朝いちばんの一杯を家で淹れると決めたとき、最初に迷うのは味の好みではありません。どこまで機械に任せるか、です。豆を挽くところから引き受ける全自動と、粉をセットして湯を落とすだけのドリップ式では、毎朝の手数もシンクに増える洗い物も別物になります。
今回は全自動3台とドリップ式7台を、抽出方式と杯数という二つの軸で振り分けました。安い順に並べても決められないのは、3,450円の4杯機と21,979円の全自動機が、そもそも違う暮らしを前提にしているからでした。
先に見取り図を置きます。豆の香りを毎朝立てたい人には全自動、朝の手数を減らしたい人にはドリップ式が向きます。ただし全自動はミルを内蔵する分だけ洗う場所が増えるので、そこを引き受けられるかどうかが本当の分かれ目でしょう。
もうひとつの軸が杯数です。同じドリップ式でも、6杯まで落とせる機種と一人分に振り切った機種では、置き場所も片づけの量もまるで違ってきます。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
全自動とドリップ式は、朝の手数と洗い物で分かれます
全自動とは、ミルを本体に内蔵していて、豆を入れればそのまま挽いて抽出まで進む機種のことです。ドリップ式はミルを持たず、粉を受け取って湯を落とす仕事だけを担当します。味の優劣ではなく、担当範囲の違いだと考えてください。
手入れの差はここから生まれます。ミルが内蔵されている以上、挽いた粉が通る道と受け皿は毎回そのままにできません。ドリップ式ならペーパーを捨ててサーバーをすすげば終わる場面で、全自動はもう一手間が乗ります。この一手間を「香りの対価」と思えるかどうかが、半年後も使い続けられるかを決めていました。
杯数は容量の表記から読みます。今回の10台は、公式表記で4杯から6杯までの世帯向けと、1〜2杯に振り切った少量向けにはっきり分かれました。来客の頻度が低いなら、大きいほうを選んでも空のまま洗う回数が増えるだけです。
| 抽出方式と杯数 | 毎朝の手数 | 洗う場所 |
|---|---|---|
| 全自動・1〜4杯 | 豆を入れてボタンを押す | ミルの通り道とバスケット |
| ドリップ式・4〜6杯 | 粉を計ってセットする | ペーパーを捨ててサーバーをすすぐ |
| ドリップ式・1〜2杯 | 一人分を計ってセットする | タンブラーかサーバーひとつ |

豆から挽く全自動は3台。ミルの掃除を引き受けられますか
全自動を選ぶ理由は、挽きたてを毎朝つくれることに尽きます。裏を返せば、ミルまわりの手入れが続かない人には向きません。3台とも性格が違うので、価格だけで並べずに読んでみてください。
シロカ SC-A271|全自動をいちばん小さく始める1台
ミルを内蔵した全自動でありながら、12,300円前後から手が届きます。最大使用水量は0.58Lで、公式に最大杯数の明記がないため、一人か二人で飲む量が目安になるでしょう。消費電力は600W、保温は30分までと割り切った設計です。中細挽きのミルが本体に入っているので、豆を入れてボタンを押せば挽くところから進みます。
弱点もはっきりしています。保温が30分までなので、淹れてから長く置いて少しずつ飲む使い方には合いません。逆に、朝に淹れて飲み切る人なら気にならない仕様でした。
全自動を試したいけれど最上位機にいきなり手を出す踏ん切りがつかない、という入り方にちょうど収まります。
シロカ 全自動コーヒーメーカー SC-A271
参考価格 12,300円前後
ミル内蔵の全自動・コンパクトタイプです。豆から挽きたてを楽しみたい一人暮らし〜2人向けの入門機
パナソニック NC-A58|予算を出せるなら手入れまで含めて任せられます
21,979円と今回の10台でもっとも高い1台ですが、内容も別格です。4カップ(545mL)で消費電力は770W、ミルを搭載し、マイコン保温に加えて煮詰まりを抑える保温まで持っています。6種の味わいとデカフェ豆コースにも対応するので、豆を替えて楽しむ人ほど機能を使い切れるでしょう。
引っかかるとすれば物理的な条件のほうです。本体重量は3.2kgあり、サイズも小さくありません。買ってから置き場所を探すと後悔するので、先に棚の高さと奥行きを測ってください。
毎朝の一杯を生活の中心に置いている人、そして手入れの工程まで機械に寄せたい人に向く選択肢です。
