部屋の写真を撮ったときに、どこか物足りない。ソファも照明も揃っていて、色も散らかっていないのに、画面が締まらない。そういうとき足りていないのは、たいてい緑です。
ただ観葉植物は、買って置くところまでは一日で終わっても、そこから先で失敗します。僕も一人暮らしを始めた頃に小さな鉢をいくつか買って、そのほとんどを枯らしました。後から原因を並べてみて分かったのは、育て方の知識より前の段階で間違えていたということ。買う大きさと、置く場所の決め方です。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
置き方と大きさを先に決めると、観葉植物を枯らす原因はほとんど消える
順番があります。大きさを決める → 置き場所を決める → 水のやり方を決める。この順で進めると、枯らす原因のほとんどが先に消えます。
逆をやると詰みます。店で「かわいい」と思った小鉢を先に買う。家に帰ると、その鉢が似合う場所は棚の上しかない。棚の上は窓から遠い。光が足りないから弱る。弱ったのを見て、心配になって水をやる。根が傷む。だいたいこの流れです。植物が枯れたのではなく、置き場所が最初から残っていなかった、というほうが実態に近い。
だから最初に決めるのは、部屋のどこに、どのくらいの体積のものを置けるか。ここさえ決まっていれば、あとは水と光の話に絞れます。
枯らす原因のほとんどは水のやりすぎ
初心者が枯らす原因は、渇きよりも水のやりすぎに偏ります。理由は単純で、土の中が見えないからです。
表面の土が乾いて白っぽくなっていても、鉢の底のほうはまだ湿っていることがあります。そこへ「乾いてるな」と水を足す。土の中に水が滞留したままになり、根が呼吸できずに傷む。地上部が元気を失うのは、そのあとです。つまり葉を見て気づいた時点では、すでに手遅れになっていることが多い。
厄介なのは、これが感覚では直せないところ。同じ部屋でも、季節・エアコンの風・鉢の材質・土の種類で乾く速さは変わります。「週に何回」と決めても意味がないのは、そのためです。判断材料が見えていないのに、頻度だけ決めても当たりません。
やることは一つで、土の中を見えるようにする。水やりチェッカーを土に挿しておくと、水がある状態と、水やりの時期が色で分かります。SUSTEE(サスティー)は青が「水がある」、白が「水やりの時期」。表示が白に変わってからやる、それだけのルールに置き換えられます。感覚で決めていたものが、目で見える一手に変わる。最初に足す一本としては、これがいちばん効きます。
サイズは鉢に合わせて選ぶ仕組みです。公式の区分は、Sが2号・2.5号・3号(直径6〜9cm)、Mが3.5号・4号・5号・6号(直径10.5〜18cm)、Lが6〜12号(直径18〜36cm)。通販の商品説明にはこれと違うサイズ表が出回っていることがあるので、鉢の直径をメジャーで測ってから公式の区分に当てるのが確実です。7号以上の鉢に対応するのはLだけで、MとLの両方に載っているのは6号のみ。逆に、5号以下の小さい鉢にLを挿すと、長さが合わず正しく働きません。
弱点もあります。まず中芯(リフィル)が消耗品で、色が変わらなくなったら交換が必要。交換の目安は土の種類で変わり、公式は有機培養土で約6〜9ヶ月、無機培養土で約9ヶ月〜1年、ハイドロカルチャーで約1〜2年、水苔・バークで約1〜2年、ピートモスで約1年としています。次に、鉢を大きくするとサイズが合わなくなって本体ごと買い直しになる。そして土に挿す道具なので、鉢まわりの見え方は多少変わります。インテリアとして完璧に隠したい人には引っかかる点。あと、公式が模造品や非正規販売店での購入について注意を出しています。通販の出品で正規かどうか判断が付かないときは、公式サイトに一般向けのオンライン購入ページの案内があるので、そこから入るのが確実です。
水をやる日は、鉢の中身を一度入れ替えるつもりで
もう一つ、頻度と同じくらい間違えやすいのが「一回の量」です。
少しずつ足す形でやると、水は表面近くにしか行き渡らず、下のほうは古い水が残ったまま。土の中の空気も入れ替わりません。やる日は、鉢底から流れ出るまでしっかり与える。そして流れ出た水は受け皿に残さず捨てる。ここまでを一回の作業として扱います。
