「使い捨てカメラ」で検索して並んでくる商品には、じつは性格の違う2種類が混ざっています。ひとつは箱を開けてすぐ撮れるタイプです。フィルムもフラッシュも電池も本体に入っていて、撮り終えたらお店に本体ごと渡します。もうひとつは見た目がそっくりでも中身が空のタイプで、フィルムは自分で買って入れてください。
この記事で紹介する5台でいうと、前の3台が撮り切りタイプ、あとの2台が入れ替えタイプになります。入れ替えタイプのKodak M38とKodak EKTAR H35は、国内正規品の商品情報でもフィルムが別売りで、箱を開けても中にフィルムが入っていません。届いた箱をそのまま海やイベント会場に持って行くと、シャッターは切れても何も写っていない、という結末が待っています。ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
並べ方は、撮り切りタイプ3台を先に、入れ替えタイプ2台をあとにしました。結果として実売価格も安い順に並んでいます。上から読んでいけば、予算の話と「買ったあとに何を用意するか」の話が同時に片づく順番です。
もうひとつ先にお伝えしておくと、5台とも公式ページに現像代の金額の記載がありません。撮り終わったフィルムはお店に出して現像してもらう必要があり、その費用はお店やプランによって変わります。金額はご自身が出す予定のお店で確認してください。この記事では金額を書かずに進めます。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
「使い捨て」の棚に、撮り切りと入れ替えが混ざっています
撮り切りタイプは、正式には「レンズ付きフィルム」と呼ばれる商品です。写ルンです シンプルエースの公式仕様には、フィルム交換ができず現像時に本体ごと提出する形と書かれています。つまりフィルムを買い足す発想がそもそもありません。撮って、出して、受け取るだけです。
イルフォード XP2も同じ考え方で作られていて、英語の製品名がそのまま「XP2 Super Single Use Camera」になっています。単回使用のカメラだと商品名が言い切っているので、ここで迷う余地はありません。Activeのほうも写ルンですシリーズと同じレンズ付きフィルムの一体型です。
いっぽうKodakの2台は、Kodak公式の英語ページにEKTAR H35が「reusable」と書かれ、M38も国内正規品の商品コピーで「再利用できる」「何度も使える」と説明されています。フィルムを入れ替えれば繰り返し使えます。そのかわり、初回に本体・フィルム・電池の3つがそろわないと撮影が始まりません。M38もEKTAR H35も単4アルカリ電池1本が別売りなので、忘れずに一緒に注文してください。
| 商品 | タイプ | ここが決め手 |
|---|---|---|
| 写ルンです シンプルエース | 撮り切り(フィルム内蔵) | 2900円前後・ISO400・27枚撮り・フラッシュ内蔵 |
| イルフォード XP2 | 撮り切り(フィルム内蔵) | 3900円前後・ISO400のモノクロ・27枚撮り |
| 写ルンです Active | 撮り切り(フィルム内蔵) | 4480円前後・ISO800・27枚撮り・水深10mまで防水 |
| Kodak M38 | 入れ替え式(フィルム別売り) | 4900円前後・対応ISO200/400・レンズ31mm F10 |
| Kodak EKTAR H35 | 入れ替え式(フィルム別売り) | 7500円前後・ハーフフレーム・36枚撮りで72枚 |
表の並びは、このあとの見出しの順とそろえてあります。気になった行から下へ飛んでください。
迷ったらここ。写ルンです シンプルエース 27枚撮り
富士フイルムの定番です。公式仕様はISO400の135ネガフィルムで27枚撮り、レンズはf=32mm F10、シャッターは1/140秒となっています。フラッシュを内蔵していて、有効距離は1〜3mと公式に明記されています。電池も単4形1本が最初から入っていて、撮り始める前に用意するものはありません。
