僕は都内の賃貸に住んでいて、家具はこの数年でひと通り入れ替えました。ラック、作業机、椅子。そのたびに実店舗と通販を行き来しているうちに、ようやく一つはっきりしたことがあります。インテリアショップは「見に行く店」と「買う店」を分けていい、ということです。同じ一軒で完結させようとするから、休日が丸ごと溶けて、しかも高くつきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
インテリアショップは見に行く店と買う店に分けていい
家具屋に足を運ぶ目的は、大きく二つに割れます。ひとつは、実物に触れないと判断できないものを確かめること。もうひとつは、部屋に置いたときの大きさの感覚をつかむこと。座り心地、張地の毛の向き、木目の入り方。このあたりは画面越しにいくら拡大しても、手が納得しません。
逆に言えば、この二つに当てはまらない家具は、店に行かなくても決まります。奥行が何センチで、棚が何枚入って、天板が何キロまで載るのか。数字が公開されていて、部屋の寸法さえ測ってあるなら、実物を眺めて増える情報はそれほど多くない。むしろ店頭にある色しか選べなかったり、その場の在庫都合で妥協したりする分だけ不利になります。
だから僕は、店では「触らないと分からないもの」だけを見て、その場では買わずに帰ります。家に戻って寸法を突き合わせ、型番を指定して通販で買う。最初のうちは店員さんに申し訳ない気がしてやりにくかったのですが、今は買う側の当たり前の手順だと思っています。声のかけられ方そのものが苦手な人には、買い物中に店員とどう距離を取るかをまとめた記事のほうが先に効くかもしれません。
インテリアショップ選びは、店の良し悪しを比べる話ではなく、自分の買い方を二本立てにする話です。ここを分けた途端、家具選びは急に楽になりました。
通販で失敗しにくいのは、寸法で答えが出る家具
通販で買って一度も後悔していないのが、収納の類です。理由は単純で、判断材料がほぼ全部数字だから。置きたい壁の幅を測り、その手前に自分が立てるかを考え、棚の高さが手持ちの本や箱に合うかを見る。この三つが通れば、届いたものは想像とほぼ同じ形をしています。
ただし、収納で一番見落とされるのは幅でも高さでもなく奥行です。ラックの写真はたいてい正面から撮られているので、奥行の浅さは画像に写りません。壁際に置いたときの圧迫感も、載せられる物の種類も、実際は奥行で決まります。
その意味で分かりやすいのが、白井産業のオープンラック「タナリオ TNL-6087NA」です。公式が出している寸法は幅870×奥行290×高さ600mm。奥行が29cmしかないので、廊下寄りの壁や、ソファの背中側のような「そこに家具を置くと通れなくなる」場所にも入ります。移動棚は4枚で、棚板1枚あたりの耐荷重は10kg。材質はプリント紙化粧繊維板で、ホルムアルデヒドの放散等級はF☆☆相当と公開されています。色は品番の末尾で分かれていて、WH(ホワイト)・NA(ナチュラル)・DK(ダークブラウン)の3色。この記事で挙げているのは末尾NAのナチュラルです。1万円前後で収納をひとつだけ足したい、という枠にきれいに収まります。
弱いところもはっきりしています。まず組立式なので、届いた箱から自分で組む前提です。次に、この奥行の浅さは強みであると同時に制約でもあって、A4のファイルボックスを横向きに並べるような使い方には向きません。そして、表面がプリント紙である以上、天板の質感だけは実物を見ないと好みに合うか分かりません。販売店によって価格に差があり、メーカー直送や別送品の扱いになっている店も多いので、他の商品と同じ日に届くとは限らない点も先に知っておいたほうがいいです。移動棚の枚数まで販売店ごとに表記が食い違うことがあるので、枚数は公式の4枚を基準にしてください。
白井産業 タナリオ TNL-6087NA オープンラック(ナチュラル)
参考価格 10,000円前後
予算1万円台。まず収納を1つだけ足したい人。通販でサイズを指定して買う枠

実店舗で見るべきものと、仕様だけで決まるもの
ここまでを一度整理しておきます。家具は「体が触れる面積」で分けると、店に行くべきかどうかがだいたい決まります。体重を預けるものほど実物が要り、物を載せるだけのものほど数字で足ります。
| 家具の種類 | 通販で決めきれるか | 先に確かめる数字 |
|---|---|---|