回数を減らして、一回をきちんとやる。これが結果的にいちばん失敗しない形でした。チェッカーの表示が白に変わったら、この一回をやる。変わっていない日は何もしない。ルールが二つしかないので、忙しい週でも判断がぶれません。
見えるようになると、手を出さなくなる
道具を足す目的は、作業を増やすことではありません。むしろ逆で、やらなくていい日が分かるのが本題です。
白に変わるまでは触らない。これだけで、心配して水を足す行動が止まります。僕が昔やっていた「なんとなく元気がないから水をあげる」は、ほぼ全部やらなくてよかった行動でした。
部屋に合う大きさは号数で決める
鉢の大きさは「号」で表されます。号数と直径の対応は、先ほどのサイズ区分がそのまま物差しになります。
| 鉢の号数 | 鉢の直径 | 置き方の目安 |
|---|---|---|
| 2号〜3号 | 6〜9cm | 棚や机の上に置く小鉢。床に置くと存在感が消える |
| 3.5号〜5号 | 10.5〜15cm | 床置きにはまだ小さい。台やスツールに載せる大きさ |
| 6号〜12号 | 18〜36cm | 床に直置きして、一鉢で場所が成立する大きさ |
号数だけ見てもピンと来ないなら、表の直径をメジャーで床に当ててみるのが早い。6号で直径18cm、12号で直径36cm。床が占められる面積としては、思ったより小さく感じるはずです。ところがそこから高さ約100〜120cmが立ち上がると、部屋の中での存在感はまるで別物になる。床面積ではなく、立ち上がる高さで場所を選ぶということです。
部屋の印象を変えたいなら、小鉢を何個も並べるより、床に直置きできる一鉢を入れるほうが早い。小鉢を増やすと、置き場所は棚と窓際に限られ、管理する対象だけが増えていきます。手が回らなくなって、結局まとめて枯らす。
床に直置きできる一鉢が、部屋を決める
床置きサイズの定番はパキラです。8号で高さ約100〜120cmという表記のものが通販に並んでいて、鉢カバーが付いたセットで売られていることが多い。ソファの横やテレビボードの脇に置くと、そこだけ視線が止まる高さになります。
この大きさになると、水やりの頻度も落ち着きます。土の量が多いぶん、小鉢のように数日で乾ききることがない。管理する数が一つに減って、しかも乾く速さがゆっくりになる。小鉢を何個も抱えるより、実は手間が少ない。
置き場所の目安としては、掃き出し窓から離れすぎない床。人の動線を塞がない角。この二つを満たす場所が部屋にあるなら、床置きの一鉢に寄せてしまうのが早いです。
一方で、これは工業製品ではありません。同じ「8号」でも幹の太さや枝ぶりは一本ずつ違い、届くまで形が分からない。ここは割り切りが要ります。値段も同じ表記で店ごとに開きがあり、鉢カバーの素材やスタンドの有無もセット内容次第。買う前に見るのは商品名ではなく、セット内容の欄です。
もう一つ、通販でよくある罠。「植物と鉢カバーを選べる」形式の出品があって、パキラのほかにサンスベリアやユッカなども同じページで売られていることがあります。選択を確定せずにカートへ入れると、想定と違う植物が届く。ページの見出しがパキラでも、選択欄が別の初期値になっていないかを必ず確認してください。

日当たりが足りない部屋に、置ける場所を作る
北向きの部屋、窓が小さい部屋、窓から離れた壁面。ここに置きたいのに光が足りない、という状況はよくあります。
まず前提から。光の量は「明るく感じるかどうか」ではなく、窓からの距離でほぼ決まります。人の目は暗さに慣れるので、部屋の奥は本人が思っているよりずっと暗い。窓際で元気だった鉢を部屋の奥へ移した途端に調子を崩すのは、これが理由です。
確かめ方は簡単で、置きたい場所に立って、そこから窓がどれだけ見えるかを見る。壁や家具に遮られて窓の面がほとんど見えないなら、その場所に届いている光は窓際とは比べものになりません。昼間に照明を消して、その場所で本の文字が無理なく読めるかどうかも、ざっくりした目安になります。
対処は三つ。暗さに強い品種に替えるか、置きたい場所を諦めて窓際に寄せるか、置きたい場所に光を足すか。これから買うなら品種選びで、すでに持っている株なら置き場所の変更で済ませるのが、いちばん安上がりです。家具の配置を少し変えるだけで窓際に一鉢ぶんの床が空くなら、そちらを先に検討したほうがいい。それでもどうしても奥に置きたい、あるいは窓自体が小さいという条件なら、植物育成ライトの出番になります。
