買い替えを考えるきっかけは、たいてい「まだ形はきれいなのに卵がくっつく」瞬間です。これはフッ素樹脂加工が寿命を迎えた合図で、壊れたわけでも不良品でもありません。ところが鉄のフライパンでは、同じ「くっつく」が使い込みの入口になります。名前は同じフライパンでも、寿命という言葉の意味が素材ごとに違っているのです。
だから最初に決めるのは、サイズでも価格でもなく素材だと考えています。フッ素樹脂加工は買い替えを前提にした道具で、鉄は手をかけて長く付き合う道具です。ステンレス多層とセラミックはその中間にあり、得るものと失うものがそれぞれ違います。ここを取り違えると、高い鍋を買ったのに手入れが続かず、戸棚の奥にしまい込む結果になりました。
この記事では、楽天市場で在庫と価格を確かめた11枚を素材ごとに並べていきます。いちばん安いもので2,508円前後、いちばん高いセットで12,432円前後でした。同じ棚に並んでいても、選び方の物差しは素材ごとに切り替える必要があります。
先にひとつ断っておきます。フッ素樹脂加工の鍋を「一生くっつかない」とは書きません。メーカー自身がそういう案内をしていないからで、そこを盛って書いた記事ほど、買ったあとの落差が大きくなります。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
フッ素樹脂・鉄・ステンレス、寿命の考え方が三つに分かれます
フッ素樹脂加工は、鍋の表面にある塗膜が食材とのあいだに入り、こびりつきを抑える仕組みです。この塗膜は使うほど少しずつ摩耗しますから、性能のピークは買った日で、そこからゆっくり下がっていきます。今回の11枚のうち6枚がこの系統に入りました。値段が抑えられているのは、いずれ買い替える前提の道具だからです。
ここで大事なのは、劣化を欠陥と混同しないことでしょう。メーカーも永久にくっつかないとは案内していません。だから安いフッ素樹脂の鍋を「すぐダメになった」と嘆くより、最初から交換の周期を織り込んで買うほうが、気持ちがずっと楽になります。
鉄はまったく逆の考え方です。落ちる塗膜が無いので、劣化という言葉があまり当てはまりません。かわりに油をなじませ、水気を残さないという手入れが毎日ついてきます。買ってすぐが最高で、あとは下っていくのがフッ素樹脂。使いながら上げていくのが鉄。この違いが、値段より先に効いてきます。
ステンレス多層は、コーティングを最初から持ちません。そのぶん摩耗して落ちるものが無く、長く使う前提で設計されています。ただし予熱を怠ると焦げ付きますから、フッ素樹脂の鍋と同じ感覚では扱えません。セラミックコーティングは、フッ素樹脂とは別の膜で似た役割を担う素材です。こちらも消耗品にあたり、寿命の考え方はフッ素樹脂側に近いところにあります。
もう一つ、素材とは別の軸として、深型のマルチパンや取っ手が外れるタイプがあります。これは寿命ではなく、収納と用途の話です。コンロが一口しかない、あるいは戸棚が浅いといった事情があるなら、この軸を優先しても構いません。

対応熱源とサイズ・重さを、買う前に突き合わせます
素材を決めたら、次に見るのは熱源です。今回の11枚のうち2枚は、IHでは使えません。サーモスのデュラブルは公式に電磁調理器での使用不可を明記していますし、ティファールのロイヤルブルー・インテンス28cmの単品もガス火専用と表記されています。
重さも毎日効いてきます。26cmクラスで比べると、公表値は約0.5kgから約900gまで開きがありました。紙の上では小さな差に見えるのですが、片手で振る動作を毎日繰り返すと体感はかなり変わります。
サイズは家族の人数より、コンロとシンクの実寸で決めるほうが失敗しません。28cmは二人分をまとめて焼けますが、五徳からはみ出したり洗いにくかったりする例もありました。下の表に、11枚のサイズと重さ、対応熱源をまとめています。
| 製品名 | サイズと重さ | 対応熱源 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ ダイヤモンドグレイス | 26cm・約900g | ガス火とIH |
| サーモス デュラブル | 26cm・約0.5kg | ガス火専用(IH不可) |
| パール金属 ブルーダイヤモンドコート | 28cm・0.691kg | ガス火とIH |
