TANNOYで検索すると、4万円台の型番と40万円近い型番が同じ画面に並びます。同じブランドの同じ「スピーカー」なのに、ここまで値段が離れる商品はそう多くありません。理由は単純で、売り方と中身が別物だからです。
分かれ目はひとつだけ、アンプが中に入っているかどうかにあります。GOLD 5・GOLD 7・GOLD 8の3台はアンプ内蔵のアクティブ(パワード)スピーカーで、パソコンやオーディオインターフェースからつなげばそのまま鳴ります。Autograph mini/GRだけはパッシブで、別にアンプを用意しないと音が出ません。ここを知らずに買うと、箱を開けた日に鳴らせないという事故が起きます。
もうひとつ、GOLDの3台は1本売り、Autograph mini/GRはペア(2本1組)で売られています。片方は1本の値段、片方は2本の値段なので、そのまま数字を並べても比べたことになりません。
今回は日本の代理店の公式サイト(GOLDシリーズはエレクトリ、Autograph mini/GRはエソテリック)で仕様と価格を確認したうえで、楽天市場とYahoo!ショッピングの実売を2026年9月3日に見ています。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
アンプが要るか要らないかで、4点は2つに割れます
先に全体を1枚にします。下の表は、このあとの見出しと同じ順に並べました。
| モデル | アンプと売り方 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| TANNOY GOLD 5 | アンプ内蔵(アクティブ200W)/1本売り | 55,000円前後 |
| TANNOY GOLD 7 | アンプ内蔵(アクティブ300W)/1本売り | 68,000円前後 |
| TANNOY GOLD 8 | アンプ内蔵(アクティブ300W)/1本売り | 78,000円前後 |
| TANNOY Autograph mini/GR | アンプは別途必要(パッシブ)/ペア(2本1組) | 396,000円(ペア・エソテリック公式) |
GOLDシリーズの3台は、アンプ出力が仕様に書かれています。GOLD 5が200W、GOLD 7とGOLD 8はどちらも300Wです。ここはGOLD 7と8で数字が並びますので、上位だからアンプが強いという読み方はできません。差が出るのは口径と重量のほうです。
入力インピーダンスは3台とも共通で、バランスが10kΩ、アンバランスが5kΩと表記されていました。オーディオインターフェースやミキサーからバランスで受ける前提の数字ですので、机まわりの機材とつなぐ想定なら扱いやすい範囲に収まります。
Autograph mini/GRだけはパッシブで、Prestigeシリーズのブックシェルフという別の枠に置かれています。公式が出している数字は、インピーダンス8Ω、連続許容入力(RMS)50W、最大許容入力(瞬間)200W、クロスオーバー周波数2kHz。アンプを選ぶときは、この4つを店員に伝えてください。
4点に共通しているのがDual Concentric(同軸)という構造で、高域用と低域用のユニットが同じ軸の上に並びます。GOLDの3台もAutograph mini/GRも、公式仕様の表記はここで揃っていました。
GOLD 5|机の上に置く前提でいちばん小さい1本
5インチのLFドライバーと0.8インチのHFドライバーを同軸で組んだ、GOLDシリーズでいちばん小さい型番です。アンプ出力は200W(Class A/B)、重量は1本5.8kgと、デスクの上に載せても天板が悲鳴を上げない範囲に収まります。
値段の見え方がややこしいのがこの1台です。サウンドハウスの特価が39,800円、Yahoo!ショッピングのHibino.com公式ストアが47,800円、メーカー希望価格が59,400円、楽天市場のマニッシュボーイが77,999円でした。同じ新品1本で倍近い開きがありますので、1店だけ見て決めないほうが賢明です。
ステレオで鳴らすには2本必要ですから、55,000円前後という目安で計算すると11万円前後になります。ここを見落とすと予算が半分足りません。
DTMを始めたばかりで、まず机の上に左右2本を置きたい人。あるいはタンノイの音を小さい部屋で試したい人に向く1本です。低音の量感はGOLD 7・GOLD 8より控えめになりますので、そこを最初から求めるなら次の項目を読んでください。
GOLD 7|低音が物足りなくなったときの一段上
LFドライバーが6.5インチ、HFドライバーが1インチに上がり、アンプ出力も300W(Class A/B)になります。重量は1本9.4kgで、GOLD 5の5.8kgから3.6kg増えました。数字だけ見ると小さな差に思えますが、スピーカースタンドや棚に置くときは効いてきます。
