朝起きたらカーテンが開いていて、帰る前にエアコンが動いている。スマート家電に期待することは、たいていこのあたりに集まります。
ところが同じ棚に並んでいても、箱を開けてその日から声で動く製品と、別売りのハブをもう一台足さないと声が届かない製品があります。今回そろえた8点でいうと、別売りのハブが前提になるのはSwitchBot カーテン3とセサミ5の2点でした。ここを知らないまま買うと、届いた日に「Alexaから操作できない」で手が止まります。
並べ方は価格順にしていません。1,100円前後の電球と27,500円前後のロボット掃除機を上下で比べても、答えは出ないからです。かわりに何を自動にしたいかの順にしました。リモコンをまとめる、電源を切る、照明をつける、家の中を見る、カーテンを開ける、鍵を閉める、床を掃除する。この順番で読み進められます。
仕様は各社の公式ページから拾い、対応する音声アシスタントも公式に書かれているものだけを載せました。弱点も正直に書きます。とくにWi-Fiの周波数は、つながらない事故のもとになりますから、分かっているものは全部書き出しています。
このブログを書いている人
30代前半メンズ、都内在住。「大手製薬企業 → 大手EC企業 → 大手メーカー企業」と、ライフスタイルに合わせて転職をしながら現在3社目で日々奮闘中。ファッションや美容といった身だしなみのことから、生活を豊かにするガジェット類、インテリアや雑貨まで、実際に使ってよかったものだけを書いています。
私は極度の脂性肌×敏感肌で、スキンケアは市販薬からデパコス、20以上の美容医療やイソトレチノイン治療まで一通り試してきました。
大好きな香水は500本以上、洋服には累計2,000万円ほどを使用(使いすぎ…)
これまで身を削って試してきた実体験を皆様にお伝えします!
8点の役割を、先に一覧で確かめてください
買い物が長引くのは、たいてい比べる相手を間違えているときです。スマートロックとロボット掃除機を同じ表で採点しても、勝ち負けは出ません。出てくるのは「自分の家のどこが面倒なのか」という別の答えのほうです。
そこで表も見出しも、上に書いた7つの役割の順にそろえてあります。気になる行から飛ばして読んでもらってかまいません。
| 自動にしたいこと | 製品と価格の目安 | 別売りハブ |
|---|---|---|
| 赤外線の家電をまとめる | SwitchBot ハブ3(13,800円前後) | 不要。本体がハブ |
| エアコンだけ遠隔で動かす | Nature Remo mini 2(5,900円前後) | 公式仕様表にハブの記載なし |
| リモコンの無い家電を切る | SwitchBot プラグミニ(1,930円前後) | 不要と公式に明記 |
| 照明の明るさと点灯 | TP-Link Tapo L510E(1,100円前後) | 不要と公式に明記 |
| 家の中を外から見る | TP-Link Tapo C220(6,380円前後) | 公式の仕様にハブの指定なし |
| カーテンの開け閉め | SwitchBot カーテン3(7,800円前後) | 声で動かすなら別売りハブ |
| 玄関の施錠 | CANDY HOUSE セサミ5(6,480円前後) | 音声と遠隔に別売りHub3 |
| 床の掃除 | Anker Eufy C10(27,500円前後) | 公式にハブの記載なし |

ハブが別に要るのは、8点のうち2点です
まずカーテン3から見ていきましょう。アプリからの操作と、光センサーによる自動開閉なら本体だけで動きます。ただし公式ページには「声だけでカーテンを操作 SwitchBotハブシリーズとの併用で、「Alexa、Google Assistant、SmartThings、IFTTT」などのサードパーティーサービスから音声操作が可能になります」と書かれています。声で開け閉めしたいなら、ハブをもう一台足す前提で予算を組んでください。
セサミ5のほうはもっとはっきりしています。公式に「Amazon Alexa/Google Home/HomePodの使用には、Hub3(別売)が必要」「リモート操作:別売りのHub3またはWiFiモジュールを利用で遠く離れた場所からも管理可能」と明記されているためです。本体だけで始めると、Bluetoothの届く範囲、つまり玄関のそばでの操作からのスタートになります。「初代WiFiアクセスポイントはご利用頂けません」という但し書きも公式に載っていますから、手元に古いモジュールがある人は確かめてください。
