広角のカメラやレンズを選ぶとき、見るところは焦点距離です。ソニーはVLOGCAM ZV-1 IIの説明で広角側18mmを「人の目より広い」と書いていますし、シグマは12mmのレンズを「APS-C用F1.4レンズにおいて最広角の12mmを実現した超広角単焦点レンズです」と説明しています。数字が小さいほど広く写る。この一点さえ押さえれば、候補はぐっと絞れます。
今回そろえたのは6点で、35mm判換算では15mmから24mmまでの幅に収まりました。ここで並べるのは広角側の数字だけです。
もうひとつ、買う前に確かめておきたいのがマウントです。同じ設計のレンズでも、ソニーEマウント用とキヤノンRFマウント用は別の商品コードで売られています。手元のカメラに付かないレンズは、どれだけ広く写せても出番がありません。
動画を撮る時間が長いならソニー E PZ 10-20mm F4 G、暗い室内を広く写したいならTAMRON 11-20mm F/2.8。レンズ選びそのものを省きたい人にはレンズ一体型のVLOGCAM ZV-1 IIという分かれ方になります。ここから1点ずつ、公式が出している数字と説明文で中身を見ていきましょう。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
先に6点の画角とマウントを並べます
| 商品名 | 35mm判換算の焦点距離 | マウントと形 |
|---|---|---|
| ソニー E PZ 10-20mm F4 G | 15-30mm | ソニーEマウント用の交換レンズ |
| TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD | 16.5-30mm | ソニーEマウント用の交換レンズ |
| ソニー E 11mm F1.8 | 16.5mm | ソニーEマウント用の交換レンズ |
| SIGMA 12mm F1.4 DC Contemporary | 18mm | ソニーEマウント用の交換レンズ |
| ソニー VLOGCAM ZV-1 II | 18-50mm | レンズ一体型のカメラ本体 |
| SIGMA 24mm F3.5 DG Contemporary | 24mm | ソニーE/Lマウントの交換レンズ |
表の上から順に、この記事も同じ並びで紹介していきます。広角側の数字が小さいほうが先で、TAMRONとソニー E 11mm F1.8は同じ16.5mm相当で並びます。SIGMA 12mm F1.4とVLOGCAM ZV-1 IIも、広角側は同じ18mm相当です。
形の違いもここで押さえておきます。6点のうち5点はカメラ本体に取り付ける交換レンズで、残る1点のVLOGCAM ZV-1 IIだけがレンズを内蔵したカメラ本体です。レンズを買うなら、写る範囲の前にマウントの確認が先に来ます。
そのマウントはソニーEが中心になりました。SIGMA 24mm F3.5 DG Contemporaryだけは、公式にLマウントとソニーEマウントの両方の寸法と質量が別々に載っています。TAMRONの11-20mm F/2.8も富士フイルムXマウント用とキヤノンRFマウント用が別のJANコードで流通していて、ここで挙げているのはソニーEマウント用です。買う画面でマウント名まで読んでおくと、取り違えを避けられます。

広角に強いレンズとカメラ6点
ソニー E PZ 10-20mm F4 G は広角側15mmから
広角側は35mm判換算で15mm。実焦点距離は10-20mmで、ズーム全域で開放F値4を保ちます。公式は「ソニーが長年培ってきたレンズ設計技術で、高い性能と優れた操作性を世界最小・最軽量(*)で実現した」と書いていて、質量は約178g、長さ55mm、最大径69.8mmという数字が並びます。
パワーズームという名前のとおり、ズーム操作は電動です。公式の説明では「静止画撮影はもちろん動画撮影にも求められる高品位な映像表現と優れた操作性を両立しています」とされていて、APS-C/Super35mm対応と明記されています。フィルター径は62mm、最短撮影距離はAF時で0.2mです。
ズームしていく動きそのものを画面に見せたい撮り方をするなら、この電動ズームが生きてきます。実売の目安は89,009円前後です。
街歩きの動画を1本でまかないたい人や、荷物をこれ以上増やしたくない人に向きます。
暗い室内に強い TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD
焦点距離は11-20mm、35mm判換算では16.5-30mm相当です。ソニーEマウント用のAPS-Cサイズミラーレス用超広角ズームレンズで、ズーム全域でF2.8。公式は「大口径ならではの柔らかいボケ味」という言い方をしています。
広角端での最短撮影距離は0.15m、最大撮影倍率は1:4。長さ86.2mm、質量335g、フィルター径はφ67mmです。公式の説明には「屋内でのポートレート、インテリア撮影など、様々なシーンで活躍する1本です」ともあります。
下がれる距離が限られていて、しかも光が足りない。室内や店内でよくあるこの条件では、F2.8の明るさと超広角の組み合わせがそのまま効きます。78,830円前後で流通しています。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(ソニーEマウント用)
参考価格 78,830円前後
部屋や店内を広く撮りたいのに、暗さでブレてしまう人向け
部屋や店内をまるごと1枚に収めたい人は、まずここから見てみてください。
ソニー E 11mm F1.8 は約181gの単焦点
実焦点距離は11mm、35mm判換算では16.5mmにあたります。開放F値F1.8の単焦点レンズで、公式は「非球面レンズを適切に配置することにより像面湾曲を良好に補正し、開放から画面全域での高い解像力を達成」と書いています。
全長57.5mm、質量約181g。公式の説明にも「全長57.5mm、約181gの圧倒的な小型軽量サイズを実現。APS-Cの小型なボディともマッチするサイズです」とあります。最短撮影距離はAF時で0.15m、MF時で0.12m、フィルター径は55mmです。
広角の単焦点を1本だけ試してみたい人には、この画角から入ると分かりやすいはずです。値段は62,350円前後。
説明文にも「高い近接撮影能力」とあるとおり、近くのものに寄りながら背景まで入れる撮り方が好きな人には、この1本が合います。
星空を狙う SIGMA 12mm F1.4 DC Contemporary
焦点距離12mm、35mm判換算で18mm相当。センサーフォーマットはAPS-Cで、開放F値はF1.4です。冒頭でも引いたとおり、公式は「APS-C用F1.4レンズにおいて最広角の12mmを実現した超広角単焦点レンズです」と書いています。
レンズ構成は12群14枚で、SLDガラス2枚と非球面レンズ3枚を使っています。大きさはソニーEマウント用でφ68.0mm×69.4mm、質量は225g。キヤノンRFマウント用では換算19mmに相当するという注記も付いているので、手元の機材に合わせて読み分けてください。
公式の説明には「開放F値から広大な星空や風景を隅々まで精緻に捉えます」とあり、続けて「アウトドアや旅先での風景、あるいはストリートスナップ」が挙がっています。夜の屋外で空まで画面に入れたいなら、F1.4という開放値が意味を持ちます。89,437円前後が実売の目安です。
昼も夜も1本でまかないたくて、そのうえで明るさを優先したい人には、この1本が候補に入ります。

