページで「可動棚」「移動棚」「棚板の高さ調節」といった言葉を探してみてください。見つからないときは、固定棚として計算しておくほうが安全でしょう。
扉は埃を防ぐかわりに、動作を一手増やします
扉付きは中身が見えなくなるので、部屋の情報量が一気に減ります。埃も日焼けも防げます。そのかわり、一冊取るたびに扉を開けて閉める動作が挟まりました。毎日読む本を入れる棚だと、この一手が地味に効いてきます。
私の使い分けは単純で、読みかけと参考書は扉なし、読み終えて置いておくものは扉あり、という分け方でした。
| 見る順番 | 確かめること | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| 幅と奥行き | 置き場所の実寸から引き算する | 扉や通路が塞がって使いにくくなる |
| 棚の可動 | 可動棚か固定棚かを商品ページで探す | 背の高い本が入らず、段の上が余る |
| 扉の有無 | 埃を隠したいか、出し入れを速くしたいかで決める | 動作が増えて棚ごと使わなくなる |

採寸のときに一緒に測るもの
- 手持ちでいちばん背の高い本の高さ
- 設置場所の幅に加えて、扉やカーテンが開く余地
- 玄関から部屋までの通路で、いちばん狭いところの幅
扉なしで、出し入れの速さを取る3点
LOWYA ヴァルノフ オープンシェルフ3段(幅100cm)
スチール脚に化粧繊維板の棚板を渡した3段のオープンラックで、幅100×奥行33.5×高さ104cmです。重量は約13.4kgと軽めでした。耐荷重は棚板の上段が約15kg、中段と下段が各約20kgと段ごとに明記されていて、この価格帯では珍しく親切だと思います。
高さ104cmなので圧迫感が出にくく、本以外のものを置いても様になります。フレームはスチール(エポキシ樹脂塗装)で、天板の上に小物を並べる使い方もできました。組立にはレンチが付属し、2人以上での作業が推奨されています。
いっぽうで可動棚かどうか、転倒防止金具が付くかどうかについては、商品ページに記載が見当たりません。段の高さを変える前提なら、この点は購入前に確認してください。
見せる収納を軸に部屋を組む場合は、棚まわりの見え方から先に決めると失敗が減ります。
LOWYA オープンシェルフ3段(幅100cm・ヴァルノフ)
参考価格 10,990円前後
スチール脚と化粧繊維板の棚板を組み合わせたオープンラック。扉がなく出し入れが早い。
IKEA BILLY/ビリー 本棚(幅80cm・ホワイト)
幅80×奥行28×高さ106cmの定番シリーズです。素材はパーティクルボードとペーパーフォイルで、価格は7,679円前後と今回の7点でいちばん安い一台でした。棚板1枚あたりの最大荷重は30kgと表記されていて、数字だけ見れば7点の中でも余裕があります。
可動棚なので、文庫の段と大判の段を分けて組めます。ユニットを買い足して横に連結できるのも、長く使ううえでは大きい設計思想でしょう。組立は工具が単純で、レビューには女性1人で約40分という声がありました。
注意したいのは買う経路です。今回確認したのはIKEA直営ではなく楽天の取扱店で、価格も在庫も直営店とは別に動きます。転倒防止金具についてもページ内に付属の記載がないため、必要なら別で用意する前提で考えてください。
IKEA(イケア) BILLY/ビリー 本棚(幅80cm・ホワイト)
参考価格 7,679円前後
世界的な定番シリーズの本棚。棚位置を変えられる可動棚で、ユニットを追加して連結もできる。
ニトリ 引出し付きオープンラック(幅56cm・SO1)
オープン棚と引き出しを組み合わせた一台で、見せる収納と隠す収納を1本でまかなえます。本を並べる段と、文具や配線を放り込む引き出しが同居しているので、机の横に置く棚として使いやすい形でした。
耐荷重は天板が約7kg、移動棚が約7kg、中棚が約7kg、地板が約7kgと、棚ごとに分けて書かれています。移動棚があるので、段の高さは調整できます。数字自体は控えめなので、大判の画集や辞書をまとめて積む用途には向きません。
