価格比較の画面でニコンの同じ型番を追いかけていると、10万円台の表示と20万円台の表示が仲良く並んでいることがあります。安いほうを押してみたら商品名の末尾に「ボディ」と小さく書いてあった、というのがカメラ選びで最初につまずくところです。
ニコンのラインナップは、レンズが付いた状態で箱に入っている「レンズキット」、レンズが別売りの「ボディ」、そしてレンズを外せない一体型の3つに分かれます。値段の桁が違って見える理由は性能差だけではありません。箱にレンズが入っているかどうかで、十万円前後が動きます。Z 5IIはレンズキットを選ぶと10万円前後、Z 6IIIは24-120のキットで11万円ほど上がる計算です。
今回は7台を、レンズを買い足さずに撮れるものから順に並べました。前半の4台は買ったその日から撮り始められます。後半の3台はレンズを自分で選ぶ前提なので、表示されている金額にレンズ代が上乗せされると考えてください。
センサーの大きさ、ミラーレスか一眼レフか、ズームがどこまで伸びるか。判断に効く数字は各機種の公式仕様表から拾い、価格は楽天市場とYahoo!ショッピングで2026年9月4日に新品の実売を確認しました。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
同じニコンでも、箱にレンズが入っているかで届いた日にできることが変わります
ここを飛ばすと、あとの表がまるごと読み違いになります。7台は次の3つのどれかに属します。
- レンズキット…… Z 30、Z 50II、D7500の3台で、標準ズームや高倍率ズームが同梱され、届いた箱の中身だけで撮影できます
- ボディのみ…… Z 5II、Z f、Z 6IIIの3台で、レンズは1本も付かず、マウントに合うレンズを別に用意してはじめて1台として成立します
- レンズ交換ができない一体型…… COOLPIX P950の1台で、レンズは本体と一続きなので買い足す余地も必要もありません
ボディのみの3台の価格を、キットの3台の価格と同じ土俵で比べないでください。 読者がいちばん間違えるのがここです。たとえばZ 5IIのボディは258,500円前後ですが、これはレンズ0本の値段です。公式のラインナップには24-50や24-200のレンズキットもあり、そちらを選ぶと10万円前後上がります。つまりZ 5IIを「撮れる状態」にした金額は、キット同梱のZ 50IIの182,600円前後と比べて、単純な引き算では出てきません。
すでにZマウントのレンズを持っている人にとっては、ボディだけを買えるほうが無駄がありません。逆に1台目としてカメラを買う人がボディだけを注文すると、届いた日に撮れない事態になります。同じ売り場に並んでいても、想定している買い手が違うのです。

7台の形式と実売の目安をまとめました
下の並びは、このあとの本文の掲載順とそろえてあります。気になった型番を見つけたら、そのまま下へ読み進めてください。
| 型番 | 形式とレンズの扱い | 実売の目安 |
|---|---|---|
| ニコン Z 30 | APS-Cミラーレス/16-50 VRキット | 119,900円前後 |
| ニコン Z 50II | APS-Cミラーレス/16-50 VRキット | 182,600円前後 |
| ニコン D7500 | APS-C一眼レフ/18-140 VRキット | 12万円台〜15万円台(中心は14万円前後) |
| ニコン COOLPIX P950 | 1/2.3型センサーのレンズ一体型(交換不可) | 106,000円前後 |
| ニコン Z 5II | フルサイズミラーレス/ボディのみ | 258,500円前後 |
| ニコン Z f | フルサイズミラーレス/ボディのみ | 299,200円前後 |
| ニコン Z 6III | フルサイズミラーレス/ボディのみ | 34万円台〜396,000円 |
センサーの寸法も並べておきます。Z 30、Z 50II、D7500の3台は23.5×15.7mmサイズのCMOS(APS-C/DXフォーマット)で有効2088万画素、Z 5II、Z f、Z 6IIIの3台は35.9×23.9mmサイズのCMOS(フルサイズ/FXフォーマット)で有効2450万画素、COOLPIX P950は1/2.3型で有効1605万画素です。数字が大きいほうが上、という読み方はしないでください。センサーの面積と画素数の関係まで公式が言っているわけではないので、ここで書けるのは数字を横に並べるところまでです。
レンズが付いてくる3台は、届いた日から撮れます
ニコン Z 30 16-50 VR レンズキット
119,900円前後で買えるZ 30には、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRが同梱されます。この機種にはボディ単体の売り方が用意されておらず、キットが標準の姿です。本体質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約405gで、7台のなかでは持ち出しの負担が軽い側になります。