| ラックや棚 | 寸法が合えば通販で決まる | 奥行と棚の枚数と棚板の耐荷重 |
| 机やデスク | 寸法と耐荷重で決まる | 天板の幅と奥行そして高さの範囲 |
| 椅子やソファ | 店で座ってから通販で買う | 座面の高さと本体の奥行 |
この表で言えば、上の二段は店に行かなくても成立します。問題は三段目で、ここだけは数字が全部そろっていても最後の判断ができません。座面高が同じ椅子でも、クッションの沈み方で立ち上がりやすさは変わるからです。
もう一つ、この分け方には副産物があります。店に行く対象が減るので、一軒あたりにかけられる時間が増えること。以前の僕は一日で何軒も回って、どれも中途半端に眺めて帰っていました。今は「今日はこの一脚を座りに行く」と決めて出るので、同じ店に長くいられるし、店員さんに聞く質問もはっきりします。張地の擦れ方や、修理に出せるかどうか。こういう話は、数字が載っているページからは出てきません。
在宅の作業机は、数字だけで決められる
机は、体が触れるのは肘と手首だけです。だから僕は、机こそ仕様で選んでいいカテゴリだと思っています。天板の広さと、高さがどこまで動くか。この二つが決まれば、あとは部屋に入るかどうかの話に落ちます。
電動昇降デスクなら、FlexiSpotの「E7」に天板が付いた幅120cmの構成が、数字で決めるやり方の見本になります。公式の販売ページで公開されている値を並べると、天板は幅120×奥行60×厚み2.5cm、脚部の耐荷重は125kg(天板を含まない値)、高さは天板付きの状態で60.5〜125.5cmの範囲で動きます。脚部だけの構成だと58〜123cmになるので、天板の厚みぶんだけ最低高が上がる計算です。保証は5年。重量は天板が12kg、脚部が31.2kgと公開されています。
立って作業する時間を作りたいのか、それとも座ったままで高さを自分の腕に合わせたいのか。目的がどちらでも、必要なのは「自分の身長で使いたい高さが、この範囲に入っているか」を確かめることだけです。ここに健康上の効能を期待して選ぶ話は持ち込まないほうがいい。あくまで作業姿勢を自分で選べる机、という道具の話です。
面倒なのは買い方のほうでした。同じ「E7」という名前で、脚部のみの構成と天板が付いた構成が並んで売られています。さらにE7HやE7 Clickといった派生の型番も同時に流通しているので、検索結果を眺めただけでは何が箱に入って届くのか読み取れません。価格もセールの有無で大きく動くため、買う瞬間の表示を必ず自分の目で確かめる必要があります。そして重量。天板と脚部を合わせるとかなりの重さになるので、玄関から部屋までの搬入と組立には人手を用意しておいたほうが安全です。
FlexiSpot E7 電動昇降デスク(天板付き 幅120cm)
参考価格 70,400円前後
本命。在宅の作業時間が長い人。実物を触るより仕様と数字で決められるタイプの家具

座るものだけは、店で座ってから通販で買う
三段目、椅子の話です。ここだけは、僕は必ず店に行きます。座って、立ち上がって、また座る。この往復を三回やると、その椅子と自分の相性はだいたい出ます。
そのうえで、その場では買いません。店で品番を控えて帰り、家で部屋の寸法と突き合わせてから、通販で同じ品番を指定する。これが冒頭で書いた「見に行く店と買う店を分ける」の、いちばん実利のある使い方です。
長く使う一脚として名前が挙がりやすいのが、カリモク60のKチェア1シーターです。公式に出ている寸法は幅645×奥行700×高さ700mmで、座面の高さは370mm。フレームはラバーウッド、肘の上だけビーチが使われていて、標準はウォールナット色。張地はスタンダードブラックをはじめ複数から選べて、モケットグリーンもそのひとつです。品番でいうとW36140QW。10年単位で置いておく前提の椅子なので、店で座る手間をかける価値は十分あります。
合わない人もはっきりしています。座面が370mmと低く、本体の奥行が700mm。深く沈み込んで長時間くつろぐタイプではないぶん、立ち座りの回数が多い人や、この椅子に座って机に向かおうと考えている人には向きません。買い方の面では、張地によっては通販モールに新品が出てこないことがあり、検索結果に中古の出品が混ざってきます。品番の表記も販売店ごとに揺れていて、末尾に別の一文字が足された形で並んでいることがあります。モケットグリーンは正規取扱店なら税込70,840円で、これより高い値が付いた出品も見かけるので、モールの検索結果を上から順に信用せず、正規取扱店の表示と見比べてから決めてください。