正直に言うと、この商品はページ内で幅56cmしか寸法が確認できませんでした。奥行きと全体の高さ、組立が要るかどうかの記載も見当たりません。置き場所がぎりぎりの人は、注文前に店舗へ問い合わせたほうが確実です。
扉ありで、生活感と埃を隠す2点
タンスのゲン 扉組替OK 扉付き本棚(幅60cm・ハイタイプ180)
幅60×奥行31×高さ180cmのハイタイプで、扉の組み替えができます。可動棚に加えて転倒防止金具が付属し、素材は強化紙化粧繊維板です。棚板一枚あたりの耐荷重は約5kgと明記されていました。
この5kgという数字は、正直に言えば余裕のある値ではありません。文庫を詰めるぶんには足りますが、ハードカバーを一段にぎっしり並べると上限が近づきます。重いものは下の段、軽いものは上の段という基本を守って使う棚だと考えてください。
重量は31kgあり、高さも180cmです。組立の目安は大人2人で50〜70分、プラスドライバーは付属します。ここは後の節でもう一度触れますが、搬入経路を先に測っておくべき一台でした。
タンスのゲン 扉組替OK 扉付き本棚(幅60cm・ハイタイプ180)
参考価格 9,999円前後
扉を開け閉めして本の生活感を隠せる、高さ180cmの縦長本棚。棚位置を変えられる可動棚つき。
Armo(アルモ) 隠せる本棚 扉付き(幅60cm)
幅60×奥行32×高さ80cmのロータイプで、扉を閉めれば中身がまるごと隠れます。キャスター付きなので、押入れやクローゼットに入れて引き出して使う形が想定されています。梱包重量は約21kg、材質はプリント紙化粧パーティクルボード、生産国はベトナムです。
高さ80cmという寸法は、押入れの下段や机の脇にちょうど収まる高さでした。扉付きでこの価格(7,990円前後)というのは、素直に安いと思います。
ただし耐荷重も可動棚も、ページ内に数値の記載がありません。ここは推測で埋めずに「分からない」と書いておきます。重い本を集中して置く用途では、事前に問い合わせるのが無難でしょう。組立には備考どおりプラスドライバーのほかにハンマーも必要なので、手元に無ければ先に用意してください。
Armo(アルモ) 隠せる本棚 扉付き(幅60cm)
参考価格 7,990円前後
扉を閉めれば中身が見えない、押入れ・クローゼット向きのロータイプ本棚。キャスター付きで引き出しやすい。
収納量そのものを増やしたい2点
山善(YAMAZEN) ダブルスライド本棚(幅90cm)
手前の棚がスライドして、奥にもう1列しまえるタイプです。幅90×奥行29×高さ92cmで、コミック約370冊が収納の目安とされています。同じ床面積で入る量を増やせるのが、この構造の一番の価値でした。
そのかわり、前後2列にするぶん奥行きの体積を使い切ります。奥の列に何を入れたか忘れやすいのも、スライド式を使ってみて感じた弱点です。手前は読みかけ、奥は既読、というように役割を決めて入れると、この問題はだいぶ軽くなりました。
棚板1枚あたりの耐荷重、可動棚かどうか、転倒防止金具の有無は、いずれもページ内で確認できません。数字が出ていない以上、固定棚として計算しておくのが安全です。価格は8,999円前後でした。
山善(YAMAZEN) ダブルスライド本棚(幅90cm)
参考価格 8,999円前後
コミックや文庫本を奥行方向に2列収納できるスライド式。同じ床面積で収納量を増やせる。
アイリスオーヤマ 薄型8段本棚(CORK-1860R)
奥行約23.0cmという薄さが効く一台です。幅約59.8×高さ約180.0cmで8段あり、壁際のわずかな隙間に縦に積み上げる発想でした。重量は約19.8kgです。
耐荷重は固定棚板・可動棚板ともに1枚あたり約10kg、積載量は全体で約70kgと表記されています。可動棚が付き、転倒防止金具も付属します。今回の7点の中では、仕様の開示がいちばん細かい商品でした。
薄型なので、大判のハードカバーやA4サイズの雑誌は、そもそも奥行きに収まりません。文庫・新書・コミックが中心の人に向く形です。棚1枚あたり約10kgですから、重い本を一段に集中させると上限が近づきます。価格は7,980円前後で、高さ180cmの本棚としては手を出しやすい水準でした。
