ポスターを1枚足して部屋の印象を変えたいなら、先に決めるのは絵柄ではなく壁の寸法のほうだ。掛けたい場所の空きを測り、その内側に額の外寸が収まるサイズを選ぶ。この順番にするだけで、候補は2つか3つまで減る。
通販ページを開いてA2とB2のどちらにするかで止まっている、あるいは気に入った額を買ったのに壁に合わず、床に立てかけたままになっている。僕も一度その詰まり方をした。原因は毎回同じで、額を先に選んで壁を後から探していることだった。
以下では、サイズと余白の決め方を先に置いてから、A.P.J.のフィットフレーム アルミ額縁のA2とB2、アルテのニューアートフレーム A2 ナチュラルの3つを、表示サイズと外寸・表面板・重量の3項目で比べていく。読み終わったときに、自分の壁のどこにどのサイズを掛けるかが決まっていればいい。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
ポスターはサイズと余白を先に決めれば、それだけで部屋が締まる
壁にポスターを1枚足すと、部屋の印象は思っているより大きく動く。ただし動かしているのは絵柄そのものよりも先に、サイズと余白だ。同じ絵柄でも、小ぶりな額を広い壁の真ん中にぽつんと置けば間が抜けるし、大きい額を狭い壁に押し込めば窮屈に見える。柄の好みで迷っている時間より、掛ける場所の寸法を測る5分のほうが仕上がりに効く。
僕が部屋の配置をいじるときに最初にやるのは、掛けたい壁をしばらく眺めて「ここに何枚、どのくらいの大きさで入るか」を決めることだった。額縁のページを開くのはそのあと。順番を逆にすると、気に入った額を買ってから壁に合わずに床へ立てかけたまま、という詰まり方をする。実際それを一度やっている。
だからこの記事は、額縁のブランド比較から入らない。まずサイズの決め方と余白の考え方を置いて、そのうえで「どの枠を選ぶか」に進む。読み終わったときに、自分の部屋のどこにどのサイズを掛けるかが決まっている状態を目指す。
壁の幅から逆算すると、迷う要素がひとつ減る
サイズを決めるときに見ているのは、壁全体の広さではなく「そのポスターが占めていい範囲」のほうだ。ソファの上なら、掛けられる範囲はソファの幅の内側におさまる。ベッドヘッドの上も同じで、家具の輪郭から外にはみ出した瞬間に、壁ではなく家具のほうが散らかって見えはじめる。
だから僕は、掛けたい家具の幅を測って、その内側に額の外寸が収まるかを先に確かめる。逆に言えば、家具の幅が狭い場所に大判を持ち込むのは最初から筋が悪い。そこは小さめを1枚にするか、いっそ何も掛けずに空けておくほうがきれいに見える。
家具の上ではなく、何も置いていない壁に掛ける場合はもう少し自由がきく。ここは大判を選べる数少ない場所だ。玄関からリビングに入って最初に目が行く面、あるいはテレビの正面に座ったときに視界へ入る面。この2つは大きい額を置く価値がある。
余白には「額の中」と「額の外」の2種類がある
余白という言葉でひとまとめにされがちだが、実際は2つある。ひとつは額の中の余白。ポスター自体の白フチや、マットを挟んだときの余白だ。もうひとつは額の外の余白、つまり壁の空きの部分になる。
額の中の余白が広いと、絵柄は落ち着いて見える。ギャラリーの展示がゆったり見えるのは、額の中に十分な空きを取っているからだ。逆に絵柄を紙いっぱいまで使ったポスターは勢いが出るが、狭い部屋だと圧が強くなる。買う前にポスターの画像を見て、白フチがあるタイプかどうかを確認しておくといい。
額の外の余白は、掛ける高さと左右の空きで決まる。ここが足りないと、どれだけ良い額を使っても窮屈な印象が消えない。壁の空きが取れないなら、額を小さくするのが唯一の解決策になる。額の格を上げても余白の不足は埋まらない。

高さは「立ったとき」ではなく「座ったとき」に合わせる
もうひとつ、余白と同じくらい印象を左右するのが掛ける高さだ。僕は最初、立った状態で見て気持ちいい位置に掛けていた。ところが部屋で過ごす時間の大半はソファに座っている。座って見上げる格好になると、それだけで落ち着かない。
いまは、その部屋でいちばん長く過ごす姿勢に高さを合わせている。リビングなら座った目線、寝室ならベッドに腰かけた目線。ダイニングだけは立っている時間も長いので、その中間で決める。高さは数字で決めるものではなく、実際にその場所に立って(あるいは座って)確かめるほうが早い。
ポスターそのものは、額のサイズを決めてから探す
