同じ棚に2万円と10万円のロボット掃除機が並んでいて、どちらも黒くて丸い円盤。違いが分からずに立ち止まったこと、ありませんか。結論から言うと、値段でいちばん露骨に変わるのは吸引力と水拭きの2つです。2万円未満の機種でも5,000Paは出ますし、10万円級になると15,000Paまで上がります。モップを洗う手間を消したいのか、ゴミ捨てをやめたいのか。外せない条件から8機種を絞り込めます。
この記事でわかること
- 値段でいちばん変わるのは吸引力と水拭きの2つ
- 水拭きや自動ゴミ収集を任せられるのはどの機種か
- ソファやベッドの下に入る薄さと、稼働時間の見方
- 入れたあとも人の手が残る場面
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
機種の差がいちばん出るのは、この3つ
ロボット掃除機の価格差は、突き詰めると3つに集約できました。順番に見ていきましょう。
ひとつ目が吸引力です。Paという単位で表され、数字が大きいほど床に張りついたゴミを引き剥がす力が強くなります。この8機種ではXiaomi S40Cが5,000Pa、Dreame L40s Pro Ultraが15,000Paでした。ただし、ルンバ105 Comboとパナソニック RULO miniは、吸引力の数値を公表していません。数字が無い=弱いという意味ではないものの、他社と比べにくいのは確かです。
ふたつ目が水拭きです。フローリングの皮脂汚れや食べこぼしの跡は、吸うだけでは取れません。水拭きが付くかどうかで、掃除機というより「床掃除の全部」を任せられるかが変わってきます。この8機種のうち水拭きに対応しているのは6機種で、Eufy C10とパナソニック RULO miniの2機種は吸引専用でした。
三つ目が自動ゴミ収集です。本体のダストボックスを、充電ドックが自動で吸い出してくれる仕組みになります。これが無いと、数日おきに自分でゴミを捨てる作業が残りました。8機種のうち標準で付いているのは5機種です。
| 見るところ | 入門機の傾向 | 上位機の傾向 |
|---|---|---|
| 水拭き | タンクの水でモップを湿らせる方式 | モップの自動洗浄と熱風乾燥までこなす |
| 自動ゴミ収集 | 無いか、別売りのことが多い | 標準搭載で紙パックが最大60日分もつ |

数字に出にくい3つも、先に見ておいてください
カタログの一行目には出ないのに、住んでみると効いてくる項目があります。マッピング方式、稼働時間、段差の3つです。
マッピングは、部屋の形を機械がどう覚えるかという話になります。この8機種のうち7機種はレーザー(LiDAR/LDS)を使っていて、部屋の間取りを線として測ります。例外がパナソニック RULO miniで、こちらは超音波センサーと赤外線センサーで障害物と段差を検知する方式でした。LiDARやカメラの記載はありません。
稼働時間は、意外にも公表している機種が少なめです。8機種のうち数字が出ていたのは3機種だけで、ECOVACS DEEBOT N20 PRO PLUSが最大300分、Dreame L40s Pro Ultraが最大180分、パナソニック RULO miniが最長80分(満充電・電池初期/20℃時)でした。広い家ほどここが効きます。
段差については、Xiaomi S40Cが最大20mm、Dreame L40s Pro UltraがEasyLeapシステムで最大40mmと明記していました。日本の住宅は敷居やドアの下枠に段差があるので、リビングだけで完結しないなら確認しておきたい項目です。
買う前に測っておくと後悔しない3つ
- 部屋と部屋の間にある段差の高さ(mm単位で)
- 家具の下に入れたい場所の高さ
- ドックを置ける壁際のスペース
まず1台を家に入れて試す2機種
ロボット掃除機を使ったことがない人が、いきなり10万円を出す必要はありません。この2機種は、レーザーで間取りを覚えて水拭きまでこなしながら、2万円台に収まっていました。
