先に結論です。市販品で落とせるのは、コーヒーや茶渋で歯の表面に付いた着色汚れまで。原因がそこなら、毎日のハミガキを1本入れ替えるだけで足ります。ハミガキを替えても動かず、磨き残しの自覚があるならブラシ側。歯そのものの色は市販品の担当ではないので、そこは歯科に回してください。この記事は、その3つのどれに当たるかを振り分けたうえで、それぞれで買うものを並べたものです。
コーヒーを一日に何杯も飲む生活を何年か続けると、鏡の前で気づく日が来ます。笑ったときの前歯が、記憶にある色より確実にくすんでいる。僕がホワイトニングを調べ始めたのは、写真に写った自分の歯を見たのがきっかけでした。
ただ、調べ始めるとすぐに混乱します。歯科で受ける施術と、ドラッグストアの棚に並ぶハミガキが、同じ「ホワイトニング」という言葉でひとまとめにされているからです。ここを分けないまま市販品を買うと、まず期待した結果になりません。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
市販品で「着色汚れを落とす」ところまでなら、ちゃんと届く
先に肯定から書きます。市販のオーラルケア用品で、コーヒーや茶渋、タバコのヤニなどで歯の表面に付いた着色汚れを落とすことは狙えます。医薬部外品の薬用ハミガキには、効能効果として「歯を白くする」「タバコのやに除去」が承認されているものがあり、これは各社が勝手に言っている宣伝文句ではなく、製品ごとに認められた表示です。
だから、くすみの正体が表面の着色であるなら、市販品を毎日使う方向で解決に向かいます。僕の場合もそうでした。
歯科の漂白とは、担当している場所が違う
一方で、歯科医院で受けるホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素を使って歯そのものの色調に働きかける施術です。市販品が扱えるのは、あくまで歯の表面に後から付いた汚れのほう。
この二つは、目指すゴールが似ているだけで、やっていることが違います。市販品を使って「歯そのものの色が変わる」ことを期待すると、必ず期待外れになる。逆に、着色汚れが原因だった人にとっては、市販品で十分足りる場合があります。
自分がどちらなのかは、鏡を見ても正直わかりません。ただ、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーをよく口にしていて、ここ数年で色が変わってきた自覚があるなら、まず市販品から試す順番で損はしないはずです。
方式は2つある。ハミガキ側か、道具側か
市販でできることを整理すると、選択肢は大きく2つに分かれます。塗るもの(ハミガキ)を変えるか、こするもの(ブラシ)を変えるか。
| 方式 | 担当する汚れ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 市販の薬用ハミガキ | 歯の表面に付いた着色汚れ | まず費用をかけずに始めたい人 |
| 薬用ハイドロキシアパタイト配合のハミガキ | 同じく表面の着色汚れ | 毎日使うものの中身を上げたい人 |
| 音波式の電動歯ブラシ | 歯垢 | 磨き残しが多いと感じている人 |
この表で大事なのは3行目です。電動歯ブラシのメーカーが公式に掲げているのは歯垢除去であって、着色を落とすことではありません。ここを混ぜて考えると、道具を買ったのに期待した変化が来ない、という結果になります。
自分の生活が着色寄りかどうかを先に見る
製品を選ぶ前に、一度だけやっておくと判断が速くなることがあります。ここ一週間で口にしたもののうち、色の濃い飲み物と食べ物を数えてみることです。
コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、カレー、ソース類。この手のものが毎日のように並んでいるなら、表面の着色が溜まりやすい生活だと考えて差し支えありません。僕の場合は朝と昼と夕方にコーヒー、夜に緑茶という並びで、思っていた以上に色の濃いものばかり口に入れていました。
逆に、これらをほとんど口にしていないのにくすんで見えるなら、原因は表面ではないかもしれません。その場合、市販のハミガキをいくら替えても手応えは薄いはずです。製品を買い足す前に、この確認を挟むだけで無駄が減ります。
毎日のハミガキで落とす方式