アイリスオーヤマ 薄型8段本棚(幅約60cm・CORK-1860R)
参考価格 7,980円前後
奥行23cmの薄型設計で壁際の隙間に収まる8段本棚。棚位置を変えられる可動棚つき。
組立と搬入は、本棚では想像より重い作業です
家具の中でも、本棚は組立の負担が大きい部類に入ります。板の面積が大きく、枚数も多いからです。今回の7点でも、タンスのゲンは大人2人で50〜70分、アイリスオーヤマは二人推奨、LOWYAも2人以上推奨と書かれていました。1人で始めて途中で詰まるのが、いちばん避けたい展開です。
工具の条件もばらつきます。タンスのゲンはプラスドライバーが付属し、LOWYAはレンチが付きます。Armoは備考にプラスドライバーとハンマーが必要と書かれているので、ハンマーを持っていない人は先に用意してください。IKEAのBILLYは、レビューに女性1人で約40分という報告がありました。
搬入も同じくらい重要です。タンスのゲンは重量31kg・高さ180cmで、箱の状態でも階段を運ぶのは骨が折れます。玄関から設置場所まで、いちばん狭いところの幅を測っておくと、当日の慌てぶりが変わってきました。
転倒防止金具は、付くものと書かれていないものがあります
今回の7点で転倒防止金具の付属が明記されていたのは、タンスのゲンとアイリスオーヤマの2点でした。残る5点については、ページ内に付属の記載が見当たりません。IKEAのBILLYも、記載がないため別で用意する前提で考えるほうが確実です。
ここは書いてある範囲だけを書きます。金具が付いていない商品でも、市販の固定具を後から足すことはできます。高さ180cmのハイタイプを選ぶなら、購入前に「金具が付くのか、自分で用意するのか」を決めておいてください。

買ってから惜しいと感じやすいところ
7点を並べて見えてきた弱点を、まとめて置いておきます。買う前に知っていれば、がっかりせずに済むはずです。
- 耐荷重の記載が無い商品があります(山善のダブルスライド、Armoの扉付き)。数字が無いものは、重い本を集中させない前提で使ってください
- 棚板の耐荷重が控えめな商品もあります。タンスのゲンは棚板一枚あたり約5kg、ニトリのSO1は各棚約7kgです
- 可動棚かどうか書かれていない商品もあります(山善、LOWYA、Armo)。段の高さを変えたい人は、ここが最大の分かれ目になります
- ニトリのSO1は、ページ内で奥行きと高さの数値が確認できません。設置場所がぎりぎりなら、問い合わせてから買うべきです
- スライド式は収納量が増えるかわりに、奥行きを使い切ります。壁際の通路が狭い部屋では圧迫感が出ます
- 薄型8段は省スペースですが、A4の雑誌や大判の画集は奥行きに入りません
こうして並べると、価格帯が近くても情報の出しかたはまったく揃っていないと分かります。判断材料が書かれているかどうか自体が、実は選ぶときの材料でした。
部屋づくりを続けて考えたい方へ
- 棚まわりのインテリア見せる収納の組み立て方をまとめています
- 無印良品の棚シンプルな棚で揃えたい場合の選択肢です
- インテリア家具の選び方本棚以外の家具も含めて部屋を組みたい方向けです
置き場所の実寸だけは、先に測っておいてください
ここまで7点を見てきましたが、決め手になるのは商品側ではなく部屋側です。幅と奥行きが決まれば候補は半分以下に減り、可動棚が要るかどうかで、さらに絞れます。扉の有無は、そのあとの好みの問題でした。
数字が明記されている商品と、そうでない商品があることも、選ぶときの判断材料になります。段の高さを変えて長く使いたいなら可動棚が明記されているもの、押入れに隠して使うなら扉付きのロータイプ、というように、用途から逆算してみてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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