Xiaomi ロボット掃除機 S40C
19,600円前後の1台です。吸引力は5,000Paで、LDSレーザーナビゲーション(LiDAR)で間取りを測ります。水拭きは260mlのウォータータンクで対応し、水量は3段階に調整できました。段差は最大20mmまで乗り越えます。
この価格でレーザー式のマッピングと水拭きが両方載っているのは、率直に言って驚きました。本体は340×340×97mmで質量3.44kgです。
割り切られているのは自動ゴミ収集で、ドックにその機能はありません。520mlのダストボックスを自分で捨てる作業が残ります。稼働時間も公表されていないので、広い家で一度に回しきれるかは読めませんでした。
まず2万円未満でロボット掃除機の生活を試してみたい。その入口として、これ以上分かりやすい選択肢は見当たりません。
iRobot ルンバ 105 Combo
24,800円前後で、ロボット掃除機の代名詞であるルンバの入門機になります。ClearView LiDARで部屋をマッピングし、マイクロファイバーのモップパッドで水拭きにも対応しました。本体サイズは33.6×33.5×10.4cm、質量は約2.84kgです。
一方、吸引力の数値は公表されていません。ここは他社と横並びで比べられない部分なので、数字で納得したい人には引っかかると思います。
自動ゴミ収集についても、仕様表に「充電ステーションでの自動ゴミ収集無し」とはっきり書かれていました。別売のAutoEmptyステーションを足す前提になります。連続運転時間と段差の乗り越え高さも公表されていません。
それでも、修理やサポートの窓口が国内にあるブランドを選びたい人はいるはずです。安心料込みでこの価格だと考えると、納得のいく一台でした。
モップを洗う手間まで消す2機種
水拭きを任せていちばん残るのが、汚れたモップの後始末です。手で洗ってベランダに干す一手間が、掃除のたびに戻ってきます。この2機種は、その工程そのものを別々のやり方で消していました。
SwitchBot ロボット掃除機 K11+
価格は40,210円前後になります。本体の直径は24.8cmで、サイズが公表されているなかでは最も小さいボディになります。椅子の脚のあいだや家具の隙間に入りやすく、ワンルームでも置き場所に困りません。
吸引力は6000Paで、LDSレーザーSLAMでマッピングします。水拭きは使い捨てのモップシート方式なので、汚れたモップを洗う作業が発生しないのは地味に助かるところです。自動ゴミ収集も付いていて、ステーションはA4サイズに収まる大きさ、4Lの抗菌紙パックを使います。
小さいぶん、ダストボックスの容量は大型機より小さめになります。連続運転時間と段差の乗り越え高さは公表されていません。
家が広くない、でも機能は削りたくない。この条件だと、選択肢がかなり絞られます。そのなかでこの一台は強い候補になりました。
Dreame L40s Pro Ultra
99,800円前後の全自動機です。吸引力は15,000Pa(Vormaxモーター)で、8機種のなかで飛び抜けた数字でした。LiDARとDToFを組み合わせたナビゲーションで間取りを測り、EasyLeapシステムによって段差は最大40mmまで乗り越えます。
水拭きの完成度がこの機種の本題です。ステーションでの自動ゴミ収集に加えて、モップの自動洗浄、75℃の温水洗浄、そして熱風乾燥まで対応しました。汚れたモップを手で洗ってベランダに干す、あの一手間が消えます。稼働時間は最大180分、本体寸法は350×350×103.5mmでした。
価格については補足が要ります。表示されている価格はクーポンの適用を前提にしたもので、クーポンが終了すれば実勢価格は変わる可能性があります。買うタイミングによって条件が動く点は、頭に入れておいてください。
ここまで機械に任せられるなら、床掃除にかける気持ちの負担はかなり軽くなります。値段は張りますが、機能の一覧を見ると理由には納得できました。
ゴミ捨てから解放される2機種
