美容院で使われているシャンプーは、通販でも普通に買えます。ただ、7本のメーカー公式サイトを開いて確かめてみると、扱いはきれいに2つへ分かれました。「美容室専売」「サロン専売」とはっきり書いていたのが5本、その言葉が見あたらなかったのが2本です。
なかでも引っかかったのがミルボンでした。公式のよくある質問に「美容室以外の販売店(量販店・インターネット等)と弊社は取引いたしておりません」と書かれています。それでも楽天でもYahoo!ショッピングでも、ジェミールフランの在庫は普通に見つかりました。
今回価格を実測した店を並べてみると、ケラスターゼ以外の6本は、すべて美容ディーラー系の再販店でした。ブランドの直営店ではありません。ここが気になる人と、値段が下がるなら構わないという人とでは、買う場所そのものが変わってきます。
そこでこの記事では、7本を「公式が何と書いているか」で2つに分けて紹介します。実売の目安と、どんな髪の人に向くかも1本ずつ書きました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
通販に並んでいるのに「専売」と呼ばれるのはなぜか
美容室専売品は、メーカーから美容室やディーラーへ向かう流通に乗って出荷されます。通販に並んでいる在庫は、その流通のどこかから再販店へ回ったものです。今回値段を確かめた楽天とYahoo!ショッピングの店も、ケラスターゼの2店を除いて、いずれも美容ディーラー系の販売店でした。
メーカーの公式表記とのずれは、ここから生まれます。ミルボンの公式FAQには「美容室専売品のため美容室でご購入をお願いしています」とも書かれていました。つまりメーカーが直接卸していないルートに、商品自体は並んでいることになります。
読者が考えたいのは、この差が自分にとって何を意味するかです。髪質を見てもらったうえでの提案や、メーカーの相談窓口まで込みで買いたいなら、美容室で買うのが筋の通った選び方になります。使う製品がもう決まっていて値段だけ下げたいのであれば、通販という道があります。
どちらかが正解という話ではありません。ただ、前者を望む人が通販で買うと、受け取れないものが出てきます。ここだけ先に押さえておけば、あとは中身を見て決められるはずです。

7本の実売価格と、公式サイトの書きぶりを並べました
| 商品名 | 実売の目安 | 公式サイトの書きぶり |
|---|---|---|
| ミルボン ジェミールフラン シャンプー | 400mL詰替で1,700〜1,900円 | FAQに「美容室専売品のため美容室でご購入を」と明記 |
| ルベル イオ クレンジング リラックスメント | 600mLで2,100〜2,700円 | 商品ページに「ヘアサロン専売品」と明記 |
| ナプラ リラベール CMCシャンプー | 1000mL詰替で750〜2,200円 | 「※製品はすべて美容室専売品です。」と明記 |
| デミ ミレアム ヘアケアシャンプー | 1800mLレフィルで2,400円前後 | 商品ページの見出しに「美容室専売品」 |
| フォード MIAN CE3 シャンプー | 800mL詰替で620〜810円 | 運営元の会社概要に「美容室専売品の開発・製造・販売事業」 |
| フィヨーレ Fプロテクト ヘアシャンプー | 300mLで1,480〜1,520円 | 「専売」の語は見あたらず「理美容業務用」の表記のみ |
| ケラスターゼ バン デンシフィック | 250mLで4,180円 | 「専売」の語は見あたらず「正規取り扱いサロンで」の表記のみ |
表の並びは、このあとの見出しの順と同じにしてあります。上の5本が公式で専売を明言していたもの、下の2本がそうではなかったものです。
もう1つ、洗浄成分の書き方にも差がありました。公式に洗浄成分の説明があったのはルベル・ナプラ・デミ・フォードの4本で、残るミルボン・フィヨーレ・ケラスターゼの3本は、公式ページを探しても洗浄成分の系統までは書かれていません。成分表記を読んでから決めたい人は、この4本から見ていくと早いはずです。
公式が「専売」と言い切っている5本
ミルボン ジェミールフラン シャンプー(ハート/ダイヤ)
ハートがやわらかい髪用、ダイヤがかたい髪用と、髪のかたさで選び分ける2本立てです。容量は200mL・400mL詰替・500mL・1000mL詰替と刻まれていて、400mL詰替で試して合えば1000mLへ移る、という買い方ができます。
