歯科でホワイトニングを受けた日の夜、冷たい水がひと口目で刺さったことがあります。痛いというより、電気が走る感じ。翌朝には引いていたものの、次の予約の前に「またあれが来るのか」と身構えたのを覚えています。
同じところでつまずいている人はかなり多いはずです。検索されている言葉が「ホワイトニング 痛い」なのだから、痛みが理由で止めようか迷っている人が一定数いる。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
しみるのは、減らせます
先に結論から。ホワイトニングでしみるのは、起きる仕組みがはっきりしている現象なので、手の打ちようがあります。何もできずに耐えるしかない話ではありません。
打てる手は大きく3つです。1つ目は、しみている時期のハミガキを、知覚過敏向けに承認された医薬部外品に替えること。2つ目は、施術の前後で口に入れる物と磨き方を変えること。3つ目は、施術の間隔とやり方を歯科医院と相談して調整すること。
この記事では1つ目と2つ目、つまり自分で買って、自分で変えられる範囲を中心に書きます。ドラッグストアで買える薬用ハミガキ3本と、その選び分け方です。3つ目は僕が決められる領域ではないので、最後に少しだけ。
先に一つだけ線を引いておきます。市販のハミガキは、しみるのを防ぐ方向に働く医薬部外品であって、痛みを治す薬ではありません。歯科で受ける漂白の処置とも別物です。ここを混ぜると期待の置き場所を間違えます。

なぜしみるのか──露出した象牙細管に刺激が届いている
歯の表面はエナメル質で覆われていて、その内側に象牙質があります。象牙質には象牙細管という細い管が無数に通っていて、管の中は液体で満たされている。この管の出口がむき出しになると、冷たい水や風、甘い物といった外からの刺激で管の中の液体が動き、その動きが歯の内側の神経に届きます。これがしみるという感覚の正体です。
歯科のホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素を使って歯の内側の着色を分解していく処置です。薬剤が歯の中へ働きかける以上、刺激が神経のほうへ届きやすい状態が一時的にできます。施術中や直後にしみる人がいるのは、そのためだとされています。
もう一つ押さえておきたいのは、施術と関係なくもともとしみやすい口になっている場合があることです。歯ぐきが下がって歯の根元が出ている、強い力でゴシゴシ磨いている、炭酸や柑橘といった酸性の飲食が多い、噛みしめでエナメル質に細かいひびが入っている。こうした条件が下地にあると、施術がきっかけになって表に出てきます。
だから「ホワイトニングのせいでしみる」と単純に言い切らないほうがいい。施術は引き金であって、下地は別にあることが珍しくありません。ブラッシングの力については、機械に止めてもらうのが一番早いです。詳しくは力は機械に止めさせるに書きました。
しみるへの対処は2通りある
原因が象牙細管の露出だとすると、対処は2方向に分かれます。管の中の動きが神経へ伝わるのを鎮めるか、管の出口をふさぐか。市販の薬用ハミガキは、有効成分でこのどちらか、あるいは両方に当てています。
前者の代表が硝酸カリウムです。カリウムイオンが神経のまわりに行き渡り、興奮が伝わりにくい状態をつくる、という考え方。後者の代表が乳酸アルミニウムで、こちらは露出した象牙細管を封鎖する側に働きます。
| 有効成分 | どちら側に当てるか | この記事で挙げた製品 |
|---|---|---|
| 硝酸カリウム | 刺激の伝わりを鎮める側 | NONIO プラス知覚過敏ケア/デントヘルス しみるブロック |
| 乳酸アルミニウム | 象牙細管を封鎖する側 | デントヘルス しみるブロック |
同じ「しみる用」の棚に並んでいても、設計が違うわけです。しみ方が軽いのか、冷たい物が一発で刺さる段階なのか。そこで選ぶ1本が変わります。
選ぶ順番としては、まず、しみるのを抑えながら着色ケアも続けたいのか、しみ方が強くて両方の入り口に当てたいのか、施術の前後をまたいで長く続けたいのかを決める。そのうえで値段や容量を見るのが早い。逆をやると、安い1本を買ってから「思ったほど変わらない」と感じ、成分ではなく製品そのものを疑うことになります。しみ方は日によっても揺れるので、1日使って判断せず、少なくとも数日は同じ1本を続けてから考えるほうがいい。ここは、ハミガキという道具の性質上どうしても時間がかかる部分です。