| パール金属 マルチパン 深型 | 26cm・重量の記載なし | IHとガス火 |
| ティファール ロイヤルブルー・インテンス | 直径29.7cm・676g | ガス火専用(IH不可) |
| ティファール IHハードチタニウム セット6 | 22cmは615g/26cmは893g | IHとガス火 |
| 柳宗理 マグマプレート 鉄 | 25cm・重量の記載なし | IHとガス火 |
| ビタクラフト スーパー鉄 | 26cm・1kg以下 | ガス火とIH |
| 宮崎製作所 ジオ・プロダクト ソテーパン | 21cm・1.8L・重量の記載なし | IH対応 |
| フィスラー カターニャ | 24cm・重量の記載なし | IHとオーブン |
| グリーンパン スマートシェイプ | 24cm・750g | ガス火とIH(100V/200V) |
表で「重量の記載なし」としたものは、メーカーが数値を公表していない箇所です。推測で数字を置くより、そのまま記載なしと書くほうが誠実だと考えました。店頭で持てるものなら、一度持ってから決めてください。
三千円前後で始める、フッ素樹脂加工の3枚
まずは価格を抑えた3枚から見ていきます。いずれもフッ素樹脂塗膜加工で、傷んだら入れ替える前提の道具です。ここに高すぎる期待をかけないことが、結果としていちばん満足度を上げてくれます。
アイリスオーヤマ ダイヤモンドグレイス フライパン 26cm
引っ越しのたびにガスとIHが入れ替わる暮らしなら、両方の熱源で使えるものが安全です。アイリスオーヤマのダイヤモンドグレイスは26cmで、ガス火とIHの両対応と公表されています。重量は約900g、底の厚さは4.5mm、本体はアルミニウム合金で、はり底にクロム16%のステンレス鋼を貼った構造でした。
内面はふっ素樹脂塗膜加工、外面は焼付け塗装と記載があります。深型なので、汁気の出る炒め物でも縁からこぼれにくいのが助かりました。食洗機の可否や空焚きへの耐性については記載を確認できなかったので、ここは「不明」と受け止めておくのが安全です。
約900gは今回の中で軽いほうではありませんが、底が厚いぶん火の当たりは穏やかになります。最初の一枚として両熱源で使えるものを探しているなら、ここから見ていくのが早いでしょう。
サーモス デュラブルシリーズ フライパン 26cm
手首が痛くなるという声を、フライパンの相談ではよく聞きます。サーモスのデュラブルシリーズは公表重量が約0.5kgで、今回の11枚ではもっとも軽い一枚でした。26cmという実用サイズのまま片手で振れるので、鍋を動かす料理では差がはっきり出ます。
本体はアルミニウム合金、取っ手はフェノール樹脂、内面はふっ素樹脂塗膜加工で外面は焼付け塗装と公表されています。ただし公式には「電磁調理器(IHクッキングヒーターなど)では使用不可」と明記されていました。IHのキッチンでは選べません。
ここを読み飛ばすと、届いた日に使えないという事故になります。ガスコンロを使っていて、とにかく軽いものが欲しいという条件なら、この価格帯では有力な一枚です。
パール金属 デリッシュキッチン ブルーダイヤモンドコート フライパン 28cm
価格から入るなら、今回いちばん安いのがこの一枚でした。パール金属のブルーダイヤモンドコートは28cmで2,508円前後、重量は0.691kgと公表されています。28cmという大きさのわりに軽く仕上がっていて、持ったときの印象は数字よりも軽いほうでした。
本体はアルミニウム合金、はり底はステンレス鋼、取っ手はフェノール樹脂で耐熱温度は150℃と記載があります。ガス火とIHの両方に対応し、生産国は中国と表記されていました。28cmは二人分の焼きそばや、鶏もも肉を広げて焼くときに効いてきます。
ダイヤモンド粒子入りのコーティングも消耗品であることに変わりはありません。消耗品と割り切り、傷んだら入れ替えるという使い方に、いちばん素直に合う価格帯です。
パール金属 デリッシュキッチン ブルーダイヤモンドコート フライパン 28cm
参考価格 2,500円前後
11点中もっとも安い1本。ガス・IH両対応で28cmとやや大きめ、最初の1本にしやすい
取っ手が外れる・深型になる、使い回し前提の3枚
炒める鍋と煮る鍋を別々に出すのが面倒になってきたら、次の3枚が候補に入ります。素材はいずれもコーティング系ですが、選ぶ理由が寿命ではなく収納と用途に移るのが特徴でした。ここは価格よりも、キッチンの物理的な事情で決まります。
