箱から出したミルムーンは思っていたより小さくて、鏡筒を片手でひょいと持ち上げられました。この記事では「倍率」を軸に、ビクセンのミルムーン・三脚セットで月をどう見るのか、どこでつまずくのかを書きます。ノブを回すだけで倍率が変わるので、望遠鏡は初めてで、まずは月をじっくり見てみたい人にすすめます。
この記事でわかること
- ミルムーンの16倍と57倍でできること
- ベランダで使ってみた感想
- 写真撮影と太陽観察ができない弱点
- ポルタII-AE81M・SW-50Aとの違い
今夜の月から見たい人は、ここからどうぞ。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
ミルムーン三脚セットの基本情報
鏡筒のミルムーンに、PS-149三脚が付いたセットです。倍率と重さだけ先に頭に入れておくと、このあとの話が追いやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ビクセン(Vixen) |
| 商品名 | お月見望遠鏡 ミルムーン・三脚セット |
| 方式・レンズ | 屈折式(アクロマート・マルチコート)・有効径50mm・焦点距離399mm |
| 倍率 | 16倍(H25mm)・57倍(PL7mm) |
| 重さ | 鏡筒 約700g・三脚 約1,100g(本体重量 約1,800g) |
| 価格(税込) | 15,400円(メーカー希望小売価格) |
税抜だと14,000円です。通販でいくらになっているかは、このボタンの先で見られます。
ミルムーンのいいところ
ミルムーンのテーマは「手軽に月を楽しむ」こと。おもちゃのように手軽に扱えて、設計と製造は望遠鏡メーカーのビクセンが手がけています。天体観察はむずかしそう、と思っている人に向けて作られた望遠鏡です。
16倍と57倍をミルムーンのノブで切り替え
ミルムーンの接眼部には、レンズを付ける場所が3か所あります。そのうち2か所に、16倍になるH25mmと57倍になるPL7mmを付けておく作りです。
倍率を変えたいときは、ノブを回すだけ。中のミラーが切り替わって、覗くレンズが入れ替わります。接眼レンズを抜いて差し替える手間がありません。
月を見るときの流れもこの2つの倍率に合わせてあります。まず16倍でピントを合わせ、それからノブで57倍へ移ります。広く見て月をとらえ、そこから寄っていく形なので、初めての人でも順番に迷いにくいはずです。
レンズは屈折式のアクロマートで、マルチコートがかかっています。対物レンズの有効径は50mm、焦点距離は399mmです。ビクセンは、月のクレーターの凹凸まで鮮明に見えると紹介しています。
ミルムーンの素通しファインダーとピント合わせ
月を視野に入れるのに使うのが、等倍の素通しファインダーです。望遠鏡を月のおおよその方向へ向けたら、このファインダーの真ん中に月を入れます。そこから16倍でのぞく流れです。
ピントは、対物レンズ側にあるローレットを回して合わせます。
架台は鏡筒の中に入っていて、高度と方位にそれぞれ微動ハンドルが付いています。動かせる幅は各±15°です。57倍にしたあとも、このハンドル2つで月を追いかけられます。
ミルムーンを載せるPS-149三脚
三脚は4段の伸縮式で、脚はバックルで留める作りです。雲台は2Wayで、高度と方位を別々に動かせます。
鏡筒はクイックシューで取り付けます。台座と雲台には気泡式の水準器があり、水平を見ながら立てられるのがありがたいところ。
高さは470〜1,235mmで、ギア式のエレベーターを使うと1,490mmまで上がります。脚を広げたときの設置半径は185〜485mm、縮めたときの長さは490mmです。
ミルムーン専用のアプリもあって、スマートフォンなどで使えます。

晴れた夜のベランダで使ってみて
僕がミルムーンを出すのは、月が出ている晴れた夜です。夕飯を食べ終えたころにベランダへ持ち出して、そのまましばらく月を眺めています。
鏡筒と三脚を合わせても約1,800g。部屋からベランダまで、片手で三脚、片手で鏡筒を持って運べる重さでした。
三脚を立てて月を入れるまで
最初に三脚の脚をバックルで伸ばして、水準器の泡を見ながら水平を合わせます。暗い中でも泡は見やすく、ここで手間取ったことはあまりありません。
鏡筒はクイックシューに載せて留めるだけ。手順が少ないので、外に出てからすぐ月に向けられました。
素通しファインダーには倍率が無いので、目で見ている月をそのまま真ん中へ持ってくる感覚です。慣れないうちは、望遠鏡を月のおおよその方向へ向けてから、ファインダーで細かく寄せるとうまくいきました。
