畳の部屋を和室らしくしようとして、い草色の座布団や和柄のクッションを買い足していく。僕が最初にやったのがこれで、半年後の六畳間は「和室」でも「洋室」でもない、ただ物が多いだけの部屋になっていました。
前の部屋で使っていたテーブルと椅子をそのまま運び込み、浮いている気がするから和風の小物で埋める。埋めるほど散らかって見える。原因がわかったのは、家具をいったん全部どかして畳だけの状態に戻したときでした。効いていたのは和柄でも素材でもなく、家具の高さだけだったんです。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
和室のインテリアは、家具の高さを下げれば洋家具のままで成立する
先に結論を書きます。畳の部屋に洋家具を入れていいのか、という問いへの答えは「入れていい」です。北欧風のソファも、白い天板のテーブルも、和室に置いて成立します。
条件はひとつだけ。床から座面まで、床から天板までの高さを、洋室で使っていたときより低いものに置き換えること。ここさえ守れば、和柄をひとつも足さなくても部屋は落ち着きます。逆に、高さをそのままにして和風の小物だけ増やしても、部屋はまとまりません。
畳の部屋は低い位置に線が集まっている
和室の意匠は、床に近いところに線が引かれています。畳の縁、敷居、床の間の地板。目に入る横線のほとんどが、立っている人の腰より下にあります。
そこへ洋室用のダイニングチェアやセンターテーブルを持ち込むと、家具の輪郭がこの低い線の束を横切ります。畳の縁が家具の脚で分断されて、部屋の目地が読めなくなる。これが「和室に洋家具が合わない」と感じる正体でした。
余白は畳の面積ではなく、床から目線までの体積
もうひとつ。和室が広く感じるのは、床面積ではなく、床から鴨居のあたりまでの何もない空間が抜けているからです。背の高い家具はこの体積を食います。
同じ幅のソファでも、背もたれが高いものと低いものでは、部屋の広さの感じ方がまるで違いました。畳の上に置くものは、幅より高さを先に見る。これが和室の家具選びの一本目の物差しです。
買う前に、いま座っている高さを測る
物差しといっても感覚では決まりません。やることは単純で、メジャーを持って、いま自分が家で座っている面の高さと、いま使っているテーブルの天板の高さを測ります。洋室のダイニングチェアとテーブルを使ってきた人なら、どちらもかなり高い数字が出るはずです。
そのうえで、和室に入れる候補の寸法表を見る。ここで比べるのは幅でも色でもなく、座面高と天板高の2つだけ。候補が今より高ければ、部屋の写真でどれだけ良く見えても外します。逆にこの2つが下がっていれば、デザインが洋風でも収まります。
ネット通販の商品ページは、幅と奥行きは大きく書いてあっても、座面高が仕様表の下のほうに小さく載っていることが多いです。そこを先に探す癖をつけると、候補が一気に絞れて選ぶのが楽になりました。

まず一人分の居場所だけ作る
和室を持て余す一番の原因は、いきなり部屋全体を作ろうとすることでした。ソファとテーブルとラグを同時に検討して、どれも決まらないまま畳だけの部屋で数か月過ごす。僕はこれをやりました。
順番としては、自分が毎日座る一点だけを先に決めるほうが早いです。座る場所さえ決まれば、テーブルの位置も照明の向きも自動的に決まっていきます。そして一点目に置くものは、動かせて、畳に跡が残りにくいものがいい。
宮武製作所の折りたたみ座椅子 YS-1046 は、その一点目に当てやすい形をしています。座面高が5cmなので、座ったときの腰の位置がほぼ畳と同じ高さまで落ちる。背もたれは3段階に倒せて、使わない日は折りたたんで押し入れの前に立てておけます。張り地はポリエステル50%・アクリル50%、中材はウレタンフォームとスチール、重量は約4kg。片手で引きずって位置を変えられる重さです。フレームは日本製と表記されています。
注意したいのは奥行きで、背もたれを立てた状態で52cm、最大まで倒すと76cmまで伸びます。壁にぴったり寄せて置くと、後ろが詰まって最大まで倒せません。幅も54cmあり、「省スペースの座椅子」を想像していると思ったより場所を取ります。壁から少し離して、畳の縁と平行に置ける余地を見てから買うものです。