特徴がはっきり出ているのは背面です。3.0型の液晶がバリアングル式で横に開くので、レンズを自分に向けたまま画面を確認できます。電子ビューファインダー、つまりのぞく窓は付いていません。動画は3840×2160(4K UHD)の30pまでに対応しています。
自分を写しながら喋る撮り方をする人、荷物を増やしたくない人に向いた1台です。逆に、明るい屋外で構図をきっちり詰めたい人は次のZ 50IIを見てください。
ニコン Z 50II 16-50 VR レンズキット
センサーも付属する標準ズームもZ 30と共通で、価格は182,600円前後になります。Z 30との分かりやすい違いは、約236万ドットのOLED電子ビューファインダーが載っていることです。視野率は約100%、倍率は約1.02倍と公式仕様表に記載があります。
のぞく窓があると、真夏の屋外で液晶が見えにくい場面でも構図を確認できます。本体質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約550gで、Z 30の約405gより重くなりました。
このZ 50IIは値引き合戦になっていない機種です。店選びに時間をかけるより在庫のある店で決めてしまうほうが早いと思います。
なお付属するのは標準ズーム1本です。運動会や野鳥のように望遠が要る撮影を予定しているなら、望遠レンズを足すか、ダブルズームキットのほうを探す判断になります。
ニコン D7500 18-140 VR レンズキット
7台のなかで唯一のデジタル一眼レフがこのD7500です。ミラーレスの電子ビューファインダーは映像を見ていますが、一眼レフの光学ファインダーはレンズを通った光をそのまま見ています。この見え方を手放したくない人が選ぶ機種です。
同梱レンズはAF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR。広角から中望遠までを1本でまかなえる焦点距離なので、レンズを増やさず1本で通したい人と相性がよくなります。センサーは23.5×15.7mmサイズのCMOSで有効2088万画素、高速連続撮影は約8コマ/秒です。
本体質量はバッテリーとSDメモリーカードを含めて約720gあり、Z 50IIの約550gを上回ります。背面の3.2型液晶はチルト式で、上下には動きますがZ 30のように横へ開く構造ではありません。自分を写す撮り方は想定されていない、と考えてください。
価格は店の系統で割れています。詳しくは後半の節で書きますが、購入前に複数店を見る価値がいちばんあるのがこの型番です。
レンズを買い足せない代わりに、望遠がとにかく長い1台
ニコン COOLPIX P950
106,000円前後のCOOLPIX P950は、レンズが本体と一体になっています。ボディとキットの区別が最初から存在しないので、買い方で悩む余地がありません。
この機種の要は望遠側です。光学83倍ズームを積んでおり、レンズの明るさはf/2.8-6.5。ここに電子ズームを最大4倍まで重ねると、35mm判換算で約8000mm相当まで届きます。野鳥、飛行機、観客席から見る運動会のように、被写体との距離が動かせない撮影で効いてくる仕様です。
そのぶん本体は大きく、質量は電池とメモリーカードを含めて約1005gあります。センサーは1/2.3型で有効1605万画素(総画素数1679万画素)と、Z機のフルサイズやAPS-Cに比べると小さい部類に入ります。暗い場所や背景を大きくぼかしたい撮影は、上のZシリーズに任せる形になるでしょう。
購入時に気をつけたいのは中古の混入です。Yahoo!ショッピングの検索結果には中古品が新品と同じ並びで出てきます。ここで挙げた106,000円前後という目安は新品だけを拾った数字なので、極端に安い出品を見つけたときは商品状態の欄を確認してから決めてください。
レンズを自分で選ぶ、ボディだけの3台
ここから先の3台は、いずれもフルサイズ(35.9×23.9mmサイズのCMOS、FXフォーマット)で有効2450万画素です。そして3台とも、箱にレンズは入っていません。

ニコン Z 5II ボディ
258,500円前後のZ 5IIは、フルサイズの入口にあたる位置づけです。本体質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約700g、本体のみでは約620gと公式に記載があります。高速連続撮影は約7.8コマ/秒、電子先幕では約9.4コマ/秒、拡張時には最大15コマ/秒まで上がります。動画は4K UHDの60pまで対応しました。