額の話ばかり続けたが、中身のポスターにも順番がある。先に絵柄を決めてしまうと、その紙のサイズに合う額を後から探すことになって、選べる枠が一気に減る。額のサイズを先に決めておけば、ポスターはそのサイズで絞り込んで探せる。掛ける場所→額のサイズ→絵柄、この順番が結局いちばん詰まらない。
探すときに引っかかりやすいのが紙の規格だ。国内で流通しているポスターはA2(420×594mm)やB2(515×728mm)のA判・B判が多いが、海外のアートポスターには50×70cmのようなセンチ表記で作られているものがある。似た大きさでも額とは噛み合わないので、額を先に買っているなら、商品ページの寸法をmm単位で確かめてから注文したい。
絵柄そのものは好みで選んでいいと思っているが、1つだけ基準を持っている。白フチがあるかどうかだ。前半で書いた「額の中の余白」は、マットを買い足さない限りポスター側の白フチで決まる。同じ絵柄でも、フチのあるタイプのほうが壁に置いたときは落ち着いて見える。紙の表面がマットか光沢かも、照明の映り込みの出方が変わるので、掛ける場所に照明が近いならマットのほうが扱いやすい。
額縁のスペックで、僕が実際に見ている3つの項目
額縁のページには情報が並んでいるが、選ぶときに効くのは多くない。壁に掛けるという目的から逆算すると、見るべきは3つに絞れる。
表示サイズと外寸は別物
ここを取り違えると計算がずれる。ポスターのサイズがA2なら、入る額は「A2対応」だが、額そのものは枠のぶんだけ外側に大きい。今回取り上げるA.P.J.のフィットフレームで言えば、A2の表示サイズは420×594mmで、外寸は425×599mm。B2は515×728mmに対して外寸520×733mmとなる。
壁の空きを測るときに使うのは外寸のほうだ。棚と天井のあいだの狭い隙間に掛けようとして、A2の数字で計算して入るつもりでいたら実際は入らなかった、という事故はこの差から起きる。数ミリの話ではあるが、ぎりぎりを狙うときほど効いてくる。
そして枠の素材が変わると、この差は数ミリでは済まなくなる。同じA2対応でも、アルミの細枠は外寸425×599mm、アルテの木枠は477×651mmで、縦横とも5cm以上大きい。木枠に替えるつもりなら、壁の空きは測り直したほうがいい。
表面板の素材と厚み
額の前面に入る板は、ガラスか樹脂かで扱いが変わる。今回の3つはいずれも表面板がPETだった。A.P.J.のフィットフレームはA2・B2とも公式表記でPET0.8mm。アルテのニューアートフレームは、メーカーが「表面はPET板となります」とだけ書いていて厚みを公表しておらず、販売店の仕様欄には0.5mmとするものがある。
PETは樹脂なので、同じ面積のガラス板より持ち運びのときの扱いが楽になる。壁から一度外して中身を入れ替えるつもりなら、この点は地味に効く。ポスターを季節で替える使い方をしたい人ほど、樹脂の表面板を選んでおくと億劫にならない。
なお、検索結果には表面板を1mm厚とする記述も出てくるが、A.P.J.の公式表記は0.8mmだ。数字で迷ったら公式ページを見るのが早い。
重量
見落とされがちなのが重さで、これが掛け方を決めてしまう。A.P.J.のフィットフレームはA2で880g、B2で約1200g。アルテのニューアートフレーム A2はメーカー仕様で1,220g(本体のみなら1,150g)と、木質フレームのぶんだけ重い。
880gと1,200g前後の差は、手に持っている状態ではたいして感じない。ところが「壁のどこに、どうやって留めるか」の話になると意味が出てくる。軽い側なら選択肢が広く、重い側は留め方を選ばないといけない。ここは後半でもう一度触れる。
| 項目 | A.P.J. A2 | アルテ NA-A2-NT | A.P.J. B2 |
|---|---|---|---|
| 表示サイズ | 420×594mm | 420×594mm | 515×728mm |
| 外寸 | 425×599mm | 477×651mm | 520×733mm |
| 枠の素材 | アルミ | MDF+樹脂フィルム | アルミ |
| 表面板 | PET0.8mm | PET(厚み非公表) | PET0.8mm |
| 重量 | 880g | 1,220g | 約1200g |
枠が細いほど、ポスター側の余白が効く