残る6点は、そこまで一様ではありません。公式がはっきり「ハブ不要」と書いているのは、SwitchBot プラグミニとTapo L510Eの2点だけでした。Nature Remo mini 2・Tapo C220・Eufy C10の3点については、公式ページを見てもハブの要否そのものに触れられていません。「記載が無い」と「不要だと確認できた」は別の話ですから、この記事ではそこを分けて書いています。そしてSwitchBot ハブ3そのものが、名前のとおりハブにあたる製品です。カーテン3が求めているのはSwitchBotハブシリーズですから、ハブ3を先に置いておけば、あとからカーテン3を足したときの音声操作もここで受けられます。買う順番で総額が変わるのは、この2つの関係のためです。
家じゅうのリモコンをまとめる2点
テレビ、エアコン、照明、扇風機。赤外線のリモコンが4つも5つも散らかっている家は、まずそこを1つにまとめると効きます。
赤外線の家電をまとめて引き受ける|SwitchBot ハブ3
SwitchBotが型番W7202101として出している製品です。公式サイトの本文には「AlexaやSiriにひと声かけるだけで鍵を開けられます」「すべてのMatterデバイスをハブ…」という記述があり、AlexaとSiri、そしてMatterに対応することが読み取れます。SwitchBotがAmazonに出している公式の商品ページには「Alexa/Google/Apple Home Compatible」ともあるため、Googleアシスタント側からも扱えます。
Matter対応をうたっているのは、8点の中でこの製品だけでした。今後デバイスを買い足していくつもりなら、規格の受け皿が広いほうが後で楽になります。
弱点も書いておきます。同じAmazonの公式ページには「Works on 2.4GHz WiFi」とあり、Wi-Fiは2.4GHz帯だけです。5GHz専用のSSIDにつなごうとしても設定が進みません。給電は「Type C input port – 5V, 2A」と書かれたUSB-Cからで、電源が取れる場所に置く前提になります。
実売は13,800円前後でした。
リモコンが何本も転がっていて、しかも将来カーテンや鍵まで広げたい。そういう人の1台目はここになります。
エアコンだけ動けばいい人の入口|Nature Remo mini 2
型番はREMO-2W2です。公式の仕様表で「Alexa/Googleアシスタント対応」を確認できました。Siriについては、Nature公式のプレスリリースに「Siriショートカットに対応」とあります。HomeKitへの直接対応ではなく、iPhoneのショートカットアプリを経由する形です。
内蔵センサーは温度のみで、湿度や照度は付きません。エアコンの入り切りを室温で自動化する、という一点に絞った作りになっています。5,900円前後という価格は、その割り切りと引き換えのものです。
注意したいのは規格です。ハブについては、公式仕様表に要否そのものの記載が見当たりませんでした。そして「Matter:対応なし」とはっきり書かれています。無線LANも「IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz) ※2.4GHzのみ対応」で、5GHzは使えません。将来Matter対応の機器を中心に組みたい人には向かない代わり、いま家にあるエアコンを外から動かすという目的だけなら十分に足ります。
夏や冬に「帰る30分前にエアコンを入れたい」だけの人なら、まずここで足ります。不足を感じてから上の機種に移っても遅くはありません。
電源と照明を自動にする2点
リモコンの無い家電と、既にある照明器具。どちらも家電そのものを買い替えずに自動化できます。
リモコンの無い家電に、スイッチを付ける|SwitchBot プラグミニ
扇風機、加湿器、こたつ、間接照明。リモコンが付いていない家電は、コンセント側で切るしかありません。そこに挟むのがこのプラグです。
公式サイトの本文には「スマートプラグ本体にBluetooth機能とWi-Fi機能(2.4Ghzのみ)が備わっているので、デバイスの追加と操作がよりスムーズにできます。ハブ不要で、外出先からでも…」とあります。公式がはっきり「ハブ不要」と書いているのは、8点のうちこれとTapo L510Eの2点だけでした。対応サービスも幅広く、「アレクサのほか、Google Home、Siri Shortcuts、IFTTT、LINE Clova、SmartThingsなどにも対応しています」と書かれています。
ただしMatterについては、公式本文に記載がありませんでした。もうひとつ、SwitchBotのサポート情報では定格1500W/15Aとされ、これを超えると過負荷保護で自動的に遮断されます。電子レンジやドライヤーのような高負荷の家電に使うものではありません。
