重さ122g、外形129×78×39mmの小さな箱が、組み立てるとちゃんと音の出るシンセになります。パソコンの音楽ソフトで曲を作っていて、手で触って音を変えられる機材をひとつ机に置きたくなった。そんな人に僕がすすめるのが、KORGのNTS-1 digital kit mkIIです。
この記事でわかること
- mkIIで何ができるか
- 夜の机で使った感想と弱点
- 初代NTS-1やNTS-3との違い
- 組み立てと付属品のこと
組む楽しさも弾く楽しさもある、僕のイチオシです。

このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
NTS-1 mkIIの基本スペック
まずは大きさと電源、値段をざっと見ておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | KORG |
| 商品名 | NTS-1 digital kit mkII(PROGRAMMABLE SYNTHESIZER KIT) |
| 鍵盤 | 18鍵マルチタッチ・キーボード |
| 外形寸法・重さ | 129×78×39mm・122g |
| 電源 | USBバスパワー駆動(消費電流500mA以下) |
| 価格 | 19,800円(2026年10月の通販の表示) |
付属品はUSBケーブルと組立説明書です。電源はUSBバスパワー駆動で、USB Type-Cの端子から供給します。
KORGの製品ページには値段が載っていません。注文の前に、ショップのページで今の値段を見ておくと安心です。
NTS-1 mkIIでできること
KORGはこの1台を、DIYシンセ&エフェクターとして紹介しています。手のひらサイズでも、中身はしっかりしたシンセです。前のモデルより強いプロセッサーを積み、鍵盤は新しくなって、シーケンサーも内蔵しています。
NTS-1 mkIIの18鍵とシーケンサー
鍵盤は18鍵のマルチタッチ・キーボードです。MIDIノートをポリフォニックに送れるので、MIDI OUTの先につないだ機材を鳴らす鍵盤としても使えます。
演奏を助けるのが、アルペジエーターと8ステップのシーケンサーです。シーケンサーにはライブ・モードとステップ・レコーディング・モードがあって、音符ごとにゲート長やベロシティも決められます。
地味にありがたいのがオートセーブ機能です。シーケンサーのデータも含めて、前回の演奏のパラメーターを呼び出せます。電源を切っても、作りかけのフレーズが消えません。
音づくりはオシレーターとエフェクトで
音源はオシレーター1基、マルチモード・フィルター1基、EG1基、LFO3基という組み合わせです。
エフェクトは3系統あります。MODにはコーラス、アンサンブル、フェイザー、フランジャー、ソフトクリップ、ハードクリップ、サインフォールド、ファズの8種類。そこにリバーブとディレイが加わります。
おもしろいのがAUDIO INの使い方です。入ってきた音をモジュレーションの元にして、FM、AM、RINGのサウンドを作れます。手持ちの機材の音で、このシンセの音を揺らせます。
NTS-1 mkIIはつないで広げられる
端子はHeadphone / AUDIO OUTとAUDIO IN、SYNC IN / OUT、MIDI IN / OUT、USB Type-Cです。MIDIはINに加えてOUTも付いていて、ほとんどのパラメーターがMIDI CCに対応しているのも心強いところです。
中身に手を入れたい人向けの仕掛けもあります。新しいlogueSDKの開発APIはGitHubで公開されていて、KORG KONTROL Editorでも設定をいじれます。
見た目を変えられるのもポイントです。サイドパネルはアルマイトシルバーとメタリックブラックのリバーシブルです。前のモデルと同じフォームファクターと寸法なので、サイドパネルやスタンドなどのカスタムパーツも付けられます。3Dデータの入手ページもあるので、気になる人はのぞいてみてください。
さらに、Ozone Elements、Skoove、Reason Lite、KORGのソフトウェアシンセなど、音楽ソフトが無料でバンドルされています。パソコンでの曲づくりとつなげやすいのはうれしいところです。

