部屋に流木を一本置きたいなら、僕は拾いに行かず買うほうを取ります。理由は虫と塩で、拾ってきた木はそのどちらも見た目では確かめられません。買った流木なら、少なくとも長さが、物によっては幅と奥行きと高さまで数字で書かれていて、置く前に何をすればいいかも販売ページに書いてあります。
海辺で拾った枝を持ち帰ろうか迷って検索した人ほど、ここでつまずきます。塩が抜けきったかどうかは目で見えないし、大きな枝を丸ごと煮られる鍋を持っている一人暮らしの家はそう多くない。数週間かけて処理した結果が「部屋の照明の下だと思っていた形と違う」だと、費やした時間がまるごと消えます。
並べるのは3本です。処理を一度自分でやってみるための天然流木のSサイズ(販売ページ表記で約20〜25cm、メーカー公式は約20〜30cm)、枝ぶりで部屋の一角を持たせるブランチウッドのMサイズ(約幅38×奥行29×高さ30cm)、そして虫もアクも出ない人工流木。値段の順ではなく、置くまでに何をやるかの順で見ていきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
流木は買えば、その日から置き場所の話だけになる
流木を一本、部屋に置きたい。棚の上でも、床のコーナーでもいい。結論から言うと、その願いは買った流木で叶います。海辺まで拾いに行く必要はありません。園芸やアクアリウムの用品として売られている流木は、少なくとも長さが、物によっては幅・奥行き・高さまで数字で書かれている。だから置き場所を先に決めて、そこに収まる寸法から逆算して選べる。届いてすぐ置ける物と、置く前に手を動かす物の区別も、販売ページの記載を読めば判断がつきます。
拾った流木がやっかいなのは、見た目では終わっていないからです。海水に浸かっていた木は塩を含んでいて、乾いたあとに表面が白くなることがある。川や山で拾った枝は、内側に虫が入り込んでいる可能性が残る。どちらも拾った時点では分かりません。部屋に持ち込んで、棚に置いて、数日たってから気づくのがいちばん厄介でした。
買う流木の良さは、そこが最初から交渉の外にあることです。素性が書いてあり、サイズが選べて、処理が要るなら「何をどれだけやるか」まで販売ページに書いてある。拾った流木で悩む時間を、置き場所を決める時間に振り替えられる。これが買う理由のすべてだと僕は思っています。
先に、3本に共通する断りを入れておきます。ここで挙げるのはどれもアクアリウム用品として売られている商品で、販売ページにはそれぞれ、観賞魚用品・観賞魚用の流木・観賞魚飼育専用であり、目的以外の用途では使わないでほしいという趣旨の但し書きが入っています。部屋の飾りに使うのはメーカーの想定用途の外で、割れても色が変わっても、それは本来の使い方の外での話になる。そこを了解したうえで選んでください。

拾った流木で手が止まる三つの理由
拾ってきた流木を部屋に置こうとすると、だいたい同じ順番でつまずきます。
まず塩。海辺で拾った木は、長いあいだ海水の中と外を行き来しています。表面が乾いていても、木の内部にしみた塩分はそのままです。真水につけて時間をかけて抜くしかなく、しかも抜けたかどうかを自分の目で確かめる方法がない。ここで「たぶん大丈夫だろう」と判断してしまうのが、いちばん危ないところ。
次に虫です。木の内側は、虫にとって居心地のいい場所になります。外から見て穴が見当たらなくても、中に卵が残っている可能性は消えません。加熱するか、しっかり乾かすか、どちらかの工程を通す必要がある。ところが、大きな流木を丸ごと煮られる鍋を持っている一人暮らしの家は、そう多くないはずです。
三つめは形。拾い物は選べません。海岸で見たときは良く見えた枝が、部屋の照明の下だとただの棒に見える、ということが普通に起こります。持ち帰って、洗って、乾かして、数週間かけて処理した結果が「思っていたのと違う」だと、費やした時間がまるごと消える。