BARRELのNEO AMATERAS LED 20Wは、公式が数値を公開しているタイプです。口金E26、消費電力20W、色温度は約5900K、演色評価数Ra96、照度29,000lux、PPFDは610μmol m-2 s-1(この2つは照射距離40cmでの値)、全光束2,898lm、定格寿命30,000時間。本体は全長14cm・外径12cmで、推奨照射距離は40cm〜150cm。光は離すほど弱くなるので、上の2つの数値は40cmでの話として読んでください。電気代は公式の表記で、1日12時間の照射を31日続けて約200円(1kWh=27円で計算)。
数値が出ている意味は大きい。育成ライトは「植物用」と書いてあるだけの製品も多く、そうなると他社と比べようがありません。演色評価数が高いタイプなので、光の下で葉の色が変に見えにくいのも、部屋に置く照明として効いてきます。置き場所を日当たりに合わせて諦めたくない人が、長く使う側に振る一台。
BARREL NEO AMATERAS LED 20W 植物育成ライト
参考価格 14,000円前後
長く使う上位。北向きや窓から遠い部屋で、置き場所を日当たりに合わせて諦めたくない人
ただし、そのまま点きません。口金E26の電球単体なので、ソケットやアーム、クリップライトなどを別に用意する必要があります。ここを見落とすと届いた日に何もできない。価格も電球一個としては高い部類で、下位の10Wモデルもあるので、照らしたい株の大きさと距離で選び分けることになります。
使い方の条件も公式が付けています。使用温度は-5〜40℃、密閉容器での使用は不可、24時間の連続点灯は保証対象外で、12時間ごとに30分休ませる案内が出ています。タイマーを噛ませる前提の道具だと思っておくといい。なお重量は、公式サイトの表記と公式楽天店の商品説明で数字が食い違っています。棚に吊るす前提で重さがシビアな人は、購入前に販売ページで確認してください。
そして一番大事なところ。育成ライトは、日当たりの完全な代わりになると言い切れるものではありません。公式自身が照射距離や点灯時間に条件を付けているとおり、当て方次第で結果は変わります。「これを買えば暗い部屋でも育つ」ではなく、「置ける場所の選択肢を増やす道具」として見るのが正確です。

置いたあとに崩れるのは、だいたいこの3つ
大きさと置き場所が決まっても、あとから条件が変わって崩れることがあります。
一つめはエアコンの風。風が直接当たる位置は、土も葉も乾き方が変わります。夏と冬で風向きが変わるので、季節ごとに一度は見直す。家電を入れ替えるタイミングは特に危ないので、置き場所とセットで考えておくといい。ここは季節家電を買う時期の話と地続きです。
二つめは鉢皿にたまった水。受け皿の水を放置すると、鉢底が常に湿った状態になります。水をやったあと、しばらくしてから受け皿を空にする。これだけで根の傷み方が変わります。
三つめは模様替え。家具を動かしたときに、鉢だけ元の位置に取り残されることがある。窓との距離が変わっていないか、動かしたその日に確認する。
買う前に決めておくこと
- 床に直置きするか、台に載せるか(先に場所を空ける)
- 窓からの距離を測る(暗ければライトを足す前提で予算を組む)
- 鉢の直径を測る(チェッカーのサイズはこれで決まる)
- セット内容の欄を読む(鉢カバー・スタンド・植物の選択欄)
何から手を付けるか
すでに鉢を持っていて、枯らしがちな自覚があるなら、水やりチェッカーを一本挿すところから。数百円の道具で、判断が感覚から目視に変わります。
これから部屋に入れるなら、順番は大きさが先。床に置ける一鉢を決めて、そこからライトが要るかどうかを判断する。小鉢を買い足していく進め方は、置き場所も手間も先細りになります。
部屋の見え方を変える買い物としては、観葉植物はかなり効率がいい部類です。一鉢で写真の印象が変わるものは、そう多くない。
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