額縁は「枠も含めて絵」だと思っていたころは、装飾のある枠を選んでいた。いまは逆で、枠には黙っていてほしいと考えている。ポスターの中の余白を見せたいのに、枠が主張すると視線がそこで止まってしまうからだ。
その意味でアルミの細枠は使いやすい。金属の枠は木より細く作れるので、壁とポスターのあいだに入る線が最小限で済む。枠が細いほど、ポスター側の余白がそのまま見えるという関係になる。
A.P.J.のフィットフレーム アルミ額縁 A2は、その細枠を最初の1枚として試すのに向いている。色はホワイト・ブラック・シルバー・ゴールドの4色。公式ページにゴールドだけ他の色と価格が異なると注記があるので、色を決めてから値段を見る順番のほうが早い。
もうひとつ、厚み調整材を外せば3mm厚まで入るという仕様がある。紙のポスターだけでなく、少し厚みのあるものを入れたい場合に効いてくる部分だ。重量も880gと3つのなかでいちばん軽い。
弱点もはっきりしている。アルミの細枠なので、木の家具が多い部屋に持ち込むと枠だけが浮いて見えることがある。木目調の展開が無く、選べるのは前述の4色だけなので、部屋の質感に寄せる方向のチューニングはできない。木のダイニングテーブルと木の棚に囲まれた壁なら、次に挙げる木質フレームのほうが素直におさまる。
逆に、白い壁と白い建具で構成された部屋、あるいは金属や黒で揃えた部屋なら、この細枠は迷わず選んでいい。
A.P.J.(アートプリントジャパン)フィットフレーム アルミ額縁 A2(420×594mm)
参考価格 3,000円前後
予算重視の最初の1枚。枠を主張させず、ポスターの余白で見せたい人
フレームの色は、部屋の家具の木に合わせる
木の家具が多い部屋では、額の色を家具に寄せるほうが失敗しにくい。壁に別素材のものが1枚だけ増えると、そこだけが後から貼りつけたように見える。逆に色が合っていれば、額は最初からその部屋にあったもののように収まってくれる。
アルテのニューアートフレーム A2 ナチュラル(NA-A2-NT)は、その「木に寄せる」用途の枠だ。フレーム幅は3.5cmで、細枠のアルミより存在感がある。表面板はPET板で、厚みはメーカーが公表していない。額そのものが面積を持つぶん、壁のなかで一つの家具のように見えるタイプになる。
シリーズには色違いがあり、同じNAシリーズのホワイトウッド(NA-A2-WW)や、NBシリーズのカラー展開もある。壁が白く、家具が明るい木なら、ナチュラルとホワイトウッドのどちらが合うかは実物を並べないと決まらない。
ここが正直に書いておかないといけない点で、枠はMDFに樹脂フィルムを貼ったもので、木目は印刷。無垢材の質感とは違う。近づいてよく見れば分かる差だ。それから重量が1,220gで、A.P.J.のB2(約1,200g)とほぼ同じ、A2の880gより340gほど重い。壁への留め方は軽い額と同じ感覚では選べない。
そして色。同じ「ナチュラル」という名前でも、部屋の家具の木と完全に一致することはまずない。僕がやるなら、まず1つだけ買って壁に当てて確かめる。色番を先に3つ4つ揃えるのは、返品の手間を考えると割に合わない。1枚目が合えばそのまま増やし、合わなければ別の色番に切り替える。この順番が結局いちばん安く済む。
壁に1枚だけ「主役」を作るならB2
ポスターを何枚か掛けていくと、途中で気づくことがある。同じサイズを並べた壁は整って見えるが、印象は残らない。部屋に入った瞬間に目が行く面がひとつも無いからだ。
そこで効くのが、大きい1枚を作ってしまうやり方になる。ソファの上、ベッドの上、あるいは廊下からリビングに入って正面に来る壁。そこに1枚だけ大判を置き、他の壁は空けておく。枚数を増やすより、こちらのほうが部屋は締まる。
A.P.J.のフィットフレーム アルミ額縁 B2は、その主役を作るための枠だ。515×728mmはA2と比べてはっきり大きく、外寸は520×733mm。枠の性格はA2と同じ細枠のアルミなので、大きくしても枠が重たく見えない。色はホワイト・ブラック・シルバー・ゴールドの4色で、A2とまったく同じ構成になっている。サイズが変わっても色の選び方は変えなくていい。ゴールドだけ価格が別扱いになる点もA2と同じだ。

大きさが増えるぶん、注意点も増える。まず掛ける壁の幅が足りないと、左右の余白が取れずに窮屈に見える。前半で書いた「額の外の余白」の問題がそのまま出てくるので、B2を検討するなら壁の空きを先に測ってからにしたい。
