棚に並んだビタミンAのサプリを裏返すと、3,000mcg、300μg、7mg、8,000μg、1,000IUと、単位がばらばらに書かれています。同じ栄養素の話をしているはずなのに、どれが多くてどれが少ないのか、パッケージの数字を見比べただけでは見当がつきません。
先に肝心なところをお伝えします。ビタミンAのサプリは大きくレチノール型とβカロテン型に分かれていて、摂りすぎの上限が問題になるのはレチノール型のほうです。この2つを同じものとして扱うと、要らない心配をしたり、逆に見るべき数字を見落としたりします。
今回は6点を選び、1日あたりに入る量と公式の注意書きを、各社の表記のまま並べました。単位はこちらで換算していません。mcgとμgとmgとIUが混ざったままで読みにくい部分もありますが、勝手にそろえると別の物質どうしを同じ土俵に乗せることになります。
紹介する順番は、レチノール型の2点、βカロテン型の3点、噛んで摂る肝油のグミ1点です。最後の一覧まで、この順番は動かしていません。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
上限の数字は、厚生労働省の資料にはっきり書かれています
出典は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(令和6年10月)です。ビタミンA各論のp.176「3-2-2 耐容上限量の策定方法」に、次のように書かれています。
「成人では肝臓へのビタミンAの過剰蓄積による肝臓障害を指標にし、最低健康障害発現量を13,500μgRAE/日とした。不確実性因子を5として耐容上限量は2,700μgRAE/日とした。」
成人と高齢者に共通の数字として示されたものです。13,500という数字を不確実性因子5で割って2,700にした、という組み立てまで公開されているので、どこから来た数字なのかを読み手が自分で追えます。
同じページには、βカロテンについての書き分けもあります。「βカロテンの過剰摂取によるプロビタミンAとしての過剰障害は…知られていないので、耐容上限量を考慮したビタミンA摂取量(レチノール相当量)の算出にはプロビタミンAであるカロテノイドは含めないこととした。」と書かれています。
上限の計算に入る型と、入らない型が分かれている、ということです。レチノール型とβカロテン型は別ものという題の意味は、ここにあります。βカロテンの数字が桁として大きく見えても、レチノールの数字と同じ物差しでは読めません。
紹介する6点のうち、1点だけ先にお伝えしておきたいものがあります。Nature’s Wayは1ソフトジェルあたり3,000mcgで、上に引いた2,700μgRAE/日という数字を1粒で上回ります。飲んではいけない、という話ではありません。ただ、毎日1粒ずつという前提で買うと資料に書かれた線を越える設計なので、そこは買う前に知っておきたいところです。

6点の1日あたりの量を、公式の表記のまま並べました
表に入れたのは3つだけです。商品名と、1日あたりの表記と、実売の目安。飲む頻度や注意書きは、このあとの各論で1点ずつ書いていきます。
| 商品 | 1日あたりの表記(公式のまま) | 実売の目安 |
|---|---|---|
| Nature’s Way ビタミンA 3,000mcg | ビタミンA 3,000mcg(10,000 IU)/1ソフトジェル | 1,220円前後 |
| 日本機能性医学研究所 AD1000 | ビタミンA 300μg(1,000IU)/1カプセル・目安2〜4カプセルで600〜1,200μg | 6,480円 |
| DHC 天然ビタミンA 30日分 | β-カロテン 7mg/1日1粒 | 1,566円 |
| ファンケル カロテンMix 30日分 | ベータカロテン 7.2mg ほか6種のカロテノイド/1日1粒 | 1,183円前後 |
| サンセリテ札幌 プロビタミンA 30日分 | β-カロテン 8,000μg/1粒 | 1,350円前後 |
| UHAグミサプリKIDS 肝油 20日分 | ビタミンA 600μg/1日5粒 | 1,010円前後 |
数字だけ眺めると、レチノール型のほうが小さく見えるはずです。300μgと7mgを並べれば後者が大きく見えますが、mgとμgでは桁が違ううえに、そもそも中身が別の物質です。そのため、ここでは換算をしていません。
レチノール型の2点は、1日量の作りがまるで違います
