和モダンの部屋は、木と紙と黒の3つでつくれます。畳も障子も床の間も要りません。決めるのは、床に近い大きな面に木を入れること、天井の明かりを紙にすること、そこへ黒を細い線で1本だけ足すこと。この3か所だけです。
検索して出てくるのが和室の写真ばかりで、手が止まった人に向けて書いています。僕の部屋も都内の賃貸で、床は明るい色のフローリング、壁も天井も白いクロス。和の要素はゼロです。それでも和モダンに寄せられるのは、この言葉が指しているのが部屋の構造ではなく素材の組み合わせだからで、和柄の小物を足す方向にさえいかなければ、洋室のままでも成立します。
足す順番は黒、紙、木。黒のラダーハンガーが4,950円、和紙のペンダントライトが14,300円、格子のローテーブルが29,900円で、金額の小さい順でもあります。3つを同時に入れるとどれが効いているのか分からなくなるので、1点ずつ入れて確かめる前提で並べました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
和モダンは、木と紙と黒の3点でつくれる
和モダンの部屋にしたい。そう思ったときにやることは、突き詰めると3つしかありません。木を大きな面で入れる。紙を天井の明かりに使う。黒を細い線で1本足す。 この3点が入った時点で、部屋は和モダンに見えます。畳も障子も床の間も要りません。
僕の部屋は都内の賃貸で、床は明るい色のフローリング、壁は白いクロス、天井も白。和の要素はゼロから始まっています。それでも和モダンに寄せられるのは、和モダンという言葉が指しているのが「和室であること」ではなく、素材の組み合わせだからです。ここを勘違いすると、賃貸に住んでいる時点で諦めることになってしまう。
いちばん効かないのが、和柄の小物を足していく方向です。扇子を飾る、市松模様のクッションを置く、和紙の折り紙をフレームに入れる。どれも部屋の面積のうち数パーセントしか占めないので、印象はほとんど動きません。動くのは床に近い大きな面と、天井の明かり。この2つが本体で、小物はその後の話。
そして3つの素材には、それぞれ担当する場所があります。担当を取り違えると、同じ素材を使っていても和モダンにはなりません。
| 素材 | 担当する場所 | やりがちな取り違え |
|---|---|---|
| 木 | 床に近い大きな面 | 小物で足して面積が稼げない |
| 紙 | 天井の明かり | 壁や窓に貼って和が強くなりすぎる |
| 黒 | 縦に細い線1本 | 面で使って部屋が重くなる |
木は、面積の大きいものに使う
3つのなかで効きがいちばん大きいのは木です。理由は単純で、木は3つの素材のなかで唯一、大きな面積を素直に稼げるからです。ただし金額もいちばん大きく、あとから戻しにくい。効きの大きさと買う順番は別の軸で、木は最後に回すのが安全です。
部屋に入った人の視線は、まず床から腰くらいまでの高さを通ります。ソファ、ローテーブル、テレビ台、ラグ。この高さにある物の色と質感が、部屋の印象のほとんどを決めている。だから木を入れるなら、まずここに入れる。木製のトレーやティッシュケースを買い足しても印象が動かないのは、面積が足りていないからです。
格子は、木を増やしても重くならない
和モダンで木を入れるとき、無地の一枚板より扱いやすいのが格子です。縦の線が等間隔に並ぶことで、木の面積を確保しながら、塊としての重さが出ません。障子の桟や欄間から来ている形なので、和の記号としても素直に読めます。木目をたっぷり見せたいけれど、部屋を茶色くはしたくない。この矛盾を引き受けてくれるのが格子という形です。

ローテーブルは、その格子を入れる場所として都合のいい家具でもあります。床に近い位置にあるので視線に必ず入るうえ、幅100cmクラスなら面積も稼げる。床に座って過ごす時間が長い部屋なら、ソファより先にここを決めたほうが早い。
3万円まで出せるなら、中心に置く1台を決める
3万円まで出せて、部屋の中心に長く置く1台を決めたい。そういう条件なら、格子付きのローテーブルが候補になります。LUGAの幅100cmのモデルは、格子部と取っ手にオーク無垢を使い、引き出しを2杯備えた完成品。引き出しの底板はフェルト貼りで、レールはフルオープンです。組み立てが苦手でも、箱から出せばそこで終わります。
色の指定だけは先に決めてください。この製品は2色の選択式で、ブラック×ブラウンとグレー×ナチュラルがあります。この記事の「木と紙と黒」で組むなら、選ぶのはブラック×ブラウンのほう。 グレー×ナチュラルは北欧寄りの部屋には合いますが、あとから黒の線を足す前提だと、そこだけ浮きます。
LUGA(ルーガ)格子ローテーブル 幅100cm KIM-GLM100LOWTBM
参考価格 29,900円前後
3万円まで出せて、部屋の中心に長く置く1台を決めたい人。完成品なので組み立てが苦手でも入れられる