パナソニック 沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A58
参考価格 21,979円前後
ミル内蔵の全自動最上位機です。6種の味わいとデカフェ豆コースまで対応する予算に余裕がある人向け
アイリスオーヤマ IAC-A600C|挽き方を三つから選べる中間価格帯
11,880円で、粉・豆1(粗挽き)・豆2(中挽き)の3モードを選べます。ドリップ容量は600mLで4杯分、消費電力は900Wでした。豆の状態に合わせて挽き方を切り替えられるので、同じ機械で好みを探る余地があります。
ただし消費電力は今回のなかでも高いほうで、保温方式については公式の記載を確認できませんでした。淹れたら早めに飲む前提で見ておくほうが安全です。
粉のパックも豆も両方使う、という揺れのある飲み方をしている人に合います。
アイリスオーヤマ 全自動コーヒーメーカー IAC-A600C
参考価格 11,880円前後
全自動ミル付きで粉・豆1(粗挽き)・豆2(中挽き)の3モード選択です。コスパ重視の全自動勢
家族で飲むならドリップ式の4〜6杯から
ここからはミルを持たないドリップ式です。豆を挽く工程は別のミルか、購入時の挽き売りに任せます。そのぶん本体は単純になり、洗い物も減りました。
象印 珈琲通 EC-TG40|3,450円で試せる入口
10台のなかで最も安い1台です。4杯・満水容量540mL・消費電力650Wという構成で、浄水フィルターを搭載しています。まずコーヒーメーカーという道具が自分の生活に馴染むかを確かめたい、という段階にはこれで十分でした。
4杯までなので来客時にはもう一度落とす必要があります。ミルも保温もありません。それでも、使わなくなったときの損失がいちばん小さいという意味で、最初の一台としては理にかなっています。
置き場所を取らないので、キッチンまわりの見え方を崩したくない人にも扱いやすいはずです。
タイガー ADC-G060KM|6杯とステンレスサーバーで洗い物が軽い
6,900円で最大6杯分、満水容量0.84L、消費電力690Wです。今回の10台でいちばん多く落とせます。サーバーはステンレスで食洗機に対応しているため、片づけを機械に回せる点が効いてきました。
保温機能はなく、サーバーもまほうびん構造ではありません。落としたら早めに飲み切る前提の道具です。ミルも積んでいないので、挽きたてにこだわるなら別途ミルが要ります。
朝に家族ぶんをまとめて落とし、そのまま食洗機へ入れる回し方をしている家庭には、この1台がよく噛み合います。
デロンギ ICM14011J|ペーパーを買い足さずに済ませる
9,800円、約5杯分でタンク容量0.65L、消費電力600Wです。ペーパーレスフィルターに対応しているので、消耗品を切らして朝に困る場面がなくなります。オートオフ機能も持っています。
サーバーはガラスジャグで保温機能はありません。またフィルターを毎回洗う手間は残るため、ペーパーを捨てるだけの気軽さとは別種の手入れになります。
デザインを含めて台所に置いておきたい、という基準で選ぶ人に向きます。
デロンギ アクティブシリーズ ドリップコーヒーメーカー ICM14011J
参考価格 9,800円前後
ペーパーレスフィルター対応のドリップ式です。5杯分でデザイン性も重視する人向け
メリタ ノアプラス SKT55|蒸らしまで含めた王道のペーパードリップ
9,900円で5杯、タンク容量700mL、消費電力650Wという構成でした。フィルターペーパー式の王道で、蒸らし機能を備えています。ポットは真空二重構造のステンレスなので、電気で温め続けなくても温度が落ちにくい作りです。
電気保温ではない点は理解しておいてください。長時間ヒーターで温め続ける機種とは考え方が違います。ミルも非搭載です。
淹れ方の理屈がはっきりしている道具を長く使いたい人には、この素直さが向いています。
メリタ ノアプラス SKT55 フィルターペーパー式コーヒーメーカー
参考価格 9,900円前後
フィルターペーパー式の王道ドリップです。ステンレスポットで5杯分、蒸らし機能付き
カリタ ET-102|喫茶店で見る三つ穴ドリッパー式
5,785円、5カップ用で最大使用水量0.7L、消費電力505Wです。公表されている値のなかでは消費電力が低いほうにあたります。喫茶店でも使われる三つ穴のドリッパーを採用していて、味の再現性を重視する人の選択肢になります。