着色汚れに対して一番素直な打ち手が、毎日必ず使うハミガキを入れ替えることです。習慣を増やさずに中身だけ差し替えられるので、続けるコストがほぼゼロで済みます。
まずは市販の1本から始める
いきなり高いものを買わないほうがいいのは、自分のくすみが着色由来なのかどうかが、使ってみるまで確定しないからです。数週間試して手応えを見る、という段階には、買い足しやすい製品が向きます。
花王のクリアクリーン プレミアム 美白(販売名:クリアクリーンプレミアムWb、内容量100g)は、その一本目に置きやすい製品です。医薬部外品で、効能効果には「歯を白くする」「タバコのやに除去」「むし歯の発生及び進行の予防」「歯肉炎の予防」「口臭の防止」「口中を浄化する」「口中を爽快にする」が並びます。薬用成分はモノフルオロリン酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム、PEG-12の3つ。フッ素は1450ppmです。
事実として押さえておきたいのは、この製品に硝酸カリウムのような、しみる歯に向けた有効成分は配合されていないという点。冷たいものがしみることを気にしている人は、成分表の並びが自分の関心と違うことを承知したうえで選ぶ必要があります。
もう一点、同じシリーズには160gもあります。ハミガキの減りが早い家庭で、買い替えの回数を減らしたいなら、最初から容量の大きいほうを選ぶ手もあるでしょう。
ドラッグストアでもネットでも買い足せて、続けやすい。まず着色汚れという仮説を検証したい段階の人向けの一本です。
花王 クリアクリーン プレミアム 美白 100g(販売名:クリアクリーンプレミアムWb)
参考価格 550円前後
予算重視。まず市販のハミガキから始めたい人。ドラッグストアで買い足せることを優先する人
一段上のものを毎日使う
市販の一本を数週間続けて、方向は合っていそうだが物足りない。そう感じた段階で選択肢に入るのが、価格帯がひとつ上のハミガキです。
サンギのアパガード プレミオ(販売名:サンギXLC2、105g/53g、香味ライトミント)は、医薬部外品の薬用歯みがきで、メーカー自身が「薬用ハイドロキシアパタイトを高配合」と表示している製品です。この「高配合」には公式の注記が付いていて、比べている相手はアパガードのスタンダードタイプです。有効成分は薬用ハイドロキシアパタイト、マクロゴール400(ポリエチレングリコール)、β-グリチルレチン酸、塩化セチルピリジニウム。効能効果には「歯を白くする」「タバコのヤニ除去」のほか、「むし歯の発生及び進行の予防」「歯肉炎の予防」「歯槽膿漏の予防」「口中を浄化する」「口中を爽快にする」「口臭の防止」が含まれます。
引っかかる点も書いておきます。有効成分の名前は公式通販で公開されていますが、それぞれの配合量までは公開されていません。何がどれだけ入っているかを数字で確認してから買いたいタイプの人にとっては、そこだけ情報が止まります。価格も市販の一般的なハミガキより上の帯なので、まず安いほうで手応えを確かめてから移るほうが、無駄になりにくいです。
容量は105gと53gの2種類。合うかどうかを見たいなら小さいほうから、続けると決めているなら大きいほうから。毎日使うものの中身を上げたい人が行き着く先として、本命に置ける一本です。
サンギ アパガード プレミオ 105g(販売名:サンギXLC2)
参考価格 1,683円前後
本命。市販のハミガキでは物足りず、価格が倍でも中身の設計が違うものを毎日使いたい人

道具を替えて落とす方式
ハミガキを変えても手応えが薄い場合、原因が中身ではなく磨き方にあることがあります。歯と歯ぐきの境目や、奥歯の裏側に磨き残しが溜まっていると、そこに汚れが留まり続けます。
ここで効くのが、ブラシ側の入れ替えです。ただし誤解しないでほしいのは、電動歯ブラシは着色を落とす専用の道具ではないということ。フィリップスがソニッケアーのこのクラスについて公式に掲げているのは歯垢の除去で、着色除去を約束している製品ではありません。あくまで、毎日の磨き残しを減らして、汚れが溜まる状態そのものを作らないための道具として考えるのが正確です。
フィリップス ソニッケアー プロテクトクリーン HX6803/72(ライトブルー)は、その入れ替え先として扱いやすい位置にあります。手で動かす速度や角度に結果が左右されにくくなるぶん、磨き方のばらつきが減る。ハミガキを変えても状況が動かなかった人が、次に触るべきなのは道具のほうです。
