スピーカーとワイヤレスマイクがひと組になった製品なら、電池や充電の用意さえ済ませれば、その日のうちに声を届けられます。マイクを別に探して規格を合わせる手間もかかりません。ここで取り上げる6点は、どれもワイヤレスマイクが付属します。
分かれ目になるのは4つです。マイクが何本付くか、そのマイクがどんな電波でつながるか。どれくらいの時間鳴らし続けられるか、そして、どこで何人に聞かせるか。この4つが決まると、使える場面もだいたい決まります。
見ていく順番はこうです。まず講演やセミナーで声を届ける2点、次にワイヤレスマイクが2本付く2点、最後に屋外の催しやパーティで鳴らす2点です。
公開されている情報の量にも差があります。周波数帯まで数字で出している製品もあれば、販売ページに方式の記載が見つからない製品もありました。どこまで分かっているかも、あわせて書いていきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
選ぶときに見るのはこの4つ
マイクの本数が最初の分かれ目です。ワイヤレスマイクが2本入るのはJYXの2点で、残りの4点は1本ずつ付きます。司会と発表者で持ち替えたり、2人で交互に歌ったりする予定があるなら2本。ひとりで話し続けるだけなら1本で足ります。
電波の方式は、書いてある製品と書いていない製品に分かれました。サンワサプライの2点は、運用電波帯域806.125~809.750MHzという数字まで出しています。B型帯域に割り当てられた10波の中から1波を選ぶ方式で、周波数が重なったときも手軽に変更できると書かれています。ほかの4点は、販売ページや公開されている資料に周波数帯や方式の記載を確認できませんでした。同じ建物で何台も同時に鳴らす予定があるなら、ここは先に見ておくところです。
連続使用時間は、本体とマイクを分けて読むところです。本体は長くてもマイク側が先に切れる製品があり、長丁場ではマイク側の数字が目安になります。条件も製品ごとに違います。最大音量での数字、音量60%での数字、音量50%でライトを使わないときの数字が混ざっているので、横一列に並べて大小だけを見る数字ではありません。
使う場所と人数が最後です。屋内の講演か、家の中か、屋外か。サンワサプライの2点は屋内の使用目安を公開していて、MM-SPAMP4は広さ、MM-SPAMP15は人数という書き方です。決まっているほうから照らし合わせられます。
買う前に決めておく4つ
- ワイヤレスマイクは1本で足りるか、2本要るか
- 電波の方式や周波数帯が公開されているか
- 連続使用時間は本体の数字か、マイクの数字か
- 使う場所は屋内か屋外か、聞く人はおよそ何人か
| 商品名 | ワイヤレスマイクの本数 | マイクの電波方式 |
|---|---|---|
| MM-SPAMP4 | 1本 | 特定小電力無線局ラジオマイク(800MHz帯)・B型帯域の10波から1波 |
| MM-SPAMP15 | 1本(ヘッドマイク) | 運用電波帯域806.125~809.750MHz・伝送距離最大30m |
| JYX-55 | 2本 | 記載を確認できず |
| JYX-t17t | 2本 | 記載を確認できず |
| Total PA Apex | 1本 | 記載を確認できず |
| PARTYBOX ENCORE 2 | 1本 | 記載を確認できず |
| 商品名 | 連続使用時間の記載 | 想定されている場面 |
|---|---|---|
| MM-SPAMP4 | 本体4時間・マイク約6.5時間 | セミナーやプレゼンでの拡声 |
| MM-SPAMP15 | 本体約12時間・ヘッドマイク約4~5時間 | 講義や講演、店頭販売での案内 |
| JYX-55 | 6〜8時間 | カラオケや野外の催し |
| JYX-t17t | 8〜10時間 | 持ち出しての音楽再生 |
| Total PA Apex | 6時間 | 屋内外の催し |
| PARTYBOX ENCORE 2 | 本体約15時間・マイク約10時間 | パーティとカラオケ |

