くせ毛のメンズ髪型を調べている人が本当に困っているのは、鏡の前ではなく朝の時間だと思います。寝癖なのか、もともとのうねりなのか、昨日の乾かし方が下手だったのかも分からないまま、水で濡らして、ドライヤーを当て直して、それでも夕方には元の形へ戻っているはずです。僕もくせ毛なので、この往復にはうんざりするほど覚えがあるほうです。
先に結論から書きます。くせ毛の髪型は、長さを決めた時点でほとんど決まります。同じうねりでも、短く刈り上げれば「動き」に見えるし、中途半端に伸ばせば「まとまらない毛」に見えるのです。型やパーマの前に、まず長さを選び直すほうが朝は短くなります。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
くせ毛のメンズ髪型は、長さを決めれば朝が短くなる
くせを扱う方向は、大きく三つしかありません。短くして散らす、中間の長さで束にして流す、長さを残してそのまま活かす——この3方向です。型の名前でいうと、順にツーブロックショートやベリーショート、ミディアムマッシュ・センターパート・七三の流し、ウルフやレイヤーを多めに入れたミディアムです。この三つは仕上げに使うものも、乾かし方も、別の作業になります。
短くする方向は、うねりが出る前に毛が終わる長さにしてしまう考え方です。ツーブロックショートか、それより短いベリーショートがここに入ります。サイドを刈り上げてトップだけ残すと、残ったうねりは「はねている毛」ではなく「動いている毛」として読まれます。くせが消えるわけではありません。長さが足りないぶん、うねりが一周しきらないだけです。
中間の長さは、いちばん人が多くて、いちばん失敗も多くなります。ミディアムマッシュ、センターパート、七三の流しがこの帯です。うねりが一周してしまう長さなので、放っておくと毛が四方に散ります。ここは散らすのではなく、流す向きを一方向に決めて、束にまとめてしまうほうが早いです。
長さを残す方向は、くせを欠点として扱うのをやめる選択です。ウルフや、レイヤーを多めに入れたミディアムがこの方向になります。もともとカールが出るタイプなら、伸ばしたほうが毛先が落ち着いて見えることもあるでしょう。かわりに、乾かし方とスタイリング剤の質感がそのまま出ます。
| 長さの方向 | 朝にやること | 向いているくせの出方 |
|---|---|---|
| 短く刈り上げる(ツーブロックショート) | 根元から乾かして全体を散らす | 細かく強いうねりが出る |
| 中間の長さ(マッシュ・センターパート) | 流す向きを決めて束にまとめる | 大きな波になってふくらむ |
| 長さを残す(ウルフ・レイヤーミディアム) | 毛先だけ動きを足す | ふくらむよりカールとして落ちる |

長さが決まると、買うものも決まります。ここから先は、三つの方向それぞれに合う仕上げの話です。
短くして散らす長さ ─ ツーブロックショートでうねりを動きに変える
刈り上げる長さでいちばん効くのは、実はスタイリング剤ではなく乾かし方です。タオルで水気を取ったあと、根元に指を入れて頭皮を擦るように動かしながら、風を上から当てます。毛先を狙って乾かすと、うねりが伸びずに固まったまま乾いて、あとから何を付けても直りません。
根元が乾いたら、最後に冷風を当てて形を止めます。温風のまま終わると、頭が冷えていく途中で毛が動いて、家を出るころには別の形になってしまうのです。ここまでで、朝の直しはかなり減ります。
仕上げに何を置くかは、質感で決まります。短く散らす型は、ツヤが出るほど毛束が寝て、動きが「寝癖」寄りに見えるのが難点です。だからこの長さではマットな質感を選びます。マンダムのギャツビー ムービングラバー エクストリームマット 80g は、ドラッグストアで手が届く価格帯のマット系の定番です。
注意もあります。まず、マット仕上げなのでツヤは出ません。濡れたような質感が好きな人には物足りないはずです。それから、ムービングラバーはシリーズが入れ替わっていて、以前あったグランジマットは現行のラインナップから外れました。あの質感を使っていた人には、このエクストリームマットがいちばん近い乗り換え先です。買うときも、同じ名前で15gの持ち歩き用サイズや、複数の質感から選ばせる形式の出品が混ざります。80gの単品を掴んでいるか、注文の直前に一度確かめてください。
それでも、サイドを短く落として、トップのうねりを散らして動かす型に当てるなら、質感の方向は合っています。値段の面でも最初の一個にしやすい枠です。
マンダム ギャツビー ムービングラバー エクストリームマット 80g