負担になるのは維持費です。替えブラシは消耗品で、使い続ける限り買い足しが発生します。本体を買って終わりではなく、年単位で出ていく費用がある。さらに本体の初期費用は、一番安いハミガキなら十数本ぶんに相当します。ハミガキを一本試すのとは、踏み出す金額の桁が違うわけです。
だから順番としては、ハミガキ側を先に試して、それでも磨き残しの自覚が消えない人だけが、ここに来ればいい。歯ぐきの下がりが気になっている人は、力の入れ方の話も絡んでくるので、力を機械に止めさせる考え方のほうも合わせて見てみてください。
フィリップス ソニッケアー プロテクトクリーン HX6803/72(ライトブルー)
参考価格 7,568円前後
長く使う上位。ハミガキを変えても着色が溜まる人が、落とす側の道具ごと入れ替える枠

どれを選ぶかは、いまの状態で決まる
3つを並べましたが、同時に買うものではありません。振り分けの条件はわりと単純です。
ホワイトニングを試すのが完全に初めてで、自分のくすみの原因もまだ確定していないなら、市販の薬用ハミガキ1本から。手応えは数週間かけて見る。
すでに市販のハミガキを何本か使ってきて、方向は合っているが物足りないと感じているなら、薬用ハイドロキシアパタイトの配合量を上げたタイプへ。毎日の一本を入れ替えるだけなので、生活の手順は変わりません。
ハミガキを何度替えても状況が動かず、磨き残しの自覚があるなら、ブラシ側。ここは初期費用と維持費がかかるので、前の2段階を飛ばして最初からここに来る必要はありません。
ハミガキ3本を並べて比べたほうは市販のホワイトニング歯磨き3本の選び方に、実際に使った1本の記録はコーヒーの着色汚れに使える歯磨き粉のレビューに書いています。
かかる費用は「本体」ではなく「一年」で見る
もうひとつ、選ぶときに見落としやすいのが費用の見方です。ハミガキは一本ごとの支払いが小さいかわりに、使う限りずっと出ていきます。電動歯ブラシは最初にまとまった額を払い、そのあとも替えブラシの分が乗る。
つまり、どちらも本体価格の比較では実態が見えません。一年使ったらいくらになるか、という単位に直すと、ハミガキ2種類の差は思ったより小さく、ブラシ側との差は思ったより大きく出ます。この見方に切り替えてから、僕は「安いほうを試してから上げる」順番に落ち着きました。
市販品でできないこと
肯定から始めた記事なので、届かない範囲もはっきり書いておきます。
まず、歯そのものの色は市販品の担当ではありません。加齢や生まれつきの色調によるくすみは、表面の着色を落としても残ります。市販品を続けて変化がまったく感じられない場合、原因が表面ではないところにある可能性が高い。そのときは自己判断で製品を買い増すより、歯科で相談したほうが早いです。
次に、詰め物や被せ物といった人工物の色は変わりません。前歯に人工物が入っている人は、周りの歯だけ状態が変わると色の差が出ることがあります。
そして、市販品はどれも「使ったその日に変わる」ものではありません。毎日の積み重ねで表面の汚れを減らしていく方式なので、判断は数週間単位で行うべきです。一週間で効果がないと言って買い替えを繰り返すのが、一番お金を使う遠回りでした。
口の中の悩みが着色だけでなく口臭にも及んでいる場合は、ハミガキとは別の担当になります。そのあたりは下の記事に分けてあります。
順番だけ間違えなければいい
僕が最初にやったのは、いきなり道具から買うことでした。届いた本体を数週間使って、思ったほど色が動かず、原因が磨き方ではなくハミガキ側だったと後から気づいた。順番を逆にしていれば、もっと安く同じ場所に着いていたはずです。
安いほうから、生活を変えない順に試す。それだけで、市販のオーラルケアは十分に使いこなせます。
関連する記事
- 着色汚れに使える歯磨き粉レビューコーヒーのステインに向き合った市販品の使用記録です
- NONIOのマウスウォッシュ レビュー着色ではなく口臭のほうが気になる人向けにまとめました
- 歯茎が下がるのを防ぐ電動歯ブラシ4つ磨く力を機械側に止めさせるという選び方です
歯まわりで、同じ見方が使えるもの
- ホワイトニングの後悔はしみると再着色。始める前に手を打つ後悔の中身は知覚過敏と色戻り
- ホワイトニングジェルは使える回数で選ぶ。3本を条件別にジェルの濃度と、使える回数
※本記事はプロモーションを含みます

コメント