講演やセミナーで声を届ける2点
据え置きで使う拡声器が2点あります。どちらも周波数帯まで公開されていて、複数台を同じ場所で使う場面に強い作りです。
サンワサプライ MM-SPAMP4は広い部屋まで声を届けます
公式ページは「電源を入れて、マイクを接続するだけで使用できるモバイルスピーカーです。」と書いています。付属するのはワイヤレスマイク1本で、「※付属のマイクはワイヤレスマイク1本です。」という注記が付きます。有線マイクの入力端子が別にあるので2人で同時に使えますが、有線マイクそのものは別売りです。公式は「※別途、市販の有線マイクやサンワサプライ製ハンドマイク(MM-SPHM1)などをお買い求めください。」としています。
電波は特定小電力無線局ラジオマイク(800MHz帯)の規格に適合していて、運用電波帯域は806.125~809.750MHzです。B型帯域の10波から1波を選べるので、周波数が重なっても変えられます。実用最大出力は20W(10W+10W)。屋内の使用目安は120~150平方メートルです。後ろの席まで声が届きにくい部屋では、この数字が判断の助けになります。
電源は単三乾電池6本とAC電源の2通りです。電池での持続時間は4時間で、公式仕様表には「電池持続時間 4時間(アルカリ電池使用時・最大音量連続使用時)」と条件まで書かれています。ワイヤレスマイク側は約6.5時間。マイク用の単三乾電池2本は別売りです。
一眼レフカメラ用の三脚に取り付けられるので、スタンド付きのスピーカーとしても使えます。三脚は付属しません。耐荷重は3.5kg以上が条件です。本体・マイク・ケーブル・ACアダプタをまとめて入れられる収納用バッグも付きます。実売は29,800円前後。設営と撤収を短くしたい人、広い部屋で話す機会が多い人に向く1台です。
サンワサプライ MM-SPAMP15は動きながら話す人に
マイク部とスピーカー部がワイヤレスで、公式は「スピーカーを常に正面に向けたまま固定でき、自由に移動しながら、ハンズフリーで発言や作業ができます。」と説明しています。付属するのはワイヤレスヘッドマイク1本。両手が空くので、手ぶりを交えて実演する場面や、売り場を歩きながら案内する場面に向きます。
出力は最大25Wです。公式は用途として「講義や講演、店頭販売などのイベント使用に最適です。」と挙げています。届く範囲の目安も「屋外での使用目安として50人程度、屋内の比較的静かな環境では60人~80人程度への案内が可能です。」と注記されていて、聞く人の数から逆算できます。
電波は運用電波帯域806.125~809.750MHz、伝送距離は最大30mです。B型帯域の10波から1波を選べて、「同一空間内で複数台を使用した環境でも混信することはありません。(最大10台まで同時利用可能)」とも書かれています。同じ売り場で何台も同時に鳴らす予定があるなら、この一文は大きいはずです。
連続使用時間はスピーカー側が約12時間程度(60%音量)、ヘッドマイク側が約4~5時間です。マイク側のほうが短いので、一日仕事の日はそちらが目安になります。スピーカーもヘッドマイクも内蔵リチウムイオン電池で、充電用のUSBケーブルが2本付きます。Bluetooth Ver.5.0にも対応。スマートフォンからの音楽再生と拡声を同時に出せます。本体は約400g、ヘッドマイクは約40gと軽く、収納ケースも付属します。実売は21,780円前後です。講義や店頭で数時間続けて話す人が、両手をふさがずに使える組み合わせになります。
ワイヤレスマイクが2本付く2点
ここからはマイクが2本入る2点です。2人で1本ずつ持ちたいなら、この2点が候補になります。
JYX-55はワイヤレスマイクが2本
商品名の表記どおり、ワイヤレスマイクが2本付きます。1本ずつ持てるので、家族や友人と一緒に使う場面で持ち替えが要りません。本体は5.25インチのウーハーと2インチのツイーター(合計2個)を積み、バスレフポートを備えます。