実売は1,930円前後です。消し忘れが不安な家電が1つでもあるなら、この値段で片づきます。
電球を差し替えるだけで始まる|TP-Link Tapo L510E
照明器具はそのままで、電球だけ交換する方式です。公式のプレスリリースには「直接お家のWi-Fiに接続するので、別途ハブなどを用意いただく必要はありません」と明記されています。音声は「Amazon AlexaとGoogleアシスタントに対応」で、SiriやMatterへの言及は見当たりませんでした。
明るさは公式表記で「800ルーメン/60W」とされ、口金はE26になります。Wi-Fiは「IEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz」ですから、ここも2.4GHz帯になります。
色については、買う前に確かめておきましょう。公式製品ページの仕様表に載っているのは「色温度 2,700K」という一点だけで、調色(色温度を変える機能)やフルカラーへの言及はありません。つまり明るさは変えられても、色は変えられない仕様です。スマート電球と聞くと、アプリで青やオレンジに切り替わる映像を思い浮かべる人が多いはずです。この製品はそこではなく、電球色のまま明るさと時間だけを自動にする方向に振ってあります。
価格は1,100円前後です。1,000円台で「消し忘れ」と「帰宅前の点灯」がなくなるのは、スマート家電の入り口としてかなり手軽な部類です。
寝室の照明を、起きる時間に合わせて少しずつ明るくしたい。そんな使い方を1本から試せます。
外から家の中を見る1点
留守のあいだのペット、子どもの帰宅、玄関まわり。見たい対象は人によって違いますが、必要なものは同じです。
留守のあいだを録っておく|TP-Link Tapo C220
解像度は公式プレスリリースに「4MP/2K QHD(2560×1440px)」と書かれています。パンとチルトに対応し、夜間の撮影もできます。公式の仕様ページに書かれているのは「WPA/WPA2で暗号化…インターネット接続が必要」までで、別売りハブの要否には触れられていません。「ハブ不要」と明記された製品ではない、という前提で読んでください。
音声はGoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応と書かれています。SiriとMatterの記載はありませんでした。
Wi-Fiは「IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz Wi-Fi)」で、5GHzには対応しません。カメラは家の奥まった場所に置くことが多いので、2.4GHz帯しか使えない点はむしろ電波の届きやすさで有利に働きます。ただし2.4GHz帯は電子レンジなどと干渉しやすいので、設置場所は少し試したほうが確実です。
実売は6,380円前後です。ペットの様子を昼休みに確かめたい人、宅配の置き配を記録しておきたい人に向きます。

カーテンと鍵、開け閉めを任せる2点
ここからが、冒頭で書いた「別売りハブが要る」2点です。買ってすぐできることと、ハブを足してからできることを分けて読んでください。
朝、光で起きたい人に|SwitchBot カーテン3
型番はW2400001です。U型・角型・ポールレールに対応し、公式には「最大16kgのカーテンも開閉可能(U型:最大16kgまで/ポールタイプ:最大15kgまで)」と書かれています。厚手の遮光カーテンでも重量的には収まる範囲です。
単体でできるのは、アプリからの操作と光センサーによる自動開閉までになります。音声で動かすには、先に触れたとおりSwitchBotのハブが別に要ります。公式本文にSiriの直接的な記載は無く、挙がっているのはAlexa、Google Assistant、SmartThings、IFTTTでした。
実売は7,800円前後でした。
目覚ましの音で起きるのがつらい人にとって、朝の光が入る時間を固定できる意味は大きいはずです。ハブ3と一緒に買う前提なら、音声操作まで一気に届きます。
鍵の閉め忘れを、玄関の外で確かめる|CANDY HOUSE セサミ5
型番はSM005CBJPです。既存のサムターンに両面テープで後付けする方式なので、工事は要りません。賃貸でも導入しやすいのは、この構造のおかげです。
そして本体は6,480円前後でした。
ここは正直に書いておきましょう。本体だけではBluetooth接続にとどまります。公式に「Amazon Alexa/Google Home/HomePodの使用には、Hub3(別売)が必要」「リモート操作:別売りのHub3またはWiFiモジュールを利用で遠く離れた場所からも管理可能」とあるとおり、外出先から施錠を確かめる使い方をするなら、Hub3かWiFiモジュール2の追加が前提でした。本体価格だけで判断すると、あとで予算が伸びます。