引っかかる点も先に書いておきます。まず、商品名には「オーク無垢材」とありますが、無垢なのは格子部と取っ手だけで、天板はMDFに強化シートを貼ったもの。天板まで無垢のつもりで買うと違います。木目の見え方そのものは悪くないので、無垢かどうかに価値を置くかで判断が分かれるところ。
もう1つは搬入です。梱包重量は38kgあり、配送は軒先渡し。玄関の前に置かれて終わりなので、そこから部屋まで運ぶ経路を先に測っておかないと、玄関で止まります。本体のサイズは幅1000×奥行550×高さ320mm。廊下の幅と、曲がり角と、部屋のドアの開口。この3か所だけは、注文ボタンを押す前にメジャーを当てておいたほうがいい。
紙は、床や壁ではなく天井に使う
次が紙です。和モダンでいちばん差が出るところで、同時にいちばんやり方を間違えやすい素材でもあります。
紙を部屋に入れようとすると、多くの人は壁か窓を考えます。障子風のスクリーンを立てる、和紙のタペストリーを掛ける。これをやると、和モダンではなく和風になります。壁は面積が大きすぎて、紙を貼った瞬間に部屋の性格が全部そちらへ引っ張られてしまうからです。旅館の一室のようになって、洋の家具が急に借り物に見え始める。
だから紙は天井に使う。もっと言えば、紙を光源に回す。和紙のペンダントライトにすると、紙の質感は残るのに、消えているあいだは白い球体にしか見えません。和が主張しすぎず、素材だけが部屋に残る。しかも明かりは夜のあいだずっと視線を集めるので、占める面積のわりに効きが大きいという利点もあります。
1万5,000円以内で、部屋の印象を一番大きく動かす
1万5,000円以内の予算で部屋の印象を一番大きく動かしたいなら、和紙のペンダントライトが本命です。彩光デザインのcrossシリーズは美濃紙を使った1灯タイプで、直径30cmのPN1-30が部屋の中心用として扱いやすいサイズ。対応の天井電源があれば工事なしで付けられますが、フランジ(引掛シーリングキャップ)とコードを調節する器具は付属しません。いま使っている照明から流用できないなら、別で用意することになります。口金はE26で60Wまで、点灯はプルスイッチ(引くと消灯)です。明るさの目安は4畳ぶん。6畳以上の部屋でこれ1灯にすると暗いので、いまのシーリングライトを残したまま足すか、テーブルの上やソファ脇に落として使うのが前提になります。
彩光デザイン 和風1灯ペンダントライト cross PN1-30 美濃紙 直径30cm
参考価格 14,300円前後
1万円前後で部屋の印象を一番大きく動かしたい人。和モダンの本命は紙の明かり
注意したいのは、買うときに何を選び、何を別で用意するかです。提灯の幅は25・30・37・39・45・48・60cmの7サイズあり、サイズごとに品番が別の商品ページになっています。1つのページの中で選ぶのはコードの長さ(約30cm・約50cm・約100cm)だけで、電球は付属しないため別で買います。コードの長さで吊る高さも見え方も変わるので、購入ページで自分が何を選んだのか確認してから確定してください。品番も紛らわしく、美濃紙の30cmはPN1-30。よく似た表記の別品番は紙のグレードそのものが違う製品なので、ここは指定して買う。
もう1つ、和紙なので水拭きができません。汚れたらはたく、それで落ちなければ張り替える。手をかけたくない人には向かない素材だと思っておいたほうがいいでしょう。納期にも注意が要ります。受注生産なので、注文から届くまで営業日で7日前後。今日買って今夜試す、という買い方はできません。
天井に付ける前に確認する3つ
- 天井が引掛シーリングで、フランジを流用できるか
- 天井高に対してコード長が長すぎないか
- 直径30cmが、置きたい場所に対して大きすぎないか
黒は、細く縦に1本だけ入れる
木と紙だけで組むと、部屋はやわらかくまとまります。ただ、しばらく暮らしていると気づくことがあって、輪郭がぼやけてくる。全体が似た明度で並んでいるせいで、締まりがなくなるからです。
ここで黒を1点入れます。ただし面ではなく、細い縦の線として。黒いラグや黒い遮光カーテンのように面で入れると、部屋が一気に重くなり、和モダンではなくモダンだけが残ります。必要なのは、視線を縦に切る線が1本あること。それだけで、木と紙の輪郭が戻ります。

壁に穴を開けられない部屋にも、黒は入れられる
賃貸で問題になるのが、その黒い線をどう立てるかです。壁付けのハンガーバーやウォールシェルフは、たいてい穴が要る。そこで使えるのが立て掛け式のラダーハンガーで、山崎実業のtowerシリーズには黒があります。高さ160cm、幅45cm、奥行24cm。壁にもたれさせるだけなので、原状回復を気にせず置けます。スチール本体に天然木の木棒を組み合わせた構成なので、黒の線と木が1本で同時に入るのも効率がいい。
買うときは色を必ず指定してください。通販の上位に出てくるのはホワイトとブラックの選択式ページが多く、何も考えずに進むと白が届きます。ブラックの品番は2813、ホワイトが2812です。
山崎実業 tower(タワー)ラダーハンガー ブラック 2813
参考価格 4,950円前後