拾った流木で確かめられないこと
- 塩が抜けきったかどうか
- 木の内部に虫や卵が残っていないか
- 部屋の照明の下で見たときの形
「買えば処理が済んでいる」わけではない
ここは先に断っておきます。売られている天然流木がすべて処理済みかというと、そうではありません。むしろアクアリウム向けの流木は、店側でアク抜きも殺菌もしていないと明記して売られているもののほうが多い。買えば手間がゼロになるのではなく、手間の中身が「何をすればいいか分かっている作業」に変わる、というのが正確なところです。
拾い物との差は、ここに出ます。拾った木は、塩を抜くのか、虫を飛ばすのか、そもそも何をすれば安全なのかの判断から自分で始めなければいけない。買った木は、販売ページに手順が書いてある。作業量が同じでも、手順書がある作業とない作業では疲れ方が違う。
まずは小さい一本で、処理そのものを一度やってみる
流木を部屋に置くのが初めてなら、いきなり大きいものへ行かないほうがいい。おすすめは、20〜25cm程度の小さな天然流木を一本だけ買って、アク抜きを最後まで通してみることです。棚の上の小物として置ける大きさで、失敗しても痛手が小さい。
ジェックスの天然流木Sサイズは、そのための一本になります。サイズは、販売ページの表記が約20〜25cm、メーカー公式の本体サイズは約20〜30cm。数量は1本で、形状はお任せです。天然素材なので寸法は幅を持たせて書かれていて、30cm近い個体が来ることもあると思っておくほうが安全です。そしてこの商品は、店でアク抜き作業や殺菌等の処理を施していないと明記されている。つまり、届いた木で処理を練習できる。
手順もページに載っています。大きめの容器に水を張って、流木を2〜4週間つけておく。早く使いたい場合は、大きめの鍋で流木を煮る。そして、アク抜きをしないと浮く場合がある、と。日数を払うか、火を使う手間を払うかの二択だと分かっていれば、自分の生活に合うほうを選べます。
弱点も並べておきます。形状は選べません。届くまでどんな枝ぶりか分からず、真っ直ぐな棒に近い個体が来る可能性もある。20〜30cmという大きさは、棚の上の小物としては十分でも、部屋の主役にはなりません。そして繰り返しますが、買っても処理は自分でやります。水につけるなら数週間、台所を占領するなら火の番。この2つを「面倒だ」と感じるなら、この一本は買わないほうがいい。
逆に、週末に一度やってみたい人、まず安く天然木の質感を手元で確かめたい人には、これ以上ちょうどいい入口はないと思います。
ジェックス GEX 天然流木 Sサイズ(約20〜25cm)1本 形状お任せ
参考価格 489円前後
予算重視。500円以下で、まず天然流木を1本触ってみたい人。拾ってきた流木を使おうか迷っている読者に、買った方が早いと示す枠
部屋の主役にするなら、寸法が書いてある一本を買う
小物ではなく、そこにあるだけで視線が止まる一本が欲しい。その場合は、枝ぶりのある大きめの流木に予算を寄せたほうが早い。ここで効いてくるのが、幅・奥行き・高さが全部書いてあるかどうかです。
カミハタのタイ産天然流木ブランチウッドは、Mサイズが約幅38×奥行29×高さ30cm、重さ約350g、材質は天然木、原産国はタイ。数字が三方向とも出ているので、棚の奥行きに入るか、テレビ台の横に置けるか、届く前に判断できます。サイズ違いも併売されていて、Sは約27×21×19cm、Lは約48×38×38cm。置く場所を測ってから、どの段を買うか決める順番になります。
僕が大きめを勧める理由は単純で、流木は小さいほど「木の破片」に見え、大きいほど「オブジェ」に見えるからです。枝が分かれている一本は、床に直接立てても、棚の上で寝かせても形になる。観葉植物の鉢の横に置くだけで、その一角の密度が変わります。