この1〜3mという数字が、実際の使い方をかなり決めてくれます。テーブルを挟んだ向かいの人、隣に立った友人、二次会の集合写真。だいたいこの範囲に収まります。逆にステージや花火のような遠いものにフラッシュを焚いても届きません。届く距離が公式に出ているだけで、外し方が減ります。
寸法は108.0×54.0×34.0mmです。上着のポケットにも、小さめのバッグにも入る大きさになります。現像はCN-16(C-41)対応と公式仕様に書かれています。どの処理に対応しているかが最初から公表されているので、持ち込む前にお店へ確認しやすい1本です。
価格でも入口になります。5台を実売の中心で並べると2900円前後がいちばん安く、次のイルフォード XP2まで1000円ほど開きます。楽天では2860円と3000円の店で在庫を確認できました。人数分まとめて配るなら、この差はかなり効いてきます。
はじめての1本、あるいは修学旅行や結婚式で何本も配る用途なら、まずこれを見てください。
富士フイルム フジカラー 写ルンです シンプルエース 27枚撮り(フラッシュ付)
参考価格 2,900円前後
はじめてフィルムを撮る人・修学旅行や結婚式で人数分まとめて配りたい人
白黒でしか撮れないことが強みになる、イルフォード XP2
イルフォードのレンズ付きフィルムで、中身はISO400のモノクロネガです。撮影枚数は27枚と公式に出ています。焦点距離30mm、絞りf9.5、シャッター1/100秒という仕様も同じく公式に掲載されており、電池は単3電池1本が装填済みです。
同じ場所で同じ人を撮っても、色が無いだけで写真の見え方が変わります。残るのは、明るさと影と形だけです。旅行の1日を全部これで通すと、あとで見返したときにアルバムとして揃って見えます。カラーのレンズ付きフィルムと1本ずつ持って、場面で使い分けてみてください。
モノクロと聞いて身構えるとしたら、引っかかるのは現像のことだと思います。ここは公式が答えを出していて、「C41カラーネガ現像処理なので、一般的なミニラボショップで現像可能」と書かれています。モノクロのフィルムは専用の処理が必要になることがあり、そこが心理的な壁になりがちな部分です。XP2はカラーネガと同じ処理で通るので、預けられるお店の幅が広がります。
惜しいのはフラッシュの操作です。内蔵はしていますが、ボタンを長押ししてチャージする方式で、写ルンですのスライドスイッチほど直感的ではありません。暗い場所で急に構えると、チャージが終わる前にシャッターを押してしまいがちになります。押したら少し待つ、という一手間を覚えておいてください。
在庫は店によって差があります。楽天では3760円の店で在庫を確認できた一方、同じ型番の別の店は「納期未定」、カメラのキタムラのYahoo!店も4140円で「お取り寄せ・納期未定」の表記でした。使う日が決まっているなら、在庫表示のある店から先に見るほうが安全です。
人と違う写真にしたい人、スナップを白黒で揃えたい人に向いています。
イルフォード XP2 レンズ付きフィルム 27枚撮り モノクロ(フラッシュ付・ホワイト)
参考価格 3,900円前後
同じ場所を撮っても他人と違う写真にしたい人・スナップを白黒でまとめたい人
水深10mまで持ち込める、写ルンです Active
2026年8月7日に発売された新しいモデルです。富士フイルムの発表資料には「水深10mまでしっかり防水」と書かれていて、価格はオープン価格とされています。5台の中で、水に入れることを公式が想定しているのはこの1台だけになります。
フィルムはISO800の135ネガで、枚数は27枚です。撮り切り3台の中でフィルム感度がいちばん高いのがActiveになります。感度が高いぶん、光の少ない場面でもシャッターが切れる余地が広がります。海やプールは水面の反射で急に明るくなったり、日陰に入って一気に暗くなったりと差の大きい場所です。感度の高いフィルムが入っている意味は、そこで効いてきます。
本体のサイズは133×73×42mm、重量は170gです。シンプルエースと比べると一回り大きく、厚みは42mmあります。砂浜、川、雨のフェス。カメラを出すのをためらう場所ほど、これの出番です。夏の予定に合わせて買うなら、キャンプ道具の揃え方のほうも一緒に見ておくと荷物の抜けが減ります。