Nature’s Way ビタミンA 3,000mcg 100粒 ソフトジェルは、1ソフトジェルに「3,000 mcg」と表示されています。同じ製品が「Vitamin A – 10000 IU – 100 Softgels」というIU表記でも流通していて、公式が両方の単位を併用している形です。IU表記が分かりにくくてμgでそろえて考えたい人には、mcg基準の表示のほうが読み取りやすくなります。
注意書きについては、出どころを書き分けておきます。米国の複数の正規販売店の商品ページに「妊娠中・妊娠を希望する場合は使用不可、授乳中や服薬中は医師に相談」という趣旨の記載があり、内容は複数のソースで一致していました。ただしブランドの公式ページ自体は直接取得できず、一言一句そのままの引用としては確認しきれていません。公式そのものだとは名乗らずに、複数の販売店にそういう記載があった、というところまでにしておきます。
100粒入りで、実売の中心は1,220円前後でした。1粒あたりの負担は6点のなかでも軽いほうです。飲む頻度を自分で落とせる人、単位で迷いたくない人に向く1本になります。
粒の量を小さく作って粒数で調整させる、という逆の考え方をとっているのが日本機能性医学研究所のAD1000です。1カプセルにビタミンA 300μg(1,000IU)とビタミンD 1,000IUが入り、公式の目安は「1日2〜4カプセル」。そのときのビタミンAは600〜1,200μg(2,000〜4,000IU)になります。
注意書きが具体的なところも、この製品の性格をよく表しています。運営元のmdfood.jpには「妊娠を予定されている方、疾病などで治療中の方や妊娠中の方がご利用になる場合には、事前に医師にご相談ください。」「5カプセル以上を長期摂取する場合は専門家にご相談ください」「耐容上限量を超える量を摂取する際もしくは18歳未満の方が使用する際は、専門家の指導を必ず仰いでください。」と書かれています。耐容上限量という言葉が公式ページに出てくるのは、今回の6点でここだけでした。
6点のなかでは高い部類で、実売は6,480円です。ほかの5点が1,000円台なので、ここだけ価格の枠が違います。ただし120カプセル入りで、目安どおりに2〜4カプセルずつなら30〜60日分という計算になるため、1日あたりで見ると印象は少し変わってきます。ビタミンDも一緒に足したい人、ビタミンAを一度に入れたくない人向けです。
日本機能性医学研究所 AD1000(ビタミンD 1,000IU & ビタミンA 1,000IU/cap)120カプセル
参考価格 6,480円前後
ビタミンAを一気に入れたくない人。ビタミンDも一緒に足したい人
βカロテン型の3点は、量と配合の広さで分かれます
ここからの3点は、厚労省の資料が上限の計算に含めないと書き分けた側の型です。その一点だけでも、レチノール型より気楽に選べます。
DHC 天然ビタミンA 30日分は、1日1粒目安で「β-カロテン7mg」と表示されています。ビタミンAとしてのμgRAE換算値は、公式ページには出ていません。品番2311、1粒330mgの30粒入りで、原材料はオリーブ油やデュナリエラカロテンなどです。
公式の注意書きは「薬を服用中あるいは通院中の方、妊娠中の方は、お医者様にご相談の上お召し上がりください。」の1文でした。なお「体内で必要量だけビタミンAになる」という説明は、DHCのこの商品ページには見当たりません。よく聞く言い回しですが、どこに書いてあるかは商品ごとに違います。
公式価格は1,566円で、実売もこの前後に収まります。量の管理が不安で、まずβカロテンの形から始めたい人の入口になります。
同じβカロテン型でも、ファンケル カロテンMix 30日分は幅の取り方が違います。公式の表記をそのまま引くと、1日1粒で「ベータカロテン:7.2mg、アルファカロテン:1.4mg、リコピン:4mg、ルテイン:6mg、ゼアキサンチン:0.4mg、ベータクリプトキサンチン:20μg」。カロテノイドを6種類まとめた設計で、緑黄色野菜が足りていない自覚がある人には、この広さが効いてきます。
一方で、妊娠中・授乳中に関する注意書きは、楽天のファンケル公式ショップ・fancl.co.jpの製品ページ・原材料表示ページのいずれにも見当たりませんでした。「体内で必要量だけビタミンAになる」という説明も、確認したページには載っていません。アレルゲンはごまです。
実売は1,183円前後です。βカロテンに加えて、ルテインやリコピンまで一度に足したい人はこちらです。
量で選ぶなら、サンセリテ札幌 健究室 プロビタミンA(β-カロテン)30日分になります。公式サイトに「1粒/日」「β-カロテン:8,000μg(1粒あたり)」と明記されていて、販売ページでは8mgと併記されています。DHCの7mg、ファンケルの7.2mgと並べると、βカロテン型3点のなかでいちばん大きい数字です。