予算5,000円以内で、まず黒を1点だけ入れて様子を見たい人。立て掛け式なので壁に穴を開けられない賃貸向け
この製品で気をつけるのは耐荷重です。バー1本あたり約1kgしかないので、コートを何枚も掛ける使い方には耐えません。ジャケット1枚、帽子、その日のバッグ。そのくらいの分量で止めるのが前提の道具です。S字フックは付属しないため、掛ける物によっては別で用意することになります。本体重量は約2.3kgと軽く、動かすのは簡単です。ただし立て掛けて使うので、もたれさせる壁面を1面空けておく必要があります。家具を壁いっぱいに並べている部屋だと、置き場所のほうから先に決めることになります。
3点を足す順番
3点は同時に揃える必要がありません。むしろ1つずつ入れて、部屋の見え方を確かめながら進めたほうが失敗が少ない。順番としてすすめたいのは、黒 → 紙 → 木。金額の小さい順でもあります。
最初に黒を1本立てると、部屋の輪郭が変わるのがその日のうちに分かります。ここで「思ったより重い」と感じたなら、その部屋にはもともと黒の面積が足りていたということ。次に紙の明かりへ替える。夜の見え方が一段変わるので、ここまでで和モダンの骨格はできあがります。最後に木の大きな面を決める。いちばん金額が大きく、いちばん戻しにくいので、最後に回すのが安全です。
逆にやらないほうがいいのが、3点を一気に買って同じ日に並べること。素材が3つ同時に入ると、どれが効いているのか分からなくなり、合わなかったときに原因を特定できません。1点ずつ入れれば、外したときに戻す先もはっきりします。
金額と効きの関係は、部屋以外の買い物でも似た構造をしています。予算の割り振りで迷うなら、1万円で印象が変わるものという記事に価格順で並べてあるので、そちらを物差しにしてください。
3点を入れても和モダンに見えないとき
木も紙も黒も入れたのに、なぜか和モダンに見えない。そういうときに疑う場所は、だいたい決まっています。
明かりの位置が高すぎる
ペンダントライトを取り付けたのに効いていない場合、原因はコード長のことが多い。天井にぴったり吸い付いた位置で光っていると、紙の質感が視線の高さに届かず、ただの天井照明として処理されてしまいます。低く吊るすほど紙は主役になり、そのぶん頭がぶつかりやすくもなる。テーブルの上や部屋の隅など、人が下を通らない位置に落とすのが現実的な折り合いです。
黒が2本以上ある
黒は1本だと線ですが、2本になると面に近づきます。ラダーハンガーを立てたうえに黒いフロアランプ、黒いゴミ箱、黒いスピーカーと並べると、それぞれは小さくても視線の中では1つの黒い塊としてまとまってしまう。黒を足したくなったら、いま部屋にある黒を数えてから決めてください。
床の色が主張している
床は部屋でいちばん面積の大きい面です。ここが濃い色だったり、赤みの強いフローリングだったりすると、あとから足す木の色がすべてそこに引っ張られます。床を変えられない賃貸なら、ラグで面積を殺すのがいちばん早い。柄物ではなく、無地で床より少し明るいか暗いか、どちらかに離した色を選びます。
3点より増やさない
最後に、和モダンが崩れるいちばん多いパターンを書いておきます。素材を4つ目、5つ目と増やしてしまうことです。
木と紙と黒で組んだ部屋に、ガラスのテーブル、金属のポールハンガー、レザーのソファ、大理石調のトレーが順に足されていく。1つずつは悪くないのに、全体としては何がしたい部屋なのか分からなくなる。和モダンが成立しているときの部屋は、素材の種類が少ないのです。多いのではなく、少ない。
色も同じで、増やすなら黒の濃さや木の色味の中で振るほうが安全です。木の色を2種類使うなら、明るいほうと暗いほうを離す。中途半端に近い茶色を2つ並べると、そろえ損ねたように見えます。
家電をどう馴染ませるかも、この話の延長線上にあります。白物の面積が大きい部屋では、素材ではなく買う時期のほうを工夫する余地もあり、そちらは季節家電の買い時にまとめています。
どこから足すか
木と紙と黒。担当する場所は、床に近い大きな面と、天井の明かりと、縦に1本の線。この3か所だけ押さえれば、賃貸の洋室でも和モダンは組めます。
いま部屋を見回して、この3つのうち何が入っていないか。まず1つ足して、1週間そのまま暮らしてみる。合わなければ戻せる金額のものから始めるのが、いちばん近道でした。
部屋まわりで次に読むなら
- 1万円で印象が変わるもの予算1万円で身のまわりが変わる物を価格順に並べた記事
- 季節家電の買い時冷房や暖房まわりを需要の前に買う話
部屋づくりで、一緒に考えると早いもの
- 玄関のインテリアは3つで足りる。狭くても片づく置き方玄関は面積が小さいぶん、置くものを絞ると決まる
- インテリアコーディネートは色数を絞れば決まる。先に買う3つ色数を絞ると部屋はまとまる。順番の話
※本記事はプロモーションを含みます

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