弱点も正直に書きます。洗浄成分の系統は公式ブランドページに記載がなく、今回は確認できませんでした。ハートとダイヤのどちらが自分に合うかも、使ってみるまでは分かりません。担当の美容師さんに聞いてから買えば、この2つはまとめて片づきます。
実売は400mL詰替で1,700〜1,900円、1000mL詰替になると3,636円という店もありました。美容院で使っている物をそのまま家でも使いたい、という動機にいちばん素直に応える1本です。
ルベル イオ クレンジング リラックスメント
公式サイトの商品ページに「ヘアサロン専売品」と書かれています。公式が触れているのは「植物由来100%の洗浄成分」というひと言だけで、アミノ酸系かどうかまでは明記がありません。ここは公式が言っている範囲で受け取っておくのが安全です。
容量の幅が広いのも特徴で、200mL・600mL・1000mL詰替に加えて2500mL詰替まで用意されています。家族で同じ物を使う家なら、大容量にするほど1回あたりの負担は下がっていきます。
実売は600mLで2,100〜2,700円。店による開きが600円近くあったので、買う前に何店か見比べる価値があります。夕方になると頭皮がベタついてくる人に向けた1本です。
ナプラ リラベール CMCシャンプー
洗浄成分の書き方がはっきりしているのがナプラです。公式に「アミノ酸ベースの界面活性剤」「CMC配合のノンシリコーンシャンプー」と明記されていて、商品ページの末尾には「※製品はすべて美容室専売品です。」とも書かれていました。
値段の振れ幅は大きめです。1000mL詰替の実売は750〜2,200円まで開いていて、公式の税込参考価格(約3,080円)を下回る出品が並びます。単品と2点セットが混ざって検索結果に出てくるので、買うときは容量表記をよく見てください。
サロン専売を試したかったけれど値段で止まっていた人が、最初に手を出しやすい1本だと思います。洗い上がりの重さが苦手な人にも合うはずです。
デミ ミレアム ヘアケアシャンプー
公式の商品ページは、見出しの時点で「美容室専売品」と名乗っています。使われている洗浄基剤は「天然のヤシ油由来の低刺激性活性剤」と書かれていました。
この1本を選ぶ理由は容量です。800mLと1800mLレフィルという構成で、1800mLレフィルの実売は2,399円でした。1本で数か月もつ量ですから、量を気にせずざぶざぶ使いたい人に合います。まず試したいなら800mL単品を1,450円で出している店もありました。
ただ、公式サイトは容量や詰め替えまわりの記載が薄めです。成分の説明も「ヤシ油由来」というひと言にとどまるので、細かく追いたい人には物足りないかもしれません。
フォード MIAN(ミアン)CE3 シャンプー
運営元は三口産業という会社です。公式の会社概要に「三口産業のメイン事業である、美容室専売品の開発・製造・販売事業です」と書かれていました。ブランドの商品個別ページに専売の文言はなく、会社レベルでの確認になっています。
公式が挙げている洗浄基剤は「両性界面活性剤を中心にした洗浄基剤」「ラウラミドプロピルベタイン」でした。ほかの6本と比べると、さっぱりした洗い上がりになりやすい設計です。皮脂が気になる季節に切り替える使い方も現実的だと思います。
実売は800mL詰替で620〜810円。1000mLや4000mL詰替も用意されていて、まとめ買いして置いておきたい人に向きます。ナプラの1000mL詰替が750円から出ていたのと合わせて、この2本だけ価格の桁が違いました。
公式に「専売」の言葉が見あたらなかった2本
先に断っておくと、専売と名乗っていないから中身が落ちる、という話ではまったくありません。公式サイトに書かれている言葉が5本と違った、というだけです。むしろ2本目のケラスターゼは、流通の見え方だけを取れば7本のなかで最もはっきりしていました。
フィヨーレ Fプロテクト ヘアシャンプー
商品ページと会社概要のどちらを開いても、「美容室専売」「サロン専売」という言葉は見つかりませんでした。事業内容の説明に「理美容業務用」と書かれているだけです。使われている成分の系統も、アミノ酸系なのか弱酸性なのかは書かれていません。
ベーシックとリッチの2種類があり、公式価格は300mLで1,815円、1000mLで3,960円、1000mL詰替で3,410円。実売は300mLが1,480〜1,520円と、公式より少し下で動いています。楽天では1000mL詰替の2点セットが4,882円という出品もありました。