ミルはなく、保温機能についても公式の記載がありません。落として飲み切るタイプの道具だと考えてください。
見た目の華やかさより、毎日同じ味が出ることを優先したい人に合う1台でしょう。

一人分だけ淹れる日のための2台
杯数を増やす方向とは逆に、最初から一人分へ振り切った機種もあります。洗う対象がひとつしかないので、手入れの軽さでは全カテゴリで最も有利でした。
HARIO MUGEN Coffee Maker EMC-02-B|少量を丁寧に淹れる
12,800円で1〜2杯用、サーバーの実用容量は300mLです。バリスタ監修のレシピを内蔵していて、少量を決まった手順で抽出できます。粉専用なのでミルは載っていません。
消費電力と保温方式は公式に記載がないため、ここでは触れずにおきます。来客が多い家庭には容量が足りません。
一人分を、その日の気分ではなく決まった条件で淹れたい人のための道具でした。
HARIO MUGEN Coffee Maker EMC-02-B
参考価格 12,800円前後
1〜2杯用のコンパクト電動抽出機です。バリスタ監修レシピ内蔵で少量を丁寧に淹れたい一人暮らし向け
Toffy K-CM12|タンブラーへ直接落としてそのまま持ち出す
11,000円、消費電力600W、最大使用水量480mL。付属の真空断熱タンブラー(実容量350mL)へ直接抽出できるので、サーバーを洗う工程そのものがなくなります。淹れてそのまま持ち出せる点が、この1台だけの性格です。
容量は少なめで、ミルも非搭載です。家族ぶんを一度に落とす用途には合いません。
出社前に一杯だけ淹れて、そのまま机まで持っていく動線。それが想像できる人なら、価格以上に働いてくれるはずです。
Toffy ダイレクトドリップアロマコーヒーメーカー K-CM12
参考価格 11,000円前後
真空断熱タンブラーに直接抽出し、そのまま保温・保冷して持ち運べる1人用モデル
手入れを甘く見ると、半年で棚の奥へ行きます
コーヒーメーカーが使われなくなる理由は、味に飽きたからではありませんでした。洗うのが面倒になったからです。ここだけは買う前に想像しておいてください。
全自動はミルの通り道に粉が残ります。挽きたての香りは魅力ですが、その香りの元は毎回そこを通っていきます。ドリップ式でもペーパーレスフィルターを選べば、ペーパー代の代わりにフィルターを洗う工程が残りました。
保温についても誤解が多い部分です。今回の10台のうち、電気で保温し続ける仕組みを持つのはごく一部でした。真空二重構造のポットは保温しますが、ヒーターで温め続ける方式とは別物です。「保温あり」という言葉だけで選ぶと、想定と違う結果になります。
給水と豆・粉の投入は本体の上から行う機種が多く、吊り戸棚の下では蓋が開ききらないこともあります。設置場所の高さは、幅や奥行き以上に見落とされがちでした。
買う前に測っておくこと
- 本体の高さだけでなく、蓋を開けたときに必要な高さを確認してください
- 消費電力は505Wから900Wまで開きがあります。電気ケトルやトースターと同じ回路で同時に使うなら分けておきましょう
- サーバーが食洗機に対応しているかで、毎朝の片づけの重さが変わります
- 家族が増える予定があるなら杯数はひとつ上を見ておくと安心です
最後は「豆を挽く手間を持つかどうか」で切ります
全自動かドリップ式かで迷ったら、価格ではなくこの一点に戻してください。挽きたてのために毎回ミルまわりを洗える人は全自動、そこを削りたい人はドリップ式です。この判断さえ済めば、残りは杯数と置き場所の話に落ちます。
湯を沸かす道具から見直したい場合は、電気ケトルの選び方と合わせて考えると台所の動線がまとまります。豆そのものを変えてみたいなら、ブルーボトルコーヒーの豆の印象も参考になるでしょう。
台所と朝の道具をまとめて見直すなら
- 電気ケトルおすすめ湯を沸かす側の道具を選び直す
- バルミューダ ザ・トースター朝食まわりをそろえるときの定番
- 一人暮らしの家電セット置き場所と容量から先に決める
- ビタントニオの電気ケトルデザインを優先したいときの選択肢
※本記事はプロモーションを含みます

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