しみている間、ハミガキを何に替えるか
一番よくある悩みは、しみる対策のハミガキに替えると着色ケアの側が止まってしまうことでした。せっかく施術したのに、コーヒーを飲む生活はそのままで、白さの側を放置することになる。
ここが解ける1本があります。ライオンのNONIO プラス知覚過敏ケア ハミガキ 130gです。区分は医薬部外品で、有効成分は硝酸カリウム、ポリリン酸Na、フッ化ナトリウム(フッ素1450ppm)、ラウロイルサルコシンNa。承認されている効能・効果には「歯がしみるのを防ぐ」と「歯を白くする」の両方が入っていて、ほかに口臭の防止、口中を浄化する、ムシ歯の発生及び進行の予防が並びます。
しみる側と白くする側が、1本の承認効能のなかに同居している。これが選ぶ理由です。施術後にハミガキを丸ごと切り替えなくていいので、しみが引いたあとも同じ1本で通せます。毎日続く習慣を途中で二度切り替えずに済むぶん、余計な決断が減ります。
ライオン NONIO プラス知覚過敏ケア ハミガキ 130g
参考価格 430円前後
しみるのは気になるが、着色ケアも同時に続けたい人の予算重視枠。1本400円前後で、しみる対策のために白さを諦めなくていい選択肢。
割り引いて見るべき点もあります。この1本に入っているのは硝酸カリウムであって、象牙細管を封鎖する側の乳酸アルミニウムは配合されていません。つまり設計が神経側に寄っている。もう一方の入り口には当てていない、と理解して使う必要があります。買うときの実務的な注意もあって、通販で検索すると3本・5本・10本といったセット出品が上位に混ざるので、1本だけ試したい人は内容量と本数を見てからカートに入れてください。
両方の入り口に当てたい時期の1本
施術の直後で、冷たい水が刺さる段階まで来ているなら、片側だけの設計では物足りなく感じることがあります。そういう時期に候補になるのが、ライオンのデントヘルス 薬用ハミガキ しみるブロック 85gです。
有効成分は硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素1450ppm)、イソプロピルメチルフェノール、トラネキサム酸、酢酸トコフェロールの6つ。硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが両方入っているので、伝わりを鎮める側と管をふさぐ側の両方に当てられます。承認されている効能・効果は、歯がしみるのを防ぐ、歯槽膿漏の予防、歯肉炎の予防、出血を防ぐ、口臭の防止、ムシ歯の発生及び進行の予防、歯を白くする、口中を浄化する、口中を爽快にする。
意外に思われるかもしれませんが、この1本の効能にも「歯を白くする」が入っています。しみる側に寄せた製品だから着色ケアを手放すことになる、という思い込みは正しくありません。しみる時期はこちらへ寄せて、落ち着いたらNONIOに戻す、という組み方もできるし、こちらを続けてもいい。
ライオン デントヘルス 薬用ハミガキ しみるブロック 85g
参考価格 780円前後
施術直後で冷たいものが刺さる時期の本命。白くする話をいったん止めて、痛みを止める側に振り切りたい人に当てる。
条件で振り分けるなら、歯ぐきの出血や口臭も同時に気になっている人にはこちらが向きます。トラネキサム酸やイソプロピルメチルフェノールを持っているぶん、承認効能が歯ぐき側にも広がっているからです。
引き替えに、内容量は85gと小さめです。朝晩使えば買い足しの間隔は短くなります。しみる目的だけで選ぶ人にとっては、歯ぐき側の成分は使い切れない部分になる。毎日の1本として常用するというより、しみる時期を越えるための1本として買うほうが納得しやすい買い方だと思います。

施術の前後をまたいで、同じ1本で通す
3本目は、期間で区切って使いたい人向けです。薬用シュミテクト トゥルーホワイト 80g。知覚過敏ケアのハミガキとしては棚の定番で、ドラッグストアでも通販でも手に入りやすいのが実際的な利点になります。医薬部外品で、内容量は80g。販売ページには高濃度フッ素配合〈1450ppm〉の表記が並びます。
しみる自覚が施術の前からある人は、当日になってから慌てて替えるより、予約の前から知覚過敏向けの1本に切り替えておくほうが段取りとして自然です。知覚過敏ケアのハミガキは、1回使って効くというより毎日の積み重ねで使うものなので、施術日をまたいで同じ1本を続けられる形にしておくと迷いが減ります。