パール金属 マルチパン 深型26cm(取っ手が取れる)
深さが変わるだけで、鍋の使いみちはずいぶん広がります。パール金属のこのモデルは深型26cmで、取っ手が取れる仕様です。内面は3層コーティングのブルーダイヤモンドコート、本体はアルミニウム合金で、はり底にステンレス鋼を使っています。
IH対応でガス火にも使えますから、熱源で悩む必要はありません。取っ手を外せばそのまま冷蔵庫に入れられますし、重ねて収納もできます。重量は公表されていないので、そこは店頭で確かめてください。
短所も書いておきます。専用ハンドルの脱着には少し慣れが要りますし、コーティングがあるぶん空焚きは想定されていません。それでも、炒める・煮る・蒸すまでこの価格の一台でこなせるのは、正直おどろきました。
ティファール インジニオ・ネオ ロイヤルブルー・インテンス フライパン 28cm(単品)
収納の話をします。取っ手が外れるフライパンの代名詞がティファールのインジニオ・ネオで、この28cmは本体のみの単品でした。公表寸法は直径29.7cm×高さ4.76cmで、重量は676gです。
28cmでこの重さは軽いほうにあたり、片手で持ち上げても手首に来にくいと感じました。食洗機にも対応しています。ただし注意したいのは熱源で、この単品はガス火専用・IH不可と公式に表記されていました。
IHのキッチンで取っ手が外れるものを探しているなら、次に挙げるセットのほうを見てください。取っ手を買い足しながら少しずつ揃えていく買い方なら、単品から入っても無駄になりません。
ティファール インジニオ・ネオ ロイヤルブルー・インテンス フライパン 28cm(単品)
参考価格 4,700円前後
取っ手が外れる本体単品。28cmで重量676gと軽く、収納性を優先する人向け
ティファール インジニオ・ネオ IHハードチタニウム・アンリミテッド セット6
まとめて揃えたほうが、結局は落ち着く場面もあります。このセット6は、フライパン22cmと26cm、ソースパン18cmを専用の取っ手1本で使い回す構成でした。公表値はフライパン22cmが直径23.8cm・高さ5cm・615g、26cmが直径27.8cm・高さ5cm・893g、ソースパン18cmが直径19.4cm・高さ9.5cm・653gで、ソースパンの満水容量は2.3Lと案内されています。
IHとガス火の両方に対応し、食洗機も使えます。取っ手が1本にまとまるので、鍋の数だけ持ち手が引き出しを圧迫することもありません。空焚きへの耐性については記載を確認できませんでした。
価格は12,432円前後と今回でもっとも高く、まとまった出費になります。脱着の力加減にも少し慣れが要りました。それでも、ひとり暮らしを始めるように鍋類をまとめて買う場面では、この構成が素直です。家電をどの順番で揃えるかで迷っているなら、一人暮らしの家電を要る順に買う話も合わせて読んでみてください。
ティファール インジニオ・ネオ IHハードチタニウム・アンリミテッド セット6
参考価格 12,000円前後
フライパン22cm・26cmとソースパンを専用取っ手1本で使い回すセット。取っ手が外れるタイプの代表格

鉄は「買い替える」から「育てる」へ考え方が変わります
ここから素材が切り替わります。鉄のフライパンには落ちる塗膜が無いので、性能が下がっていくという前提そのものがありません。かわりに、フッ素樹脂加工の鍋には要らなかった油ならしや空焚きといった手入れが、毎日の側に移ってきます。
重さも正直に書いておきます。鉄は同じサイズならコーティング系より重くなりがちで、この2枚も軽い道具ではありません。そこを込みで納得できるかどうかが、鉄を選ぶかどうかの分かれ目でした。
柳宗理 マグマプレート 鉄フライパン 25cm(蓋付)
鉄をはじめて買う人に薦めやすいのが、柳宗理のマグマプレートです。25cmで蓋が付いているので、焼くだけでなく蒸す使い方まで届きます。材質は本体が鉄、取っ手がフェノール樹脂で耐熱150℃、蓋にはクロム18%のステンレス鋼が使われていました。
生産国は日本で、IHとガス火の両方に対応しています。使い込むほど油がなじんでいく感覚は、コーティングの鍋では味わえないところでした。ただし洗ったあとに水気を残すとサビます。