畳に直に座るのが好きな人、和室を寝室として使っていて日中は何も置きたくない人には、この一点だけで足ります。
宮武製作所 座椅子 YS-1046(肘付き・折りたたみ・日本製フレーム)
参考価格 8,600円前後
予算重視。1万円以内で、まず自分が座る場所だけ和室に作りたい読者に当てる枠
毎日使う和室にはローソファを入れる
和室が寝室ではなく、テレビを見たり本を読んだりする毎日の部屋になっている場合は、座椅子一脚では足りません。二人で座れる面が要ります。
ただし、洋室用のソファをそのまま持ち込むと二重に失敗します。ひとつは高さ。もうひとつは脚で、細い脚のソファは体重が数点に集中して畳がへこみます。
セルタンの和楽 A40-LULU は、この二つを回避しやすい設計でした。樹脂脚が100mm・150mm・200mmの三種類、天然木脚が140mmから選べて、さらに脚を外せばそのままローソファとして畳に置けます。ここは誤解しやすいところで、既定が脚なしのフロアソファではありません。畳に直置きしたいなら、脚を付けずに使う前提で選ぶ必要があります。座面はポケットコイル、背は3段階リクライニング、日本製。
弱点は背の高さです。ハイバックなので、窓の前や床の間の正面に置くと、先ほど書いた「床から上の抜け」を真正面から切ります。壁を背にして、窓と直角に置ける位置があるかどうかで判断が変わる家具です。
張り地も選び方で印象が変わります。PVC(合皮)を選ぶと、夏に素肌で座ったとき張り付く感触が出ます。布地やポリエステル100%、デニム調も選べるので、和室で夏に短パンで過ごす人は布のほうが快適でしょう。
畳の部屋をリビングとして使っていて、床に直接座るのはもう体がきつい。そういう段階の人が置き換える一台です。
セルタン 和楽 2人掛けソファ A40-LULU(ハイバック・日本製)
参考価格 20,000円前後
本命。和室を寝室ではなく毎日のリビングとして使っていて、2万円前後で座る場所を作りたい読者に当てる枠
天板の高さは35cm前後に落とす
座る場所が決まったら、次が天板です。ここで洋室のセンターテーブルをそのまま持ち込むと、座椅子やローソファに座った状態に対して高すぎます。肘が上がって、手前の畳が全部テーブルの影になる。
目安として、和室に置く天板は35cm前後まで落とします。東谷の棚付フォールディングテーブル TAP-004WH は W90×D45×H35 で、ちょうどこの高さに収まる完成品です。折りたたみ式なので、来客のときや布団を敷くときは畳んで壁に戻せます。天板の下に棚板があり、リモコンや読みかけの本を畳に散らさずに済む構成。
色の扱いだけ先に知っておいてください。天板はホワイト、脚は天然木(パイン)で、全体が真っ白な家具ではありません。天板だけが白く浮くので、い草の緑や柱の茶色とはコントラストが強く出ます。和室の色を木目でそろえたい人には合いません。逆に、部屋が茶色一色で重いと感じている人には、この一枚が明るさの逃げ場になります。
もうひとつ、重量が9.0kgあります。折りたためるとはいえ、毎日出し入れするには軽くない数字です。畳むのは週末だけ、あるいは布団を敷く夜だけ、という頻度で考えるのが現実的でしょう。
東谷(AZUMAYA) 棚付フォールディングテーブル TAP-004WH
参考価格 13,000円前後
来客時や布団を敷くときに畳んで壁に戻したい読者、天板だけを足したい読者に当てる枠
3点をどう使い分けるか
同時に3つ買う必要はありません。役割が違います。
| 置くもの | 床からの高さの扱い | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 折りたたみ座椅子 | 座面が畳のすぐ上に来る | まず自分の居場所だけ先に決める |
| ローソファ | 脚を外して畳に直接置ける | 和室を毎日のリビングとして使う |
| 折りたたみテーブル | 天板の高さが35cm | 使わない日は畳んで壁に戻す |

色は3つまで。白を入れるなら1点だけ