それでも、玄関を出た直後に手ぶらで施錠できる価値は別物です。鍵をカバンの底から探す毎日をやめたい人は、ハブとセットで考えてください。
床の掃除をまるごと預ける1点
最後は、毎日の家事をそのまま肩代わりする1点です。
帰ったら終わっている状態にする|Anker Eufy Robot Vacuum Auto-Empty C10
型番はT2292511です。自動ゴミ収集ステーションが付いていて、レーザーマッピングと毛絡み除去にも対応します。公式で確認できた数字は、吸引力4000Paと稼働時間最大120分です。
公式ページには、別売りハブの要否についての記載が見当たりませんでした。ここもC220と同じで、「ハブ不要」と書かれているわけではありません。Alexaで音声操作する場合は、公式に手順が示されています。公式に「Amazon Alexaで音声操作をするには、「eufy Clean(EufyHome) – RoboVac」スキルを有効にし…連携させる必要があります」と書かれているためです。Googleアシスタントにも対応します。
Wi-Fiについては公式が言い切っています。「本製品は2.4GHz周波数帯のみに対応しています。5GHz周波数帯には対応していません」と書かれていました。ルーターが5GHz優先の設定になっていると、セットアップで詰まる箇所です。
実売は27,500円前後です。共働きで平日に床掃除の時間が取れない家なら、ここに27,500円を置く判断は理にかないます。
買ったあとで気づきやすいところ
8点を並べて分かったことを、3つにまとめます。
ひとつめはWi-Fiの周波数です。公式に周波数の記載があった6点、つまりハブ3・Remo mini 2・プラグミニ・L510E・C220・C10は、すべて2.4GHz帯のみでした。残るカーテン3とセサミ5については、公式に周波数の記載が見当たりませんでした。最近のルーターは5GHzを優先する設定になっていることがあり、スマートフォンが5GHzにつながった状態だと初期設定が進まない場合があります。設定のあいだだけスマートフォンを2.4GHz側につなぐ、と覚えておくと詰まりません。
ふたつめはMatterです。8点のうち、公式がMatter対応をうたっているのはSwitchBot ハブ3だけでした。Nature Remo mini 2は仕様表に「Matter:対応なし」と明記され、残る6点は公式本文に記載がありません。規格をそろえて長く使いたいなら、この差は効いてきます。
みっつめは追加費用です。カーテン3は音声操作にSwitchBotハブ、セサミ5はAlexa・Google Home・HomePodの利用と遠隔操作にHub3またはWiFiモジュールが要ります。どちらも本体価格だけを見て予算を組むと足りません。ここも頭に入れておいてください。公式が「ハブ不要」と明記しているのは、プラグミニとL510Eの2点だけでした。Remo mini 2・C220・C10の3点は、公式にハブの要否そのものが書かれていません。不要だと決まったわけではないので、心配なら購入前にメーカーへ確認してください。
つながらないときに見る3つ
- スマートフォンを2.4GHz帯のSSIDにつなぎ直してから初期設定をやり直す
- ルーターのバンドステアリング(自動振り分け)を一時的に切る
- プラグミニは定格1500W/15A。高負荷の家電に使っていないか確かめる
最初の1台をどれにするか
赤外線のリモコンが散らかっている家なら、SwitchBot ハブ3から入るのが素直です。ここを土台にすれば、あとで足すカーテン3の音声操作まで受けられます。エアコンだけで足りるなら、Nature Remo mini 2で5,900円前後に抑える手もあります。
いきなり1万円台を出すのが怖い人は、プラグミニかTapo L510Eから試してみてください。どちらも手を出しやすい価格で、消し忘れと帰宅前の点灯という2つの不便が消えます。ただしL510Eは色温度2,700Kの固定で、色そのものは変えられません。そこだけ勘違いのないようにお願いします。ここで手応えがあってから、カメラや鍵に広げても遅くはありません。
赤外線まわりをもう少し掘りたい人はスマートリモコンの記事も参考になります。掃除だけ先に片づけたいならロボット掃除機、留守中の見守りが主目的ならペットカメラのほうが選択肢は広いはずです。家電をまとめてそろえる段階の人は一人暮らしの家電から見ていくと、順番を組み立てやすくなります。
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