部屋が広く見えるかどうかは、家具の色でもデザインでもなく高さで決まります。
家具を買い替えるとき、最初に見るのはたいてい色と幅とデザインだと思います。僕もそうでした。ただ、そこから選ぶと、気に入ったのに高さだけが合わない一台が部屋に入り込みます。棚だけが妙に背高く見える、テーブルだけ段差がある。片付けても部屋が落ち着かないときは、たいていそこが引っかかっています。
起点にするのはテレビ台の高さです。床やローソファで過ごす部屋なら42cm前後に線を引いて、テーブルと収納はその線に寄せていく。決める順番をここから動かさないだけで、店頭でもネットでも候補の大半をその場で落とせるようになります。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
家具の高さをそろえると、同じ部屋でも広く見える
部屋が狭く見えるのは面積のせいだと、僕はずっと思っていました。都内の1LDKで、荷物を減らしても抜け感が出ない。ところがある日、テレビ台とローテーブルと棚の高さをメジャーで測って紙に書き出したとき、原因がはっきりした。天板の高さが、どれもバラバラだったんです。
家具の天板は、部屋の中では「面」ではなく「線」として目に入ります。 その線が違う高さで何本も走っていると、視線は部屋を横切るたびに上下する。上下した回数だけ、部屋は細切れに見える。逆に天板の高さが近いものだけを並べると、線が1本にまとまって、その上の壁が大きな余白として残ります。この余白の量が、そのまま「広い」という印象をつくっている。
だから家具を買い替えるとき、最初に決めるのは色でもデザインでもなく高さでいい。色は後からでも合わせられますが、高さは買い直さないと変わりません。 順番を逆にすると、気に入った色の家具が高さだけ合わずに浮く、という一番もったいない状態になります。
この記事では、高さをそろえるための基準を3点に絞ります。テレビ台の高さで線を引くこと。テーブルをその線に寄せること。収納を目線より下に抑えること。判断の材料をこの3つだけにしておくと、店頭でもネットでも迷う時間が一気に減る。

基準はテレビ台の高さ。42cmに線を引く
なぜテレビ台を基準にするのか。理由は単純で、リビングでいちばん動かしにくい家具だからです。テレビの位置はコンセントとアンテナ端子に縛られていて、模様替えのたびに動かせるものではない。動かせないものを基準にしたほうが、線は安定します。
もうひとつ理由があります。テレビ台は横幅が長い。長い家具の天板は、それだけ長い水平線を引くことになるので、部屋の中でいちばん目立つ線になる。ここが中途半端な高さだと、他をどれだけそろえても効きません。
具体的な数字で言うと、ソファではなく床やローソファで過ごす部屋なら、42cm前後が扱いやすい高さです。座ったときの目線より少し下に天板がくるので、テレビ台の上に置いたものが視界の邪魔になりにくい。
その基準として置きやすいのが、白井産業のフェルボワ FBW-4010H。公表仕様は幅100.1cm×奥行40.3cm×高さ42.0cmで、対応サイズは32〜43V型です。高さ42cmという数字がそのまま部屋の基準線になるので、これを先に決めてから他の家具を選ぶ、という順番が組みやすい1台になります。テレビ周りから手を付けたい人は、ここを起点にするのがいちばん迷いません。
白井産業 フェルボワ テレビボード FBW-4010H
参考価格 16,000円前後
部屋の水平線を最初に決める1台。テレビ周りから直したい人。ここで高さ42cmを基準に据えて、他の家具をこの線に寄せていく起点の枠
ただし、この枠から外れる人もいます。フェルボワのテレビボードは幅81cm・32V型対応のFBW-4080Hと、この幅100.1cm・43V型対応のFBW-4010Hの2サイズしかありません。50V型以上のテレビを載せる予定があるなら、天板の幅が足りない。 その場合は同じ白井産業でもラモリアのRAM-4012H(幅120cm・高さ39.8cm・32〜50V型対応)のような別シリーズに移ることになります。高さが42cmではなく39.8cmになるので、乗り換えるなら基準線は約40cmに引き直して、テーブルもその線に合わせ直してください。
収納量も控えめです。幅100.1cmという寸法は、テレビ台としては小さめの部類。ゲーム機とレコーダーとサウンドバーの電源をすべてこの中に収めたい、という使い方だと入りきらない可能性が高い。AV機器の台数が多い人は、高さの基準としては42cmを採用したうえで、幅の大きいモデルを探したほうがいい。
テーブルは同じ線に寄せる。40cmなら差は2cm