高さの次にやることは、足すのではなく減らすほうです。和室はもともと、い草の緑、柱と鴨居の茶、襖と壁の白という3色でできています。ここに家具の色を足していくと、あっという間に色数が飽和します。
僕の部屋で効いたのは、家具の色を既にある3色のどれかに寄せるやり方でした。木部は柱の茶に、布は襖の白か生成りに。どうしても白い面を入れたいなら、部屋の中で1点だけにする。天板が白いテーブルを入れるなら、ソファは布の生成りか、暗めの色にして白を重ねない。
和柄のクッションや掛け軸を足したくなるのは、たいてい高さと色が決まっていない段階です。この二つが決まると、小物はほとんど要らなくなります。
光の位置も床に下げる
家具の高さをそろえたのに、まだ部屋が洋室っぽい。そう感じたら、次に疑うのは照明です。
和室にはたいてい、天井の中央にシーリングライトが一つだけ付いています。真上から部屋全体を均一に照らす光で、これが点いている限り、床に近い家具を入れても部屋は平坦に見えます。畳の目も、柱の陰影も、上からの光ではほとんど出ません。
やったのは、天井の光を落として、床置きのフロアランプを一つ足すことでした。低い位置から光が回ると、畳の表面に細かい陰影が出て、部屋の奥行きが変わります。家具の高さを下げたことが、このときはじめて視覚的に効いてきます。
天井灯を完全に消す必要はありません。調光が付いているなら一段落とすだけでも違いますし、付いていなければ電球色に替えるだけでも印象は動きます。家具を買い足すより安く済む手なので、順番としては先に試す価値があります。
畳の上に敷物を敷くかどうか
もうひとつよく迷うのがラグです。結論から言えば、部分的に敷くのはあり、全面に敷くのはなしというのが僕の結論でした。
全面に敷いてしまうと、和室の一番の資産である畳の目が完全に隠れます。そうすると、洋室に和風の家具を置いただけの部屋になり、高さをそろえた意味がなくなる。畳の色と質感が見えていることが、この部屋のインテリアの前提です。
一方で、座る場所の下だけに小さめの敷物を入れるのは効きます。座椅子やローソファの足元に一枚あると、家具の輪郭が畳の縁を横切る違和感が和らぎ、その一帯が「居場所」としてまとまります。畳の縁と平行に、縁を潰さないサイズで置くのがコツ。
ただし敷きっぱなしにすると、その部分だけ畳の色が変わっていきます。季節ごとにめくって干す前提で選ぶなら、洗える薄手のものが扱いやすいです。
高さを下げても解決しないこと
ここまで肯定的に書いてきましたが、限界もはっきりしています。
まず、畳の跡は完全には避けられません。脚を外して面で支えるローソファでも、同じ位置に置き続ければ、い草は多少へたります。位置を年に何度か動かす、あるいは家具の下に薄い敷物を挟む、という前提で付き合うものです。
次に、収納は増えません。低い家具は総じて容量が小さく、和室の収納は基本的に押し入れが担当します。押し入れが埋まっている状態で低い家具を入れても、床に置かれる物の量は変わりません。順番としては、押し入れを片付けるほうが先です。
そして、湿気の問題は家具では解決しません。畳に密着する家具を置くなら、季節の変わり目に動かして畳を乾かす手間はどのみち発生します。この手間を許容できるかどうかが、和室にソファを置けるかどうかの分かれ目でした。
最後に、部屋が狭い場合。三畳や四畳半で、すでに布団を敷く前提があるなら、2人掛けのソファは物理的に置けません。この場合は座椅子とたたむテーブルの2点で止めるのが正解です。1万円前後で買って印象が変わったものは、買ってよかったメンズアイテム大全に価格順で並べています。
買う順番だけ決めておく
僕がもう一度和室のある部屋に引っ越すなら、順番はこうします。押し入れを空ける、自分が座る一点を決める、そこから手が届く高さに天板を置く、面が足りなければソファに替える。この順で、間に必ず数週間空けます。
畳の部屋は、家具を減らしたときが一番きれいに見える部屋です。だから足す前に、いま置いてあるものの高さを測るところから始めると、買い足す点数そのものが減ります。
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