毛先だけ色が抜けたように見えたり、乾かしても表面がざらついたりします。ブリーチや縮毛矯正を通した髪は、だいたいこういう形で先に音を上げます。棚の前で「ダメージケア」と書かれたボトルを三本ほど手に取って、結局いつものを買って帰った。そんな経験のある方も多いのではないでしょうか。
やっかいなのは、パッケージの言葉ではほとんど差が付かないところです。どのボトルにも補修と書いてあります。分かれ目になるのは裏の全成分表示で、いちばん上に何が並んでいるか。ここで洗い上がりの手ざわりと、一本あたりの値段がほぼ決まってきます。
そこで今回は9本を、洗浄成分の系統ごとに四つの棚へ分けました。値段の幅は、詰め替え827円前後の大容量からサロン専売の2,600円前後までです。棚ごとに向き不向きがはっきり出るので、一点ずつ「どういう人が買うと納得するか」を書いています。
大枠だけ先に置いておきます。髪をやわらかく仕上げたいならアミノ酸系、家族で毎日たっぷり使うなら高級アルコール系の大容量、その中間を狙うなら硫酸系を外した処方です。この三つの系統に、洗浄成分が公表されていない棚を足した四つで並べます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
洗浄成分の系統が分かると、9本は四つの棚に分かれます
ダメージケアと名の付くシャンプーを選ぶとき、いちばん手がかりになるのが全成分表示の二番目です。水の次に書かれているのが、そのシャンプーの主役の洗浄成分になります。
ここがラウレス硫酸Naなら高級アルコール系で、泡立ちが良く、価格を抑えやすい処方。ココイルメチルタウリンNaやココイルグルタミン酸Naならアミノ酸系で、洗浄力がおだやかな代わりに単価は上がります。ちなみに石けん系のシャンプーは、今回の9本には入っていません。ダメージケアの棚では、そもそも見かける機会が少ない系統です。
もう一つ、どちらにも当てはまらない処方があります。硫酸系の洗浄剤を使っていない(サルフェートフリー)と公表しているものの、アミノ酸系だとは明記していないタイプです。今回だと二点がここに入ります。さらに、洗浄成分の系統を公式ページで公表していないブランドもあり、その二点は補修の設計で選ぶ形になりました。
表は本文の見出しと同じ順に並べています。気になった名前を上から探してください。
| 商品名(容量) | 洗浄成分の系統 | 実売の目安 |
|---|---|---|
| melt モイストシャンプー 詰替380ml | アミノ酸系(ココイルメチルタウリンNa) | 1,320円前後 |
| BOTANIST ボタニカルシャンプー ダメージケア 詰替400mL | アミノ酸系(ココイルメチルタウリンNa) | 1,298円前後 |
| NILE ダメージケア シャンプー&トリートメント 各400ml | アミノ酸系(公式表記) | 2,980円前後 |
| ダヴ ダメージケア シャンプー つめかえ用1000g | 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na) | 827円前後 |
| ラックス ルミニーク ダメージリペア 詰替1kg | 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na) | 1,147円前後 |
| ダイアンDX エクストラダメージリペア 詰替1000ml | サルフェートフリー(系統の公表なし) | 1,430円前後 |
| YOLU カームナイトリペア 詰替370ml | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | 1,194円前後 |
| 資生堂プロフェッショナル リファイニンググロウ 500mL | 公表なし | 2,600円前後 |
| ハウス オブ ローゼ バオバリッチ 300mL | 公表なし | 2,420円前後 |

洗い上がりをおだやかにしたい人へ、アミノ酸系の3本
洗ったあとに指が引っかかる、というより、洗っている最中からきしみます。その手前で止めたい人が最初に見るべき棚がここです。三点とも全成分の上位がアミノ酸系の洗浄成分で、必要以上に落としきらない設計になっています。
melt(メルト)モイストシャンプー 詰替380ml
花王が出しているブランドで、全成分の冒頭は「水、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、コカミドメチルMEA」の並びでした。アミノ酸系の洗浄成分を二種類重ねた形です。公式サイトには「ハイブリッドリペア処方で髪表面と内側を同時に補修」と書かれています。
香りはゼラニウム&ミュゲです。ドラッグストアの汎用品より一段上、サロン品より手前という価格の置き場所で、補修も香りも落としたくない人にちょうど収まります。詰め替え380mlで1,320円前後ですから、一回あたりで見ると安いほうではありません。香りを毎日の楽しみに数えるなら、この価格差は納得しやすいところです。
カラーやパーマを繰り返していて、香りにもこだわりたい人におすすめです。