参考価格 930円前後
予算重視です。サイドを刈り上げて短くし、くせを散らして動きに変える人に当てる枠
中間の長さで束にして流す ─ マッシュ・センターパートの夕方対策
中間の長さは、朝の完成度より夕方の残り方で選びます。散らす型は崩れても「散らかった」で済みますが、流す型は崩れると向きが消えて、ただ膨らんだ頭になります。ここだけはホールドを優先したいところです。
流し方は単純で、乾かす段階で分け目と向きを作ってしまいます。根元を起こしてから、流したい側へ引っぱりながら風を当ててください。乾ききってから手で寄せても、根元が反対を向いていれば戻ります。仕上げのワックスは、その向きを固定するために使うもので、ここで向きを作ろうとすると量が増えて重くなります。
この枠に置きたいのがオーシャントリコのヘアワックス オーバードライブ 80g です。1品目と同じマット系ですが、公式のスペックはツヤ感なし・セット力★4・束感★4で、散らすためではなく向きを固定するために振ってあるマットハードのワックスです。重ね付けしても重くなりにくいと説明されている質感なので、量を足しながら束を作っていく使い方と相性がよくなります。夕方まで形が崩れにくい方向を求めるなら、ここが中心になります。
引っかかるのは値段と、買うときの取り違えです。ドラッグストアのワックスからは一段上がります。そして通販では、同じ検索語で詰め替えが上位に出てきたり、複数の質感から選ぶ形式のリスティングや、まとめ買いのセットが並んだりします。さらに旧処方とリニューアル版が同時に売られていて、商品名に「N」やリニューアルの表記が無いとどちらか分かりません。検索すると詰め替え(1,595円)が上位に出ますが、本体は1,980円が目安です。本体か、80gか、どの処方か。この三つを見てから注文ボタンを押してください。
毎朝ほぼ同じ形にしたい、夕方の写真で崩れていてほしくない——そういう優先順位でミディアムを流している人には、ここが再現しやすい枠です。

長さを残して、ウルフやレイヤーミディアムでくせをそのまま使う
伸ばす方向を選ぶと、スタイリングの仕事が変わります。固めることではなく、毛先の乾いた感じを消して、束を数本作るだけです。ここで固めるタイプを使うと、カールが板になって、動いていない塊が肩の上に乗ります。
だから選ぶのはツヤと柔らかさの側です。ザ・プロダクトのヘアワックス 42g は、自然由来の原料だけで作られていることを打ち出している製品で、体温で溶けて薄く伸びるタイプです。手のひらでしっかり溶かしてから、毛先と表面だけをすくうように付けると、束感とツヤが同時に付きます。なお、USDAオーガニック認証を受けているのはシアバターとアロエベラという原料の一部で、製品そのものが認証を受けているわけではありません。ここは公式の書き方に合わせて読んでおくのが正確です。
弱点もはっきりしています。42gで2,000円台と単価が高く、たっぷり使う人には向きません。公式の税込価格は2,178円で、これを大きく下回る出品は非正規の可能性があると公式が注意喚起しているので、正規取扱店で買ってください。キープ力は弱いので、立ち上げたり、強く固定したりはできません。体温で溶けるということは夏場も溶けるということで、付けすぎるとベタつきます。香りの種類が複数ありますが、それぞれ別の品番で価格帯も違い、ダマスクローズのように限定として扱われているものもあるのです。同じ商品名だから同じ値段だろう、と思って買うとずれます。
前髪まで伸ばしてくせをそのまま形として使いたい、固めずに毛先の束とツヤだけ足したい——そういう仕上げを狙う人には、この枠が合います。
ザ・プロダクト(product)ヘアワックス 42g
参考価格 2,178円前後
長さを残す上位です。前髪まで伸ばしてくせをそのまま活かす人に当てる、ツヤと自然な束感の枠
付ける順番を変えるだけで、同じ量でも仕上がりが変わる
三つの枠のどれを選んでも、付け方の骨格は共通になります。くせ毛でワックスがうまく効かないという相談は、量の問題ではなく順番の問題であることが多いです。
まず、手のひらで完全に伸ばします。指の間まで薄く広がって、手のひらが白っぽくならなくなるまで。ここが甘いまま髪に触ると、最初に触れた一束だけが固まって、残りにはほとんど付きません。くせ毛は毛の表面がうねっているぶん、塊のまま乗った剤が余計に目立ちます。
次は、後頭部と襟足からです。前髪から付ける人が多いのですが、手にいちばん剤が残っている状態で前髪に触ると、そこだけ重くなって割れます。後ろ、横、トップ、最後に残った手で前髪。この順番にすると、前髪は自然と薄付きで仕上がるはずです。