APS-Cの機種から乗り換えて、センサーの面積を大きくすることを目的にするなら、この位置が素直な選択になります。すでにZマウントのレンズを持っている人であれば、ボディだけを買い足す形がいちばん無駄がありません。
一方で1台目にこれを選ぶ場合は、レンズ代を最初から予算に組み込んでおいてください。24-50や24-200のレンズキットも流通していますが、そちらは10万円前後上がります。
ニコン Z f ボディ
299,200円前後のZ fは、中身がフルサイズのZ機でありながら、外装がフィルムカメラの意匠でまとめられています。天面にダイヤルが並び、設定を指で回して決める操作が用意されている機種です。ブラックとシルバーの2色が流通しています。
手ブレ補正は5軸のイメージセンサーシフト方式。記録メディアはダブルスロットで、SD/SDHC/SDXCに加えてmicroSDに対応します。本体質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約710g、本体のみで約630gと、金属外装のぶんZ 5IIよりわずかに重くなりました。
同じフルサイズの2450万画素という土台をZ 5IIと共有しているので、この2台を分けるのは性能表よりも「毎日持ち出したくなるかどうか」のほうです。40mm f/2 SEのレンズキットも別に流通していますが、ここで挙げた金額はボディ単体のものになります。
ニコン Z 6III ボディ
Z 6IIIは396,000円前後です。センサーは部分積層型のCMOSで、高速連続撮影は約8.1コマ/秒、電子シャッターでRAW以外を撮るときは約16コマ/秒まで伸びます。動画は最大5376×3024(5.4K)の60pに対応しました。
記録メディアはダブルスロットで、CFexpress Type B/XQDとSDに対応します。本体質量はバッテリーとメモリーカードを含めて約760g、本体のみでは約670gです。動く被写体を追う撮影や、仕事で動画も納める人が候補に入れる位置にあります。
この機種もボディ単体で、24-120のレンズキットを選ぶと11万円ほど上がります。表示価格に11万円を足した額が、レンズ込みの目安という読み方をしておくと、予算の見積もりがずれません。
D7500とZ 6IIIだけ、注文の前にもう一手間かけてください
7台のうち、D7500とZ 6IIIは購入前にもう一手間かける価値があります。ディスカウント系の店とカメラ専門系の店で、価格が2つの系統に分かれているためです。
D7500の18-140 VRレンズキットは、店の系統によって値付けが変わります。この記事の表では、実売の中心を14万円前後として扱っています。
もう1台のZ 6IIIも同じ形です。この記事の表では、カメラ専門店側の396,000円を実売の中心として扱っています。
割れている型番の見方
- 安い側だけを見て予算を組むと、在庫が動いたときに買えなくなります
- 高い側の金額でも払える範囲かを先に決めてから、安い店を探すほうが安全です
- 保証書の扱いや納期は店ごとに違うので、金額だけで並べ替えないでください
買う前に引っかかりやすいところを正直に書きます
弱点も先に出しておきます。ここを知らずに注文すると、届いてから気づく種類の話ばかりです。
電子ビューファインダーが付かないZ 30から見ていきます。晴天の屋外では背面モニターだけで構図を決めることになります。動画も3840×2160(4K UHD)の30pまでで、60pには対応していません。
付属レンズが16-50mmの1本だけ、というのがZ 50IIの制約です。望遠が要る場面ではレンズの買い足しが前提になります。
D7500は本体質量が約720gあり、ミラーレスの3台より重くなります。背面のチルト式液晶では、自分を写しながらの撮影ができません。
COOLPIX P950はセンサーが1/2.3型と小さく、望遠端の開放F値もf/6.5まで暗くなります。暗所での撮影や大きなぼけを求めるなら、フルサイズのZ機のほうが土俵に合っています。
ボディだけの3台に共通する引っかかりは、繰り返しになりますがレンズが付属しないことです。Z fは金属外装のぶんZ 5IIより重い1台です。ボディの価格表示を見て「思ったより安い」と感じたときほど、レンズ代を足してから判断してください。
どこから決めるかで、迷う時間は短くなります
7台を追いかけてきましたが、最初に決めるべきなのは価格でも画素数でもありません。レンズを自分で選びたいか、選ばずに済ませたいかです。ここが決まると、候補は自動的に3台か4台に絞られます。
そのまま撮り始めたいならZ 30、Z 50II、D7500、COOLPIX P950の4台。レンズを含めて自分で組みたいならZ 5II、Z f、Z 6IIIの3台。この分け方で見れば、10万円台と30万円台が同じ棚に並んでいても混乱しなくなります。
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