重量は公表されていないため、鉄らしい重さは覚悟しておいてください。毎日の手入れを面倒だと感じないなら、鉄は買い替えの発想から抜けられる素材です。4,740円前後という価格も、はじめの一枚としては手が届きます。
ビタクラフト スーパー鉄フライパン 26cm
鉄は欲しいけれど、サビの心配だけが引っかかるという相談をよく受けます。ビタクラフトのスーパー鉄は、本体の鉄に窒化加工をほどこして錆びにくくしたモデルでした。ハンドルはステンレス、対応熱源はガス火とIH、生産国は日本と公表されています。
重量は「1kg以下」と案内があり、サイズごとの数値までは記載を確認できませんでした。手入れの負担を減らしたい人にとって、窒化加工という選択肢は現実的です。
ただし公式には食洗機使用不可と明記されています。さらに、窒化加工でも全く錆びない・キズがつかないわけではないという注意書きまで付いていました。ここを「錆びない鉄」と読み替えると、期待が外れます。
価格は11,000円前後と鉄としては高めですが、手入れのハードルを一段下げるための出費だと考えると納得できました。
コーティングを持たない、ステンレス多層の2枚
ステンレス多層は、摩耗して落ちるものがそもそもありません。だから寿命の話が「何年でくっつくか」から「どれだけ丁寧に扱えるか」へ移ります。かわりに予熱という手間が加わり、フッ素樹脂の鍋のように冷えた状態から食材を入れる使い方はできません。
価格帯も上がります。今回の2枚はどちらも1万円に近い水準で、そのぶん保証や対応範囲で返ってくる構図でした。
宮崎製作所 ジオ・プロダクト ソテーパン 21cm/1.8L(蓋付)
コーティングそのものを持たない選択肢を探しているなら、この一台が近道です。宮崎製作所のジオ・プロダクトは、内側から18-8ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、18-0ステンレスと重ねた全面7層構造でした。今回のソテーパンは21cm・1.8Lで蓋が付き、蓋とハンドルは18-8ステンレスと公表されています。
IHに対応し、15年保証が付く点も心強いところでした。深さがあるので、炒めてからそのまま煮込みに移れます。重量と食洗機の可否については記載を確認できませんでした。
短所は最初のひと月に出ます。コーティングが無いぶん、油ならしをしないと初期はくっつきやすいと感じました。無塗装なので、空焚きによる変色にも気をつけたいところです。買い替えの回数そのものを減らしたい人にとって、15年保証という数字は判断材料になります。
宮崎製作所 ジオ・プロダクト ソテーパン 21cm/1.8L(蓋付)
参考価格 9,900円前後
全面7層のオールステンレスで蓋付き。コーティングに頼らず長く使いたい人向け
フィスラー ステンレスフライパン カターニャ 24cm
同じステンレス多層でも、フィスラーのカターニャは食洗機とオーブンまで守備範囲に入れています。24cmのサイズで、底は厚みのある三層カプセル構造になっていました。オーブンとIHに対応し、食洗機も使えます。PFOAフリーをうたうドイツ製で、重量の記載は見つかりませんでした。
オーブン対応というのは、コンロで焼いてからそのまま庫内に移せるということです。肉のかたまりを焼くときに、皿を一枚減らせます。この一手間が省けるだけで、休日の料理はずいぶん気楽になりました。
底が厚くても、予熱を怠れば焦げ付きます。これはステンレス製に共通する弱点で、フッ素樹脂の鍋よりは扱いに慣れが要りました。洗い物は食洗機に任せたい、けれどコーティングの寿命には付き合いたくないという相反する条件を、同時に満たしてくれる一枚でした。
フッ素樹脂を避けたい人のための、セラミック1枚
素材そのものを選び直したいという相談も増えてきました。セラミックコーティングは、フッ素樹脂とは違う膜で似た役割を担います。ただし膜であることに変わりはないので、寿命の考え方はフッ素樹脂側に置くのが正確でした。
グリーンパン スマートシェイプ フライパン 24cm
グリーンパンのスマートシェイプは、表面加工にセラミックコーティングを使ったモデルです。24cmで重量は750g、本体はアルミニウム合金、ハンドルはフェノール樹脂と公表されています。ガス火に加えて、IHは100Vと200Vの両方に対応しました。
24cmで750gという数字は、日常づかいの一枚として扱いやすい範囲でした。食洗機の可否と空焚きへの耐性は記載を確認できていません。