薬用シュミテクト トゥルーホワイト 80g
参考価格 800円前後
しみる対策と着色ケアを1本にまとめて、施術の前後を通して長く使いたい人の上位枠。ハミガキを時期で替える手間を省きたい層に当てる。
注意点を2つ。まず80gという容量は、ここで挙げた3本のなかで最も少ない。朝晩使えば減りは早く、続けるつもりなら買い足す前提になります。もう一つは名前です。店やページによって商品名に「1450ppm」といったフッ素濃度の表記が混ざっていることがあり、別の物に見えて迷います。正式な製品名は薬用シュミテクト トゥルーホワイトなので、そこを軸に照合してください。
施術の前後でやること
- 前:しみやすい自覚があるなら、予約より前に知覚過敏向けの1本へ切り替えておく
- 直後:冷たい飲み物と、色の濃い飲食をいったん止める
- 数日後:しみが落ち着いたら、着色ケア側の効能を持つ1本に戻す
ハミガキ以外で、しみるのを減らす
買う話ばかりになったので、道具を替えずにできることも並べておきます。
冷たい水でのうがいをやめて、ぬるま湯に替える。これだけで施術直後の一発が減ります。次に、磨く力を落とすこと。しみるからといって避けて磨くと汚れが残り、歯ぐきが下がる方向にも働くので、力を抜いて丁寧に当てるほうがいい。柔らかめの毛のブラシに替えるのも同じ理屈です。
それから、施術直後は色の濃い飲食をいったん止めること。コーヒー、赤ワイン、カレー、ソース類。しみる話とは別軸ですが、施術後に色の濃い物を流し込むと、着色の側で残念な結果になります。普段の着色対策についてはコーヒーの着色汚れに使った歯磨き粉の記録に書いたので、そちらもどうぞ。
知覚過敏向けのハミガキは、毎日続けて使うことが前提の設計です。しみた日だけ引っぱり出しても本来の使い方になりません。歯磨き粉を口に入れたあと、すぐゆすがずに少し置く。これも一手間ですが、成分が留まる時間が変わります。
もう一つ、歯ぐきが下がって根元が出ている人は、そこが露出した象牙細管の入り口そのものになっている可能性が高い。ハミガキで対処しながら、下がる原因のほうも並行して止めないと、しみる場所が増えていきます。原因の上位に来るのが磨く力と、就寝中の噛みしめ。前者は道具で解決できますが、後者は自分の意思では止まらないので、気になるなら歯科で相談する話になります。
市販のハミガキにできないこと
ここは線をはっきり引いておきます。
歯そのものの色を内側から変える漂白は、過酸化水素や過酸化尿素を使う歯科の領域です。市販のハミガキが担うのは、あくまで承認された効能・効果の範囲、たとえば「歯を白くする」「歯がしみるのを防ぐ」といった表現までで、施術と同じことをする物ではありません。市販品で施術の代わりにはならず、施術の痛みを治す薬にもならない。この2つは押さえておいてください。
そして、次のような場合はハミガキを選び直すより先に、施術を受けた歯科医院へ連絡するほうが早いです。痛みが日をまたいで強くなっている。特定の歯が1本だけ強く痛む。噛んだときに響く。温かい物でも痛む。こうした出方は、しみるとは別の原因が隠れていることがあります。虫歯やひび、詰め物の不具合が背景にあるなら、ハミガキを替えても届かない領域です。
クリニック側で調整できる部分も実際にあります。薬剤の濃度や、1回あたりの時間、次の施術までの間隔。痛みが出たことを伝えておけば、次から条件を変えてくれることが多いはずです。黙って耐えて中断するより、伝えたほうが結果的に近道になります。
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僕の場合、しみたのは最初の数回だけで、その後は同じ条件でも気にならなくなりました。ただ、これは僕の口での話です。歯ぐきの状態も、噛みしめの癖も人によって違う。3本のうちどれを持っておくかを先に決めておけば、しみた日にドラッグストアの棚の前で立ち往生することはなくなります。
歯まわりで、同じ見方が使えるもの
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※本記事はプロモーションを含みます

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