ひとつ注意があります。Activeの専用ページには、フラッシュと電池についての記載が見当たりません。あると書かれていない以上、暗い場所での撮影を前提に買うのは避けたほうが無難です。日中の水辺という使い方に絞れば、この点は気になりにくくなります。
流通もまだ立ち上がったばかりになります。楽天では4480円の店を2つ在庫ありで確認できましたが、Yahoo!ショッピングでは該当モデルの掲載を確認できませんでした。買う時期によって、見つかる店が変わります。
海やプール、砂や水しぶきのある場所で撮る予定があるなら、まずこの1台を見てください。

フィルムを選ぶところから始めたい人へ、Kodak M38
ここから入れ替えタイプに移ります。Kodakのフィルムカメラで、撮り終えたらフィルムだけを入れ替えて使えます。Kodakの公式サイトにM38単独の製品ページと仕様表は見当たらず、以下の数字は国内正規品を扱う複数の販売店の商品情報が一致している内容です。レンズは31mm F10、撮影距離は1mから無限遠、シャッターは1/120秒とされています。フラッシュを内蔵していて、最大チャージ時間は15秒。電池は単4アルカリ1本で、こちらは別売りになります。
対応フィルムはISO200と400です。ここが撮り切りタイプとの大きな違いになります。晴れた屋外中心ならISO200、室内や夕方も撮るならISO400、と場面に合わせて選んでください。同じカメラでも入れるフィルムで写真の性格が変わるので、何本か撮ってから自分の好みを決められます。
レンズ付きフィルムを何本か使って「これ続きそうだな」と感じた人には、この段が次の一歩になります。本体は4900円前後で、楽天では在庫ありの店を確認できました。同じ店にフィルム付きのスターターセットが6900円で用意されているので、最初の1回だけは何を買えばいいか迷わずに済みます。
在庫の状況は店によってばらつきます。確認したYahoo!ショッピングの2店はどちらも「在庫なし」の表示でしたが、同じページに他32件の取り扱いがあると注記されていました。楽天では在庫ありの店を確認できています。ひとつの店で品切れを見ても、そこで諦めなくて大丈夫です。
フィルムを選ぶところから楽しみたい人、繰り返し使うつもりの人向けの1台になります。
Kodak M38 フィルムカメラ(35mmフルフレーム・フラッシュ内蔵)
参考価格 4,900円前後
使い捨てを何本か使って続けそうだと分かった人・フィルムを選ぶところから楽しみたい人
1本のフィルムで倍撮れる、Kodak EKTAR H35
5台でいちばん高いのがEKTAR H35で、実売の中心は本体単品で7500円前後です。それでも枚数の面では逆転が起きます。Kodakの公式ページには、ハーフフレームのカメラなので35mmフィルム1本から倍の枚数が撮れると書かれ、フラッシュ内蔵と「reusable」の表記も添えられていました。
具体的な枚数は、国内正規品を扱う複数店の商品情報が一致しています。36枚撮りのフィルムなら72枚、24枚撮りなら48枚。フィルム1本あたりの単価が同じでも、撮れる枚数が倍になります。撮り切りタイプが1本27枚で終わることを思うと、数を撮りたい人にとってこの差はかなり大きいところです。
本体の仕様も同じく販売店の商品情報から拾うと、レンズは22mm F9.5で2枚玉のアクリル、シャッターは1/100秒、電池は単4アルカリ1本で別売りになります。寸法110×62×39mm、重量は約120gでフィルムと電池を含みません。ポケットに入れて持ち歩ける重さです。
短所もはっきりしています。ハーフフレームは1コマが縦長で小さくなるので、いわゆるフルサイズの写真とは見た目が変わります。プリントで大きく伸ばしたい人や、横位置でどっしり撮りたい人には向きません。ここは好みが分かれるところなので、作例を一度見てから決めるのが確実です。
在庫は楽天で6670円、Yahoo!ショッピングで8600円と、どちらの店でも在庫ありを確認できました。楽天にはフィルムと電池のセットも7450円で用意されています。