商品ページのバッテリーの記載は「高性能バッテリー(内蔵の3.7V / 5200mAh充電式大容量リチウムイオンバッテリーで)と低消費電力により、1回の充電で6〜8時間連続最大パワーで音楽を再生できます(待機時間72時間、普通パワー音楽再生時間は10時間)。」です。夕方から夜まで続く集まりでも、途中で充電を挟まずに済む長さでしょう。
重量は2.96KG、サイズは25cm*13cm*32cm、材質はABSです。付属のストラップを肩に掛けて運べます。Bluetooth 5.0に対応し、リモコンで10メートル離れた場所から操作できます。操作パネルには6.35のマイク入力端子があり、ギターにも適用と書かれていました。技適マークは取得済みです。
使う場面として並んでいるのは「野外ライブ、BBQ、宣伝活動、校行事、セミナー、カラオケ、結婚式、盆踊りなどのイベント」。実売は14,999円前後です。1台で受け持てる場面が、公式店の説明だけでもこれだけ並びます。
JYX-t17tは4通りの音源をつなげます
パッケージ内容は「・スピーカー本体×1 ・ワイヤレスマイク×2 ・充電ケーブル×1 ・AUXケーブル×1 ・日本語簡易取扱説明書×1 ・専用キャリアベルト×1」と書かれていて、ワイヤレスマイクは2本、専用キャリアベルトも最初から入ります。本体重量は2.06KGです。
サイズは幅22CM・奥行き15CM・高さ35CM、総合出力は30W、ウーハーサイズは6.5inchです。Bluetoothのバージョンは5.1で、音源はBluetooth、AUX3.5mm端子接続、TFカード、USBメモリから選べます。持ち出した先で機器をつなぐなら、入口の多さがそのまま余裕になるでしょう。
動作時間は仕様表に「最大待機時間:48時間 最大音楽放送時間:8〜10時間(使用環境&音量設定などより異なります)」とあります。バッテリー容量は6,500mAh、充電時間は約6時間。マイクは1本につき単三乾電池2個を使う方式で、電池は付属しません。
仕様表には「TWS機能 なし」「防水機能 なし」の記載もあります。充電に使うUSB ACアダプタも別途用意が必要で、保証期間は「お買い上げ日から9ヶ月間」です。値段は11,999円前後です。ワイヤレスマイク2本と専用キャリアベルトが箱に入っているので、乾電池と充電器さえ用意すれば2人で1本ずつ持てます。
屋外の催しやパーティで鳴らす2点

最後の2点は出力が大きく、人が集まる場所で鳴らすための構成です。マイクを持ちながら音楽も流したい人はここから選びます。
ION Audio Total PA Apexは屋外の催しに
定格100Wのダイナミックスピーカーシステムです。販売ページは「複数の外部機器を接続できるマルチチャンネルミキサー内蔵」「2台ペアリングによるステレオサウンド再生」と説明していて、マイクと音楽を1台でまとめられます。司会をしながら曲を流す進行なら、この構成が近道になります。
付属するワイヤレスマイクは1本です。メーカーの製品ページ(英語)の同梱物欄には「Wireless Microphone (2AA Batteries not included)」とあり、販売ページの日本語表記も「・ワイヤレスマイク (単3電池2本は付属していません)」となっています。単3電池だけは自分で用意してください。
連続使用時間は、販売ページの日本語仕様に「●連続使用時間:6 時間」と書かれています。メーカーが出しているFAQには、音量を50%にしてライトを使わない場合で6〜8時間という記載と、電池容量6000mAhという記載があります。充電は10%を下回った状態からおよそ5時間です。
サイズは高さ651mm・幅412mm・奥行318mm、重量は13.2kg。12種類のマルチカラーLEDライトモードも備えます。買う場所については一点だけ補足します。メーカーの製品ページは英語のみで、価格欄は「U.S. Pricing」「In Stores Only」となっており、日本の取扱窓口は確かめられませんでした。25,950円前後です。屋内でも屋外でも催しを回すなら、司会と音楽がこれ一式でそろいます。
ION Audio オールインワン・スピーカーシステム Total PA Apex
参考価格 25,950円前後