夜にヘッドホンで鳴らして感じたこと
僕がNTS-1 mkIIを触るのは、だいたい夜、仕事を片づけたあとの机の上です。ノートPCのUSB-C端子から電源をとって、ヘッドホンをつないで鳴らしています。音を外に出さずに済むので、夜でも気兼ねなく遊べます。
組み立てた日のこと
届いた箱を開けて、組立説明書を見ながら組むところから始めました。ばらばらの部品が、手順を追うごとにシンセの形になっていきます。サイドパネルは、メタリックブラックの面を外側にしました。
自分で組んだぶん、電源を入れて最初の音が出たときはちょっとうれしかったです。完成品の機材とは、愛着のわき方が違います。
アルペジエーターとオートセーブに助けられる
いちばん長く触っているのはアルペジエーターです。鍵盤を押さえて走らせたまま、フィルターやエフェクトを変えて音の変わり方を聞いていると、気づけばかなり時間がたっています。
8ステップのシーケンサーで短いフレーズを作り、リバーブとディレイを深めにかけるのが僕の定番になりました。そのまま電源を切っても、次の夜はオートセーブで前回の続きから始められます。思いついたフレーズを翌日に持ち越せるのは、夜にちょっとずつ触る使い方とよく合っていると感じました。
小さくて軽いので、バッグに入れて持ち出すこともあります。机の上でも、ノートPCの横に置いて邪魔になりません。
鍵盤の小ささと電源の弱点
楽しい1台ですが、合わない場面もありました。
まず鍵盤です。18鍵のマルチタッチ・キーボードは、ピアノの鍵盤とは弾き心地がまったく違います。指先で触れて単音のフレーズを弾くぶんには楽しいのですが、両手でコードを押さえて弾こうとしたときは窮屈でした。鍵盤の練習に使う道具ではない、と割り切ったほうが満足できます。
鍵盤そのものを弾けるようになりたい人には、電子ピアノのおすすめのほうが合うはずです。
音源のオシレーターは1基です。僕も厚みのあるパッドの音を作りたくなったときは、パソコンのソフト音源のほうに頼りました。1台で何でもこなす機材ではありません。
電源はUSBバスパワー駆動で、仕様に乾電池の記載はありません。外で鳴らすときも、USBで電源をとれるものが手元に要ります。
端子はUSB Type-C以外、どれも3.5mmのミニ端子です。MIDI IN / OUTも3.5mm TRSミニホン端子なので、手持ちのケーブルがそのまま使えるかは先に見ておきたいところでした。僕はつなぐケーブルを探すのに少し手間取りました。
そしてキットなので、届いてすぐには弾けません。組み立ての時間も楽しみのうちと思える人のほうが向いています。
NTS-1 mkIIが合う人・合わない人
- 合う:組み立てから自分の手で楽しみたい人
- 合う:フィルターやエフェクトで音を作り込む時間が好きな人
- 合わない:ピアノのような鍵盤で両手で弾きたい人
- 合わない:届いたその場ですぐ演奏したい人
初代NTS-1やNTS-3との違い
同じKORGの組み立て式で、迷いやすいのが初代のNTS-1 digital kitとNTS-3 kaoss pad kitです。
初代のNTS-1は、鍵盤がリボン鍵盤です。mkIIでは18鍵のマルチタッチ・キーボードに変わりました。エフェクトのMODも、初代のCHORUS、ENSEMBLE、PHASER、FLANGERの4種から、mkIIではクリップやファズなどを含む8種に増えています。端子は、初代にあったSYNC IN / OUTとMIDI INに、mkIIでMIDI OUTが加わりました。
一方で、外形寸法はどちらも129×78×39mm。重さは初代が124g、mkIIが122gです。電源はどちらもUSBバスパワーで、消費電流500mA以下。付属品は、初代がUSBケーブル、マニュアル、ドライバー、mkIIがUSBケーブル、組立説明書です。
NTS-3 kaoss pad kitは、KAOSSのXYパッドを載せたFXユニットです。エフェクトは35種類あり、パフォーマンス・プログラムはプリセット100とユーザー100の計200。大きさは104×101×39mmで、重さは119gです。電源はUSBバスパワーで、付属品はUSBケーブルと組立説明書です。
どちらの製品ページにも、値段の表示はありません。
使い分けで言うと、鍵盤で音を作って弾きたいならmkII、手持ちの音にエフェクトをかけてパッドで遊びたいならNTS-3です。
組み立てと付属品のこと
届く前に知っておきたいのが、組み立てまわりの情報です。mkIIの製品ページと仕様のページには、組み立てに使う道具や、はんだ付けが要るかどうかの記載がありません。分かっているのは、付属品がUSBケーブルと組立説明書だということです。製品ページのサポート欄からマニュアルやソフトウェアをダウンロードできるので、気になる人は先に目を通しておけます。
鳴らす先のヘッドホンやスピーカーは、付属品に入っていません。Headphone / AUDIO OUTは3.5mmステレオ・ミニホン端子なので、そこにつなげるものを用意しておきましょう。手持ちが無ければ、ヘッドホンのおすすめから選べます。
名前の似た初代のNTS-1 digital kitと取り違えないことも大事です。商品名にmkIIが入っているか、JANが4959112238107かで見分けると確実です。
組んだあとはシステムの更新も見ておきましょう。製品ページの関連ニュースには、2024年3月のv1.1から、6月のv1.2、9月のv1.3まで、System Updaterが出ています。
NTS-1 mkIIが合う人
重さ122gの本体に、18鍵の鍵盤、アルペジエーターと8ステップのシーケンサー、MIDIの入出力まで詰め込んだシンセキットです。自分で組み立てるひと手間も、このキットなら楽しみに変わります。鍵盤の小ささと、電源がUSBバスパワー駆動な点だけ分かっていれば、夜の机でも外でも長く付き合える1台です。
組むところから音づくりまで、自分の手で遊びたい人にこそ選んでほしいシンセです。
※本記事はプロモーションを含みます

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