フィルム代を抑えながらたくさん撮りたい人、縦長の画面で撮ってみたい人に届く1台です。
撮り終わってからが、もう半分です
撮った直後に写真を確認できません。ここは5台に共通する性格で、良し悪しというより前提になります。ピントが甘くても、フラッシュが届いていなくても、現像するまで分かりません。だからこそ撮るときに1枚を丁寧に構える、という時間が生まれます。
撮り終わったフィルムは、写真店や家電量販店の写真カウンター、あるいは郵送のサービスに出してください。撮り切りタイプは本体ごと預けます。入れ替えタイプは、フィルムを巻き戻してから取り出して、フィルムだけを持って行きましょう。費用はお店やプランによって変わります。
プリントまで頼むのか、データ化だけにするのか、仕上がりを何日待つのか。この3つで金額が動きます。5台とも公式に現像代の記載がないため、この記事では金額を出しません。出す予定のお店の料金表を先に見ておくと、受け取りのときに慌てずに済みます。
出す前に決めておくと早い3つ
- プリントまで頼むか、データ化だけにするか
- 仕上がりまで何日待てるか(店頭仕上げと預かりで変わります)
- 撮り切りは本体ごと、入れ替え式はフィルムだけを持って行く
買ってから「あれ?」となりやすいところ
いちばん気をつけたいのは、冒頭に書いたフィルムの行き違いです。Kodak M38とKodak EKTAR H35はフィルムが別売りで、単4アルカリ電池も別売りになります。この2つを一緒に買っておかないと、届いた日には撮れません。イベントの前日に届く手配をしている人ほど、ここで足をすくわれます。
在庫の見え方も、店ごとにかなりばらけていました。イルフォード XP2は「納期未定」と表示する店が複数あります。Kodak M38は確認したYahoo!ショッピングの2店が「在庫なし」で、楽天は在庫ありでした。Activeは発売から日が浅く、Yahoo!ショッピングでの掲載を確認できていません。使う日が決まっているなら、届く日まで見てから決済してください。
フラッシュの扱いも1台ずつ違います。シンプルエースは有効距離1〜3mが公式に出ていて、イルフォード XP2はボタン長押しでチャージする方式でした。Activeについては専用ページにフラッシュの記載自体がありません。Kodak M38は最大15秒のチャージ、Kodak EKTAR H35も内蔵しています。暗い場所で使う予定があるなら、ここを先に見てください。
もうひとつ、Kodak EKTAR H35のハーフフレームは枚数と引き換えに1コマが小さくなります。枚数が増えるのは魅力ですが、大きく引き伸ばしたい人には向きません。何を優先するかで答えが変わる部分です。
プレゼントとして渡すつもりなら、撮り切りタイプのほうが失敗しません。相手が何も足さずに撮り始められるからです。贈り物の候補を広く見たい人は、男性への誕生日プレゼントのほうも参考にしてみてください。
5台を、上から順にもう一度
写ルンです シンプルエースは2900円前後で、フィルムもフラッシュも電池も入っています。最初の1本にも、人数分をまとめて配るときにも、これが本命です。イルフォード XP2は3900円前後で、写真が最初からモノクロになります。C41の処理で通るので、預けられるお店の幅が広い点も効いてきます。写ルンです Activeは4480円前後で、ISO800のフィルムを積み、水深10mまでの防水に対応した1台です。水辺に持ち込むならここになります。
入れ替えタイプの2台は、フィルムと単4電池を別に用意する前提で見てください。Kodak M38は4900円前後で、ISO200と400のフィルムを選んで入れられます。Kodak EKTAR H35は7500円前後、36枚撮りで72枚というハーフフレームの枚数が持ち味です。
決め手になるのは、どれくらい撮るのかと、水に濡れる場所へ行くのかの2つになります。ここが決まれば、5台のうち残る候補は1つか2つまで絞れます。
※本記事はプロモーションを含みます

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