カラーやパーマをかけていて、色持ちと手触りの両方が気になる人に向いた設計です。300mLから様子を見られるので、7本のなかでは試しやすいほうに入ります。
ケラスターゼ バン デンシフィック
この1本だけ、流通の見え方がはっきり違いました。公式サイトを探しても「サロン専売品」という言葉はなく、「製品ご購入は正規取り扱いサロンで」というナビゲーション表記があるだけです。ところが実際の出品を見ると、楽天は「ケラスターゼ公式ショップ」、Yahoo!ショッピングは「認証正規販売店」を名乗っていて、2モールともブランドの公認・認証を受けた販売店だと確認できました。
値段は250mLで4,180円。公式価格とぴったり同じで、2モールとも同額でした。500mLが7,480円、500mLレフィルが6,380円という構成になっています。7本のなかでは最も高い価格帯です。
公式は洗浄成分の系統には触れず、ステモキシジンなどの配合成分の説明が中心でした。髪が細くなってきた、トップがペタッとして決まらない、という悩みで探している人に向きます。値段は張りますが、公認の店から買えるという条件まで含めて選べる1本です。
通販で買うときに引っかかりやすいところ
値段の話をする前に、7本を実際に見ていて手が止まった箇所を挙げておきました。
- 容量表記が混ざる:本体と詰替、単品と2点セットが同じ検索結果に並んでいました。ナプラとフィヨーレでとくに目立ちます。
- 価格の開きが大きい:ナプラの1000mL詰替は750〜2,200円と3倍近く開いていて、同じ商品でも店によって別物のような値段でした。
- 公式の情報が薄い商品がある:ミルボン・フィヨーレ・ケラスターゼは、使われている成分の系統が公式から読み取れません。
- メーカーの窓口を当てにしにくい:ミルボンのように「インターネットとは取引していない」と書いているメーカーの製品を通販で買った場合、何かあったときに相談する道は細くなります。
- 髪質との相性は買ってからしか分からない:ミルボンのハートとダイヤのように、選択肢が用意されていても判断材料は手元にありません。
最後の2つは、美容室で買えば同時に解決します。逆にいえば、通販で買うという判断は「その2つを自分で引き受ける」という判断と一体です。

髪のタイプと使う量から、7本を絞り込む
迷ったときの決め方
- 髪がやわらかくてペタッとする → ミルボンのハート、またはケラスターゼ
- 髪がかたくて広がる → ミルボンのダイヤ、フィヨーレ
- 夕方に頭皮がベタついてくる → ルベル、フォード
- 量を気にせず毎日使いたい → デミの1800mLレフィル、ナプラの1000mL詰替
- 成分表記を読んでから決めたい → ナプラ、フォード、デミ
- 公認の店から買えることを優先したい → ケラスターゼ
髪のかたさで迷ったら、くせ毛のシャンプーは洗い上がりで選ぶで洗い上がりの考え方を先に確かめておくと、ここでの選択がぶれにくいはずです。
買う場所を決めてから、商品を決めます
7本を並べてみて、いちばん効いてくるのは値段の差ではなく、どこで買うかを先に決めているかどうかでした。メーカーの保証や相談窓口、髪を見たうえでの提案まで込みで受け取りたいなら、美容室で買う道があります。使う製品がもう決まっていて、単価を下げることが目的なら、通販という道があります。
そのうえで商品を選ぶなら、公式の情報が多い順に見ていくのが早いです。成分の説明まで公式に載せていたナプラ・デミ・フォード・ルベルの4本は、買う前に読める材料が多く残っています。逆にケラスターゼは、公式の情報より「公認の店から買える」という条件のほうが決め手になりました。
値段の目安をもう一度置いておくと、フォードの800mL詰替が620〜810円、ナプラの1000mL詰替が750〜2,200円、デミの1800mLレフィルが2,399円、ミルボンの400mL詰替が1,700〜1,900円、フィヨーレの300mLが1,480〜1,520円、ルベルの600mLが2,100〜2,700円、ケラスターゼの250mLが4,180円でした。ここから、自分が買う場所に合わせて選んでください。
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