最後は、握らずに揉みます。上から押さえると根元が潰れて、うねりだけが横に逃げます。毛束を下から持ち上げて軽く握り、指を離してください。散らす型ならここで指を細かく動かし、流す型なら向きに沿って一方向へ通します。長さを残す型は、毛先だけを摘まむ程度で終わりです。
付け方でよくある三つの失敗
- 手のひらで伸ばしきる前に髪へ触っている
- 前髪から付けて、いちばん濃いところを目立つ場所に置いている
- 上から押さえて根元を潰し、うねりを横に逃がしている
湿気の日と、雨の日にやること
くせ毛の敵は、時間ではなく湿気です。朝きれいに決まっていたのに昼に膨らむ日は、たいてい外の湿度が上がっています。ここで打てる手は多くありませんが、二つだけ効きます。
ひとつは、朝の段階で乾かしきること。半乾きのまま出ると、髪の中に残った水分が形を戻す方向に働きます。もうひとつは、その日はホールドの強い側へ寄せること。長さを残す型の人でも、雨の日だけは束を作る方向のワックスに持ち替えると、膨らみ方が変わります。
逆に、湿気の日に量を増やすのは悪手です。重くなって根元が潰れ、うねりが横に広がるだけになります。同じ量のまま、質感だけを変えます。これが現実的な対処です。
ワックスの前に、乾かし方とオイルで減らせる分がある
ここまで三つの枠を書きましたが、実際に朝の時間を削るのは、ワックスより前の工程です。濡れた髪をタオルで擦って、半乾きで放置して寝る——この流れが残っているうちは、何を付けても同じところに戻ります。
夜のうちに根元まで乾かして、乾かす途中でオイルを一度挟むと、翌朝のふくらみ方が変わります。ただしオイルは軟毛と剛毛で選ぶものが逆になるので、量を間違えると重くなるだけです。ここはヘアオイルを何のために使うのかを先に決めてから買ったほうが早いです。
くせは扱いやすくなるだけで、無くなるわけではない
ひとつはっきりさせておきます。ワックスもオイルも化粧品で、髪をまとまりやすくしたり、ツヤを与えたりするものです。くせそのものが治ったり、うねりが無くなったりはしません。長さを変えるのはカットの仕事、その日の形を保つのがスタイリング剤の仕事、と分けて考えると、買い物で失敗しにくくなります。
そのうえで、どうしても真っすぐにしたい日はあります。撮影がある日、久しぶりに人に会う日。その用途だけは道具が別で、僕は結局アイロンに落ち着きました。頻度と髪の量で選ぶものが変わるので、くせ毛でストレートアイロンを選ぶときの基準は別の記事にまとめています。
軟毛寄りのくせ毛は、選ぶワックスが変わる
同じくせ毛でも、毛が細くて柔らかい人は話が別です。ホールド重視のワックスを付けると、重みで根元から潰れて、うねりだけ残って高さが消えてしまいます。この場合は固める力より、軽さと立ち上がりで選びます。
髪質から選び直すときに読むもの
- 軟毛メンズのワックスの選び方細くて柔らかい髪がぺたんこになるときの基準
- クレイ系のホールドを試した記録軽さを保ったまま固定したい人向け
美容室では「長さ」ではなく「どう扱いたいか」を伝える
最後に、注文の仕方についてです。くせ毛の人が写真を見せて失敗するのは、写真の人のくせと自分のくせが違うからです。同じ長さに切っても、うねりの出方が違えば別の頭になります。
伝えるべきは、三つの方向のどれを選んだか。散らしたいのか、流したいのか、そのまま活かしたいのか。そのうえで「朝は乾かしてワックスだけ」「夜しか乾かす時間がない」といった生活の条件を足すと、担当者は長さを決めやすくなります。
もうひとつ、いちばんくせが強く出る場所を先に見せてしまうのも効きます。僕の場合は襟足と、こめかみの上。ここが暴れることを前提に切ってもらえるかどうかで、その後しばらくの朝が変わります。
長さを決め直すところから
くせ毛の髪型で消耗する朝は、たいてい「今の長さに合っていないことをやっている」朝になります。散らすべき長さで流そうとしている、流すべき長さで放置している、伸ばしているのに固めている——だいたいこのどれかです。
次に美容室へ行くときは、なりたい写真を見せる前に、短くするのか、流すのか、伸ばすのかを自分の中で決めてから座ってみてください。仕上げに置くものは、その方向が決まってからで間に合います。
くせ毛まわりで、一緒に読むと早いもの
- くせ毛のシャンプーは3本で足りる|朝のうねりを扱いやすくする選び方うねりに効くのは洗浄成分より水分
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