この記事の題の前提になっている説明を、公式に書いている唯一の1点でもあります。「プロビタミンAは、必要な時に必要な分だけ体内でビタミンAに変換されます」「ビタミンAはカロテンより換算。カロテンは、体内で必要量だけがビタミンAに変換されます。」と公式ページにあります。DHCとファンケルには同じ説明が見当たらなかったので、この差は書いておきたいところでした。
注意書きは「薬を服用中の方、通院中の方、妊娠・授乳中の方は、お医者様とご相談の上、お召し上がりください。」です。公式価格は30日分1,350円、定期なら1,242円。実売の中心は1,350円前後でした。Yahoo!ショッピングには出品が見当たりませんでした。

噛んで摂る肝油のグミは、子ども向けに作られています
UHA味覚糖 UHAグミサプリKIDS 肝油 20日分は、6点で唯一のグミです。1日5粒を目安に、ビタミンA 600μg、ビタミンD 4.5μgと表示されています。この600μgという表示は、先に引いた耐容上限量2,700μgRAE/日より小さい数字です。
注意書きは、のどに詰まらせないための内容が中心になります。「のどにつまらせないよう1粒ずつよく噛んでお召し上がりください。お子様が上手に噛みくだき、飲み込めるようになるまでは、必ず見守ってあげてください。」「奥歯が生えそろうまで食べさせないでください。」と書かれています。何歳以上という数値での対象年齢表記は、確認したページには見当たりませんでした。判断の目安は、奥歯が生えそろっているかどうかに置かれています。年齢で線を引いていない設計なので、そこは買う前に押さえておいてください。
妊娠中に関する注意書きも、確認した2ページには載っていませんでした。ブルーベリーヨーグルト味とストロベリーヨーグルト味のアソートで110g、100粒入りです。実売の中心は1,010円前後でした。錠剤やカプセルが苦手な人、子どもと一緒に続けたい人に向きます。
買う前に見ておきたい、6点それぞれの弱いところ
弱点も正直に書きます。Nature’s Wayは1粒3,000mcgで、耐容上限量として示された2,700μgRAE/日を1粒で上回る設計です。毎日1粒という飲み方を前提にする人には合いません。AD1000は1カプセル300μgと控えめな代わりに、目安の2〜4カプセルを飲むとビタミンDの量も比例して増えるため、ビタミンAだけを単独で増やしたり減らしたりしにくい作りになっています。価格が6,480円と、ほかの5点から離れている点も見ておいてください。
βカロテン型の3点にも、弱いところはそれぞれあります。DHCはβカロテン主体なので、レチノール型のように入れた量がそのまま血中のビタミンAになるわけではなく、体内での変換に依存します。ファンケルは6種のカロテノイドを配合する分、1粒あたりのベータカロテンが7.2mgと、サンセリテ札幌の8mgよりやや少なめです。そのサンセリテ札幌も、量が多いぶんβカロテン型のなかでは価格が上がります。
UHAのグミは子ども向けの設計で、奥歯が生えそろうまでは食べさせられません。年齢そのものの表記が公式に見つからなかったところも、あわせて覚えておいてください。
迷ったときの決め方
- 上限の話を気にせず続けたいなら、βカロテン型の3点から
- レチノール型を選ぶなら、1日量と飲む頻度をセットで決める
- 妊娠中・授乳中・服薬中は、型にかかわらず先に医師へ相談する
- 錠剤やカプセルが苦手なら、剤形から選んでかまいません
どれを選ぶかは、上限の線をどう扱うかで決まります
6点を通して見ると、選び方はそれほど複雑ではありません。上限の数字を気にせず続けたいなら、βカロテン型の3点から選ぶのが素直です。量をしっかり入れたいならサンセリテ札幌、幅を広げたいならファンケル、まず試すならDHCという並びになります。
レチノール型を選ぶなら、1日にどれだけ入るかを自分で決められるかどうかが分かれ目です。粒数で調整する前提のAD1000と、1粒で線を越えるNature’s Wayとでは、必要になる注意の量が違ってきます。子どもと一緒に続けたい家庭には、噛んで摂れるUHAのグミという選択肢もあります。
サプリを1つ足すときは、すでに飲んでいるものとの重なりも見ておいてください。1日あたりの量と値段で比べる考え方は亜鉛サプリのおすすめでも同じように書いています。肌の調子を軸に選びたい人はニキビ・肌荒れ対策のインナーケアサプリ、塗るほうのレチノールが気になる人はたるみ毛穴に使うレチノールの選び方もあわせてどうぞ。
※本記事はプロモーションを含みます

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