レンズ交換が要らない ソニー VLOGCAM ZV-1 II
これはレンズを交換しないカメラ本体です。搭載しているのはZEISS Vario-Sonnar T* 18-50mm(35mm判相当)F1.8-4.0で、広角側は18mm、望遠側は50mm。開放F値は広角側でF1.8、望遠側でF4です。
センサーは有効約2010万画素のメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS。公式は広角側18mmを「人の目より広い」としたうえで、「室内での撮影やグループでのセルフィーショットからダイナミックな風景や街並みの撮影までたくさんのシーンで活躍します」と書いています。望遠側50mmについては「ポートレートや日常のスナップの撮影に最適です」とあります。
マウントを気にせず、届いたその日から広角側18mmで撮れる。レンズを1本ずつそろえていく前提そのものを取り払いたい人には、ここが分かれ目になります。113,895円前後です。
なお本品はボディ単体です。公式は「* シューティンググリップキット「ZV-1M2G」に付属」と書いていて、グリップは別のキットに含まれます。レンズをそろえる前に撮り始めたい人にとっては、有力な選択肢になります。
SIGMA 24mm F3.5 DG Contemporary はテーブルにも寄れます
焦点距離24mm、公式仕様の画角は84.1度。フルサイズ対応の単焦点レンズで、開放F値はF3.5、最小絞りはF22です。公式にはIシリーズという記載があります。
最短撮影距離は10.8cm、最大撮影倍率は1:2です。公式の説明では「最短撮影距離約10cm、最大撮影倍率1:2という特徴」が挙げられ、「遠方の風景からテーブル上でのクローズアップ撮影まで」と書かれています。大きさはソニーEマウント用でφ64mm×50.8mm、質量230g。Lマウント用は長さ48.8mm、質量225gと、公式に別々の数字が載っています。
気をつけたいのは名前です。同じ「24mm F3.5」でも、DNが付く旧型のほうは公式表記で生産完了になっています。ここで挙げているのはDNの付かない新しいほうで、生産完了の表記はありません。75,930円前後です。
SIGMA 24mm F3.5 DG | Contemporary(ソニーE/Lマウント)
参考価格 75,930円前後
大きいレンズだと結局持ち出さなくなってしまう人向け
風景を撮りに出て、その日の食事まで同じ1本で撮る。寄りと広さを1本にまとめたいなら、ここが決め手です。
買う前に見ておきたい注意書き
公式の側から添えられている注記は、読んでおくと選びやすくなります。ソニーのE PZ 10-20mm F4 GとE 11mm F1.8には、どちらにも「* 防塵・防滴に配慮した構造となっていますが、ほこりや水滴の浸入を完全に防ぐものではありません」という一文が付いています。ほこりや水滴のある場所で使うつもりなら、この一文は先に読んでおきたいところです。
TAMRONの11-20mm F/2.8には「※カメラ内レンズ補正機能のON/OFFを選択できるカメラをお使いの場合は、 ON (AUTO)に設定してご使用ください。」という指定があります。VLOGCAM ZV-1 IIのほうは「環境に配慮した取り組みの一環として本製品にはUSBケーブルやACアダプターを同梱しておりません」と明記されていて、充電には別売のバッテリーチャージャーBC-TRX、または市販のUSBケーブルとACアダプターが要ります。
シグマの12mm F1.4 DCと24mm F3.5 DGは、公式にも販売ページにも、こうした注意書きが見あたりませんでした。
同梱品の有無と補正機能の指定は、届いてから知ると面倒なところです。
広角側から1本、選ぶとしたら
6点を並べ直すと、選ぶ順番はわりとはっきりします。動画の比率が高いなら電動ズームのソニー E PZ 10-20mm F4 G、暗い室内を広く写す機会が多いならTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDです。
小さく軽い1本から始めたい人にはソニー E 11mm F1.8、夜の屋外や星空まで狙うならSIGMA 12mm F1.4 DC Contemporary。レンズを選ぶところで足が止まってしまう人にはレンズ一体型のVLOGCAM ZV-1 II、フルサイズ機で寄りと広さを1本にまとめたいならSIGMA 24mm F3.5 DG Contemporaryという並びになります。
まずは手元のカメラのマウントを確かめて、そのうえで広角側の数字を見比べてみてください。
望遠側をどう足していくかは望遠カメラのおすすめに別で書きました。
あわせて読みたい
- 高画質カメラのおすすめセンサーから選びたい人へ
- 動画向けカメラのおすすめ映像を撮る前提で選ぶなら
- カメラバッグのおすすめレンズを足したあとの持ち運びに
※本記事はプロモーションを含みます

コメント