重量は約1200gで、A2の880gより重い。粘着フック1点で吊るような留め方には向かず、下地の位置を探すかピンフックの当て方を考える必要がある。それから、中身のポスターもB2に合わせて買い直すことになる。手持ちのA2をそのまま入れることはできない。
もうひとつ、買うタイミングの話をしておきたい。公式ページには「この商品は受注生産品です」と明記があり、注文を受けてから作るため出荷までに2〜3営業日かかる。これはB2に限らず、A2も同じ条件だ。「今日注文して数日で壁に掛ける」という前提で動いていると、ここでずれる。急いでいないなら問題にならないが、来客の予定に合わせて壁を仕上げたいときは、先に納期を確認しておくほうが確実だ。
A.P.J.(アートプリントジャパン)フィットフレーム アルミ額縁 B2(515×728mm)
参考価格 3,500円前後
長く使う上位枠。壁に1枚だけ“主役”を作る人。ソファやベッドの上の広い壁向け
留め方は「重さ」から逆算する
3つの額の重量を並べたのは、留め方の話につなげたかったからだ。880gが1枚と、1,200g前後が2枚。金具を選び直す境目は、この間にある。
軽い側なら、賃貸でも使いやすいピンフックの選択肢が広く取れる。重い側になると、1点で吊るのが不安になってくる。壁の下地がどこを通っているかを確かめて、そこに留めるのが確実だ。下地が見つからない場合は、無理をせずに掛けるのをやめて、床置きや棚の上に立てかける形へ切り替える。落ちてから対策を考えるのは順序が逆になる。
賃貸で壁に穴を開けたくない人は、そもそも掛けないという手もある。棚の上に立てかける、床から壁に立てかける、この2つはどちらも額のサイズを選ばない。大判を床に立てかけるレイアウトは、掛けるより手軽なわりに部屋の印象が変わる。
買う前に確かめる3つ
- 掛ける場所の空きを、額の表示サイズではなく外寸で測ったか
- 部屋の家具が木中心か、白と金属中心か(枠の素材はここで決まる)
- その重量を留められる金具と下地が、その壁にあるか
2枚以上並べるときに揃えるもの
1枚で満足できなくなったときの話も書いておく。複数枚を並べる場合、揃えるべきは絵柄のテイストではなく額の仕様のほうだ。枠の素材と色が揃っていれば、中身がバラバラでも壁はまとまって見える。逆に絵柄のトーンを揃えても、額の枠がアルミと木で混ざっていると散らかる。
サイズは必ずしも揃えなくていい。同じサイズを等間隔で並べる整然とした構成もあれば、大小を混ぜて重心を作る構成もある。ただし混ぜるなら、いちばん大きい1枚を先に決めて、そこを軸に残りを配置する。小さいものから並べていくと、あとから大判を足す場所が無くなる。
並べる間隔は狭めのほうがまとまる。1枚ずつ独立して見えるほど離すと、壁が細切れになってしまう。ここも数字で決めるより、床に並べて全体を見てから壁に移すのが早い。額を壁に当てたまま位置を探すのは、重いものほど無理がある。
予算の考え方と、増やしていく順番
額縁は一度買えば長く使えるので、1枚目で悩みすぎないほうがいい。まず壁のどこに掛けるかを決めて、その場所に合うサイズを1つ買う。掛けてみて、部屋の中での見え方を確かめる。そこから2枚目を足すか、サイズを変えるかを決める。この順番なら、失敗しても被害は1枚ぶんで止まる。
部屋まわりで金額あたりの効き目が大きいものを他にも探しているなら、こちらにまとめてある。買ってよかったメンズアイテム大全では、金額の小さい順に印象の変わるものを並べた。家電やガジェットの側から部屋を整えたい場合はメンズガジェット 完全ガイドのほうが近い。
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結局どれを選ぶか
整理すると、選び方は素材とサイズの2択に落ちる。部屋が白と金属中心で、枠に主張してほしくないならアルミの細枠。木の家具が多くて額を部屋になじませたいなら、木質フレームで色を家具に寄せる。そのうえで、家具の上に収める1枚ならA2、壁に主役を作るならB2という順で決まっていく。
どちらのサイズで迷ったときは、掛ける壁を測り直すところに戻ればいい。空きが取れるならB2、取れないならA2。判断材料はほとんどそこにある。額を先に選んでから壁を探すと合わないが、壁を先に測ってから額を選ぶと、選択肢は自然に2つか3つまで減ってくれる。
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