注意点も販売ページに書かれています。表面のトゲやササクレに注意すること。素手でつかむと引っかかるので、運ぶときは軍手を用意しておくのが無難です。天然採集品なので一つひとつ形が違い、写真とまったく同じ枝ぶりは届きません。それから、販売ページには「使用前にしっかり水洗いして汚れを落とし、必ずあく抜きをしてからご使用ください」と、用途を限定せずに書かれています。届いてすぐそのまま使える商品ではないという点は、買う前に飲み込んでおく必要があります。
水に沈めない飾りとして使う場合にどこまで必要かは、ページに書かれていません。少なくとも水洗いは通したうえで、あく抜きまでやるかどうかは自分で決めることになります。ページの指示をそのまま読むなら、飾りに使う場合もあく抜きまで通しておくのが無難です。
カミハタ タイ産天然流木 ブランチウッド M(約38×29×30cm)
参考価格 2,460円前後
本命。3千円以内で、枝ぶりのある1本を部屋に置きたい人。棚の上や床のコーナーで、そのままオブジェとして立てる枠
部屋の道具をまとめて見直すなら
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処理を一切やりたくないなら、人工という逃げ道がある
ここまで読んで「水に数週間つけるとか、鍋で煮るとか、無理」と思った人へ。素直に人工流木でいいと思います。虫もアクも出ない素材なので、置く前にやるのは軽く水洗いするだけです。販売ページのご使用方法にも、使用の前に軽く水洗いしてくださいと書かれています。数週間水につけるとか、鍋を出すとかいう話にはなりません。
ジェックスの癒し水景ボトルウッドLは、材質がポリレジン、サイズが約幅9×奥行7×高さ17cm、重量が約90g、生産国は中国。JANは4972547042910です。ガラスの容器やボトルの中に入れて、飾りとして使う小さなサイズになります。
ただし、正直に書いておきたいことが2つ。ひとつは質感で、ポリレジンなので手に取る距離でじっくり見れば、天然木そのものにはなりません。棚の奥やガラス越しの距離で効かせる物だと考えたほうがいい。もうひとつは大きさで、高さ17cmは単体で床に置くには小さい。ボトルや小さな水槽の中に入れる前提の寸法です。
用途の但し書きは冒頭に書いたとおりで、この商品も販売ページに「本製品は観賞魚飼育専用です」と明記されています。その前提を了解できるなら、水につける時間も火を使う手間も払わずに木のかたちを部屋に入れられる選択肢としては優秀です。
ジェックス GEX 癒し水景 ボトルウッド L(人工流木)
参考価格 720円前後
虫もアクも一切引き受けたくない人。天然流木の処理を読んで面倒だと感じた読者の逃げ道になる枠。ガラス容器やボトルの中に入れる小さな飾り用

3本を、大きさと手間で並べてみる
値段の順ではなく、置くまでに何をやるかの順で並べると選びやすくなります。
| 種類 | 大きさ(約) | 置くまでにやること |
|---|---|---|
| 天然流木 Sサイズ | 20〜30cm(公式表記) | 水に2〜4週間つける、または大きめの鍋で煮る |
| ブランチウッド Mサイズ | 幅38×奥行29×高さ30cm | 水洗い+あく抜き(ページの指示) |
| ボトルウッド L(人工) | 幅9×奥行7×高さ17cm | 軽く水洗いするだけ |
こう並べると、選び方は自然に決まります。手間を払ってでも天然木の質感が欲しいなら上の2つ。手間を1分も払いたくないなら下の1つ。真ん中のブランチウッドが本命になるのは、幅・奥行き・高さが三方向とも出ていて置き場所から逆算でき、しかも大きさが主役級だからです。
置き場所から逆算すると迷わない
流木選びで失敗する人は、たいてい木を先に選んでいます。順番が逆で、先に決めるのは置く場所です。