ドックが本体のゴミを吸い出してくれると、数日おきのゴミ捨てが要らなくなります。この2機種はどちらも紙パックが最大60日分もつので、月に一度ドックを開ければ済む計算でした。
Anker Eufy Robot Vacuum Auto-Empty C10
価格は29,990円前後です。吸引力は4,000Paで、レーザーと赤外線を組み合わせたナビゲーションでマッピングします。最大の売りは自動ゴミ収集ステーションが標準で付くことで、3Lのダストバッグは最大60日分をためられました。
ここで正直に書いておきたいのが水拭きです。スペック表の「Mop Type」は「No」で、この機種は乾式の吸引専用になります。フローリングのべたつきまで任せたい人は、この一台では届きません。
連続運転時間と段差の乗り越え高さも、数字が出ていません。カーペットと床が混在する家では、店頭で実機を確認しておくと安全です。
床に落ちるのが主にホコリと髪の毛で、ゴミ捨ての回数だけ減らしたい。そういう家には、この割り切りがきれいにはまります。
Anker Eufy Robot Vacuum Auto-Empty C10
参考価格 29,990円前後
自動ゴミ収集ステーション込みで手間を減らしたい人向けの入門〜中位機
Roborock ロボット掃除機 Q7B+
34,800円前後。この記事のなかでも、機能のバランスがいちばん取れている一台だと思います。吸引力は8,000Paで、上位のECOVACS機と同じ数値でした。3万円台でこの数字が出るのは素直にすごいです。
LDSレーザーセンサーでマッピングし、280mlの水タンクで水拭きにも対応します。水量は3段階に調整できました。自動ゴミ収集ドックも付いていて、最大60日分をためられます。本体サイズは幅325×奥行327×高さ99mmでした。
弱点は情報の少なさで、連続運転時間と段差の乗り越え高さの数字が出ていません。ここは購入前に販売店へ確認しておいてください。
吸引力・水拭き・自動ゴミ収集の3つを全部そろえたうえで、価格は3万円台に収まります。予算を決めていないなら、まずこの一台を基準にすると比較が進みました。
ソファやベッドの下に入る薄さ
ロボット掃除機は、入れない場所を永久に掃除できません。家具の下のホコリを任せたいなら、性能表より先に本体の高さを見てください。
パナソニック ロボット掃除機 RULO mini(MC-RSC10)
価格は44,980円前後でした。本体は幅249×奥行249×高さ92mmで質量2.0kg、高さ92mmという薄さが最大の特徴です。ソファやベッドの下に入り込める高さかどうかは、暮らしはじめてから効いてきます。
センサーは超音波センサーと赤外線センサーで、障害物と段差を検知する方式でした。最長運転時間は80分(満充電・電池初期/20℃時)、最大稼働面積は約20畳と公式に明記されています。稼働時間を数字で出しているのは、8機種のうち3機種だけでした。
はっきり書いておくと、この機種に水拭き機能はありません。自動ゴミ収集ドックも無いので、ダストボックスは都度手動で捨てることになります。吸引力の数値も公表されていませんでした。
つまり、吸引に振り切った一台です。水拭きは自分でやるから、家具の下だけはしっかり入ってほしい。その希望に応える形をしています。
家じゅうを一度で回りきる稼働時間
二世帯や戸建てのように床面積があると、途中で充電へ戻る回数がそのまま待ち時間になります。稼働時間を公表している機種は、8機種のうち3つだけでした。
ECOVACS DEEBOT N20 PRO PLUS
69,800円前後。吸引力8000Paで水拭きに対応し、自動ゴミ収集も付いた構成になります。数字で効いてくるのは最大稼働時間300分で、これは8機種で最長でした。本体サイズは353×351×96mmです。
LiDAR(レーザー)センサーでマッピングするので、間取りを覚えて部屋ごとに走らせる使い方ができます。一度のスタートで家じゅうを回りきりたい、二世帯や戸建てのような広さがある家には、この稼働時間が効きました。