テレビ台で線を引いたら、次はテーブルです。ここでやりがちなのが、テーブルだけデザインで選んでしまうこと。天板の高さが50cm台のものを買うと、テレビ台の42cmとのあいだに段差ができて、せっかく引いた線が2本に割れます。
目安は、テレビ台との差を数cm以内に収めること。 完全に同じ高さである必要はありません。人の目は数cmの段差を「ずれ」とは認識しないので、近ければ1本の線として読んでくれる。逆に10cm以上離れると、はっきり別の線に見えます。
床座で暮らしていて、テレビ台を42cmに決めたなら、テーブルは40cm前後を探すことになる。山善のコーヒーテーブル TCT-9045は幅90×奥行45×高さ40cmで、42cmとの差は2cm。並べたときに天板がほぼ同じ線に乗ります。予算をかけずに2台目の高さをそろえたい人には、探しやすい寸法です。
山善 YAMAZEN コーヒーテーブル(棚付き)TCT-9045
参考価格 5,795円前後
床座で暮らす人。テレビ台の線に合わせる2台目として、6千円以内で高さをそろえられる枠。予算重視の読者はここから入る
気をつける点もあります。まず組み立て品で、届いてすぐ使える完成品ではありません。所要は10〜20分とされていますが、工具を触るのが億劫な人は、そこも含めて判断したほうがいい。
サイズ感も見ておきたいところ。幅90×奥行45cmは、ソファ前や床座のセンターテーブルとしてはちょうどいい一方、2人で向かい合って食事をするには手狭です。天板の耐荷重は30kgなので、上に重い機材を積み上げる用途にも向かない。木目はプリント仕上げで、無垢材の質感を期待して買うと外れます。「高さをそろえるための1台」と割り切れる人に向いた製品、という位置づけです。
| 置く場所 | 高さ | この記事での役割 |
|---|---|---|
| テレビ台 | 42cm | 部屋の水平線を決める基準 |
| センターテーブル | 40cm | 基準に寄せる2台目 |
| 収納棚 | 60cm | 目線より下で容量を足す |
収納は高さ60cmまで。目線の上に物を置かない
3点目が収納です。ここが高さをそろえる話のなかで、いちばん効きます。
理由は、収納家具だけが縦に伸びるから。テレビ台もテーブルも、高さの選択肢はそう広くありません。ところが棚は、60cmのものも180cmのものも同じ売り場に並んでいる。そして背の高い棚が1本あるだけで、他をどれだけそろえても水平線は崩れます。 壁の余白が棚に食われて、視線が上に持っていかれるからです。
僕が基準にしているのは、立ったときの目線より下。座って過ごす部屋なら、60cm前後で止めておくと、部屋を見渡したときに棚が視界の下半分に収まります。上半分が壁のまま残るので、天井が高く感じられる。
白井産業のタナリオ TNL-6044は、約幅44×奥行29×高さ60cm。全棚可動で、移動棚は2枚です。テレビボードの隣や窓の下に置いても、視線が抜ける高さのまま容量だけを足せる。背の高い棚を買う前に、まず低い棚を足して足りるかを試す、という順番を取りたい人に向いた寸法です。
白井産業 タナリオ TNL-6044
参考価格 5,980円前後
収納が足りない人。背の高い棚を買う前に、目線より下で収納を足したい読者の枠。テレビボードの隣や窓下に置いて、視線が抜ける高さのまま棚を増やす
もっとも、これ1本で収納が解決するわけではありません。幅44cm・奥行29cmは小さく、本や書類をすべて収めるにはまるで足りない。棚板の耐荷重は10kgなので、重い本を1段に詰め込む使い方も想定外です。
奥行にも注意点があります。奥行29cmは、市販のA4ファイルボックスに対して浅い。一般的なA4用のファイルボックスは棚の奥行より深いので、入れると前面からはみ出します。 収まるのは浅めに作られた一部の製品だけ。高さ60cmを移動棚2枚で3段に割ると、1段あたりの内寸はかなり低くなるので、A4サイズを立てて入れる前提の棚としては考えないほうがいい。組み立て式である点も、先ほどのテーブルと同じです。
買う前にメジャーを当てる順番
- 1. いま置いてあるテレビ台の天板の高さを測る
- 2. その数字を基準に、テーブルは差が数cm以内に収まるものだけを候補にする
- 3. 収納は立ったときの目線より低いものに絞る
- 4. 最後に色を合わせる(色は後から変えられます)
奥行はそろわない。前面を諦める場所を決める
高さをそろえる話には続きがあります。奥行は、まずそろいません。
先ほどの3点で言えば、テレビボードの奥行は40.3cm、タナリオは29.0cm。差は11.3cmあります。これを壁際に並べると、前面のラインが11cm以上ずれる。高さの線は通っているのに、上から見ると凸凹している状態です。