ただ、セラミックコーティングもフッ素樹脂と同じく消耗品です。強い焦げつきや金属ヘラの使用で摩耗が進みますから、ここだけは期待を上げすぎないでください。素材の選択肢としてセラミックを試したいなら、6,930円前後という価格は手を出しやすいところにあります。
グリーンパン スマートシェイプ フライパン 24cm
参考価格 6,900円前後
セラミックコーティングでPFOA・PFASフリーをうたうモデル。フッ素樹脂を避けたい人向け
買ってから「聞いていない」となりやすいところ
いちばん多い事故は熱源の不一致です。今回の11枚のうち、サーモスのデュラブルとティファールのロイヤルブルー・インテンス28cm単品は、IHでは使えないと公式に表記されています。同じブランドでもシリーズによって対応が分かれますから、型番の単位で確かめてください。
二つ目は、公表されていない項目を勝手に埋めてしまうことでした。食洗機の可否や空焚きへの耐性は、今回の11枚でも記載を確認できないものが多くありました。記載が無いものを「たぶん大丈夫」と読むと、壊れたときに保証の話がややこしくなります。
三つ目は重さです。数字だけを見ると、約0.5kgと約900gの違いは小さく感じます。ところが実際には、毎日片手で持ち上げて洗う道具なので、この差が使う頻度そのものを変えてしまいました。
四つ目は、コーティングを永久のものと思ってしまうことでしょう。フッ素樹脂もセラミックも、メーカーは永久にくっつかないとは案内していません。だから安いものを短い周期で入れ替えるか、コーティングを持たない鉄やステンレスへ移るか、その二択で考えるほうが現実に合っています。
買う前に確認する4つ
- 使っているコンロがガスかIHかを、型番のページで確かめる
- 五徳とシンクの実寸を測ってからサイズを決める
- 食洗機を使うなら、公式に対応と書かれているかを見る
- コーティング系は「何年で買い替えるか」を先に決めておく
手入れは素材ごとに、まったく別の作業になります
フッ素樹脂とセラミックの鍋でやることは、要するに膜を長持ちさせる工夫です。強い焦げつきや金属ヘラの使用は摩耗を早めますから、そこを避けるだけでも体感は変わります。それでも寿命は必ず来ますし、来たときに買い替えるのがこの素材の正しい付き合い方でした。
鉄でやるのは、逆に膜を育てる作業です。油をなじませること、洗ったあとに水気を残さないこと。この二つを毎日続けるだけで、扱いやすさは上がっていきます。柳宗理のマグマプレートやビタクラフトのスーパー鉄を選ぶなら、この手間ごと買うことになります。
ステンレス多層でいちばん効くのは予熱でした。冷えた鍋に食材を入れると張り付きますが、しっかり温めてから油を入れると印象がまるで変わります。ジオ・プロダクトのように無塗装のものは、空焚きによる変色にも気をつけてください。
台所の道具は、フライパンだけで完結しません。焼き物の担当を分ければフライパンの出番自体が減りますし、ホットプレートのおすすめ6点のような大型の道具があれば、休日の食卓は別の形になります。出しっぱなしにする物を決めるところから片づけたいなら、キッチンのインテリアの整え方のほうが先かもしれません。
台所まわりで一緒に見直したいもの
- 電気ケトルのおすすめ7選容量と温度調節で選べば買い直さずに済みます
- 炊飯器 3合のおすすめマイコンとIHで炊き上がりが変わります
- ジョセフジョセフのキッチン用品レビューまな板やツール類を実際に使った記録です
最後に、決める順番をもう一度だけ
順番としては、まず素材、次に熱源、そしてサイズと重さになります。フッ素樹脂とセラミックは消耗品として周期で入れ替える道具、鉄とステンレスは手をかけて長く使う道具。この線引きを最初に済ませておくと、値段の高い安いに振り回されずに済みます。
そのうえで、使っているコンロで本当に使えるかを型番のページで確かめてください。今回の11枚のうち2枚はIHで使えませんでしたし、それは製品の欠点ではなく、単に用途が違うだけの話でした。
迷ったときは、いま持っているフライパンがどうして不満なのかを一度書き出してみると早いです。くっつくのが不満ならコーティングの周期の問題ですし、重いのが不満なら数字を見て選び直せます。焦げるのが不満なら、予熱と火加減のほうに答えがあるかもしれません。
※本記事はプロモーションを含みます

コメント