BOTANIST(ボタニスト)ボタニカルシャンプー ダメージケア 詰め替え400mL
販売ページの全成分表示では、上位にココイルメチルタウリンNa・ラウロイルメチルアラニンNa・ココイルグルタミン酸Naの三つが並びます。アミノ酸系を三種類並べたうえで、サルフェートフリーとノンシリコンを公式が明記しています。ここまで洗浄側をおだやかに寄せた処方は、9本の中でも際立っていました。
三モールとも上位に出てくる定番で、洗面台に置いたときにボトルが浮きにくいのも持ち味です。棚の上が生活感で埋まるのが嫌な人には、この点が効いてきます。詰め替え400mLで1,298円前後です。
洗浄力より仕上がりのやわらかさを取りたい人、置き場所の見た目も込みで選びたい人におすすめです。
NILE(ナイル)ダメージケア シャンプー&トリートメント 各400ml
ダメージケアの棚は、香りが甘い方向へ寄っているものが多くなります。花の香りが苦手で毎回そこで脱落していた男性には、メンズ発のこのブランドが受け皿になります。公式が「アミノ酸系洗浄成分(ココイルグルタミン酸など)」と明記しており、ハチミツ配合・ノンシリコンの設計です。
シャンプーとトリートメントのセットで2,980円前後。9本のうち総額ではいちばん高くなりますが、中身は二本ぶんです。トリートメントを別で買うつもりだった人なら、比べる相手が変わってきます。逆にシャンプーだけ試したい人には、最初の一歩が重いところが弱点です。
甘い香りを避けたい男性、シャンプーとトリートメントを揃えて替えたい人におすすめです。
泡立ちと価格を取るなら、高級アルコール系の2本
家族四人で毎日使う家では、単価がそのまま効いてきます。一か月で一本空く場所に3,000円の詰め替えは置きにくいはずです。ここでは、ラウレス硫酸Naを主な洗浄成分とする大容量の二点を並べます。しっかり泡が立つぶん、整髪料を使う人には落としやすい処方でもあります。
ダヴ(Dove)ダメージケア シャンプー つめかえ用 1000g
827円前後です。9本でいちばん安い入口で、しかも1000gです。まず量を使って様子を見たい人にとって、これ以上ないほど敷居が低い一本になります。ユニリーバの商品説明には「深刻な髪ダメージ用」として、内側を補修・保湿する旨が書かれています。
販売ページの全成分表示を見ると、水の次はラウレス硫酸Naです。高級アルコール系にあたる並びですから、アミノ酸系と比べると洗浄力寄りです。頭皮が乾きやすい人は、洗う頻度や湯の温度のほうで調整してください。350gのサイズもありますが、つめかえ専用なのでポンプボトルは別に用意する必要があります。
家族で共有していて、毎月の出費をまず下げたい人におすすめです。
ラックス(LUX)ルミニーク ダメージリペア シャンプー 詰替 1kg
同じ大容量帯で、こちらはノンシリコンを採用しています。1,147円前後です。販売ページの全成分表示は水・ラウレス硫酸Na・コカミドプロピルベタインの順で、洗浄の主役は前の一点と同じ系統にあたります。違いは仕上がりで、シリコンを使っていないぶん、髪がぺたっと寝るのを避けたい人の逃げ場になります。
香りはローズ&ピーチです。補修はしたいけれど根元が重くなるのは困る、という細い髪の人が、大容量で選べる数少ない一本です。乾燥しやすい頭皮や敏感な頭皮の方は、刺激を感じる場合があるので様子を見ながら使ってください。
猫っ毛で、ボリュームを落とさずにダメージケアをしたい人におすすめです。
硫酸系を外した2本は、価格と洗い心地の間を埋めます
アミノ酸系は単価が高く、高級アルコール系は洗浄力が気になります。その板挟みで止まっている人に向くのが、この二点です。硫酸系の洗浄剤は使っていないものの、アミノ酸系だとは公表していない、という中間の位置にあります。
ダイアンDX エクストラダメージリペア シャンプー 詰替 1000ml
1000mlで1,430円前後。大容量帯のなかでは高いほうですが、ノンシリコンかつサルフェートフリー(ラウレス硫酸Na不使用)を公式が明記しています。洗浄成分の系統そのものを書いた一次情報は見つけられなかったので、そこは断定せずに置いておきます。
家族で一本を共有する家に置きやすいのは、この容量とこの処方の組み合わせだからです。香りはフローラル&ベリーです。硫酸系を外している関係で、泡立ちの立ち上がりがマイルドに感じられることがあります。整髪料をしっかり使う日は、二度洗いのほうが手早いかもしれません。
大容量で買いたいけれど、硫酸系の洗浄剤は避けたい人におすすめです。
YOLU(ヨル)カームナイトリペア シャンプー 詰替 370ml
朝より、起きた直後のほうが広がっています。そういう傷み方をしている人には、洗浄力の話とは別の角度から効いてくる一本です。寝ている間の摩擦に的を絞った設計で、公式サイトには「濃密集中補修」「ダメージを補修する」と書かれています。販売ページの全成分表示の先頭は、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naです。