注意点として、段差の20mmという数字は公式ページの本文説明にあるだけで、スペック表の項目としては明記されていません。段差が多い家では、そこを確認したうえで判断してください。
吸引力と水拭きは中位機でも足りることがあります。それでも稼働時間だけは、広い家だと上位機でしか埋まりませんでした。

それでも人の手が残る場面を、正直に書きます
ロボット掃除機を入れても、掃除の仕事はゼロにはなりません。ここを期待しすぎると、届いた翌週にがっかりします。実際に残る作業を挙げておきます。
まず髪の毛です。ブラシに巻きついた毛は機械が自分で取れないので、定期的にハサミを入れてほどく作業が残ります。長い髪の人がいる家ほど頻度が上がりました。ダストボックスの網に絡んだ細かい毛も、指で取ることになります。
次に床に置いてあるモノです。ロボット掃除機は、床が見えている面積のぶんしか掃除できません。カバンや雑誌が転がっていると、そこは避けて通ります。買ったあとに床のモノを片づける習慣が要るのは、笑い話ではなく本当です。この点は床の見える面積で部屋を広く見せるという考え方とそのままつながります。
三つ目がコード類です。充電ケーブルやカーテンの紐は吸い込まれて巻き込まれます。止まって帰ってこないだけならまだしも、ケーブルを傷めることもあるので、走らせる前に持ち上げておくのが確実でした。
四つ目は段差です。段差の高さをスペック表に明記している機種は、この8機種でも2つでした。玄関の段差や敷居でつまずくと、その部屋には一生入れません。フロアが分かれる家では、階ごとに運ぶ手間も考えておいてください。
そして水拭きの限界も知っておくと安心です。ロボットの水拭きは、湿らせたモップで床をなでる動きになります。こびりついた汚れを削り取る力はないので、そこは今までどおり自分の手が要ります。毎日なでてもらうことで汚れをためない、という付き合い方が現実的でした。
外せない条件から、選ぶ順番を整理します
最後に、条件ごとの決め方をまとめておきます。
| 外せない条件 | 見るところ | この記事での候補 |
|---|---|---|
| まず1台を試したい | レーザーのマッピングと水拭きが入っているか | Xiaomi S40C/ルンバ 105 Combo |
| モップを洗いたくない | 使い捨てシートか、自動洗浄と熱風乾燥か | SwitchBot K11+/Dreame L40s Pro Ultra |
| ゴミ捨てをやめたい | 自動ゴミ収集ドックが標準で付くか | Eufy C10(水拭き無し)/Roborock Q7B+(全部入り) |
| 家具の下に入れたい | 本体の高さ | パナソニック RULO mini(高さ92mm) |
| 広い家を一度で回したい | 公表されている稼働時間 | ECOVACS N20 PRO PLUS(最大300分) |
いちばん多い失敗は、価格順に上から選んでしまうことだと思います。この8機種を並べると、44,980円のRULO miniには水拭きも自動ゴミ収集も無く、29,990円のEufy C10にも水拭きがありません。値段の順番と機能の順番は一致しないのです。
だから先に、自分の家で外せない条件を1つだけ決めてください。フローリングのべたつきが気になるなら水拭き、ゴミ捨てが面倒なら自動ゴミ収集、家が広いなら稼働時間、家具の下に入れたいなら本体の高さ。その1つを満たす機種だけに絞ると、8機種はだいたい2つか3つまで減ります。
迷って動けなくなったときは、吸引力・水拭き・自動ゴミ収集を3万円台でそろえたRoborock Q7B+を基準に置いてみてください。そこから、何を足したいか、何を削れるかで上下に動かすと決めやすくなります。
ロボットが入れない机の下や車の中は、手で持てるほうが早く終わります。ハンディ掃除機は吸引力より重さで使い続けられるかが決まるので、8台を重さと水洗いの可否から並べました。
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