ここで奥行までそろえようとすると、選べる家具が一気に減ります。僕がやっているのは、前面をそろえる場所と、背面をそろえる場所を分けること。テレビ台とテーブルのように正面から見る家具は前面を、壁際に並べる棚は背面を壁にぴったり付ける。そうすると、正面から見たときのずれだけが消えて、上から見た凸凹は誰も気にしません。
もう一段簡単な手もあります。奥行の違う家具を、あえて隣に置かない。あいだに観葉植物やフロアランプを1つ挟むだけで、前面のずれは目に入らなくなります。

家具以外にも線はある。窓とカーテンを味方にする
天板だけが線ではありません。窓枠の下辺、カーテンレール、ドア枠の上辺。この3つも、部屋の中では家具と同じくらいはっきりした水平線として働いています。
窓枠の下辺は、多くの部屋で家具の高さに近いところを走っています。だから低い収納を窓の下に置くと、棚の天板と窓枠の下辺が近い位置で重なって、線が1本に見える。逆に窓の下辺より高い家具を窓際に置くと、窓が家具に食われて、部屋の抜けが消えます。窓際に置くものは、窓枠の下辺より低いものだけ、と決めてしまうと迷いません。
カーテンは逆方向に使えます。レールの位置を窓枠ぎりぎりではなく少し上に付けて、丈の長いカーテンを天井に近いところから床まで垂らすと、縦の線が伸びて壁が高く見える。横の線をそろえて、縦の線は伸ばす。この組み合わせが、いちばん手っ取り早く印象を変えます。
ドア枠の上辺は、背の高い家具を置くときの上限として使えます。ドア枠より高い家具が視界に入ると、部屋は途端に低く見える。どうしても収納が足りずに背の高いものを入れるなら、ドア枠の上辺を超えないところで止めておきたい。
僕が模様替えをするときは、家具の寸法を測る前にこの3本の線の高さを先に測っています。家具の候補は後からいくらでも足せますが、窓とドアの位置は変えられないからです。
ソファのある部屋は、基準線がひとつ上がる
ここまでは床やローソファで過ごす部屋を前提に書いてきました。脚のあるソファを使っている部屋では、基準線が変わります。
座面が高いぶん、座ったときの目線も上がる。すると、床座なら「目線より下」だった高さが、ソファ座では「かなり下」になって、テレビが見上げる位置ではなく見下ろす位置に来ます。ソファに合わせるなら、テレビ台もテーブルも一段上の高さ帯を選ぶことになる。
判断の仕方はシンプルで、いつも過ごす姿勢で座って、目線の高さを測る。その数字から下に線を引けば、床座でもソファ座でも考え方は同じです。今回挙げた高さの数字は床座を前提にしたものなので、ソファ中心の部屋ならそのまま当てはめないほうがいい。
厄介なのは、床座とソファ座が混在している部屋です。来客はソファに座り、自分は床に座る。この場合はどちらかに寄せるしかないので、僕は使用時間の長いほうに合わせています。日常の姿勢が基準で、来客は例外、という割り切りです。
高さをそろえても広く見えない部屋がある
ここまで肯定的に書いてきましたが、この方法が効かない条件もあるので、正直に書いておきます。
ひとつ目は、家具の量が多すぎる部屋。線の数を減らすのが目的なので、家具そのものが多ければ、高さをそろえても線は減りません。目安として、床が見えている面積が半分を切っているなら、高さの前に量を減らすほうが効きます。
ふたつ目は、色数が多い部屋。高さがそろっていても、天板の色が3色4色と並ぶと、線は色ごとに分断されて見える。木目の家具を足すなら、明るさの系統は2つまでに抑えたい。フェルボワのようにナチュラルブラウンとダークブラウンの2色展開なら、部屋にすでにある木目の濃さに近いほうを選べば外しにくい。
3つ目は、背の高い家具がどうしても必要な部屋。クローゼットが狭くて背の高い収納が要る、という状況では、低い棚だけで組むのは無理があります。その場合は、背の高い家具を1面の壁にまとめて、残りの壁は低い家具だけにする。高さをそろえるというより、高いものを1か所に集める、という考え方に切り替えたほうが現実的です。
インテリアの効果は、こういう前提条件でかなり変わります。家具に健康上の効果を期待する話ではなく、あくまで見え方の話として受け取ってもらえればと思います。
順番を決めておくと、買い物が速くなる
高さの基準を先に持っておくと、家具選びの候補は大半が落とせます。落とす作業が速いと、残った数点をじっくり見る時間ができる。結果として、買ってから後悔する回数が減りました。
同じ考え方は家具以外にも使えて、僕は買ってよかったものを1万円のものから並べた記事でも、値段より先に「どこに置くか」で絞る順番を書いています。置き場所が決まっていないものは、いくら安くても部屋の線を1本増やすだけになるからです。
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