カリモク60 Kチェア 1シーター モケットグリーン W36140QW
参考価格 70,840円前後
長く使う上位。10年単位で使う1脚。店で座ってから通販で買う、という使い分けの実例
足す順番は、その家具に触れている時間の長い順
店と通販を分けても、予算そのものは無限ではありません。僕が家具を入れ替えるときに基準にしているのは、一日のうちその家具に触れている時間が長いものから金額を寄せるという一点です。
在宅で仕事をしている人なら、いちばん長く体が接しているのは机と椅子です。次に寝具、その次に照明。棚やラックは「触れている時間」でいえば最下位に近く、実際に使うのは物を出し入れする数分だけ。ここに予算を厚く積んでも、暮らしの体感はあまり変わりませんでした。
この順番が決まると、どこを通販で済ませてどこに店へ行く手間をかけるか、という配分も自動的に決まります。触れている時間が長いものは、店に行って現物を確かめる。短いものは、寸法を測って通販で片付ける。冒頭で書いた二本立ては、結局この順番と重なります。
逆の順番でやると、たいてい後悔します。僕も最初の部屋では、目に入る面積の大きい家具から先に買いました。見栄えは整うのですが、毎日座っている椅子だけが最後まで間に合わせのままで、結局一年もたずに買い直しています。
通販で家具を買うときに、実際に詰まったところ
ここからは注意側の話です。数字で決められるとはいえ、家具の通販には店頭では起きない詰まり方があります。
買う前に潰しておくこと
- 玄関・廊下・階段の一番狭いところを測る(部屋に入っても通路で止まります)
- 組立式かどうかと、必要な人数を販売ページで確認する
- メーカー直送や別送品の扱いになっていないかを見る
- 品番の末尾まで含めて、注文画面の表記と控えた型番を突き合わせる
特に効くのが一つ目です。家具の寸法は「置き場所に入るか」で考えがちですが、実際に事故が起きるのは搬入経路のほう。玄関のドア枠と、廊下の曲がり角。この二か所さえ測っておけば、届いてから青ざめる展開はほぼ避けられます。
もう一つ、色の話。プリント紙や塗装の色は、モニターの発色と店の照明で見え方が変わります。だから僕は、色だけは店で現物を見るか、それが無理なら失敗しても許せる面積のものから試すようにしています。ラックのような小さい家具で一度その色を家に入れてみると、次に大物を買うときの基準ができます。
店を回る日は、目的を一つに絞る
最後に、実店舗側の使い方です。休日に何軒も回ると、だいたい後半は判断力が落ちて、最初に見た店の記憶と混ざります。だから僕は、その日に確かめるものを一つに絞ります。今日は椅子、次の機会に照明、というふうに。
見に行く日は、メジャーとスマホだけ持っていけば足ります。気になったものは寸法を測るのではなく、品番と張地の名前を撮っておく。座ったときの感想は、その場でメモに一行書く。これだけで、家に帰ってからの比較が別物になります。
この「見て決めて、後で買う」という進め方は、家具に限った話ではありません。服でも同じことをやっていて、店ごとの得意分野を把握しておくと回る店数そのものが減ります。
店の使い分けを覚えるなら
- 店員目線で選んだセレクトショップ5選どの店が何を得意にしているかを先に知っておくと回る店数が減ります
- 有名セレクトショップの特徴まとめ店ごとの性格を一覧で押さえておくための記事です
家具は、決め方を分けたぶんだけ静かになる
インテリアショップを回るのが楽しくなくなったわけではありません。むしろ「今日は買わない」と決めて入る店は、以前より面白く見えます。買うか買わないかを店頭で決めなくていいと分かってから、店に行く回数は増えました。
寸法で答えが出る家具は通販で、体重を預ける家具は店で座ってから。この線を一本引くだけで、部屋づくりの失敗はかなり減ります。次に何か一つ足すときも、まずはその家具がどちら側かを見分けるところから始めてみてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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