実売は、楽天市場の島村楽器が66,000円、同じく楽天のauc-rizingが68,200円、Hibino.com公式が68,200円、サウンドハウスが59,800円でした。GOLD 5ほど極端な開きはなく、5万円台後半から6万円台に収まっています。
1本ずつ買い足せるのがGOLDシリーズの利点です。まず1本を手元に置いて、数か月後にもう1本という増やし方ができます。ペア売りの製品ではこの買い方ができません。予算を分けたい人にとっては、この売り方が効いてきます。
GOLD 5を試して低域が足りないと感じた人、あるいは最初から少し余裕を持たせたい人に向きます。

GOLD 8|口径も重さもGOLDシリーズで最大
8インチのLFドライバーに1インチのHFドライバー、アンプ出力300W、重量は1本14.0kgです。アンプ出力はGOLD 7と同じ数字ですので、上がっているのは口径と重量のほうと考えてください。
14kgという重さは、置き場所の話に直結します。カラーボックスの上に載せる想定なら耐荷重を先に確かめてください。スピーカースタンドを使うにしても、2本で28kgが床に乗ります。
価格は、島村楽器オンラインストア・Hibino.com公式・エレクトリオンラインストアがいずれもメーカー希望価格の74,800円、サウンドハウスが69,800円、楽天市場のミュージックハウスフレンズが94,908円でした。ここもGOLD 5と同じで、店による差が2万円以上あります。
部屋である程度の音量まで出したい人、8インチの口径を前提に置き場所を確保できる人に向く最上位です。逆に、机の上に載せる用途で選ぶ型番ではありません。
Autograph mini/GR|アンプを用意して聴く、別枠の1組
ここまでの3台とはまったく別の製品です。Prestigeシリーズのパッシブ2ウェイブックシェルフで、4インチ(10cm)のDual Concentricユニットを積んでいます。エソテリックの公式ページに出ている価格は、ペア(2本1組)で396,000円(税込)です。
アンプが内蔵されていませんので、本体だけでは音が出ません。インピーダンス8Ω、連続許容入力(RMS)50W、最大許容入力(瞬間)200W、クロスオーバー2kHzという公式の数字を持って、アンプを選ぶところから始まります。アンプの代金が別に乗ることは、予算を組むときに必ず入れてください。
価格の桁も他の3台と違います。GOLD 8を2本そろえても15万円台ですので、Autograph mini/GRのペア価格はその倍以上になります。同じブランドの中で比べる相手ではなく、買う目的そのものが別と考えたほうが納得しやすいはずです。GOLDシリーズが制作用のモニターであるのに対し、こちらは家で音楽を聴くための製品として売られています。
なお楽天市場やYahoo!ショッピングには中古の出品もあり、相場は30万円台前半でした。新品の公式価格とは5万円以上開きますので、中古を見るときは付属品と状態の記載を読んでから判断してください。
買ってから気づきやすい引っかかり
良いところだけ書いても選べませんので、引っかかりやすい点を4つ並べます。
- GOLDの3台は1本売りです。ステレオにするには2本必要で、予算は表の数字の倍になります
- Autograph mini/GRはアンプが別です。本体を買っただけでは鳴りません
- GOLD 8は1本14.0kgあります。置き場所と耐荷重を先に決めてください
- 実売の開きが大きいです。GOLD 5は39,800円から77,999円まで、同じ新品1本で倍近く離れていました
とくに最後の1つは、買う前に必ず複数店を見てほしいところです。サウンドハウス・島村楽器・Hibino.com公式ストア・楽天市場・Yahoo!ショッピングの5つを見るだけで、同じ型番の価格帯がだいたいつかめます。
買う前に確かめる3つ
- 「アクティブ」か「パッシブ」か(パッシブならアンプが別に要ります)
- 「1本」か「ペア」か(1本売りならステレオで2本ぶんの予算)
- 置き場所の耐荷重(GOLD 8は1本14.0kg、2本で28kg)
4点を、選ぶ順にもう一度たどります
机の上に置いて、パソコンからそのまま鳴らしたい人はGOLD 5です。同じ使い方で低音に余裕がほしいならGOLD 7、部屋で音量を出す前提ならGOLD 8になります。ここまでの3台はアンプが内蔵されていますので、ケーブルをつなげば当日から音が出ます。
一方でAutograph mini/GRは、アンプを選ぶ時間も含めて楽しむ製品です。ペアで396,000円という価格に加えてアンプの代金も乗りますから、腰を据えて組みたい人だけ候補に入れてください。
パッシブスピーカーとアンプの組み合わせで迷ったときは、同じ「本体だけでは音が出ない」問題を扱ったレコードプレーヤーの選び方の記事も参考になります。フォノイコライザーの有無で同じ失敗が起きる分野ですので、考え方はそのまま使えます。
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