16倍のまま、対物レンズ側のローレットを回してピントを合わせます。くっきりしたところでノブを回して57倍へ。暗いベランダで小さな接眼レンズを抜き差ししなくていいのは、思っていた以上に気が楽でした。
57倍で月を追いかけるとき
57倍にすると、月は視野の中を少しずつ横へずれていきます。そこで微動ハンドルの出番です。高度と方位のハンドルを、ちょっとずつ交互に回して真ん中へ戻しています。
欠けぎわのあたりにピントが合って、クレーターの凹凸が見えたときは、思わず声が出ました。
立ったまま覗くときはエレベーターのハンドルで高さを足し、椅子に座って見る日は脚を縮めて低くしています。どちらの姿勢でも、無理に首を曲げずに覗けました。
片付けは、脚を縮めて鏡筒を外すだけ。縮めると490mmなので、部屋の隅に立てかけておいても場所を取りません。
写真撮影と太陽観察はできません
ミルムーンの仕様表の「その他」には、写真撮影不可・太陽観察不可と書かれています。見た月を写真に残したい人には、ここがはっきりした弱点です。
太陽観察もできないので、昼間に太陽の方向へ向けるのはやめてください。ミルムーンは夜の月を見るための望遠鏡、と割り切って使うのが合っています。
保証は購入日から1年間です。専用アプリの紹介画像には、開発中のため製品版と異なる場合がある、と注記が付いています。アプリの見た目は、画像と違っていてもおかしくありません。
使っていて気になったのは、57倍で見ているときの忙しさ。月がじわじわ視野の端へ動くので、のんびり眺めたい日でもハンドルからなかなか手が離せません。16倍に戻せば落ち着いて見られるので、僕は眺める時間の多くを16倍で過ごしています。
ミルムーンの倍率は57倍までです。見た月を写真に残したい人や、もっと高い倍率で見てみたい人は、次の2台も見ておくと決めやすくなります。
ポルタII-AE81M・SW-50Aとの違い
同じビクセンのポルタII-AE81Mは、対物レンズの有効径が81mm、焦点距離が910mm(F11.2)の望遠鏡です。接眼レンズはPL20mmとPL6.5mmで、倍率は46倍と140倍。鏡筒の重さは3.0kg、三脚を含めると5.7kgになります。保証は5年で、紹介ページに価格は載っていません。
ケンコー・トキナーのSKY WALKER SW-50Aは、屈折式で有効径50mm、焦点距離360mmです。アイピースは4mm・12.5mm・20mmの3本が付き、スマートフォンアダプター、天頂ミラー、正立プリズムも付属します。価格はオープン価格です。
使い分けで見ると、ミルムーンは本体重量約1,800gで、ノブ1つで2つの倍率を行き来できる手軽さが持ち味です。140倍まで上げたい人や、重さが5.7kgになっても構わない人はポルタII-AE81Mが候補に入ります。スマホを付けて写したい人は、アダプターが付属するSW-50Aを見ておくといいでしょう。
鏡筒のみと三脚セットはどう違う?
この記事で扱っているのは、ミルムーンの三脚セット(JAN 4955295330034)です。箱に入っているのは、ミルムーン本体、接眼レンズのH25mmとPL7mm、取扱説明書、そしてPS-149三脚です。
ミルムーンには鏡筒だけの商品もあり、三脚セットとは別の商品になっています。三脚を持っていない人は、名前に「三脚セット」と入っているかを見てから選んでください。
店が独自に撮影用スマホアダプターと三脚を組み合わせたセットも、ここで紹介している三脚セットとは中身が別物です。取り違えないようにしましょう。
鏡筒の三脚取付ネジは、カメラネジ(UNC1/4インチ、3/8インチ)です。
ミルムーン三脚セットはこんな人に
ミルムーンは、月をまず自分の目でじっくり見てみたい人にちょうどいい望遠鏡です。ノブ1つで16倍と57倍を行き来でき、素通しファインダーと微動ハンドルで月をとらえて追いかけられます。
三脚も付いているので、このセットだけでベランダや庭に出て月を探せます。写真を撮りたい人や太陽を見たい人には向きませんが、夜の月を眺める道具としては扱いやすい1台でした。
ほかの望遠鏡とも比べてから決めたい人は、天体望遠鏡のおすすめも読んでみてください。
持ち運ぶ重さと2つの倍率は、記事の最初の基本情報の表に載せています。ベランダまで運べそうか、その数字で一度思い浮かべてみてください。
※本記事はプロモーションを含みます

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