野外の催しやフリーマーケットで司会と音出しをする人向け
JBL PARTYBOX ENCORE 2はパーティーとカラオケに
ハーマンインターナショナルが2025年7月24日に出したプレスリリースによると、付属するワイヤレスマイクは1本です。同じ資料には、バッテリー再生時間として「本体:約15時間、マイク:約10時間」と書かれています。マイク側でも約10時間あるので、途中で電池を気にせずに済みます。
プレスリリースの説明は「JBLオンラインストア限定販売の「JBL PartyBox Encore 2」は、JBLオリジナルのワイヤレスマイクを付属し、同シリーズの華やかなライティングと合わせてパーソナルカラオケなどでも活躍いたします。」となっています。歌う場面を最初から想定した1台です。
出力は100W RMS、防滴等級はIPX4です。公式ストアの販売ページのキャッチコピーは「パワフルなJBLプロ・サウンドとダイナミックライトショー機能を搭載した、防滴設計のポータブルパーティースピーカー」。防水ではなく防滴なので、水がかかる場所での置き方は別に考えたいところです。
型番についても補足します。同じシリーズには、ワイヤレスマイク2本付属の「JBL PartyBox Encore 2 Plus」と、マイクの付属なしと記載された「JBL PartyBox Encore Essential 2」があります。名前が近いので、注文の前に型番まで見比べてください。歌う場面と音楽を鳴らす場面をまとめたい人には、56,100円前後のこの機種が合います。
買う前に確かめておきたいこと
電波の方式から見ます。周波数帯や方式まで公開しているのは、確認できた範囲ではサンワサプライの2点でした。JYXの2点とION Audio、JBLは、販売ページや公開されている資料に方式の記載を見つけられませんでした。1台で使うぶんには関係しませんが、同じ場所で複数台を鳴らす予定があるなら差になります。
連続使用時間は条件がそろっていません。最大音量での数字、音量60%での数字、音量50%でライトを使わないときの数字が混ざります。表の数字を読むときは、どの条件で出した数字かまで一緒に見てください。
買う店の条件も確かめます。JYXの2点は、ブランドの楽天市場店の商品ページに「・当店でご購入された商品は、原則として、「個人輸入」としての取り扱いになり、中国からお客様のもとへ直送されます。」と書かれています。Total PA Apexを扱う店の販売ページには「※保管輸送中の傷、スレ、多少の汚れ等がある場合がございますが、ご了承の上ご購入をお願い致します。」という断りがありました。
付属品の抜けも見ておきます。MM-SPAMP4は有線マイクと三脚が付きません。Total PA ApexとJYX-t17tは、マイクに入れる電池が別です。MM-SPAMP15は防水構造ではなく、「※ストラップやベルト固定ホルダーなどはありません。卓上などに置いてご使用ください。」と注記されています。
机の上に置いて数人で話すタイプを探していたなら、会議用スピーカーマイクのほうが形が近いはずです。マイクを使わず音楽だけ鳴らすなら、Bluetoothスピーカーも見比べられます。ここまでの4つを先に決めておくと、当日に足りないものが出ません。
結局どれを選ぶか、使う場所別に整理します
広い部屋でセミナーや発表をするならMM-SPAMP4、動きながら案内するならMM-SPAMP15です。家で歌うならマイクが2本入るJYX-55、同じ2本入りで専用キャリアベルトまで箱に入るJYX-t17tが候補になります。屋外の催しで司会と音楽をまとめて鳴らすならTotal PA Apex、パーティとカラオケの両方に使うならPARTYBOX ENCORE 2という並びです。
決め手になるのは、マイクを何本持ちたいか、どこで何人に何時間鳴らすかです。ここが決まれば、6点のうち残る候補はそう多くありません。表に並べた時間は条件つきの数字なので、条件のところまで読んでから決めてください。
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