容量の展開が広く、本体440mL・詰替370mL・大容量詰替1,110mL・トラベル45mLの四種類が選べます。まず旅行用で試して、合えば大容量に移るという買い方ができます。詰替370mlが1,194円前後です。香りはネロリ&ピオニーで、夜向けの主張が強めなので、朝晩どちらも同じ使用感を求める人には好みが分かれます。
枕でこすれて寝ぐせと広がりが出るタイプの人におすすめです。

洗浄成分より補修の設計で選ぶ、価格が一段上の2本
残る二点は、公式ページに洗浄成分の系統の記載が見当たりませんでした。そのぶん、補修の技術や配合成分のほうが前面に出ています。市販品を一巡して物足りなくなった人が次に向かう先が、この価格帯です。
資生堂プロフェッショナル ザ・ヘアケア リファイニンググロウ シャンプー 500mL
9本で唯一のサロン専売です。公式サイトには「ダメージ部位を選択的に補修するコンセントレートダメージケアテクノロジー」と書かれており、傷んだところに寄せて働かせる考え方が説明されています。全成分の記載は公式ページに見当たらないため、洗浄成分の系統までは追えませんでした。
500mLで2,600円前後です。サロン専売と聞いて身構える価格ではありません。250mLの展開もあるので、まず小さいほうで様子を見る手も使えます。香りはリファイニングシトラスティーです。詰め替えの用意がないので、続けるなら都度ボトルで買う形になります。
ドラッグストアの棚を一通り試して、次の一段に上がりたい人におすすめです。
ハウス オブ ローゼ バオバリッチ ダメージケア シャンプー n 300mL
バオバブエキスと加水分解ケラチンを配合した一本で、成分の切り口が他の8本と重なりません。何が入っているかを読んでから決めたい人にとって、選ぶ理由がはっきりしている点が強みになります。楽天とYahoo!ショッピングの公式店で、どちらも2,420円で並んでいました。
300mLでこの価格ですから、9本の上限側です。レフィルは580mLの大きいほうだけで、350mL以下の小容量詰め替えは用意されていません。最初の一本を小さく試して、続くなら大きいレフィルへ、という流れになります。
成分の説明を読んだうえで納得して買いたい人におすすめです。
惜しいところも、先に書いておきます
九本を並べて見えてきた弱点を、まとめて置いておきます。買ったあとで気づくより、いま知っておくほうが早いはずです。
- 大容量の詰め替えは、ポンプボトルが別に要る場合があります。 ダヴのつめかえ用はその代表で、本体ボトルを持っていない人はそこから用意する形になります
- サルフェートフリーの処方は、泡立ちの立ち上がりがゆっくりに感じられることがあります。 ワックスやオイルを毎日使う人は、予洗いを長めに取ると差が縮まります
- サロン専売品には詰め替えがありません。 続けるほど単価は市販品と開いていきます
- 香りの主張が強いものは、家族での共有に向きません。 夜向けの設計や花の香りは、そこで好みが割れます
- ノンシリコンは、髪が絡まりやすく感じる人がいます。 トリートメントを併用する前提で選んだほうが失敗しにくくなります
どれも致命的な欠点ではありません。ただし、自分の生活と合っていない点を一つでも抱えたまま買うと、最後まで使い切らずに棚の奥へ移動してしまいがちです。そのほうが結局もったいないと思います。
選んだあと、洗い方で結果が変わる部分
同じシャンプーでも、扱い方で仕上がりはずいぶん変わります。ここは道具を買い替えなくても今日から直せるところです。
傷んだ髪を洗うときの手順
- ブラシで軽くとかしてから湯に入る(濡れた髪の摩擦を減らせます)
- 38度前後のぬるま湯で1分以上流す。この予洗いだけで汚れの大半は落ちます
- シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮に置く。髪をこすり合わせない
- すすぎは洗った時間の倍かける。生え際と耳の後ろが残りやすい場所です
- タオルドライは押さえるだけ。ドライヤーは根元から当てて、毛先は最後に短く
とくに効くのが予洗いです。ここを長めに取るだけで、シャンプーの量が減り、洗浄力の強さで悩む場面そのものが少なくなります。硫酸系かアミノ酸系かで迷っている方は、まずこの手順を一週間試してから決めても遅くありません。
髪の状態が変わったら、選ぶ棚も変えていい
ダメージケアシャンプーは、一度決めたら固定するものではありません。カラーを入れた直後とその三か月後では、髪が必要としているものが違います。今回の四つの棚を覚えておけば、そのときどきで移動できるようになります。
洗い上がりの手ざわりを最優先するならアミノ酸系の三点を見てください。毎月の出費を抑えたいなら高級アルコール系の二点、その間を狙うなら硫酸系を外した二点になります。市販品に物足りなさが出てきたときは、価格が一段上の二点へ移ってください。ここまで読んで一本に絞れなくても、棚まで絞れていれば十分です。
シャンプーだけで足りないと感じたら、ヘアマスクを週に一度足す方法もあります。うねりのほうが気になってきた方はくせ毛向けのシャンプー、頭皮のつっぱりが出てきた方は頭皮が乾燥する人向けのシャンプーに棚を移すほうが早いかもしれません。
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