棚の上に置くなら、棚板の奥行きを測るのが最初。奥行きが浅い棚に大きい流木を寝かせると、枝が前へはみ出して、通るたびに肩が当たります。ブランチウッドのMなら奥行き約29cm。手持ちの棚の奥行きがこれを下回るなら枝が前に出るので、置く前に棚板をメジャーで当てておくのが早いです。それで足りないと分かったら、Sサイズの約27×21×19cmのほうが収まる場合もあります。
床のコーナーに直接置くなら、話は逆。ある程度の大きさがないと、床に置いた瞬間に存在感が消えます。観葉植物の鉢の足元や、テレビ台の横の空きスペースに立てるなら、Mか、それより大きいLの約48×38×38cmが候補になる。ただし大きくなるほど、届いたあとに置き直すのが億劫になります。
デスクの上や、ガラスの容器の中に入れるなら、天然木を無理に使う理由はありません。高さ17cm前後の人工流木を一つ入れるほうが、掃除も置き直しも軽い。小さい場所ほど、手間の少ない素材が効くというのが僕の結論です。
置いたあとの見せ方も、ここで少しだけ。ブランチウッドのMは枝が分かれているので、まっすぐ立てるより、観葉植物の鉢の足元に枝先を手前へ向けて寝かせたほうが形が出ます。天然流木のSは口の広いガラス瓶に立てて、ドライフラワーや枯れ枝と一緒に挿すと、単体で転がしておくより収まりがいい。ボトルウッドLは高さ17cmなので、小さめのガラス容器に入れて机の上に置く見せ方が合います。ただし、どれも吊るして帽子やアクセサリーを掛ける使い方は、耐荷重が販売ページにも公式にも書かれていないので避けてください。
置いたあとに効いてくる、細かい話
流木を部屋に置くと、買う前には想像しなかったことが出てきます。
ひとつはホコリ。表面が凸凹しているので、平らな置物よりホコリが乗ります。柔らかいブラシで払える場所に置くと、あとが楽。手が入らない棚の奥に押し込むと、掃除のたびに面倒になります。
もうひとつは直射日光。窓際に置きっぱなしにすると、当たっている面と当たっていない面で色の出方が変わっていきます。均一な見た目を保ちたいなら、光の当たり方が偏らない場所を選んだほうがいい。
三つめは床と棚の保護です。天然流木は接地面が点になりやすく、重さがそこに集中します。賃貸のフローリングや、塗装された棚板に直接立てるなら、フェルトや小皿を一枚かませておく。これは買ったあとでは戻せないので、置く前に決めておきたいところ。
最後に、乾かす場所。アク抜きをするなら、水から上げた木を数日置いておくスペースが要ります。ベランダがあるなら問題ありませんが、無いなら浴室や玄関を数日使うことになる。一人暮らしの部屋だと、ここが実はいちばんの障害です。買う前にカレンダーを見て、その数日が空いているかを確かめておくといい。季節家電と同じで、必要になる前に段取りを済ませておくほうが結局は安く早いという話はガジェットの買い時をまとめた記事にも書きました。
どれから手をつけるか
置き場所が決まっていて、そこに38cm前後の物を置けるなら、ブランチウッドのMが一本目で正解だと思います。三方向の寸法が出ているので置き場所から逆算でき、枝ぶりで部屋の一角が持ちます。
置き場所がまだ曖昧なら、小さい天然流木を一本買って、アク抜きまで通してみる。数週間かかりますが、その間に「自分はこの手間を続けられるか」の答えが出ます。出た答えが「無理」でも、それが分かったこと自体が収穫です。
そして、手間の話をここまで読んでうんざりしたなら、人工流木でいい。木のかたちが部屋にあることが目的なら、素材で減点する人は自分以外にほとんどいません。拾ってきた木を前に何週間も悩むより、届いた木を今日置くほうが、部屋は早く変わります。
部屋づくりで、一緒に考えると早いもの
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